2016年5月15日 (日)

『共産主義』

数十年前、同僚に吉本隆明の著書を読んでいるのがいた。当時、小生はそれほど興味が湧かず、著者について詳しく聞くことはなかった。共産主義に無知な小生は、吉本隆明が全共闘の教祖的存在だったのを2年ほど前に初めて知った。40年以上前、共産主義思想に興味がなかったにも拘わらず、『資本論』に挑戦した一時期があった。硬い翻訳文が延々と続く内容を理解できず、第1巻の半分ほどで投げ出してしまった。それ以来、一度も読み直す気にはならずに今日に到った。今では、時間を浪費しなくてよかったと想っている。『資本論』はサヨクにとってバイブルかも知れないが、小生のような臍曲がりには搾取指南の書にしか見えない。日本に寄生し、反日に日々しゃかりきになっている吉外――それがサヨクなる有象無象なのではないかと想うのだが。同じ難解な思想書を読むなら、カントの『純粋理性批判』の方が、理解できなくとも挑戦し甲斐がある。たとえ短時間であろうと、『資本論』の読解に費やすのは真っ平御免だ。そんな時間があるなら、モーツァルトの『魔笛』を聴きながら、天才音楽家の死因について想像する方がよほど充足感がある。
(2013.1.9)

独逸系ユダヤ人のカール・マルクスは、悪魔崇拝者・哀れな狂人に過ぎない。共産主義者の聖書『資本論』は資本主義批判にかこつけた搾取指南の書だ。マルクスの願望は現世から全人類を抹殺してしまうことだった。リチャード.ウオンブランド師(聖職者)の著書『Marx & Satan』を抄訳・解説した『マルクスの超素顔』(在田実著、徳間5次元文庫)を読み、カール・マルクスが如何なる人物なのかを再認識した。在田実師(聖職者)によると、『マルクスの超素顔』の出典である原書『Marx & Satan』は日本で翻訳禁止になっているため、原書を入手して読んでみることを薦めておられる。インターネットを通じて入手可能なので、気になる方々は必読書リストに加えておくべきかも知れない。
(2013.5.8)

1. マラカイ.マーティン(Malachi Martin)著『悪魔の人質』(原題『HOSTAGE TO THE DEVIL』、集英社プレイボーイ・ブックス、現在絶版)、2. リチャード.ウオンブランド/[註―1]/(Richard Wurmbrand)著『Marx & Satan』――なぜ闘争、戦争が起こり、日本に災いが降り掛かってくるのか、この2冊に謎を解く鍵がある。
[註―1]リチャード.ウオンブランド
1909年~2001年。14年間、ルーマニアの刑務所で拷問・迫害に遭ったのち、リチャード・ニクソン合衆国大統領(当時)およびノルウェーの教会の尽力により釈放された。渡米した後、宣教団体「迫害された者の声」を設立し宣教活動に従事した。プロテスタント系キリスト教の牧師、ユダヤ人。出典:在田実著『マルクスの超素顔』
(2013.5.9)

1982年のポーランドで、壁に「世界のプロレタリアートよ、団結せよ」の代わりに、「マルクスは言った、世界のプロレタリアートよ、許してくれ!」とあるのを目撃したウオンブランド師は身震いしたと著書『Marx & Satan』に書いているという。マルクスは、プロレタリアートを「阿呆、馬鹿、間抜け」と呼んでいた。また、共産主義者ネチャーエフ(ドストエフスキー『悪霊』に登場する人物のモデル)は共産主義者の中、「10分の1が個人の自由と無限の権限を/中略/残りの10分の9は/中略/家畜の群れのようにならなければならない」と述べたという(出典:在田実著『マルクスの超素顔』)。共産主義者が同族を侮蔑し、時には躊躇うことなく殺害するのは何故か。共産主義の正体が、革命なる仮面を被った悪魔主義と気づけば納得できる。マルクスは搾取指南の元祖・詐欺師であり、悪魔にとり憑かれた哀れな下僕、狂人に過ぎない。いま頃、あの世で未来永劫つづく劫罰に苦しんでいるに違いない。
(2013.5.11)

ユダヤ(現イスラエル/[註―2]/)は、多くの優秀な人物を輩出してきた。アインシュタイン(科学)、アンリ・ベルクソン(哲学)、グスタフ・マーラー(現代音楽)、マルセル・ダッソー(軍需産業)――各分野で傑出した人物が目白押しだ。それほど優秀にも拘わらず、彼等はなぜ迫害を受け続けてきたのか。迫害の歴史を見なおせば、定説とは異なる事実が出てくるだろう。
[註―2]イスラエル
 現在のイスラエルには、ユダヤ人は定住したがらず、各国に散らばったままだという。定住しているのは、ユダヤ教に改宗したアシュケナジムやセファラディム/[註―3]/なる人種らしい。『旧約聖書』時代に定住地を追われ、漂流し続けたユダヤ人が何処へ行ったのかは明らかになっていない。なにしろ、世界に散らばるユダヤ人の90%が、モーゼに従ってエジプトを出たユダヤ人の末裔ではないといわれているのだ。また、女流哲学者ハンナ・アーレント(独逸ユダヤ人)の著書『『Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil』(翻訳書『イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告』:大久保和郎訳、新装版1969年刊、みすず書房)には、ユダヤ人組織のナチスへの協力について言及した箇所(わずか数行)があり、発表当時、イスラエルやニューヨークに住む同族から激しい非難を浴びたという。ハンナ・アーレントの著書とは別に、ホロコーストは自作自演だったとする驚愕的な説/噂がウエブ上には載っている。誰が何のためにそのような、今となっては検証不可能な噂の類いを拡めたのか――。ドイツがイスラエル建国の費用を負担したのは紛れもない事実だ。T.E.ロレンス(「アラビアのロレンス」)のモーターバイクによる事故死(実は殺害された)は、イスラエル建国の秘密を知っていたための口封じだったというのが真相らしい。
[註―3]
1.アシュケナジム
 多くのドイツ語から成るイディッシュ語/[註―4]/を話す東欧系ユダヤ人を指す。主にロシア、ポーランドといった旧共産圏に居住していた。現在、テルアヴィヴ北部の半分の地域には、多数のアシュケナジム系ユダヤ人が住み、ヨーロッパ風高級住宅街を形成している。
2.セファラディム
 セファルディムとは、スペインを意味するヘブライ語が語源。セファルディムの祖先は、パレスティナ地方からスペインに移住した集団と言われている。今日、中東や北アフリカのアラブ諸国から難民として、多くはイスラエル南部に流入、イスラエル社会の底辺を構成している。
[註―4]イディッシュ語
 旧くはヘブライ語やアラム語、14世紀以後は東欧諸言語から取り入れた混合言語を指す。独逸系ユダヤ人の用いるヘブライ語/[註―5]/とは異なる言語をいう。
[註―5]ヘブライ語
 旧約聖書に用いられたヘブライ語(一部分のみアラム語)は、セム語族に属し、アラビア語、アッシリア語などと同系統になる。今日、ヘブライ語はイスラエルの公用語になっている。
(2013.5.24)

マルクスの思想に被れたサヨクこそ、共産主義の正体を知らない愚劣な情報弱者だ。共産主義者とは、偽装のために「革命」の仮面を被った悪魔崇拝者に他ならない。共産主義=悪魔主義は、『マルクスの超素顔』の原典『Marx & Satan』の書名からも明らかだ。サヨクの情報弱者は好い加減、その事実に気づかなくてはならない。技術革新の著しい現代、武力で国家転覆など時代錯誤も甚だしい。現代の革命は共産主義抜きで起こっている。ネットワークがユーザの考えを取り込み、総意にしてしまう――これこそ、霊界と顕界が相互に影響し合う「集合意識」だ。
(2013.5.24)

共産主義の原典は、ユダヤ教の教典『タルムード』だという。『タルムード』は図らずもハザール人(偽ユダヤ人)/[註―6]/の正体を暴露している。ユースタス・マリンズは『真のユダヤ史』(成甲書房)で、ユダヤ人(実はハザール人)の驚愕の歴史を述べている。彼らは自らは何も創造せず、他の国に寄生して生きる人種だというのだ。同書の192ページに、「『タルムード』を読むところをみつかった非ユダヤ人は誰でも必ず殺されなければならなかった」とある。
[註―6]ハザール人
 7世紀から10世紀にかけ、南ロシアのハザール(タタール)王国の支配下でユダヤ教に改宗した、周辺諸民族を総称していう。王国の滅亡とともに離散し、諸国に散らばっていった。したがって、ハザール人から派生したアシュケナジム系、セファルディム系のユダヤ人は、モーゼ率いる流浪の民(真性ユダヤ人)とは異なった人種ということになる。
(2013.7.1)

ユースタス・マリンズ『真のユダヤ史』の「訳者解説」で、訳者が興味深い逸話を紹介している。大使館員がイスラエルに帰国後、水道代が異常に高いので調べた結果、隣の使用量が加算されるよう水道管が繋ぎ替えてあったというのだ。隣人から盗むのが当たり前のハザール人と、シナ大陸および朝鮮半島に棲息する人種は酷似している。人権を叫び、謝罪と賠償を請求する点からは同類ではないかと想える。
(2013.7.12)

旧約聖書からは不可解な表現が見つかる。最初に気づいたのが、「祭壇を肉の香ばしい匂いで満たせ/以下略/」だった。悪魔が神になりすましているとしか想えない表現だ。ユースタス・マリンズは、悪魔を意味するベリアルを「ヤハウエはバールなり」という意味であると『真のユダヤ史』の中に書いている。マリンズの書いている通りなら、旧約聖書はハザール人の聖書ということになるだろう。
(2013.7.14)

『真のユダヤ史』179ページに、「凶眼」の悪意に満ちた凝視とある。「凶眼」とは、その視線に触れた者に災難が降りかかる、いうなれば呪いの類なのだろう。半島系の凶悪な眼つきを見事に言い当てている。凶眼で呪い殺そうって訳らしい。変な輩とすれ違う際には秘かに十字を切るべきかも知れない。
(2013.7.21)

カール・マルクスは「共産主義」の始祖にして偉大なる思想家――表向きはそうだが、秘密結社から共産主義思想を広める役目を仰せつかったに過ぎないのではないか――そう推測できる。マルクス自身は、確固たる思想の持ち主ではなかったのだろう。しばしば、株の売買で損をするような人物であり、配偶者やフリードリヒ・エンゲルスから搾取して暮らしていたに過ぎない。虚像と実像を併せ持つマルクスとは、如何なる人物だったのか。『資本論』原典の出処を辿れば、正体が分かるかも知れない。
(2013.10.9)

日教組に加入している教員は、そろそろ、共産主義思想の嘘に気づくべきだ。共産党員になったところで、何者かが君臨するイカガワシイ教団の奴隷/家畜になるのがオチだろう。その何者かが一番の問題で、無神論の塊――実は神に歯向かう存在だとしたら、共産主義者はみーんなメデタく地獄に堕ちる。
(2013.10.14)

かつての共産主義国家、旧ソ連は米国との軍拡競争に敗れ、崩壊した。最大の原因は、ノーメンクラツーラなる1千万人の特権階級が、国家資産を食い潰してしまったためだ。労働者から搾取する資本主義はけしからん、そういうマルクス自身は、配偶者やエンゲルスから搾取して生きていた。何時も投資で失敗し、憤懣やるかたない生活を送っていたとのことだ。資本主義を断罪したマルクスが、株式投資で儲けたことがなかったとは、皮肉っぽくて非常に滑稽だ。虚像が独り歩きしていた。
(2013.10.14)

電気のない暮らしが如何に不便か、想像つかない反原発派は原始生活を体験してみるべきだ。原発の恩恵に浴してきながら、反原発を叫ぶのが如何に愚劣か、少しは理解できるかも知れない。代替エネルギーへの移行を直ぐにでも可能であるかのように、主張する共産主義者には違和感しか覚えない。
(2013.11.9)

今、日本でもっとも重要な懸案は、共産主義者が自身を総括し転向することではないか。連中は、搾取側の手先マルクスの思想を誤読し、かぶれ、莫迦の一つ覚えのように、思想だの主義だの、あげくに闘争だ、総括しろと喚き散らし、世界を動かしていると勘違いしている劣等生物――サヨクなる哀れな病人だ。
(2013.11.12)

学者、思想家が唱える主義やら思想の殆どは、人々が気紛れに求める刺激/スパイス程度のものにすぎない。「絶対」を主張できるのは神様だけ。学問、知恵はなんの役にも立たんぞ――『日月神示』にはそう書いてある。バランスのとれた考え、行動こそ、生きてゆく上で必要不可欠な心得だ。
(2013.11.12)

アサヒシンブンは戦前、開戦反対を唱えて部数が落ち込み、慌てて路線を変更した信念のない新聞社だ。その後遺症を今でも引きずっており、部数を上げるために売国路線をひた走っている。信念を持たない憐れな吉外サヨク/似而非サヨクであり、ジャーナリズムを貶める恥知らずではないか。金のためには魂まで売る連中。
(2013.11.24)

『資本論』は搾取の悪を論じた思想書ではなく、搾取の手法を論じた指南の書/ノウハウ本にすぎない。資本主義の欺瞞を暴くどころか、資本主義を肯定することになってしまった。しばしば、株の売買で失敗したマルクスは結局、配偶者やエンゲルスから搾取して生きるしか能のないイカサマ師だった。
(2013.11.25)

シナが分裂することで漢字を発明した漢族が、日本にとって友好的な種族かどうかが明らかになるかも知れない。日本はそれをよく見極め、国交の是非を判断したらよいだろう。シナに正常な人種が存在するなら、それこそが日本にとって友好的な人種なのではないか。シナが分裂したら、冷徹な目で観察しよう。共産党政府の崩壊で、シナは旧ルーマニア、旧ユーゴスラビアのように分裂し、人種別に新しい国家が生まれるだろう。その方がシナにとってよいのではないか。血の巡りの悪い恐竜が、広大な領土を抱え込んで何ができる。
(2013.12.3)

搾取を非難するキョーサン主義が、蔭では搾取を教えているようなものだから皮肉だ。『資本論』は搾取指南のノウハウ本程度の評価でよいだろうと想う。キョーサン党員だけが恩恵を受けるような体制は、資本主義以上に病的で修復不能だ。キョーサン主義は、秘密結社の思想/妄想/世迷い言ではないだろうか。
(2013.12.5)

元情報局々長氏は、元石原都知事が尖閣諸島に関する広告をウオールストリート・ジャーナル誌に載せたことに就いて、「どっかおかしいと気づきませんか」とツイッター・ユーザに語りかけていた。購読者は米国民だけとは限らず、同誌の認知度次第では世界中への拡散を期待できる。したがって、同誌への広告掲載は至極道理に適った賢明な行為だ。
(2013.12.5)

去年(2012年)だったと記憶しているが、内外の複数紙に、元外務省情報局々長マゴサキ某の見解―1.シナとの軍事衝突では日本は必ず負ける、2.自衛隊を尖閣諸島に駐留させることには断固反対する――が載ったらしい。同氏はシナの元軍人の戦力分析結果を知らなかったのだろうか。「断固反対」は、吉外サヨクらしい妄言だ。
(2013.12.5)

日本人は、戦後の早い時期から原発の恩恵に浴してきた。電気のない暮らしが如何に不便か、身に染みているはずではなかったか。代替エネルギーへの移行を、直ぐにでも可能であるかのように主張する、ボケナスの多いのには腹立たしくなる。何かにつけて反対していた旧社会党と同類に違いない。
(2013.12.8)

国防軍への改名は「平和主義に反する」と言った某新聞の論調からは、吉外サヨクの匂いがしてくる。国防軍がそうなら、警察予備隊だろうが自衛隊だろうが、平和主義に反するだろう。主義を唱えてさえおれば、世の中が平和になるなら、疾うに戦争のない世界になっていなくてはならない道理だ。
(2013.12.8)

大学生の中に、左翼思想に被れる者がいるのは何故――日教組の所為か。いい加減、共産主義思想が、吉外サヨクを量産する媚薬だってことに、気づいてもよさそうなものだ。今どき、マルクスの戯れ言を有り難がるなど考えられない。洗脳が強力だとしても、当人に意思があれば忽ち解ける筈だ。
(2014.10.7)

2016年3月24日 (木)

『日々雑感』

1.DNA

警察署がマトモに機能しないならば、警察の不正を監視するFBIに類似した機関を新設するべきだ。全国の優秀な警察官を抜擢し、さらに新規採用によって増員する。その際、DNAの鑑定/検査を行ない、外来種を選別し排除しなければならない。そうすることで警察署の二の舞を防ぐことができるだろう。
(2013.1.4)

心臓の弱い人や度外れた怖がり屋さんは、個人の寿命を教えてくれるサイト「Death Clock」にアクセスしないようご忠告する。当該サイトでは、他にサンプルを送ってくれたらDNA鑑定もしてくれるという。一体何者が運営してるのだろうか。冗談だとすると、かなりきついブラック・ユーモアの持ち主かも知れない――呆れるやら、感服するやら。
(2013.5.2)

ヨーロッパの貴族は支配力を維持するために、近親婚を繰り返しDNAを劣化させた。人格決定にDNAが関わっているのが明らかになったにも拘わらず、支配層にはいまでも近親婚を繰り返している連中がいるらしい。他人のそら似ってヤツもその類なのだろう。出典:ユースタス・マリンズ『真のユダヤ史』
(2013.7.21)

通名使用を禁止するには、DNAを登録制にするのがよかろうと想う。DNA登録番号を、表向きの身分を証明する唯一のデータに限定、DNA登録番号で個人を管理する。磁気カードを紛失したら再度DNA検査を受け、DNA登録番号を復活して貰う。これなら偽造が効かないし、通名を使って日本人を装う偽日本人の問題は消滅する。もちろんDNAの優劣が人間の優劣になり、ごまかしが通らなくなる。磁気カードには当然DNA登録番号が記録されていることになる。本来の日本人と違う人種は、DNAの適合する国に強制的に移住して貰うことで一件落着する。
(2013.11.13)

人種の違いを決定するのはDNA/染色体であり、渡来元を辿ってみたところで、何の意味もないだろう。専門家によれば、シナ人やチョーセン人と日本人の間には、共通する因子がないそうだから、渡来云々では議論にさえならない。顔つき考え方の、日本人と異なるシナ人、チョーセン人は別のイキモノということになる。
(2013.11.28)

有権者には投票する前に、立候補者が議員として相応しいかどうかを知る義務がある。資質があるなら帰化人でも構わないだろうが、根本的な問題はDNAなのはもう明らかになったはずだ。かの国の前大統領さえDNAの鑑定を受け、間違いなく同類であると認定されたからこそ大統領になれたのだ。
(2013.12.11)

医学が神の領域に近づき、クローンを生成可能な段階に到達した。クローン同士が敵味方に別れて、代理戦争を始めるようになりそうだ。しかし、視点を変えてみると明るい未来がやってきそうにも思える。壊れてしまったDNAを修復可能なら、半島系の人種(?)にとっては朗報になるだろう――そのうちに。
(2013.12.26)

政治家に試験を課する――以前、話題になったはずだが、何となく立ち消えてしまった感がある。ペーパー・テストは大した役には立ちそうにないし、DNA検査を義務づける方がよいのではないだろうか。DNAの優劣が全てを語ってくれるに違いない。ガリ勉秀才が、何の役にも立たないのを証明するだろう。
(2014.1.6)

陽気なアフリカ系の方が、陰険な半島系より純日本人にとって親近感が湧く。肌の色が白人と異なるだけで、有色人種は人種差別を受けてきた。日本人も、今でこそ名誉白人にランクアップしたが、戦前はイエローモンキーに過ぎなかった。DNA検査したら、半島系を除き有色人種の方が優秀かも知れないのに――。
(2014.1.9)

児童の誘拐/拉致は、放火と同等の厳罰に処する必要がある。容疑者の行為如何で量刑が決まるとしても、無期懲役は問題外だし、終身刑が妥当なところだろう。被害者側があらかじめ、警察に相談していたにも拘わらず、小学校5年の女児が被害に遭ってしまった。保護されたから良かったようなものだが――。幼児/小児を誘拐/拉致する輩には――未実施なら――逮捕後、すみやかにDNA検査を受けさせるべきだ。DNAを犯罪者リストのデータに追加した後、何件かをまとめて、定期的に公開してみては如何だろうか。警察だけで扱いきれない謎を、解いてくれる優秀な人物が、日本列島の何処かにいるかもしれない。
(2014.7.20)

戦後の日本を此処までボロボロしてくれたのは、日本人の中の変異種ではないかと想像する。日本人が純血種ばかりであったとするなら、かのDNAに問題山積の蛮族に媚を売るような馬鹿真似はしないだろう。古代から日本人の何割かが、悪い血を受け継いできたのは明らかではないだろうか。
(2014.10.15)

親の脛っ噛りが、人を殺してみたいなどと考えるとは驚き――DNA検査の必要がある。殺人が快楽になったら、悪魔に魂を売ったも同然、人類みなテロリスト予備軍ってことにもなりかねない。際限なく殺し合いが続き、人類は絶滅することだろう。テロリストそのものが絶滅するのだから結構かも知れないが。
(2015.2.1)

デルポイの神託「汝自身を知れ」を採用し、日本人全員にDNA検査の受診を義務づけては如何だろうか。真偽の程は不明だが、マイナンバー制度は通名使用者を炙り出すためとか何かで読んだ憶えがある。DNA検査なら、更に徹底した炙り出しが可能になるだろう。自分自身の正体を知りたい人は大歓迎では?
(2016.2.19)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2.所謂追軍従軍慰安婦

外務省が正常にならないと、南京大虐殺/従軍慰安婦等の捏造問題は今後も尾を引くだろう。過日、駐米日本領事が「尖閣諸島の領有権は日本に属する」と明言した。やっと目覚めてきたか――そう思った日本人は多いはずだ。
(2013.1.5)

故朴大統領(親日派?)の娘、クネの言う「日本は歴史を直視しなければならない云々」は、日本国民へのこれまでにない重要なメッセージだ。純日本人は、南京大虐殺や従軍慰安婦が捏造である事実を、理解し記憶に焼きつけておく必要がある。日教組が吹き込んできた嘘の歴史を葬らなければならない。
(2013.5.12)

クネが経済援助を懇願してきたら、「竹島からガラクタを撤去して返還するとか、反日教育を止めるなら考えてやらないでもない」と返答してやっては如何だろうか。日本には、捏造が明らかな「従軍慰安婦」を盾に、賠償請求してくる半島人を救ってやらなければならない道理などありはしないのだから。
(2013.6.8)

「歴史認識」を五月蝿く言う狂人には、「お陰で、『従軍慰安婦』も『南京大虐殺』も捏造であると認識できた、感謝感謝――」ぐらい皮肉を籠めて言い返してやっては如何だろう。皮肉が理解できなければ生憎なことだが、多少は効き目があるのではないか。毎回、通り一遍の抗議では暇潰しにもならない。
(2013.10.1)

大部分の日本人は米国民に原爆投下の謝罪や賠償を望んでいない。ありもしない従軍慰安婦や南京大虐殺で執拗に謝罪、賠償を請求してくる吉外人種と高貴な精神を持つ日本人は異なる。最も腹立たしいのは、通州事件を南京大虐殺に掏り替えた奴らがのうのうと生きていることだ。
(2013.10.26)

外務省は隣国に気い使ったり経済援助する余裕があるなら、従軍慰安婦や南京大虐殺の嘘に抗議し米国のTVで捏造の事実を流してみてはどうか。ODAに回すよりその方が遥かに税金の賢い使い方になるだろう。税金無駄食いの能なし公務員――批判を浴びるようでは情ないのではないだろうか。
(2013.10.26)

半島の吉外が、日本に難癖つけて金をせびってくるようなら、捏造を認める/従軍慰安婦の碑を即時撤去する等、交換条件として無理難題を突きつけてやり、相手がこっちの條件通り実行し、完了したのを確認してから援助してやるべきだ。嘘しか言えないイキモノを信用するようなお人好しではいけない。
(2013.10.27)

日本に歴史的隠蔽があるなら開示するべきだし、大東亜戦争時の捏造――南京大虐殺、従軍慰安婦等々――を国連で議題に載せる運動を展開するべきではないか。各省庁に隠れている売国奴を、馘にするぐらいの荒療治をしないと、日本人は何時までも悪者のままだろう。そろそろ日本の名誉回復が必要だ。
(2013.10.29)

従軍慰安婦の碑設置を米で進める隣国の所為で、在米日本人の子弟が学校で虐めにあっている。にも拘わらず、外務省はなんの対策も執っていない。怠慢な外務省に、きつい抗議を申し入れたい。ミンシュトーは野党に戻ったことだし、怠けてないで、米で政府機関としてCMを流し、在米日本人の人権を守れ!
(2013.11.30)

取り敢えず謝り、事態収拾をはかる日本式のしきたりは、対外的にはなんの効力もない。ムラヤマ、コーノ両談話が日本を貶め、毀損してきたことから明らかだ。両人を喚問し、談話を撤回させるべきだ。従軍慰安婦の碑が、米国の到る処に建つようにでもなったら、被害を蒙る在米日本人は増える一方だろう。
(2013.12.1)

嘘八百の従軍慰安婦の所為で、在米日本人子弟が学校で虐めに遭っている。日本は、米国のTVで捏造の事実を世界中に発信するべきだ。ガイムショーが実行しないなら、東京都が起ち上がったらよいのではないか。保守や与党の売国議員に揺さぶりをかける絶好のチャンスだろうと思う。売国奴に鉄槌を喰らわせなければならない。
(2013.12.1)

大東亜戦争時、半島で暮していた半島系の末裔が、タカリ目的で日本に抗議してきても怯むことなく、米国で従軍慰安婦の捏造事実をCMとして流し、連中に厳重抗議しなくてはならない。在米日本人の子弟が学校で虐めにあっているのに、何ら行動せずにいるのは日本人として恥ずべきことではないだろうか。
(2013.12.3)

「従軍慰安婦の碑」設置に反対の署名運動は、これからも続けるべきとは思うが、それだけでは心許ない。何もしない怠けガイムショーに抗議メールをどしどし送り、公務が滞るくらいにしてやらなくはならない。何もしないのは、売国奴が多いからだろうが、そやつ等の居心地を悪くしてやるためにも抗議を!
(2013.12.3)

不満なんぞ、言ってみたところで何もならない。「従軍慰安婦」なる脅し文句で日本人から金を騙し取り、日本に寄生してのうのうと暮らす「シロアリ」を飼育している日本人の側にすべての責任がある。日本人自身が目覚め、対策を取らない限り、いつまでも悪夢を見続けることになる。
(2013.12.29)

「知らしむべからず、寄らしむべし」――日本の隠蔽体質が、息を吐くように嘘を吐く人種に突け入る隙を、与えてきた最大の原因ではないだろうか。余所者ばかりの政党が政権の座についていた時期、さも日本人であるかのように装って有りもしない従軍慰安婦問題に謝罪し賠償金を払うインチキが罷り通っていた。
(2013.12.31)

捏造した従軍慰安婦問題で、これからも日本にたかり続けるつもりの半島系は、いよいよ日本から毟り取れなくなったら日本人を皆殺しにして、日本人になりすまし、次は原爆投下をダシに謝罪と賠償請求を米国に求めそうだ。阻止するには、真正保守党に政権を獲らせ、反日勢力を日本から叩き出す必要がある。
(2014.1.7)

シナ大陸との交換なぞ実現するはずはないので、取り敢えずは尖閣諸島周辺からシナ勢力を締め出す必要がある。締め出しに成功したら、次に竹島を半島系吉外から奪還しなくてはならない。さらに、南京大虐殺、従軍慰安婦問題を国連に提訴し、全世界に捏造の事実を知らしめよう。いつまでも、インチキ国家をつけあがらせておいてどうする。インチキ政党から政権を奪還したことだし、現政権に実行を期待したい。
(2014.1.15)

「従軍慰安婦の碑」を全米に建てる計画を、画策する不届きな吉外供に、日本の外務省は無能無策だ。外務省から余所者を、一人残らず叩き出さないとならない。建ってしまってから対処していたのでは晩すぎる。すでに大変な事態になっている。もう、様子見している時間はない。在米日本人に被害が及び始めた。
(2014.1.23)

外務省が従軍慰安婦捏造に、なんの抗議もせず放置しているのは納得できない。直接抗議して効果がないなら、国連に提起し、世界に捏造の事実を知らしめるべきだ。抗議できないのは、外務省内部に売国奴/隣国の仲間が大勢いるからだろう。早くその連中を駆除しないと日本は消滅する。手遅れかも知れないが。
(2014.1.25)

ナラズモノ2ヶ国は事ある毎に、日本に謝罪と賠償を請求してくる。最近では、即座に謝罪しなくなっただけマシになったかも知れないが、「従軍慰安婦の碑」の設置に対しては、外務省はなんの抗議もしない。日本としては、現憲法を破棄して自衛隊を国軍に改編する等、政治的ピンポイント爆撃が必要だろう。
(2014.1.26)

一昨年の夏、カンコクがCNNを利用して捏造を広める(実行したかも知れない)と知り、米TVにCM(「従軍慰安婦」問題)を流すよう、ツイッター上で外務省向けに呟いたことがある(7、8月の2回)。外務省は安逸を貪ってないで実行して貰いたい。次いでに、竹島の領有権をも主張するべきだ。
(2014.1.30)

追軍/従軍慰安婦をどのように呼び変えたところで、捏造の事実を隣国に納得させることはできない。かの国は売春婦の最大輸出国であるから、「追軍/従軍慰安婦」を「追軍売春婦」と呼び変えた方が内外への説得力は増すだろう。追軍売春婦で、捏造の事実を教えてやるのが日本の役目だ。
(2014.1.31)

カンコクに不快感を示すノダいわく、「心ある日本人を傷つけている」。元ソーリの、チョーセン脳ならではの発言だ。被害者意識の強い同類の企みを代弁していたノダろう。「心ある日本人を」の部分を書き換えれば、そのままで日本への抗議になる。捏造従軍慰安婦問題で、日本にタカルための悪知恵だったか。
(2014.2.6)

従軍慰安婦問題で、心ある日本人は「傷つく」よりも、「怒りくるう」のが正常な反応だ。傷ついてるのは、洗脳された被害者意識の強い半島系だろう。傷ついた吉外を宥めるには、取り敢えず不本意ながら謝罪し賠償金を払って沈静化を計る――それが、これまでの日本的手法だった。いつまでタカル気なノダ?
(2014.2.6)

以前、民主党に投票した有権者は怪しからん――そういって非難/罵倒するツイッター・ユーザが何人かいた。自民党内の売国奴が捏造従軍慰安婦問題を煽り、スパイ防止法を潰したのをどう思っているのか、自民党議員に替って釈明して貰いたいものだ。拒否するなら、盲目的な自民党支持者も似非保守にすぎない。
(2014.2.6)

善悪の判断もキッチリできない半島系が、日本に謝罪を要求するとは片腹痛い。実行不能なマニフェストを掲げて政権交代し、全員落選の危機に到って、ようやく先行きに不安を感じ始めたか。純日本国民に謝罪するなら、「従軍慰安婦」の捏造につき、同類に替わって謝罪するべきだ。それができてこそ謝罪といえるだろう。
(2014.2.14)

シオムラ某は、もちろん男の敵ではなく女の敵ですらない。むしろ、人類共通の敵の家畜と考えるべきだろう。シオムラを背後で操っているのが、どのような連中かを想像してみるべきではないだろうか。捏造した南京大虐殺や従軍慰安婦で、日本に集り続けている連中の背後で暗躍している勢力こそ真の敵だ。
(2014.6.26)

浅卑新聞が「従軍慰安婦」のまちがいを認めた。認めたのは結構だが、謝罪はどうする?日本国家を毀損し、真の日本国民を貶めた罪は重い。潔く己が罪悪を認め、謝罪した上で自らを裁く/総括しなくては、日本国民を納得させることはできない。先ずは国会に出頭し、釈明をして貰いたい。次に、相応の賠償をせよ。垢まみれ新聞のいう「報道/言論の自由」とは、「虚偽/捏造を広める自由」の意味ではないのか?嘘八百の「従軍慰安婦」を、ろくすっぽ検証もせずにばら撒いた浅卑新聞の罪は計り知れないほど重い。間違いを認めたとはいえ、謝罪をしないばかりか、開き直っている――実にふてぶてしい。
(2014.8.6)

浅卑新聞に、本物の新聞屋がいたとしたら、「従軍慰安婦」なる捏造に手を染めたりはしなかっただろう。金に執着するあまり、人間としての道徳観を喪ってしまったのか、それとも元々そういった観念を持たない愚劣な輩ばかりが、偶然にも集まってしまったか。戦前から、浅卑新聞は屑集団だった。
(2014.9.15)

「元従軍慰安婦の証言」なる虚言を広めた植村某は、ホクセー短大から追放を喰らいそうで、誠にオメデタいことだ。デタラメを平気で撒き散らすような輩は、日本列島から叩き出さなければならない。虚偽/事実の違いを判別できない、低劣な思考力の持ち主はシナかチョーセンに還って暮らした方がよいだろう。
(2014.10.15)

学習力の乏しい隣国(2ヶ国)の連中に、いくら抗議したところで暇潰しにもならない。むしろ、日本国内の媚を売る売国議員や財界の有象無象を、叩いた方が効果的ではないか。聞く耳持たない低能児に、連中の間違いを指摘したところで効果なしだ。米国も「従軍慰安婦」の嘘に気づき始めた――戦略転換の好機だ。
(2014.11.2)

浅卑新聞が往生際わるく、何時までも捏造「従軍慰安婦」の罪悪を認めずにシラを切るなら、それ相応の罰を与えてやらなくては純日本人は納得しない(中には、事態の危うさに気づかない脳天気がかなり居るようだが)。手っ取り早い方法は、海外に向けて「嘘をばらまいた」事実を認めさせることだ。
(2014.12.26)

今年の1月10日、産経新聞に数学参考書で有名な数研出版が高校公民科教科書から「従軍慰安婦」、「強制連行」を削除したとする記事が載った。本来なら従軍慰安婦問題は削除ではなく、「捏造」である旨明記するべきではなかったか――端っから紛糾させるよりは増しかもしれないとは思うが。同紙には更に、「従軍慰安婦捏造記者」なる元新聞記者ウエムラ・タカシが出版社、大学教授を訴え、謝罪と賠償を求めるとした一文をコラム欄に載せていた。ウエムラに記者としての資質があったかどうかは知らないが、謝罪と賠償を口にした段階で、己れの出自を白状したようなものだ。
(2015.1.10)

数研出版が公民科教科書から「従軍慰安婦」、「強制連行」を削除したのは勇気ある正しい処置だったと思う。教科書出版社は挙って、従軍慰安婦問題だけではなく南京大虐殺の嘘をも暴き、日本史、世界史の両教科書に捏造の事実を明記するよう望む。苟も日本人なら、戦後70年の正しい歴史を学ぶ義務がある。
(2015.1.10)

産経新聞によると、某団体がウイリアム・アンドルーズなる人物の書いた『ドーターズ・オブ・ザ・ドラゴン』を全米の図書館に送付する活動を始めたという。作品の内容は語るに落ちる「従軍慰安婦」問題だ。『アンネの日記』に肖ろうって訳らしい。そもそも『アンネの日記』自体が嘘なのに――。
(2015.2.6)

長年、日本は「河野談話」を放置してきた結果、捏造したに過ぎない「従軍慰安婦」問題にがんじがらめになってしまった。外務省が早急に対策を執らなかったために、子弟が学校でイジメに遭う等、在米日系人が被害を蒙り始めているという。河野洋平を国会に招致/喚問し吉外の戯言を抹消しなくてはならない。
(2015.2.6)

ウイリアム・アンドルーズのような、無知な白人に「従軍慰安婦」を扱った本を書かせないようにするためには、日本が積極的に捏造の証拠を海外に向けて発信する必要がある。白人だからと言って、ヘンリー・ストークス氏(帯日50年の英国人)同様の高い知性の持主ばかりとは限らない。日本が教えてやらねば。
(2015.2.6)

図々しくも、「南京大虐殺」、「従軍慰安婦」の嘘を広めるのに躍起になっているシナやチョーセンに、日本は沈黙していないで反撃しなくてはならない。代案も提示せずに批判するだけの能なし――反日に励む日本人(?)――を徹底的に叩く必要がある。
(2015.2.18)

政府は、現政権のテロリスト対策を批判する売国奴を、放置しておいてよいのだろうか?長年「南京大虐殺」、「従軍慰安婦」問題になんの対策もとらずにきた結果、在米日本人の子弟が学校で虐めに遭うようになったというのに――。各省庁、特に外務省の職員は怠けていないで、海外向けに反論しろよ!
(2015.2.18)

シナの回し者、翁長がなぜ沖縄県知事になれたのか――都知事ともども、リコールして日本から追い出すべきだ。連中に何時まで、勝手な真似をさせておいたら気が済む?愚かな日韓併合だけで飽き足らず、大東亜戦争に突入した挙句に、嘘八百(南京大虐殺、従軍慰安婦等)でがんじ絡めになる体たらく――救い難い。
(2015.4.6)

安倍総理のジョークを交えた、米上下両院での演説は爆笑を誘うほどに大受けしたとか。従来の原稿を棒読みする、能無し政治家とは異なるタイプなのは頼もしい限りだ。マイク・ホンダなる賤しい輩が、「従軍慰安婦」問題で日本を非難し続けているようだが、病に斃れるまで嘘八百にしがみついておれ。
(2015.5.1)

在米反日団体が従軍慰安婦問題の意見広告をワシントン・ポスト紙に載せるべく、ネット上で寄付を募ったら3,111ドル集まったらしい。しかし、掲載料が日本円にして900万円とのことで目的を果たせなかった模様だ。それにしても、3千数百ドル集まったのだから流石米国だ。マックでバーガーが食える。
(2015.5.1)

「従軍慰安婦」問題同様、「南京大虐殺」問題が戦後の日本を途轍もなく毀損してきた。日本兵が南京入場後、逃げ惑う無防備な婦女子に対して、残虐行為に及んだなどとは到底考えられない。「30万人虐殺」に到っては「白髪三千丈」の類かと思ってしまう。左端(さたん)の奴隷、家畜による謀略か?
(2015.9.9)

エロ画像をアップロードしているツイッター・ユーザーの大部分が、日本人を装った大陸やら半島の連中ではないかと想像する。「Line」を宣伝しているのからして、信用ならない連中と知れる。「従軍慰安婦」問題で日本を貶めるべく、涙ぐましい努力をしている売春組織の面々ではないのだろうか?
(2015.9.9)

サンフランシスコに、「従軍慰安婦」像を建てる動きがあるという。市長がシナ系米人では、いずれそういった事態が起こるのは、在米日本人には予想がついていたに違いない。吉外の妄想から生まれた捏造を、真に受ける白人は結構いるらしい――日本人の子弟が学校で苛めに遭っている。太平洋の向こう側で、同じ日本人が日米海戦時と同様の目に遭う恐れはないのだろうか。日本列島に住む我々日本人が、対岸の火事と思って呑気に構えていては危険だ。いずれ、火の粉は日本列島に飛んでくるに違いない。そうなる前に、在米日本人ともども反対運動に立ち上がらなければならない。
(2015.9.24)

「従軍慰安婦」問題で、パク・クネは相変わらず日本に謝罪と倍賞を要求する意向のようだ。宗主国シナをも呑み込む勢いの、千年うらみ続ける人種性に相応しい言動といえる。深読みするなら、同氏は反日を装った親日家なのではないか――お蔭でお人好し日本人までが国民意識に目覚め始めた。「従軍慰安婦」に執着して、日本に援助を乞い続けてくれた方が、日本にとっては都合がよいことになる。パク・クネ大統領には、死ぬまで/死んでも反日を貫いてもらいたい。同氏の深謀遠慮に、同氏の同国人が気づかないよう祈っている。今回の日韓首脳会談で、如何なる合意が生まれるか興味深い。
(2015.11.2)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3.南京大虐殺

外務省が正常にならないと、南京大虐殺/従軍慰安婦等の捏造問題は今後も尾を引くだろう。過日、駐米日本領事が「尖閣諸島の領有権は日本に属する」と明言した。やっと目覚めてきたか――そう思った日本人は多いはずだ。
(2013.1.5)

故朴大統領(親日派?)の娘、クネの言う「日本は歴史を直視しなければならない云々」は、日本国民へのこれまでにない重要なメッセージだ。純日本人は、南京大虐殺や従軍慰安婦が捏造である事実を、理解し記憶に焼きつけておく必要がある。戦後、日教組が吹き込み続けてきた嘘の歴史を葬らなければならない。
(2013.5.12)

「歴史認識」を五月蝿く言う狂人には、「お陰で、『従軍慰安婦』も『南京大虐殺』も捏造であると認識できた、感謝感謝――」ぐらい皮肉を籠めて言い返してやっては如何だろうか。皮肉が理解できなければ生憎なことだが、多少は効き目があるのではないか。毎回、通り一遍の抗議では暇潰しにもならない。
(2013.10.1)

日本に歴史的隠蔽があるなら開示するべきだし、大東亜戦争時の捏造――南京大虐殺、従軍慰安婦等々――を国連で議題に載せる運動を展開するべきではないか。各省庁に隠れている売国奴を、馘にするぐらいの荒療治をしないと、日本人は何時までも悪者のままだろう。そろそろ日本の名誉回復が必要ではないか。
(2013.10.29)

外務省は隣国に気い使ったり経済援助する余裕があるなら、従軍慰安婦や南京大虐殺の嘘に抗議し、米国のTVで捏造の事実を流してみてはどうか。ODAに回すよりその方が遥かに税金の賢い使い方になるだろう。税金無駄食いの能なし公務員――批判を浴びるようでは情ない。
(2013.11.26)

大部分の日本人は米国民に原爆投下の謝罪や賠償を望んでいない。ありもしない従軍慰安婦や南京大虐殺で執拗に謝罪、賠償を要求してくる吉外人種と、高貴な精神を持つ日本人とはまったく異なる。最も腹立たしいのは、通州事件を南京大虐殺に掏り替えた奴らがのうのうと生きていることだ。
(2013.11.26)

シナは2019年までに戦闘機1千機を調達する計画とか。白髪三千丈の国がつく嘘は半端ではない。捏造の南京大虐殺では過去に、犠牲者を数百万人と主張していたのではなかっただろうか。新鋭機を調達するとなったら、いくらGDPが世界一でも、増大する国防費が原因で国家は破産することになるだろう。
(2014.1.7)

シナ大陸と尖閣諸島の交換なぞ実現するはずはないので、取り敢えずは尖閣諸島周辺からシナ勢力を締め出す必要がある。締め出しに成功したら、次に竹島を半島系吉外から奪還しなくてはならない。さらに、南京大虐殺、従軍慰安婦問題を国連に提訴し、全世界に捏造の事実を知らしめよう。いつまでも、インチキ国家をつけあがらせておいてどうする。インチキ政党から政権を奪還したことだし、現政権に実行を期待したい。
(2014.1.15)

『南京大虐殺否定論13のウソ』(KASHIWA CLASSICS):執筆者を確認したら、7人の中にホンダ・カツイチが名を連ねている。例の新聞社に通名/偽名で潜んでいる輩と、同一人物ではないだろうか。こういう本を、トンデモ本ならぬデタラメ/カビョウ本とでも名づけるべきかも知れない。
(2014.1.18)

一昨年、某週刊誌の南京大虐殺を肯定する、大学非常勤講師 能川某の記事を立ち読みした。浅卑新聞の本多某なる記者の、捏造記事を鵜呑みにして詭弁を展開していた。暇潰しにもならない幼稚な妄言だった。吉外人種の、面目躍如といったところだ。本多某を、国会喚問するべきではないか?
(2014.2.17)

シオムラ某は、もちろん男の敵ではなく女の敵ですらない。むしろ、人類共通の敵の家畜と考えるべきだろう。シオムラを背後で操っているのが、どのような連中かを想像してみるべきではないか。捏造した南京大虐殺や従軍慰安婦で、日本に集り続けている連中の背後で暗躍している勢力こそ真の敵だ。
(2014.6.26)

今回の日中首脳会談で、キンペーは尖閣、靖国について言及を控えたという。シナに媚を売る日本の売国奴/偽日本人の前では、横柄な態度に出るキンペーも、生粋の日本人には頭が上らないのだろう。今回の日中会談を契機に日本が攻勢をかけ、尖閣、靖国両問題のみならず南京大虐殺についても黙らせよう。
(2014.11.11)

数研出版が公民科教科書から「従軍慰安婦」、「強制連行」を削除したのは勇気ある正しい処置だったと思う。教科書出版社は挙って、従軍慰安婦問題だけではなく南京大虐殺の嘘をも暴き、日本史、世界史の両教科書に捏造の事実を明記するよう望む。苟も日本人なら、戦後70年の正しい歴史を学ぶ義務がある。
(2015.1.10)

図々しくも、「南京大虐殺」、「従軍慰安婦」の嘘を広めるのに躍起になっている吉外国に、日本は沈黙していないで反撃しなくてはならない。代案も提示せずに批判するだけの能なし――反日に励む日本人を徹底的に叩く必要がある。
(2015.2.18)

政府は、現政権のテロリスト対策を批判する売国奴を、放置しておいてよいのだろうか?長年「南京大虐殺」、「従軍慰安婦」問題になんの対策もとらずにきた結果、在米日本人の子弟が学校で虐めに遭うようになったというのに――。各省庁、特に外務省の職員は怠けていないで、海外向けに反論しろよ!
(2015.2.18)

岩波新書『南京事件』は、浅卑新聞の記事からの引用で始まっているばかりか、表現や主語、述語の繋がりが妙であったりして些か白ける。南京攻略部隊の兵士の日記なるものからは、かなり残虐な行為を記した部分を引用している。その引用部分から想起するのは、ヴェトナム戦でのカンコク兵の所業だ。
(2015.3.27)

「南京事件」を扱った書籍(文庫/新書)を探しに行って、『第二次世界大戦の起源』(A.J.P.テイラー著、吉田輝夫訳、講談社学術文庫)を発見、早速購入した。同書は、通説を覆す新説で学界に激しい論争を巻き起こしたという。著者は英国を代表する歴史学者――トインビーしか知らなかった!第二次世界大戦を引き起こした張本人はアドルフ・ヒトラーというのが通説だが、同書の著者はそれを覆す新説を唱えている。買ったばかりで余り読んではいないが、激しい論争を惹き起こしたというから、ヒトラー自身驚くような新説に違いない。「南京事件」の新説は出ないのだろうか?
(2015.3.30)

これまで二冊しか読んではいないが、ともに「南京事件」を通州事件抜きで論じている。日本の南京侵攻部隊の残虐行為だけが一方的に広まっているにも拘らず、それに対する反論は皆無だ。某出版社の『南京事件』に、支那人を強姦後に殺し、局所に俸切れを押し込んだなどと書いてある――真実だろうか?「――した後に殺し、局所に――」は、通州事件でシナ畜の犠牲になった日本の婦女子であり、ヴェトナム戦に参戦したカンコクグンの犠牲になったヴェトナムの婦女子ではないか?兵士として加わった日本軍の中のチョーセン人が、南京大虐殺の張本人だった可能性はないのだろうか――日本人の行為とは信じ難い。
(2015.3.30)

シナの回し者、翁長がなぜ沖縄県知事になれたのか――都知事ともども、リコールして日本から追い出すべきだ。連中に何時まで、勝手な真似をさせておいたら気が済む?愚かな日韓併合だけで飽き足らず、大東亜戦争に突入した挙句に、嘘八百(南京大虐殺、従軍慰安婦等)でがんじ絡めになる体たらく――救い難い。
(2015.4.6)

「従軍慰安婦」問題同様、「南京大虐殺」問題が戦後の日本を途轍もなく毀損してきた。日本兵が南京入場後、逃げ惑う無防備な婦女子に対して、残虐行為に及んだなどとは到底考えられない。「30万人虐殺」に到っては「白髪三千丈」の類かと思ってしまう。左端(さたん)の奴隷、家畜による謀略か?
(2015.9.9)

1.『南京事件』(秦郁彦著、中公新書)および、2.『「南京事件」の探求 その実像をもとめて』(北村稔著、文春新書)は正統な解説書だが、3.『南京事件』(笠原某著、某新書)はかなり偏った、日本を貶めるに熱心な解説書という印象だ。同書の「序 何がどう裁かれたのか」3ページ8行目に「――松井石根の病身を思わせる伏せ目の――」とある。文脈からいっても「伏し目」と表現するのが適切だと思うが「伏せ目」などと言うものだろうかとかなり違和感を持った。当時の米紙から引用するなど涙ぐましい限りだ。再読時には、1.を中心に据え、2.と3.を相互参照することで、3.が如何に偏向しているばかりか虚偽に満ちているかが分かる。
(2015.9.9)

「南京大虐殺」のユネスコ記憶遺産登録に、外務省は「極めて遺憾」などとたわけた談話を発表した。今更、「遺憾」などと気取ったところで、シナの吉外どもにはなんの脅威にもならない。ユネスコへの拠出金を凍結して、次期国連事務総長の椅子を狙っているユネスコ・ボコバア―を懲らしめてやるべきだ。#南京大虐殺はウソだ #ユネスコ
(2015.10.10)

シナの「南京大虐殺の記録」のユネスコ世界記憶遺産への登録に、日本政府は「拠出金の停止や削減を検討する考えを示した」とか。外務省の「極めて遺憾」やら「――を検討」などといった戯言は止めにして貰いたい。「検討」ではなく「実行」を宣言しなくては効果はない――「検討」で様子見か?
(2015.10.13)

「南京大虐殺」が捏造なのは明らかにも拘らず、シナの策略が功を奏してユネスコへの記憶遺産登録が決定してしまった。害務省に害虫が蔓延っているのに、何の対策も講じなかったツケが回ってきて、日本はみすみす反撃の機会を逸した。「南京大虐殺」は「通州事件」をパクった、まったくの嘘八百に過ぎない。『「文藝春秋」にみる昭和史 第一巻』(1988年2月10日 第四刷、文藝春秋刊)に、安藤利男氏の証言「通州の日本人大虐殺」が載っている(p389―397)。それによると、チョーセンから飛来した日本軍の爆撃機による、友軍の保安隊幹部訓練所誤爆が原因で、「北異(へんに北、つくりに異の一字――手許の漢和辞典には載っていないのでこのように記す)東保安隊は一夜にして寝返り、(中略)日本人虐殺事件を起こしたのだ。」という。友軍とはもちろんシナ人およびチョーセン人からなる部隊だったに違いない。殺し方が残虐だったという事実から推して明らかだ。チョーセンから飛来し、誤爆した爆撃機の搭乗員はチョーセン人ばかりだったのだろうか?日本はこういった事実を、戦後も隠蔽したまま通してきたために、「南京大虐殺」の捏造に反撃できず「記憶遺産登録」をゆるしてしまった。
(2015.11.8)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

4.年金

偏向記事ばかりの新聞を読み、低レヴェルのTV番組を観ている限り、お人好し日本人は、現在の危機的状況に気づかない。朝っぱらから新聞を広げ、熱心に読んでる年金生活者や勤め人は特に危ない。街中に出かけ、書店で単行本を立ち読みする方がよほど視野が広がる。新聞、TVだけでは視野狭窄に陥るだけだ。
(2013.10.25)

株取引で儲けるコツは安く買って高く売る――に尽きる。相場のことは相場に聞けとはプロの意見だそうで、まるで人生訓のような有難い教えだ。厚生年金の源資が、株価の下落でゼロになってしまったらしいが、秀才の公務員に株取引は無理に決まっている。相場を取り仕切るには博打の天才でなければならない。
(2013.10.6)

どうやら、日本という国はなんでも反対するだけで金になる天国なんだろうな。そういえば、営々と働いてきて定年がやってきた途端、収入は雀の涙ほどの年金しかないのだから酷いものだ。貯金しておかないかのがいかん!まったく尤もな意見だ。しかし、大部分が呑み代に消えてしまう程度の収入だったのだ。
(2013.12.29)

厚生年金受給者がすべて裕福とは限らない――高給を食む役人には、そういったことが想像できないらしい。余命幾許もない高年齢者は、貯めるばかりで使わないとでも想っているのだろうか?貯金をして置かなかったのは身から出たサビだが、その日暮らしがやっとの低収入では如何ともし難かったのが実情だ。
(2015.2.23)

政府は厚生年金基金の逼迫を理由に、年金受給額を減額する方針のようだが、年金を勝手に流用しておいて今更なにを言ってるのだろうか。このところ、株価が上昇しているのだから、誤魔化すのは止めるべきだ。流用した連中が定年退官して了ったにしろ、責任を取らせる――弁償させるべきではないだろうか。
(2015.2.23)

最近「昭和史」関連書籍を買い集め(年金暮らしでは高価なハードカヴァー本は買えず、安価な文庫や新書の類なのだが)、ざっと4、50冊になった。殆ど乱読状態なので考えが体系的に纏まるまでには到っていない。いつかはジグソーパズルを解いた時のように、全体像が明らかになるだろうと思っている。
(2015.9.9)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

5.パチンコ

日本人でありながら、パチンコ業界から献金を受けて素知らぬ風を装っている保守党議員は、日本解体に協力する売国奴に等しい。単に支持票集めのために、パチンコ業界を利用している積もりだとしたら愚かしい。実際には、抜き差しならない状態になってるのでは?ならば議員廃業するしかないだろう。
(2011.12.28)

与野党を問わず、パチンコ業界から献金を受けて、素知らぬ顔している売国議員が大勢いるのは異常を超えている。大東亜戦争で負け(?)て以来、日本人は古来の精神を失い、金だけを頼りにするようになってしまったか。国の根幹に関わりを持つ政治家が堕落してしまっては、日本の未来は明るくならない。
(2011.11.30)

東京駐在のある米大使館員は 、パチンコに嵌まり、中古のパチンコ台を入手して自宅でパチンコ三昧だったとか。昔、当人が週刊誌にパチンコ絶賛記事を寄稿していた。流石大使館員になるほどの高い知性の持ち主、安易にパチンコ店などに入り浸って他国を利するバカ真似はしない。我々は米大使館員を見習い、パチンコ店通いを止めるべきだ。中古のパチンコ台を入手し、充分に攻略法をマスターしてから、パチンコ店に行って荒稼ぎをしたらよかろうと思う(見果てぬ夢で終るだろうけど)。年金暮らしの隠居は、孫がパチンコ店から、金を巻き上げて来るのを期待して待っていたらよい。
(2013.10.13)

純粋な日本人なら、働かずにいるのには堪えられない。『日月神示』には、「自発的に働くことが仕事をすること」と書いてあったように思う。してみれば、自己満足だろうが何だろうが、創造的活動(?)をしているなら、仕事をしていることになる。生活保護費を受給しながらパチンコ三昧――一体なにじんなのか。
(2013.10.6)

所属政党に拘わらず、献金元が反日組織の疑いがあるとか反日組織と繋がりがある場合は、議員歳費を減額/打ち切りにして貰いたい。特にナントカ民団やらパチンコ業界から、受け取っている議員への税金投入は必要ない。反日感情剥き出しの国々を除き、真に日本および友好国に貢献する議員のみを優遇するべきではと想う。
(2013.11.30)

ストーカー被害者が警察に被害を訴えたにも拘わらず警察は対処せず 、それどころか訴えを盥回しにした挙げ句、被害届の受理を後回しにして慰安旅行していたとか。何処の国の話か――新聞のコラム欄に書いてあるのを読めば、日本での出来事だ。パチンコ業界と癒着していたのでは堕落する一方だろう。
(2014.1.10)

政治が駄目になったのは、金に原因があるのを否定する人はいないだろう。政治家/政治屋の、金に群がる習性を見抜いたパチンコ業者が、賎しい議員に献金して丸め込み、思い通りに操っているに違いない。パチンコ業者の97%は半島系で、僅か3%が日本人らしい。警察の天下り先にもなっているという。
(2014.1.10)

日本の政党でありながら、日本国家を貶める政党や何の役にも立たない穀潰し政党に、税金を投入するのを止めなくてはならない。そのような政党は、自力で組織を維持し活動するべきだろう。今の日本に、役たたずは必要ない。パチンコ業界から献金を受けている議員の議員バッジを剥奪し、政界から追放だ!
(2014.1.11)

現政権を除き、与野党ともに甚だ頼りない今、東京都が日本の底力を世界に突きつけることができたら、日本が現在陥っている蟻地獄のような窮地から脱出できるチャンスを掴めるかも知れない。自衛隊の国防軍への改名、通名およびパチンコ業廃止等の法案を国会で通せるよう、純日本政治家は突っ走れ。
(2014.1.14)

自衛隊を国防軍に昇格させ、スパイ防止法を制定、宇宙開発とスパコン開発の予算を増額し、ニッキョーソやパチンコ産業を廃止するには、保守党でないと不可能なのが明らかになった。さらに保守党の中でも、バランス感覚の最も優れた議員が、国政を司るのが望ましい。泡沫政党や売国議員を排除しなければならない。
(2014.2.4)

与党内のパチンコ議員数が半端ではないのを知って呆れ返った。保守党である筈の与党がそれでは、大部分が売国議員の野党とそれほど大差がないいことになる。安倍政権が日本を正常な方向に転進させようにも、獅子身中の虫が多すぎて思うに任せまい。真の保守派は総理ともども、泥船ジミントーを見限った方がよくはないだろうか。
(2014.5.14)

与党内に、パチンコ産業を擁護する議員がいるのは問題だ。なにも娯楽のなかった時代には、それなりに役目を果たしていたのだろう。しかし、有益かどうかとの問には、有害としか応えられない。喧しい店内で日がな一日、パチンコ台を前にして座り続けるなぞ、鶏小屋の中で卵を産み続ける鶏にそっくりだ。
(2016.3.17)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

6.通名

ネット上で、毎日のように交通事故死のニュースが流れる度に、加害者をどんな輩なのかと疑り、日本人狙いの交通事故を装ったテロではないのかと想像してしまう。通名の使用を禁止するだけで、この手の犯罪は激減するのではないだろうか?「スパイ防止法」、「通名使用禁止」を早急に制定するよう望む。
(2013.1.4)

体罰と称して一度に3、40回も、高校2年生(バスケット部キャプテン)にビンタを喰らわせたバスケット部顧問は、そも如何なる人物なのか。新聞、TVは例によって隠蔽し、実名どころか通名さえ明らかにしない。そうまでして隠すところから、半島系の輩なのだろう。火病持ちを放置しておくつもりか?
(2013.1.10)

衆議院選挙結果の違憲/無効をヒステリックに叫ぶ前に、売国奴が立候補できる悪習こそ違憲/無効にしなければならない。併せて、通名使用や工作員の横行を排除/絶滅させる法案を、早急に制定するべきだろう。一票の格差が何ほどのことなのか。今こそ、他国の謀略に右往左往せずに国益優先で行く時だ。
(2013.3.27)

瞥見するに、「日本が世界でいちばん貧しい国」なる本が売れているらしい。インパクトのある書名だが、「世界でいちばん」に続く表現は「お人好し、まぬけ」ではないだろうか。通名を使用して我が物顔のナントカ人が、日本を利用して荒稼ぎしている実態はTV、ラジオ、新聞では伝えたことがない。
(2013.4.4)

TV、ラジオ、新聞の世界では通名使用者が、厚かましくも日本批判を繰り返している。通名使用者と思える輩が、匿名使用を批判しているのは噴飯物だ。現在、日本で最も問題なのは日本人でもない連中が通名を騙り、日本人のフリをして猪口才な真似をしていることだろう。通名を禁止しなければならない。
(2013.4.6)

コンドー某は、「憲法96条」の改正を隠したのは怪しからんと言いたいらしい。実名を隠し、通名を使って犯罪を繰り返す不届き者を非難するでもなく、安倍総理の選挙戦術を批判するのは全くもって不可解だ。コンドー某こそ通名を使用しているのではと疑りたくなる。非難している方こそ隠していそうだ。
(2013.6.13)

たとえ法務局が通名の使用を認めようと、通名は偽名にすぎない。その証拠に、通名を30回以上変えた強者が野党某議員の中にいる。犯罪者でも名前を変えられるのだから、便利この上ない制度(?)だ。何度、罪を犯しても前科一犯にしかならないとは、開いた口が塞がらない。法務局は犯罪を奨励してる。
(2013.10.15)

次の解散総選挙では、立候補者に出身地を明記させるべきだ。例えば、テンアンモン、サイシュウトウ等々。有権者は自分の生きざまに合わせ、迷うことなく投票できる。さて、通名で立候補して無事当選する者がどれだけ出るか面白い。政治はミステリーやホラー小説を読むくらい、有権者にとっては愉しみだ。
(2013.10.23)

以前に、「通名」をウエブ上で調べてみたことがある。その結果は、「創氏改名」の名残りらしいと判明した。戦後、日本政府法務省当局の行政方針で、「通名」使用が認められてきたらしい。これでは、反日工作を奨励しているようなものではないか。「通名」使用は、日本政府公認だから法的に問題ないのか?
(2013.10.23)

法務省当局が「通名」使用を認めていようといまいと、問題が多すぎるのだから、即刻廃止するべきと考える。通名は、偽名となんら変わるところがない。疚しいところがないのなら、堂々と本名を名乗るべきだ。通名で通そうなんてさもしいにも程がある。本名で通してる立派(?!)な在日もいるのだから。
(2013.10.23)

日本人が海外に移住したとして、通名なる偽名で自分を偽るだろうか。名無野権兵衛氏が、ジェームズ・ボンドなどと名乗ったりしたら、小っ恥ずかしいだろう。出自を偽ってまで、成りすまそうなどと考える日本人は一人もいない。通名なるもので、偽装する精神異常者を容認する法務局は異常を超えている。
(2013.10.24)

現政府への要望:1.日本国を損なう法案は、強権発動してでも廃案にする。2.「スパイ防止法」を制定する。3.防衛省を国防省に、自衛隊を国防軍に昇格させ、隊員の給料を上げる。4.「通名」を廃止し本名を名乗らせる。拒否する者は追放/強制送還する。4.与野党問わず、売国議員を破門にする。
(2013.10.26)

現日本の惨状は大半、長期政権時代の自民党に責任がある。シロアリの蔓延に気づいていながら、何の対策も執らずに放置/無視してきた――スパイ防止法が無かったためだろう。第一党に帰り咲いた自民党には、スパイ防止法を早急に復活させ、同時に通名の禁止/廃止をも併せて制定してくれるよう強く望む。
(2013.11.23)

TV、ラジオ、新聞の世界では通名使用者が、厚かましくも日本批判を繰り返している。通名使用者と思える輩が、匿名使用を批判しているのは噴飯物だ。現在、日本で最も問題なのは日本人でもない連中が通名を騙り、日本人のフリをして良からぬ真似をしていることだろう。通名を禁止しなければならない。
(2013.11.24)

密入国者が帰化して通名を名乗り、日本人を装う段階で信用できない。昔、TVで日本人の起源について放送していた。日本人の祖先はアジア大陸から半島を経由して列島に渡ってきた云々。最もらしい解説に一応納得した覚えがある。体のいい洗脳だった訳だ。日本人はシナ人、チョーセン人とは顔つきがまるで違う。
(2013.12.1)

在日が紛れ込んでいる可能性がゼロでないとしたら、警察は日本の存在を危うくする時限爆弾を抱えているようなものだ。それは、自衛隊にも他の省庁にも当て嵌まる。公務員の中に通名で紛れ込んでいる在日を炙り出し、追放するべきではないのか。現与党にしてからが怪しいのだから――もう手遅れか。
(2013.12.15)

警察が、本来の任務を遂行せずに怠け、パチンコ業界にたかっていること自体、驚き呆れた事態だ。採用時に、戸籍謄本の提出を求める等、きちんとした身元調査をしているのだろうか。中には、通名で応募する余所者がいるのかも知れない。戸籍謄本を参照したら、成り済ましかどうかぐらい判明するのでは?
(2013.12.16)

モギ某なるニセ脳科学者は、日本人がノーベル賞受賞で騒ぐのが不快なのだそうで、一体どこの人種か本人に訊いてみたくなる。自ら出自を明かしてしまったなら、未練がましく通名など使っていないで、堂々と本名を名乗ったら如何だろうか。それとも、本名では具合の悪いことでもあるのかな?
(2013.12.24)

日本の場合、獅子身中の虫とは敵国に経済支援を行ない、通名を存続して特権をザイニチに与え続けている権力者/支配層のことだろう(おそらく)。太古より日本列島に住まい、 日本人とまったく見分けのつかない異邦人だ。日本列島でエリート気取りのザイニチにわか成金など足元にもおよばない。
(2013.12.28)

日本列島を虫食いだらけにしているシロアリの退治には、「通名禁止」薬を散布して徹底的に除鮮しなければならない。諸悪の根源はシロアリと分かったのだし、この際、躊躇うことなく排除しようではないか。除鮮できた暁には、「こうして日本は平和になった」と、胸を張って諸外国に威張れるだろう。
(2013.12.28)

公務員の中に、通名を使用した余所者がまぎれ込んでいること自体、日本滅亡の引き金になりかねない由々しい状況だ。如何に優秀な者であろうが、半島系を公務員に登用するのだけは禁じるべきだ。100年間つきあってきて気づいたはずだが、いまだに連中と連携をしたがる日本人がいるのは理解できない。
(2013.12.29)

害蟲症の役人さん、サボってないで国連安保理に竹島、尖閣諸島の領土問題や通名の弊害等について、問題提起したらどうか。世界中に日本の窮状を訴え、友好国の賛同を得る必要がある。伊達に高級取ってる訳ではないだろうに、停年まで大過なく過ごし天下ろうなんて考えているなら死んでから後悔するぞ。
(2014.1.5)

腑に落ちないのは日本人を装い、他国で悪事を働く半島系の通名使用者について、諸外国では何も言わないことだ。本来なら、外交ルートを通じるなりして、日本に抗議をしてくるべきなのに、何処の国もこの一件に関する限り黙り込んでいる。他の件では声を大にして、何かと難癖つけてくる大国が知らん振りとは解せない。
(2014.1.6)

大国が、通名を使って悪事を働くよう連中をけしかけているのでは?連中は大国の飼っている家畜なのか――手先でもなければ奴隷でもない、それらより劣る家畜なのだろう。その家畜が、小賢しくも日本を貶めようと奔走している。憐れを通り越し、滑稽でさえある。この家畜を手懐けているのは何処の大国か。
(2014.1.6)

日本人と半島の連中は、顔つきが似ているから、通名を使っていたのでは分からない――然し、よく観察すると、ホン者/ニセ者の違いに気づく。骨董品と似たようなものかも知れない。一旦、その違いに気づいてしまうと、到る処に蔓延っているのに驚く。何時の間にか、雑草だらけになってしまった庭を見る思いだ。
(2014.1.7)

『南京大虐殺否定論13のウソ』(KASHIWA CLASSICS):執筆者を確認したら、7人の中にホンダ・カツイチが名を連ねている。例の新聞社に通名/偽名で潜んでいる輩と、同一人物ではないだろうか。こういう本を、トンデモ本ならぬデタラメ/カビョウ本とでも名づけるべきかも知れない。
(2014.1.18)

政党が献金を受ける場合、献金者に事情を丁寧に説明し、通名を使用していないかどうかを訊くべきだ。それで、献金者が火病起したら半島系と分かるし、その時の一部始終を記録として残しておくことで、後に違法献金問題で追求されても言い訳はたつ。献金者がシラを切って献金するならそれは不可抗力だ。
(2014.2.8)

有権者は間違ってもヒトラーのような、支離滅裂な論理を撒き散らす政治家を、選ばないよう想像力を働かせて貰いたい。「誰がなっても同じ」(通名で装っている反日害人の戯言)などといった宣伝に騙されないよう、日頃の精神的鍛錬が必要だ。もちろん精神だけではなく、肉体をも鍛えなければならない。
(2015.4.13)

小生の記憶では、「日韓併合」後に、明治政府は通名の使用を認めた。併合そのものが愚策なのにも拘らず、さらに原住民の通名使用を認めるとは、政府部内に如何なる人種が紛れていたのか、不可解でならない。通名とは言い得て妙だが、所詮、偽名に過ぎない。まるで、連中に悪事を奨励したようなものだ。
(2016.1.26)

日本にすでに居住する外国人や、これからやってくる外国人の中、親日でないにしろ反日でなければ、小生としては外国人と呼びたい。そういった外国人を別にして、反日に勤しむ外国人は全て害人と呼ぶことにする。害人に通名の使用を認めたり、生活保護の受給を認めたりする役所の担当者も害人の仲間だ。
(2016.1.26)

デルポイの神託「汝自身を知れ」を採用し、日本人全員にDNA検査受診を義務づけては如何だろうか。真偽の程は不明だが、マイナンバー制度は通名使用者を炙り出すためとか何かで読んだ憶えがある。DNA検査なら、更に徹底した炙り出しが可能になるだろう。自分自身の正体を知りたい人は大歓迎では?
(2016.2.19)

2016年2月29日 (月)

『私見「次期主力戦闘機」』

1. ATD-X 心神(先進技術実証機)

 「F-4 ファントム」の代替機として、F-35を導入するのが、現在の日本にとって最善策なのだろうか。2年前(2010年)、新聞に国産戦闘機を開発するべきとの提言が載った。勿論、第二の零戦や雷電が開発できるなら、国産機の開発には両手を挙げて賛成したい。日本はF-2を実戦配備できたのだから、開発中の「ATD-X 心神」で次世代の国産戦闘機を実現できる。F-4の代替機は、F/A 18、F-35、ユーロファイター・タイフーン([註1])の3機種に絞りこまれてきた(2016年の現時点ではF-35の導入が決まっている)。愈々、これで次期主力戦闘機は決定するだろうか。第5世代のF-35を除き、残り2機種に新味はなさそうだし、すでに、各国の導入機数で群を抜いているF-35に軍配が上がりそうだ。しかし、問題が山積している。(2012.9.27)

[註1]ユーロファイター・タイフーン
 イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ(当時は西独)の四ヶ国共同開発によるマルチロール機([註2])をいう。主翼にデルタ翼、機首に先尾翼(カナード)を採用した、カナードデルタ(canard-delta)の多用途戦闘機。タイフーンはMIDS(多機能情報伝達システム)を搭載し、NATOのリンク16(TADIL J)のネットワークに接続できる。リンク16はさらに、米海軍(リンク11)および米空軍(リンク4)と接続し、イージス艦、航空母艦、地対空パトリオット・ミサイル部隊などとの情報共有を可能にする。

[註2]マルチロール機
 空戦、地上や海上の攻撃(爆撃、機銃掃射)の両機能を備えた、多用途戦闘機(マルチロール・ファイター)の別称。データリンク機能の搭載以前には、戦闘爆撃機などと呼称していた。     
 多用途戦闘機の呼称には次の3通りがある―
1. マルチロール・ファイター……F-22ラプター、F-35ライトニングⅡ、JAS39グリペン
2. スウィングロール・ファイター……ユーロファイター・タイフーン
3.オムニロール・ファイター…… マルセル・ダッソー・ラファール

 「ATD-X 心神」のステルス性能は高いとのことだが、実用化までにはまだ相当の時間がかかるのだとか。無人機でのテスト飛行を行なっているそうなので、次期主力戦闘機の第一候補になるよう期待したい。(2012.9.29)

 F-2の生産終了によって、日本の航空産業に空白が生じる恐れが出てきた。生産の終了が、我が国航空機産業の、衰退の始まりにならないよう願いたい。今後はエンジン開発をも進めて欲しいものだ。第5世代戦闘機F-22導入に執着したのが一番の原因らしい。防衛省がF-22の配備に拘ったのが裏目に出てしまった。F-22の製造終了を知り、防衛省は複数の候補リストの中にF-35を加えた。早目に決断していたなら、空白が生じる恐れはなかった。だが、選りにも選って、F-35を選定するとは考え方が間違っていないだろうか。ともあれ、決断の遅れが最悪の事態を招いた。機種選定で毎回もたつくのは、制服組に決定権がないのが原因とか。ならば、防衛省を国防省に、自衛隊を国防軍に昇格させて背広組から決定権を奪い取るべきではないか。(2012.10.2)

 以前(2012.9.29)に小生は、防衛省が実験中の国産ステルス戦闘機「ATD-X 心神」について、「次期主力戦闘機の第一候補になるよう期待したい」とツイッターに書き込んだことがある。それから半月後(2012.10.13)、ジェームズ・E・アワー氏(ヴァンダービルト大学日米研究協力センター)が、第六世代機の日米共同開発に関する見解を産経新聞に寄稿した。かつて、米国がF-2開発時に日本に共同開発を持ちかけ、F-16をベースにするよう主張したことがある。結局、日本側には、コストが予想外に上がってしまうという苦い経験が残った。同氏は、対等な日米共同開発に到らなかったF-2開発を教訓に、ATD-Xでは真の共同開発を検討するべきだと主張している。必ずしも共同開発が期待通りと限らないのは、ユーロファイター・タイフーンの例から明らかではないかと想うのだが。日本が配備を決定した、F-35の開発は順調に進んでいるとはいうものの、いまだ完成に到っていないのが実情だ。今後、開発コストが上がり続け、導入時には1機数百億円に達するかも知れない。1兆円の調達予算から試算するなら、実際に導入できる機数は40機程度(推測)になりそうで、防衛省は1機200億円以上と考えている模様だ。となれば、「ATD-X 心神」が俄然、開発にもたついているF-35よりも有望になってくる。(2012.10.14)

 空母は今となっては時代遅れ、前近代的な大鑑巨砲時代の名残りにしか見えない。ステルス戦闘機が主流の時代に、何処ぞのならず者国家を真似て空母を造るとしたら愚かにも程がある。兵器のステルス性が定着し始めている現代、巨大な空母は格好な標的にしかならないだろう。かつて、フォークランド紛争では、アルゼンチン海軍第2航空隊のシュペール・エタンダール攻撃機2機が、海面すれすれの超低空飛行で空対艦ミサイル「エグゾセ AM39」を放ち、英国海軍の駆逐艦を航行不能に陥らせたことがある。その時、シュペール・エタンダール攻撃機を操縦していたパイロットは傭兵だったという。現代なら、ステルス戦闘機が航空母艦を撃沈させるのは、遥かに容易ではないだろうか。戦艦大和は、碌に戦果を挙げることなく海に沈んだ。現代戦はハイテク戦だ。第二次世界大戦中、大日本帝国海軍は、水上攻撃機「晴嵐」を搭載した潜水艦「イ400型」を保有していた。攻撃機を搭載する潜水艦の発想は米国にはなかった。「ATD-X 心神」の無人型ステルス戦闘機を潜水艦に搭載し、海中から発射できるようにした方が、現代戦向きではないだろうか。日本の遠隔操作技術なら容易に問題を解決することだろう(「はやぶさ」が証明している)。「ATD-X 心神」の有人機、無人機 を平行して開発するのが賢明だろう。機動性、隠密性で潜水艦の方が空母に優る。(2012.12.14)

 ステルスを絶対視している人が多いようだが、それほどの技術なのかどうか再考する必要がある。ステルス支持者は、F-22、F-35のステルス性に疑問が持ち上がっているのをご存じないらしい。塗料で電波を吸收するには、半端な量では効果がないだろうし、効果を上げようとすると機体重量が嵩むだけだろう。結局は機体の形状を変え、電波を拡散するのが一番効果的ではないのか。ステルス絶対視は、新興宗教の信心とさほど違いがない。絶対的なものに取り縋り、どんなことが起ころうと、考えを変えることができないのは不幸の始まりだ。日本に計測器がないからフランスで行なっている……「ATD-X 心神」の開発予算を増額したら、問題は解決するのではないのか。雀の涙ほどの開発予算で細々研究していたのでは、ハリボテしかつくれないのは当然だ。しかし、大ぴらに研究し始めたら、また米国から横槍を入れてくる。F-2の二の舞で中途半端になる虞れがある。巡航速度Mach2で飛行可能なのは、現在のところF-22のみ(ユーロファイター・タイフーンおよびJAS39グリペンも可能との説もある)で、他の同型機はアフターバーナーを併用してMach2を超えるか超えないかといったところだ。それが、F-22を最強の戦闘機にしている。ネット上に、UFOを追跡する F-22(2機)の動画が載っていた。如何に最強のF-22ですら、悲しいかな、UFOには追いつけないのが現状だ。(2012.12.17)

 ステルス機を探知可能な、高精細レーダーを開発できれば、ステルス戦闘機など怖れるに足りない。日本が開発したF-2の搭載レーダーは、従来にない高機能レーダーだった。その技術は、F-2共同開発国の米国に渡った。ステルスの発想は、ロシアで生まれ、米国で実現したそうだ。日本は後発だから実現できないか?ステルス機、航空母艦はともに他国侵略目的の様相が強い。従って、防衛を主とする日本には向かない。日本は専ら索敵に重点をおき、日々防衛に務めるのが好かろうと思う。攻撃してくる敵に対しては、速やかにレーダーで探知し撃滅するべきだ。(2012.12.18)

 2013.2.21の朝刊見出しに、「対ステルス網構築へ」とあった。戦闘機に搭載のレーダーで発見困難でも、地上レーダーや赤外線による探知では比較的に容易とのことだ。これで、我が国の次期主力戦闘機(FX)の選択肢は増えそうで喜ばしい。理想は、武装せずに平和に過ごせるなら好いのだが現実は違う。(2013.2.22)

 零戦は、機体の軽量化を図り、剛性を犠牲にした。出力の小さいエンジンでは、重量の大きい機体を飛ばせない。出力の小さいエンジンを採用したのは、大日本帝国海軍の要求仕様に応えるためだったようだ。如何に優秀な設計者でも、駄目な仕様を基にしたのでは最強の戦闘機は設計できない。支那のステルス戦闘機は脅威か…F-117以来、ステルス機能が戦闘機の最強機能であるかのようにいわれるが、エンジンの性能こそ戦闘機の優劣を決する最大要素だろう。零戦は、非力なエンジンに最後まで苦しんだ。零戦が優秀だったのは、設計者は勿論だが、実はパイロットが優秀だったからだという。(2013.5.6)

 F-2はF-16を基に日米共同開発で進めたために開発費用が嵩み、1機120億という高価な機種になってしまった。高精度のAPAレーダーのような、先進機能を搭載可能にしたためのコスト上昇なのかは議論の余地はあるにしろ、共同開発を再考する必要はあるだろう。単独開発に利点があるのは事実だし。F3(第6世代)用国産ジェット・エンジン開発が、IHIで進行中らしい。かの優秀な零戦は機体の剛性を犠牲にして軽量化を図り、輸入エンジンの推力不足を補った。IHI製エンジンはGM製F414(F/A 18に搭載)の推力を5割上回る、本格的な大出力エンジンらしいので期待できそうだ。(2014.2.13)

 「ATD-X 心神」」が12月に登場するそうで、国産ジェットエンジンを搭載し先進機能満載の同機が、どのような模擬航空戦を見せてくれるか楽しみだ。第5世代を飛び越えて、いきなり第6世代なのだから期待感はこれまでになく高まる。一説では無人機にする計画があるともいうが、噂は本当だろうか。立読みのつもりが買ってしまった『航空ファン』9月号に、見開き2ページにカラー写真4枚入りの、「ATD-X 心神」」の記事が載っていた。技本(防衛省技術本部)は、今年末に同機を三菱重工から受領、2015年から2016年にかけて、飛行テストを実施する予定であるという。月刊誌『航空ファン』は、これまで何度かに分けて、オスプレイを記事にしてきた実績を持つ。同誌のお蔭で、オスプレイが有名になる以前、一航空ファンとして同機の登場に注目してきた。次は、「ATD-X 心神」の番ではないだろうか。技本が少ない予算で、続行できたのは、日本の航空産業に底力があったからだ。(2014.7.22)

2. ユーロファイター・タイフーン
 ブラジルはユーロファイター・タイフーンの他に、 ダッソー・ラファールの導入をも検討しているという。フランスのサルコジ大頭領(2012年時点)は、日本には売りたくないようだが、ブラジルなら構わないということか。ラファールは艦載機だけあって短距離で離着陸できる。山岳が多く、狭い国土の日本には最適なはずだが売ってくれそうもない。ユーロファイター・タイフーン、ロッキード・マーティン・ライトニング Ⅱ、ボーイング・ホーネット……日本の次期主力戦闘機は、3機種の中から決まることになった。ライトニングⅡは、これまでテスト飛行を行なってきたものの、未だ開発途上にある。ホーネットは時代遅れとなればユーロファイター・タイフーンしかない。(2012.9.24)

3. F-35ライトニングⅡ
 国防予算の中から1兆円をロッキード・マーティン社の、F-35ライトニング調達に充てるとは結構なことだ。但し、災害復興が順調に進んでいるならばだが、現状を窺い知る限り、あまり進んでいるようには見えない。私利私欲で居座っていた前政権の、有象無象がしでかした後遺症はいまだに続いている。BAEシステムズが日本に売り込んできたユーロファイター・タイフーンは離陸まで4分、高度4万フィートに2分で到達し、5万~5万5千フィートの高度でも高い運動性能を維持できるという。日本が採用するなら、ブラック・ボックスなしでライセンス生産できるとか。そんな好条件は滅多にないが、導入するとなったら、F-35よりもさらに高額になる可能性はある。(2012.7.25)

 防衛省は、1兆円を投じてロッキード・マーティン社の「F-35ライトニングⅡ」を導入する計画らしい。これで、FX問題は決着をみることになるのか、それとも、決定まで、漂流し続けるのだろうか。去年(2011年)、DVDでF-35のテスト飛行を観た。山岳が多く、狭い国土の日本には、滑走路の要らないF-35は魅力的に見える。だが、高価格(1機175億円に上昇懸念)なだけでなく、いまだ開発途上にあり、さらに実戦配備の見通しが立っていない等、問題は山積している。導入時には、さらに開発費を上乗せしてくるだろうから、1兆円では不足になる。今時、軍備増強に何兆円もの税金を投入して良いものだろうか。災害復興の遅れは、日本経済にとって重大な足枷になる。F-35は2代目ライトニング。初代ライトニングは大平洋戦争で活躍した双胴のP-38だった。設計者はU2およびYF12/SR71のケリー・ジョンソン。日本は大戦中、零戦、雷電、紫電改等、数々の名機を産み出したが最後までエンジン開発では後れをとった。戦闘機の命運はエンジンで決まる。(2012.9.27)

 F-35は開発が完了しておらず、実戦配備にはあと数年かかりそうだとか。それまで導入を待つのか……愚図愚図していたらナラズモノ国家を、増々つけ上がらせることになる。F-35を後回しにして、 ユーロファイター・タイフーンを導入する方が賢明だ。F/A 18ホーネットはそろそろ隠退時期ということで、候補から脱落したようだ。F-35導入を明らかにしている国は、英、独、西、豪等、十数カ国におよび、数千機の規模になりそうだ。日本は3機(ユーロファイター・タイフーン、F-35ライトニングⅡ、F/A 18ホーネット)に絞ったものの、未だに導入機の決定に手間取っている。どうして遅い?F-35は当初、退役間近のF-4の代わりとして、導入する予定だったのではなかったか。それが、何時の間にか2020年に退役する、F-15の代わりになってしまったらしい。F-15の配備数は百数十機なので、F-35を40機導入したくらいでは当然不足する。その場しのぎで決めているようだ……防衛費の無駄使い。
 F-22に執着したのが裏目に出たのか、それともシビリアン・コントロールの悪い面が出てきたのか選定に手間取った。制服組の発言権を強化するべきではないか。2016年に導入開始するF-35が、2020年に退役開始するF-15と完全に入れ替わるのはいつ頃なのか。導入終了後、次のFX問題が持ち上がる。日本の次期主力戦闘機(FX)候補から、ユーロファイター・タイフーンが脱落、これで米機2機の中から選定することに……結局は、F-35に落ち着くのだろう。米メーカーは、2016年の供給目指して、開発を進めている。防衛省は高価なF-35を、40機導入して終わりにするつもりらしい。(2012.10.23)

 STOVL(短距離離陸、垂直着陸)では、F-35に1日の長ありだが、日本には遊休の民間滑走路が全国に点在しているはずで、それらを利用したら良いのではないだろうか。必ずしも、STOVLに拘る必要はない。旋回性能、上昇性能が高い方が、実戦では優位に立てるに違いない。防衛省ではどのように考えているのだろうか。ユーロファイター・タイフーンが、FX(次期主力戦闘機)候補から脱落、タイフーンに期待していた航空ファンはガッカリしたに違いない。残るは2機種、F-35ライトニングⅡ、F/A 18スーパー・ホーネットだ。ライセンス生産ではF/A 18が日本にとって有利のようだが、性能ではF-35が有利か。(2012.10.27)

 F-35ライトニングⅡの開発は、想像以上に難航している模様だ。このまま行ったら、同社のF-22と同じ運命を辿るのではないだろうか。ユーロファイター・タイフーンに決めてしまった方が、賢い選択のような気がする。F-35の機体に、金属疲労で亀裂が入るとのニュースが伝わってきた。設計に無理があるのか、製造過程に問題があるのか、明らかな発表はまだのようだ。日本をF-35の開発に参加させていたら、金属疲労問題は発生しなかったかも知れない。白人至上主義が、マイナスに作用した好例ではないだろうか。人種的偏見を棄てるべき時代が到来した。かつて、高名なSF作家、故アーサー・クラークは、日本人にはCPUを造れないと言ったことがある。最初にCPUを発明したのは日本人だった。(2012.12.5)

 数ヶ国共同開発のF-35は、テスト飛行に成功してはいるものの、いまだ完成に到ってはいない。今後、開発コストが上がり続け、導入時には1機数百億円に達する恐れがある。1兆円の調達予算で、実際に導入できる機数はわずか40機程度らしいので、防衛省は1機250億円と考えているのかも知れない。「ATD-X 心神」の方が有望ではないか。F-35は2代目ライトニングになる。初代は、大平洋戦争で活躍した双胴のP-38だった。設計者はU2およびYF12/SR71のケリー・ジョンソン。日本は大戦中、零戦、雷電、紫電改等、数々の名機を産み出したが、最後までエンジン開発では後れをとった。戦闘機の命運はエンジンで決まる。F-35導入国は、英、独、西、豪等、十数カ国におよび、数千機の規模になる。しかし開発は想像以上に難航している。F-4の代替機として2016年に導入開始予定のF-35が完全に入れ替わるのはいつ頃なのか。2020年にはF-15が退役開始する。それまでに国産機「ATD-X 心神」を完成させるか。(2012.12.13)

 航空自衛隊が、F-22のステルス性に拘った挙げ句に入手失敗に終わった。果たして問題山積のF-35で我慢できるのか。日本の優秀なパイロットなら高度な運用が可能と信じてのことか。導入後、ステルス機能を強化し、国産の強力なレーダーに換装できるなら問題ないか。何れにしろ高い買い物になるだろう。F-35導入が決定したが、これで一件落着となるのだろうか。米国での評価では、運用面に懸念が……索敵からミサイル攻撃、ステルス性に問題ありと。数ヶ月前、航空雑誌で、フェアチャイルドA-10の代替機に、なり得るかのような解説を読んだことがある。敵機との空中戦ではなく、地上攻撃向きなのか。(2012.12.16)

 英国は、ユーロファイターの売り込みに熱心で、遂に駐日大使までが登場した。F-35、ユーロファイターの両機を導入する方が好いだろうとのことだ。尤もな意見ではないだろうか。F-35のみの40機では、少なすぎて国防が脆弱になる恐れがある。F-35の納入時期が遅れる恐れもあり、両建てが安全。両建ての場合、一番の懸念はシステムが異なることだろう。しかし一方に不具合が発生しても、他方が稼働するなら、有事に対処できるのではないか。もし、統合システムが故障したら、有事に対処できるかどうか怪しくなる。自動化したシステムに馴れてしまったら、手動に戻すには危険を伴うかも知れない。F-35は1機50億円……実際に導入し始めたら100億円でも足りないのではないか。FX選定予算に1兆円を計上しているらしいから、大雑把に計算しても、1機あたり250億円の計算になる。もう決定してしまったので、部外者がとやかくいう筋ではないだろうが、税金を投入するのだから苦言を呈しておきたい。(2012.12.17)

 かつて、ロッキード(Lockheed)のF-104 スターファイターは「最後の有人戦闘機」を標榜していた。ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)F-22 ラプターおよびF-35 ライトニングⅡは第五世代戦闘機と称している。ステルス機能が期待通りなら、最強の戦闘機といえる。プログラムにバグがなく、データリンクがスムーズに機能するなら……F-35に決まって有頂天になっている場合か。F-22がどうして唐突に生産中止になったのか、何か深刻な問題があった可能性はないのだろうか。米国ではF-22、 F-35のステルス効果を疑問視し始めた。高性能レーダーでステルス機を捕捉可能だろう。F-35の特徴は、第5世代やステルス性よりもSTOVL(短距離離陸、垂直着陸))機能にあるのではないだろうか。排気ノズルを偏向させて離着陸できるのは、山岳地帯の多い日本には向いている。滑走路がなくとも、平地であれば利用できるのは便利この上ない。だが、それだけ高度な操縦技術が必要かもしれない。(2012.12.17)

 防衛省が飽くまでもステルス戦闘機に拘ったのは、F-15が F-22に、まったく歯が立たなかったことにあるらしい。旧世代戦闘機が、新世代戦闘機を圧倒できないくらい、小学生にさえ理解できる。旧式なレーダーで、ステルス戦闘機を探知できる訳がない。新世代レーダーの開発こそ急務ではないだろうか。FBW(フライ・バイ・ワイア)を先進技術のように思い込んでる人がいるようだが、確立した既存技術に過ぎない。20年以上前、専門誌「マシン・ディザイン」に載っていたのを読んだことがある。戦闘機の姿勢制御をコンピュータで行うのがFBWなので、プログラム開発力の優劣が雌雄を決定する。(2012.12.24)

 なぜF-35は「ライトニングⅡ」なのか、それはP-38が初代ライトニングだったからだ。だが、F-35が出てくる前に2代目ライトニングが存在した。英国のEE(English Electric)ライトニングがそれ。P-38、U2、YF12/SR71は、すべてケリー・ジョンソンの設計だ。(2013.5.5)

 F-35はソフトウエア次第だろうが、不完全なままで開発打ち切りなら、満足なミサイルも搭載できないステルス機で終わりそうだ。しかし、戦闘機として非力でも、偵察機としてなら絶大な威力を発揮できるだろう……なにしろステルス機だから隠密性バツグンだ。他機を導入して補完したらよい。政権交代前に決まった次期主力戦闘機F-35は、プログラム開発の遅れから、導入前に価格が上昇しそうな気配だ。日本の2012会計年度での2機調達予定額は、1機150億円だったが、プログラム改良費を上乗せした場合、1機179億円に上昇するという。当初の予定通り1機200億円にあと一息だ。未確認情報によると、防衛省はF-35の導入予定機数を、これまでの42機から一挙に倍以上の100機に増やすらしい。これで、ますます合衆国依存が高まりそうだ。東日本大震災の復興が先決なはずだが、軍備増強を急ぐのは周辺2ヶ国との間に、キナ臭い状況が持ち上がったためだろうか。他に解決策はないのか。(2014.1.15)

4.JAS39グリペン
 日本のFX問題を解決する次期主力戦闘機は、スェーデンのJAS39グリペンが最適だ。なにしろ、日本は貧乏なので余り国防費に予算を割けない。F-22やF-35は非常に高価なので、貧乏な日本には不向きな機種だ。防衛予算が余るなら、ATD-Xの開発に回す方が賢明な気がする。F-35を100機に増やすより、サーブJAS39グリペンを150機ぐらい導入した方がよさそうに思う。海千山千のF-35よりJAS39グリペンの方が賢い選択ではないだろうか。タイ空軍がすでに配備していることでもあり、日本のグリペン配備こそ有益だ。久しぶりに、サーブJAS39グリペンE/F(NG:Next Generationの発展型)の記事が月刊誌『航空情報』12月号に載った。
 ステルス教信者の軍事オタクらは、カナード翼のタイフーン、ラファール、グリペン等を「イカ」と呼ぶ。鯨の大好物であるイカは、抵抗の大きい海中を自由自在に、動き回るのに最適な形状をしている。音速以上で飛行する戦闘機が、自然界の法則を採用したのだから、似ているのは当然というものだ。(2014.1.15) 

5. T50
 ロシア、インド協同開発のT50戦闘機が姿を現わした。F-22に匹敵するステルス機の登場は、国家間に新たな緊張を生み出すか、それとも戦争の抑止力となるか。日本は独自のステルス機開発を促進しなければ ならないだろう。いっそのこと第6世代戦闘機を開発するべきかも知れない。F-2を引き合いに出すまでもなく、「ATD-X 心神」を大っぴらに開発し始めたのが知れるようなことになったら、同盟国から横槍が入り、開発費ばかり嵩んで期待外れに終わるかも知れない。ステルス性能を高めるより、高性能なレーダーを搭載した巡航速度Mach3以上の先進的な戦闘機を開発する方が賢明だ。ロシアが、インドと共同開発した第五世代戦闘機T50は、エンジン、巡航速度、ステルス性能が不明確なため、F-22に匹敵するかどうか怪しいものだという。ソ連崩壊後、同時期から技術力が低下しているため、ロシア機はせいぜい前世代機の改良に過ぎないらしい。国土が大きいだけでは、もはや大国にはなれない。(2012.11.12)

2015年12月10日 (木)

『ロック音楽鑑賞ログ』

1.2011

数ヶ月前に、Skid Row(スキッド・ロウ)のベスト版を入手、それ以来、気に入りのロック・バンドになってしまった。その後、『Slave to The Grind』(紙ジャケット版)を、さらに去年12月に、ファースト・アルバム『Skid Row』(1989年、Made in Japan)を入手した。大晦日はKing Crimson(キング・クリムゾン)の『クリムゾン・キングの宮殿』の聴き納めをし、新年早々『スキッド・ロウ』を聴いている。1986年、トムズリヴァー(ニュージャージー州)で、ギタリストのDave "The Snake" Sabo(デイブ・スネイク・セイボ、G)と、Rachel Bolan(レイチェル・ボラン、B)を中心に結成後、Sebastian Bach(セバスチャン・バック、Vo)が加入して体制が固まり、John Bon Jovi(ジョン・ボン・ジョヴィ、通例はBon Jovi/ボン・ジョヴィと呼称)のバックアップを得て 1989年にデビューした。1998年、セバスチャン・バックと他メンバー間に意見対立が起こり解散、2000年に新メンバーで再結成している。レコード店には、セバスチャン・バックが加わっていた時代のCDが2,3枚置いてあるだけで、再結成後のアルバムは1枚もない。伸びのあるセバスチャン・バックの驚異的な高音が、スキッド・ロウのメタル・バンドとしての特徴だった感が強い。スキッド・ロウの解散前アルバムと、新生アルバムを聴き比べるのも面白かろうと思う。今年の日本がどうなるかは分からないが、ロックだけは不滅だろう。
2011.1.1

読書欲をそそりそうな本を探したが、財布と相談の上だから、選択が難しい。結局、レコード店で、Creendence Clearwater Revival(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル=CCR)、Deep Purple(ディープ・パープル)、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリペッパーズ=RHCP)を各々1枚買った。輸入盤なので1枚800円、3枚買ってもそれほど高い買い物ではない。円高のお陰、などと喜んでばかりもいられないのだが...。
2011.1.14

今年に入ってから、1枚1,000円で買える輸入盤音楽CDの戦列に、Beatles(ビートルズ)のアルバムが続々参入してきた。2年前頃から輸入盤音楽CDを買い始め、机の引出しが一杯になってしまった。売れない自称・無名作家にとって、HR/HMはホラーSFを書くのに打ってつけの刺激劑だ。妄想で成り立つ小説を書く時には欠かせない。
2011.1.16

レッド・ホット・チリペッパーズ「Californication」(アルバム『Californication』に所収、Made in Germany)はWings(ウイングス)「Nineteen Hundred and Eighty Five」(アルバム『Band on the Run』に所収)によく似ている。「Californication」はビートルズの曲からインスピレーションを得たのではないかと想像する。レッド・ホット・チリペッパーズは、1983年にロサンゼルスで結成、1984年に第一作を発表している。ミクスチャー・ロック(ファンクとヒップホップを、パンク・ロックやハードロックなどと混合させたロックの呼称で、和製英語)を出発点としながらも、その後方針を変えつつ今日に到っているという。第7作目のアルバム『Californication』からは、哀愁に満ちたメロディが聴こえてくる。何度かメンバーが入れ替わり、現在Anthony Kiedis(アンソニー・キーディス、Vo)、Flea(フリー、B)、Chad Smith(チャド・スミス、D)、Josh Klinghoffer(ジョシュ・クリングホッファー、G)の4人で演奏活動を行なっている。環境保護に関心を示しているA. Kiedis(Vo)はシーシェパードのスポンサーでもあるという。日本人の一人として複雑な思いだ(菜食中心なので肉類には何の思いもないのだが…)。ネット上に公式ミュージック・ビデオ「The Adventures of Rain Dance Maggie」がアップロードされている。AFNラジオ放送でよく耳にしている曲なので、些か気にはなっていた。
2011.1.16

一昨日、レコード店HMVに行って、CDを3枚2,400円で購入した。ハードカヴァー本が一冊3,000円以上する時代に、輸入盤とはいえ安い。音楽CDや映画DVDは安いのに、洋書はペーパーバックにも拘わらず高いのはなぜか。出版社が古い体質で変わらず、取次会社が利益を不当に貪っているためだろうか。偶然にも『Californication』を入手でき、アマチュア・ミュージシャン推薦のRHCPを聴く機会を得た。1枚1,000円の輸入盤を3枚買うなら、1枚800円とのことで追加したのがRHCPの一枚だった。寒気が身に沁みる今日この頃、ホットなロックで身体を燃え上がらせてみては如何だろうか。
2011.1.16

午前中、YES(イエス)『Close to The Edge』を聴きながらグログ更新をし、午後からTrivium(トリヴィアム)『In Waves』を聴きながらツイートしたりネット・ニュースを見て過ごした。今日の耐寒訓練は6時間弱だが、最近は慣れてきた所為か、結構寒さに耐えられるようになった。
2011.1.30

ロック音楽はレコードの記録面にバックワード・マスキング加工を施し、何やら怪しい信号を焼き付けてあり、ロック・ファンを洗脳するらしい。昔オカルト系の月刊誌で読んだ記憶がある。洗脳したけりゃ洗脳するがいいではないか。軟な精神の持ち主なんてこの世にいるか?少なくとも小生は大丈夫(多分)。
2011.1.31

ネット上で視聴回数を調べたみたことがある。一般に反戦歌として捉えられているCCRの「Have You Ever Seen the Rain?」が277,755回、同じく「Who'll Stop The Rain?」は6,566,463回だった。今では更に、視聴回数は上がっている筈だ。
2011.2.2

Miles Davis(マイルス・デイヴィス)の2枚組アルバム『Bitches Brew』の中の2曲目「Bitches Brew」を聴き、透明感漂うトランペットの高音にしばし酔い痴れた。これこそ正統派ジャズ・ロックか。
2011.2.10

円高が幸いして、このところ輸入盤音楽CDが1,000円台で入手でき、嬉しい限り。お陰で、我が家では今まで全く聴くことのなかったHR/HMが増えている。Black Sabbath(ブラック・サバス)、ボン・ジョヴィ、Metallica(メタリカ)、Lynrd Skynyrd(レナード・スキナード)、Ozzy Osbourne(オージー・オズボーン)等々。先週、Chicago(シカゴ)のCDが大量に入っているのを発見。
2011.2.12

昔、我が家にはロック音楽といったら、キング・クリムゾン(『クリムゾン・キングの宮殿』)、ビートルズ(『サージャント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』、『アビィ・ロード』)、EL&P(エマーソン・レイク&パーマー)(『タルカス』)、シカゴ(『カリブの旋風』)くらいしかなかった。もちろん、ジャズやクラッシク音楽をまったく聴かないということはなかった。今でも、偶にはChick Corea(チック・コリア)の『リターン・トゥ・フォー・エヴァ』、Keith Jarrett(キース・ジャレット)の『サムウエア・ビフォー』、Weather Report(ウエザー・レポート)の『ヘヴィ・ウエザー』、モーツァルトの『レクイエム』や『魔笛』を聴くことがある。
2011.2.12

メタリカのギタリスト(ジェイムズ・ヘットフィールドか、カーク・ハメットのいずれか)はゲーリィ・ムーアのファンなのだとか。『デス・マグネティック』を、初めて聴いた時には途方もなく無機質に聴こえ、どう評価したら好いのか戸惑った。ゲーリィ・ムーアの片鱗でも発見できれば、アルバム再評価の好機になるかも知れない。
2011.2.13

『ブリティッシュ・ハード・ロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント刊)は、ブラック・サバスに3ページも費やしながらプログレの代表的バンドであるキング・クリムゾンやPink Flyod(ピンク・フロイド)の扱いが素っ気ない…前者は『クリムゾン・キングの宮殿』&『レッド』、後者は『アニマルズ』のみ。
2011.2.13

以前から気になってた、マイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』輸入盤2枚組を、最近ついに入手(驚異的な価格1,800円)。ディスク上面には、1999、Made in Austriaとある。ジャンルを超えた抽象、前衛音楽の趣があり、聴く者を圧倒してしまう威力には脱帽するのみ。
2011.2.13

キング・クリムゾンの『リザード』はジャズ・ロックとでもいうか、なんのことやら分からない処が凄い。結局、失敗作なんだろうかとも思ってしまうが、そうでもないらしいから流石だ。プログレッシブ・ロックのキングに相応しい作品なのだろう。ロックはクリムゾンに始まりクリムゾンで終わる…
2011.2.14

雨降りの日にはキング・クリムゾン『アイランズ』、凍えそうなほど寒い日はピンク・フロイド『炎』、迷いの多い日はキース・ジャレット『スピリッツ』、憂鬱な日はチック・コリア『リターン・トゥ・フォ・エヴァ』、ムシャクシャしたらオジー・オズボーン『ブリザード・オヴ・オズ』。
2011.2.16

Judas Priest(ジューダス・プリースト)『ノストラダムス』(輸入盤2枚組)、去年の暮れに購入し、一度聴いただけでしまい込んでしまった。最初の印象は、困惑、予想外、期待外れ等だった。音楽は、いつも聴く側の期待通りとは限らない。何度か繰り返し聴いて、やっと真価が分かる作品もあるってことなのだ。
2011.2.16

夕方、レコード店でシカゴの『ハート・オヴ・シカゴ』(輸入盤)を1,000円で購入後、店内を見て回ってたら、あるラックにスティック・タイプの音楽USB(どのように呼ぶのだろうか)の表示があった。PCのUSBソケットに接続して聴くユーザが増えてきたのか。小生はPCで、CDやDVDを再生し鑑賞しているので、そういうことなのだろうと納得したのだが。
2011.2.17

時々想い出す―「我々はどこから来てどこへ行くのか」…ダイアナ・ロスが唄っていた。神秘学の世界ではお馴染みの表現だ。しかし、人類の起源については未だに謎が多い。古代シュメール語の解読者ゼカリア・シッチンの著書『[地球の主]エンキの失われた聖書』に記述がある(真偽の程はどうなのか)。
2011.2.18

Thin Lizzy(シン・リジィ)『Black Rose』(1996年、Made in Japan)は全9曲から成る10作目のアルバム(1979年にリリース)。背景が深紅のディスク面に、黒字で焼き付けた特異なディザインのCDだ。1969年、元スキッド・ロウの一員フィル・ライノット(b&vo)に、学生時代からのバンド仲間ブライアン・ダウニー(d)、元ゼムのメンバー エリック・ベル(g)が加わり、ダブリンで結成した。リーダーのフィル・ライノットの死去から20年以上になるにも拘わらずイギリス、アイルランドでは今でも絶大な支持を得ているバンドの一つとのことだ。この10作目には、アイルランド出身のゲーリィ・ムーア(g)が参加し、弾きまくっているが、残念ながらムーアの荒々しく力強い歌唱力ある声は聴けない。終曲の「Roisin Dubh(Black Rose): A Rock Legend」は、ケルト色の強い曲だけに、ゲーリィ・ムーアの奏でるムーア節を堪能できる。
2011.2.19

ゲーリィ・ムーアはかつて、スキッド・ロウに若干17歳で、参加し2作目で脱退している。米国にも同名の、ロック・バンドが存在しているが、メンバーは明らかに違うので、まったく別なのだろう(米スキッド・ロウの結成は1989年)。ムーアはライノットとはスキッド・ロウで面識があったことから、シン・リジーの10作目に参加したのだろと勝手に想像している。スキッド・ロウの英国版は、CBS(1st.『Skid』1970年、2nd.『34Hours』1971年)から、米国版はアトランティック(1st.『Skid Row』1989年、2nd.『Slave To The Grind』1991年)から出ている。以前に、スキッド・ロウの存在を解説本(『ブリティッシュ・ハード・ロック』シンコーミュージック・エンタテインメント刊)で知り、レコード店を2,3店うろついて探したが見つからなかった。今もって入荷する気配がない…どうしてなのか。米国に同名のバンドが存在するのも不思議だ。
2011.2.19

30数年前、ビートルズの「カム・トゥゲザー」を、カセット・デッキで再生したことがある。ポール・マッカトニーの高い声が驚くほど小さく聴こえ、音響機器が壊れかかっているのかと驚いた。その後、CD で再生してもやはり結果は同じだった。低音のベースが響き過ぎなところがハードロックっぽかったな。
2011.2.22

ハードロックはビートルズから始まったのだろうか、ロックの聴き始めがキング・クリムゾンだったので未だに分からない、で済ましている(ものぐさはこれだから困る)。しかし、その後に続々現れたHR/HMは、モーターヘッドのようなバンドを除き、高音のヴォーカルに低音のベースが基調になっているようだ。
2011.2.22

一度聴いたっきり蔵い込んでいたMike Oldfield(マイク・オールドフィールド)『テューブラー・ベルズ』オーケストラ版を、久しぶりに聴いた。映画「エクソシスト」で聴いた自作自演の多重録音版のようなサスペンスフル、オカルティック(本人が意図したかどうかは不明として)な神秘的サウンドは鳴りを潜めていた。
2011.2.22

ジューダス・プリースト『ノストラダムス』(輸入盤2枚組:Made in the E.U.)を聴きながらツイートしている。最初聴いた時は正直ガッカリしたが、聴き直してみたら結構それなりに不気味でもあり、タイトルに偽りはなさそうだ。兎に角、全曲「ノストラダムス」って処がパワー全開の仕上がりになっていて満喫できる。
2011.2.25

「ノストラダムス」を聴きながらふと妄想が沸き起こってきた。ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を左ページに訳文、右ページに漫画(細密画)の豪華本(印刷した書籍や電子化した電書)にしたら、読者が熱狂するにちがいない。活字離れしてしまった読者に、活字から情景等を想像する面白さを再認識して貰うには最適だ。
2011.2.26

1ヶ月前、レコード店でスキッド・ロウの『The best of Skid Row』(輸入盤)を買った。帰ってから、ジャケットを見たらSkid Rowなのに驚き(ここでkをcと読み間違え)、本棚からブリティッシュ・ハードロックの解説本を出して確かめる…ゲーリィ・ムーアがメンバーの一員とある。そこで、ウイキペディアでスキッド・ロウを確認する、ボン・ジョヴィが制作に参加との説明から、同名のアメリカン・ロック・バンドと知りまたも驚く。そして、今夜またもやScid Rowを調べるため、Webブラウザの検索欄にScid Rowと入力し、注視していたら眼の前で、cからkに補正。最初、慌て者の小生がSkid RowをScid Rowと読み間違え、その儘WebブラウザでScid Rowと入力し、ブラウザが親切にもcをkに訂正して検索してくれたお陰で、スキッド・ロウが実は英国ではなく米国のロック・バンドと判明した。そうなると、我が家の本棚にある解説本は間違いか。そもそも小生がSkid RowをScid Rowと読み間違えて気付かなかったのが面白い(そんなこと云ってる場合か!)。Webブラウザの補正機能は優れているに違いない、そうなると解説本『ブリティッシュ・ハード・ロック』にスキッド・ロウの一員として、ゲーリィ・ムーアの名があるのは何故だろうと疑問が湧いてきた。
2011.3.3

Syd Barrett (シド・バレット)『The Madcap Laughs』(Made in the E.U.)から、2,30代によく聴いた『おせっかい』所収の「サン・トロペ」を思い出し、シド・バレットが歌っていたのだと気づいた。ピンク・フロイドには珍しく、寛いで演奏していたような印象を受けた…プログレというよりもジャズ・ロックとでもいうのか。「サン・トロペ」から、次にOscar Peterson(オスカー・ピーターソン)の「コルコバード」、続いてWes Montgomery(ウエス・モンゴメリー)の「バルセロナの旋風(かぜ)」が連想式に記憶の奥から出てきた。実在するスペインのバルセロナは兎も角、3曲ともラテンっぽく穏やかな南洋の初夏を想わせる。寒くなる度に、猛暑の夏に吹く熱風を想い出す。
2011.3.9

今日、街中にある珈琲店(2階)で喫煙中に初めは軽く、間もなく驚くほど強い揺れが襲ってきた。これまで経験した地震の中で最も強かった。JRは全線停止になり、帰宅できず。レコード店に行って少し様子見をすることにした。そこで2枚組Mike Oldfild(マイクオールド・フィールド)の『テューブラ・ベルズ』を発見、CDを手に取り、買おうと思った直後に余震がきた。止むなく店外に避難し揺れのおさまるのを待つ。間もなく揺れが止まったので、再度店内に入り、結局、Men At Work(メン・アット・ワーク)のCDを買った。『テューブラ・ベルズ』は日を改めて入手することにし、寒風の吹く中を徒歩で帰宅した。Men At Workとは妙なバンド名を付けたもの。どのように訳したら日本語らしくなるのだろう。「仕事中の野郎ども」、「労働者ども」それともスラングか。妄想からは正確な訳語は出てこない。やはり辞典を引かねばと思いつつ面倒が先に立ち、いい加減な訳で誤魔化す…我が家には英英辞典が2巻もあるのに。
2011.3.11

日本列島が9.0の巨大地震にグラグラ揺れた日(3.11)、レコード店で メン・アット・ワークの『Business As Usual』を買い、歩いて帰った。デヴユーしてから僅か6年で解散してしまったバンド。「ダウン・アンダー」が気に入った。ヴォーカリストのとぼけたたような、茫洋とした声が好い。
2011.3.14

トリヴィアムの『2012年2月 シドニー・ライヴコンサート』動画を観ていて、メンバーの一員が演奏しながら長い髪を振り回すのに気づいた。スラッシュ・バンドでも、長髪を振り回しているのを、何度か観たことがある。最初の中は、先鋭的なロック・バンドらしい演出なんだろうと思っていた。しかし、繰り返して観る中に動作が歌舞伎にそっくりなのに気づいた。長髪を振り回すのは、歌舞伎の真似なのではないか...今では確信に変わった。トリヴィアムは、2000年に結成した、米フロリダ州オーランド出身のメタルコア・バンドらしいのだが、1,2年前までは丸っきり知らなかった。トリヴィアムは、スピード重視の攻撃的なスラッシュメタルや、咆哮を歌唱の中心に据えるハードコアから影響を受けたと解説にはある。しかし、冷徹な叙情性を堅持する、メタリカとは若干異なるような印象を受ける。高度な演奏テクニックを有し、現在新たなメタルコアともいえる音楽性で人気上昇中らしい。『In Waves』しか知らないので、軽はずみな評価を慎みたいが、聴く度に新しい発見をする。過激度ではメタリカに並びながら、意外とメロディ志向でもあるようだ。以前にバンドの中心的存在Matthew Kiichi "Matt" Heafy /Matt Heafy(マット・ヒーフィ、vocals, guitar)がツイッターで呟いていたことがある―’Top Current Rock Albums chart’でNo.1に、バンドとして’metal radio’でNo.1になったという。スラッシュ・バンド四天王の中、初志を貫いているのはSLAYER(スレイヤー)だけらしい。ライヴ動画で観る限りトリヴィアムは全員若いので今後に期待できそうだ。メタルコア・バンドとしてのトリヴィアムが、今後どのように変わって行くか楽しみだ。しかし、同時に不安がないでもない。なにしろ、咆哮を主体とする過激な歌唱法が喉にかなりの負担になっているだろうから。声が潰れたら、却って時代に流されずに済むかも知れないが…レミー・キルミスターに続けえ―。
2011.3.14

J.Giles Band(J.ガイルズ・バンド)、Talking Heads(トーキング・ヘッズ)、 メン・アット・ワーク…今のように閉塞感漂う時期には懐メロ・ロックは心地好く聴こえる。偶には昔流行ってた曲もいいものだ。心配ばかりしていてもどうにもならない、何事にも時期がある。
2011.3.22

HR/HMを聴きながら文章を書くのが一番はかどる、いうなればロック依存性か。先刻まで、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の「Achilles Last Stand」を聴いていた 。一度聴いただけでは分からない。ジューダス・プリーストの『Nostradamus』と同じか。
2011.3.22

10年ほど前から音楽CDは余裕ある時に限り、紙ジャケを買っている。真っ先に買ったCDはキング・クリムゾンのアルバムだった。ここ2,3年前頃からRolling Stones(ローリング・ストーンズ)のアルバムも紙ジャケが増えてきた。 HR/HMファンとしては喜ばしいことだし、価格が下がってくれたら尚うれしいんだが。
2011.3.23

エマーソン・レイク&パーマー『恐怖の頭脳改革』(原題 『Brain Salad Surgery』)…1曲目「イエルサレム」の荘厳な響きが、映画『2001年宇宙の旅』の主題曲、リヒャルト・シュトラウス『ツアラトゥストラ』と二重になって聴こえるような錯覚に陥る。H.R.ギーガのディザインによる、両開きジャケットの絵が、映画『エイリアン』に登場する異星生物とは別の驚きを搔き立てる。
2011.3.27

ジョン・ウエットンがメンバーの一員になっているUKが、32年ぶりに再結成した。4月に来日し、公演するとのことで、ロックファンにとっては朗報だね。科学同様、音楽に国境はない。普段ロック音楽に関心ない人も聴いて損はない。被災地復興のきっかけとして強力な後方支援になるようねがっている。
2011.3.30

メタリカ『Beyond Magnetic』(2012年、Made in the E.U.)は『Death Magnetic』(2008年の9作目アルバム)のセッションから生まれた未発表曲4曲を北米限定で’iTunes’等のデジタル音楽配信サーヴィスに、配信した音源が元になっている。フアンクラブ入会者にのみ提供していたEP(シングル)をCD化したメタリカ・ファン待望のアルバムだ。ガレージバンド特有のストレートでラフな仕上がりになっているらしい(素人の小生には明確な違いが分からない)が、これはこれでメタリカらしいサウンドに聴こえる。4曲の演奏時間は合計29分強。『Death Magnetic』(10曲合計1時間15分弱)に比べると、メタリカのアルバムとしてはボリュームの不足感は免れないが、『Death Magnetic』番外編とでも捉えるなら、これで好いのではないだろうか。長編の番外編として短編小説が4編、別の装丁で出たようなものかもしれない。
2011.4.9

3.11の地震以来、行ってなかったレコード店で、Blue Öyster Cult(ブルー・オイスター・カルト)の『Secret Treaties』を購入した。聴いたことない、そう思ったが違っていた。終盤に「Born To Be Wild」が入っている。ピーターフォンダ、デニスホッパーの出ていた映画で聴いた憶えがある。
2011.4.10

ツイートし終わって、煙草吹かしていたら、AFN放送からビートルズの「Come Together」が聴こえてきた。「皆アツマレー、今からアビー・ロードをデモ行進だ!」…そんな風に聴こえる都知事選投票日だ。今日のタイムライン(ツイッター)は何時もの十倍は賑わっているように見える。
2011.4.10

都知事選の投票結果に失望しながらブルー・オイスター・カルトの『Secret Treaties』を聴いている。’Bonus Tracks’5曲の中に「Born To Be Wild」があり、チョット得した気分になっていたが、ステッペンウルフの曲だった…スッカリ忘れてしまっていた。
2011.4.10

ピンク・フロイド『狂気』に、’dark side of the moon’と唄ってる箇所がある。日本語では月の裏側だが、本来なら月の太陽側と呼ぶべきか。地球側からは年中見えないので’dark side’なのだろう。人間にも硬貨と同じように裏表があり、他人に見えない方は’dark side’だ。
2011.4.13

ブルー・オイスター・カルト『Secret Treaties』とディープ・パープル『Deep Purple In Rock』を聴き比べたみた。ディープ・パープルのパワーには、まったく敵わない印象だ。米国版ブラック・サバスを目指したが頓挫してしまったのは当然だったか、なんてそんなことはどうでもよい…これからも聴き続けるつもりだ。
2011.4.13

3/11、マイクオールド・フィールド『The Collection』(輸入版2枚組)を買うつもりで手に持った途端、余震に揺れ、買いそびれたが、今日(4/14)目出たく入手した。我が家の強力な「御守り」になってくれるに違いない。2枚目に入ってる曲は、アラン・パーソンズ・プロジェクトの曲風に似ているような気がする。楽器編成の所為か、兎に角、単独で仕上げたマイク・オールドフィールドには只々驚愕するほかない。
2011.4.14

ツイートしながら『The Collection』の2枚目を聴いてたら、何時の間にかアラン・パーソンズ・プロジェクト調からゲーリィ・ムーア調に変わった。慌てて曲名を確認すると’Wonderful Land’だった。『The Collection』(2枚組)は、「Tubular Bells Part1 2」を含む全18曲。ケルト民謡の節回しが、随所に入っていて期待以上の曲ばかりだ。アイリッシュ・ウイスキーのオン・ザ・ロックでもあれば申し分ない…って現在はもう禁酒して久しい。年末、年始、真夏の3回、一度に缶ビールを一缶程度呑んでいるので、断酒などと宣言していたのはトンデモナイ思い違いだった。
2011.4.15

マイク・オールドフィールドが演奏する「Wonderful Land」(ShadowsのためにJerry Lordanが作曲)を聴いてる間、「新天地」を想像していた。人間は適応力が高い、被災地に居住し続けて繰り返し被災に遭うよりも、居住地を変えてみるのも別の生き方として好いのではないかと想った。当事者でないからこそ言える、無責任発言かもしれないが…
2011.4.16

国産の音楽CDには歌詞が付いてくるが、輸入版には付いてこない。最近は、輸入盤を買うほうが多くなり、歌詞を聴き取るのに難儀する。ロック音楽は、早口言葉のように速い(TOTO「Stranger In Town」)。『ヘヴィロック、ヘヴィメタル歌詞大全集』なんてのが出ないものか…ファンが書店に殺到するかもしれない。
2011.4.19

TOTO「White Sister」は魔女を歌ってる曲かと思っていた。AFN放送でレディ・ガガの「アレハンドロ」を聴いて興味が湧き、ウエブで「アレハンドロ」を検索したみた。昔の古い映画によると、戦死の誤報を信じ悲嘆の余り尼僧になってしまった妻と夫アレハンドロ大尉との悲恋物語で、’White Sister’とは尼僧のことだという。
2011.4.20

Gary Moore(ゲイリー・ムーア)『Corridows Of Power』、Electric Light Orchestra(ELO)『Discovery」』の、例によって輸入版を購入した。今更ELOでもないだろうけど、ヒットしていた時代には聴いてなかった…'turn to stone'だけは憶えている。ゲーリィ・ムーアの『Corridows Of Power』からは、ケルト民謡を基調とした、お馴染みのゲーリィ節が聴けそうだ。これで、我が家にゲーリィ・ムーアのCDが更に増え、喜ばしい限りだ。アルバムの1曲目、「Don't Take Me for a Loser 」は『Wild Frontier』路線で疾駆する。曲目が変わるに従い『Still Got The Blues』調に。しかし目まぐるしく変転し、緩急自在だ。
2011.4.23

短編小説を集めたのがアンソロジーなら、HR/HM の世界にも何々選曲集があっても好いのにとんと見かけない、どうしてなんだだろう。アンソロジーの出来は、選曲者が如何に鋭く豊かな感性の持ち主かで決まる。音楽は聴く者にとって、活字を読む行為よりも強烈なインパクトを与える。ロックファンなら歓迎するはずだ。
2011.4.25

Rainbow『Ritchie Blackmore's Rainbow』は、Ritchie Blackmoreが単独で出すつもりが、Rainbowの第一作になったアルバム(理由は失念した)。曲の中から、新天地を目指す人々の、活気に溢れた明るい笑顔が溢れ出してくるようだ。
2011.4.28

我が家にあるビートルズは『Abbey Road』、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の2枚っきり。レコード店に行き、どんなアルバムがあるか立ち見した。先ず、全3巻のアンソロジーが、次いで『Yellow Submarine』が眼についた。『Yellow Submarine』は輸入盤にも拘わらず2,000円以上で、通常の輸入盤の倍額だった。流石ビートルズだけのことはある。アンソロジーは、アルバム毎に選曲してパッケージ化してあるようだ。帰宅してから、女性名を付けた曲をネットで調べた結果、7曲(CD1枚分)はあることが分かった。女性名の付いた曲をアルファベット順に並べると次のようになる。「Anna」、「Eleanor Rigby」 、「Julia」、「Lucy In The Sky With Diamonds」、「Lovely Rita」、「Maggie Mae」、「Martha My Dear」…丹念に調べたら、もっと見つかるかもしれない。アンソロジーにすると、プレゼント用に最適ではないかと思うのだが。
2011.4.29

ロック音楽から特定の曲を選曲、ジェイ・ガイルズ・バンド「センターフォウルド」やジョン・フォガティ「センターフィールド」のように似通った曲名、さらに似通った旋律を収集し、ロック版『クトゥルー』などといったアンソロジーにする。もしこういったパッケージが出たら、ファンが飛びつくにちがいない…そう単純にはいかないか。
2011.4.29

Jethro Tull(ジェスロ・タル)の『Aqualung』は紛れもないジャズロックだ。キング・クリムゾンの『Lizard』を初めて聴いた頃、他の曲との大きな違いに失望したものだが、いま思えば小生に鑑賞力がなかった所為だ。『Lizard』こそ最古のジャズロックに違いない…って化石か。
2011.4.29

ジェイ・ガイルズ・バンド「のセンターフォウルド」は1981年に初出し、ジョン・フォガティの「センターフィールド」は1988年に初出した。前者は雑誌等の見開き中央部分を意味し、後者は野球のセンターを意味している。違いは一目瞭然だが曲には相似性がある。ユングの云う共時性が作用したか。
2011.4.29

1970年にデヴューしたシン・リジィの2nd.アルバム『Shades Of A Blue Orphanage』はパッとしなかったが味わい深い曲が多く、また聴いてみたくなるハードロックだ。ゲーリィ・ムーアが一時期加わったこともあり、イギリスやアイルランドでは今でも同バンドの人気は絶大らしい。
2011.5.2

Asia(エイジア)の1st.アルバム『Asia』(全9曲)を聴いていて気づいた。「Heat of the Moment」に始まり、「Here Comes the Feeling」で終わっている。2曲目から8曲目の頭文字はO、S、O、T、W、W、Cで意味なしだった。接角、期待したのにガッカリ。
2011.5.8

エイジアのファースト・アルバムは『Asia』だし、Greg Lake(グレッグ・レイク)のソロ・アルバムは『Greg Lake』だ。前者のバンドの一員ジョン・ウェットンおよびグレッグ・レイクは、キング・クリムゾンの元メンバーだった。バンド名や個人名をそれぞれ、アルバム名にしているのが甚だ不満だったに違いない…と思ったら、個人名をアルバム名に付けるのは自信の表れなのだとか―知らなかった。
2011.5.9

昔、マイルス・デイヴィスの’Bitches Brew’をビッチェズ・ブリューと表記していたそうだ。それでは、酷すぎるってことになり、ビッチズ・ブルーに変えたという。John Toland(ジョン・トーランド)著『Adolf Hitler』の翻訳版では、書名が『アドルフ・ヒトラー』になっていた…ヒットラーでは強すぎか。
2011.5.9

定年退職してからタップリ時間があるお陰で、2,3日おきにレコード店、書店等の店内を彷徨く日が増えた。書評を読んだり解説本を読んで小説や音楽CDを探すより、その場で適当に判断して買った方がワクワク感がある。好い書物や音楽に出遭った時には、満足感は途轍もなく高まり退屈することがない。
2011.5.9

<HRによる核戦争予知>
1.Greg Lake『Greg Lake』(グレッグ・レイクのソロデヴュー・アルバム)…「Nuclear Attack」、Journey『Frontier』…「Chain Reaction」、Asia『Asia』…「Heat of The Moment」。
2.Asia『Omega』…「End of The World」、Gary Moore『Corridors of Power』…「End of The World」、Doors『The Doors』…「The End」。
フィリップK.ディック流に云うなら何かがおかしい。グレッグ・レイクの「Nuclear Attack」は、バンドに参加したゲーりィ・ムーアの作品で、そのゲーりィ・ムーアは「End of The World」を歌い、ギターを弾いている。Journey(ジャーニィ)の「Chain Reaction」からDoors(ドアーズ)の「The End」で終末を迎えることに?
2011.5.10

音楽CDを買うなら、レコード店の分野別売り場で、それまでに聴いていない音楽を勘をきかせて選ぶのが好い。ひょっとすると詰まらないのじゃないかなんて余計なことを考えず、取り敢えず聴けそうなのを選ぶ。当たり外れはあるかもしれないが、外れでも構わないと覚悟する。意外と聴けるのが見つかる。そのようにして探し当てた音楽CDがジェスロ・タル、メタリカ、スキッド・ロウ、シン・リジィだった。解説書を買って読むのは、CDを買ってからの方が好い。聴いているうちに何かが体得でき、何時の間にか通になっているかも知れない…音楽は頭の糧だ。
2011.5.11

ベートーヴェン『交響曲第5番』、シューベルト『弦楽四重奏曲第14番』、ジューダス・プリースト『ノストラダムス』、ブラック・サバス『パラノイド』には、共通性がある。運命が戸を叩いたり、死神が擦り寄ってきたり、大災厄が天から降りかかってきたり、夜道をなにかが足音を轟かせて追ってくる。
2011.5.14

ブラック・サバスのアルバム『パラノイド』2曲目の地響きが聴こえてきそうな低音は、クトゥルーに登場する邪悪な怪物の動きを想起させる。深宇宙の暗黒世界からやってきた邪神が、夜道を這うようにして追ってくる。音楽の方が小説よりも恐怖心が沸き起こり易いのは、聴く者の感性を直接刺激するからに違いない。
2011.5.14

Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)の「Dreams」をFM放送で聴いて以来Macを愛聴して20数年になる。PCのMacとは全く縁がない。またCarol King(キャロル・キング)の「It's Too Late」も最初はFM放送で聴いた。キャロル・キングは、シンガー・ソング・ライターの中でも卓越した才能の持主だ。
2011.5.15

エマーソン・レイク&パーマーの『TARCUS』や『Brain Salad Surgery』、キング・クリムゾンの『In The Court of The Crimson King』のジャケット・ディザインは斬新で古さを感じさせず、躊躇うことなく買ってしまう。聴いてから買うか見てから買うか迷わない。
2011.5.15

昨夜、The Who(ザ・フー)『Then and Now:1964―2004』を聴いていて、「5:15」が傑作なのに気づいた。今日、ウイングス『Band on The Run』所収の「Nineteen Hundred and Eighty Five」を聴いた。ヒット曲の多い中でも、ずば抜けて素晴らしい曲だ。
2011.5.18

映画では、音楽がしばしば効果を上げる。ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』の、エンニオ・モリコーネが作曲した音楽を思い出す。遊星から地球に飛来し、南極の氷の中で数千万年間眠り続けていた異形の生物が、越冬隊隊員に忍び寄り乗り移る。不気味な音楽が、観る者の恐怖を掻き立てる。また、チャールズ・バーンスタインの音楽が、非常に怖かったのは映画『エンティティー』だった。フランク・デ・フェリータ(映画『オードリー・ローズ』原作者)の原作を元にした映画だ。『リング』の中田秀夫監督に、『エンティティー』のリメイク依頼がきているそうで、どんな作品に仕上がるのか楽しみだ。
2011.5.19

ピアース・ブロスナン主演の映画『ノーマッズ』はビル・コンティの音楽が極北の荒涼とした氷原を彷彿とさせ透明感漲る音色が効果を上げていた。コンティは卓れた映画音楽を作曲してきた音学家だが、最近はまったく名前を見かけなくなった。『ライト・スタッフ』ではホルスト『惑星』を効果的に取り入れていた。ショーン・コネリー、ミシェル・ファイファー等が出演した『ロシア・ハウス』ではジェリー・ゴールド・スミスの音楽が素晴らしかった。ソ連崩壊直前、東西情報戦の最中、小出版社を経営する英国人とロシア女性との恋愛を絡めたスパイ映画だった。大人の純愛物で通りそうなほど音楽が効果を上げていた。
2011.5.19

モーツァルト作曲 歌劇『魔笛」』(EMI)はオットー・クレンペラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団が決定版。ネットで調べたら、評価が非常に高かったので大満足。ソプラノ歌手グンドラ・ヤノヴィッツの果てしなく透明な美声には只々聴き惚れるのみ。ライナー・ノーツを失くしてしまったのが残念。
2011.5.20

キング・クリムゾン『Thrak』の「Inner Garden Part1&2」を聴くたびに、仏伊合作『予告された殺人の記録』(アントニー・ドロン主演)の一場面を思い出す。枯葉が舞い散る廃墟と化した教会敷地内を一羽の鳩が飛ぶ場面だ。この世の終りを暗示させる強烈な印象だった。
2011.5.23

ウエザー・レポートの『Heavy Weather』は、 チック・コリアやキース・ジャレットのピアノを主軸においた演奏に比し、キーボードを主体にしてる所為か、きらきらフワフワ感が漂う。その光が乱舞するが如き軽い演奏を重力作用でガッチリ纏めているのがベースだ。確かにヘヴィだな。
2011.5.24

久しぶりにテナー・サクスソフォン奏者、Stanley Turrentine(スタンリー・タレンタイン)の「スタン”ザ・マン”タレンタイン』を聴いた。暑い屋内に涼風が吹くように、タレンタインのテナー・サックスが響き渡り、寝不足のぼんやり頭が、たちまち息を吹き返した。
2011.5.26

ウェストコースト・ロックの雄、ドゥービー・ブラザーズのアルバムは、今でも人気が高いようだ。ビートルズほどではないにしろ、レコード店の売場にズラッとアルバムが並んでいる。再結成を加え、デヴューから40年は流石だ。金欠病から脱したら収集したい。ザ・バンド、レナード・スキナードの隣に入れる。
2011.5.26

シカゴ「サタデー・イン・ザ・パーク」を聴きながら、ウエブ・ブラウザの検索欄に'Chicago ,Saturday In The Park'と入力したら、歌詞(Lyrics)を読めるサイトが開いた。歌詞の最後に、’change the world’、’Yes I can’とあった。
2011.5.30

今よりも若い頃、新宿西口にあるスナックでビール呑んでいたら、カウンター内にいた女子大生風令嬢に、好きなロック・バンドは何かと聞かれた。詳しくもないのに咄嗟にシカゴと応えたら、うるさいから嫌いだといわれた。たしかに、ブラスは金管楽器だから耳に堪える。
2011.5.30

大人気のデス/ブラック・メタル分野のロック・バンドに比較したら、シカゴの演奏は今となっては上品すぎる。メタリカの耽美的かつ硬質な演奏には、一種独特な魅力があり、数枚しか持っていないアルバムを偶に聴くことがある。HR/HMで草臥れた耳には、シカゴの曲は暫しの寛ぎ、癒しになる。
2011.5.30

シカゴを朝8時頃に聴いた。「朝っぱらからロック聴いてどうする?」―そう自問したが、スピーカーから「Saturday In The Park」が聴こえてきたら、違和感がないのに気づいた。ロック・バンド「シカゴ」の本場では、カラオケでシカゴのロックを歌うのだろうか… 案外、カラオケ向きのロックだ。
2011.5.30

最近、毎日のようにHR/HMを飽きもせず聴いてて、自分の好みがやっと決まってきた。小説を永年読んできて気づいた時より、格段に絞りこむのが速くなったのは、よく考えてみれば年老いて限界に達しただけなんだ。それとも音符と活字では頭脳の使用領域が違うのだろうか。そうなら、まだ限界ではないか。
2011.6.1

Rainbow(レインボー)の1st.アルバム『Ritchie Blackmore's Rainbow』と2nd.アルバム『Bent Out of Shape』を聴き比べ、ヴォーカリストが違うのに、気づいた。ネットをあちこち彷徨いて調べてみたら、前者がRonnie James Dio(ロニー・ジェイムズ・ディオ)、後者がDoogie White(ドゥギー・ホワイト)とのことだった。
2011.6.2

聴きながしながら、キーを叩く習慣が染みついてて、似たような声なら疑問にも思わない…困った性癖だ。『Bent Out of Shape』中の2曲目、荘重なモーグ(素人の耳にはオルガンに聴こえる)の演奏で始まる「Can't Let You Go」は、今さらながら傑作だなーと感服してしまった。
2011.6.2

日本版が輸入版とアルバム名が違うのは混乱の元ではないのだろうか。『Ritchie Blackmore's Rainbow』が『銀嶺の覇者』なのは好いとして、『Bent Out of Shape』が『ストリート・オブ・ドリームス』になるのは感心しない。これではまるで別アルバムになる。
2011.6.2

スキッド・ロウ『The Best of Skid Row』所収の「18 and Life」は、歌詞を読むまで意味不明だった(英語なので少しだけ理解できたが)。18歳、俺の生きざまって感じで、破滅人生まっしぐら。ディスク上面の、モーターサイクルの車輪に、2重に交叉したスポークの絵がHMの雰囲気を漲らせている。スキッド・ロウの一員、レイチェル・ボランを調べてみた…れっきとした男だった。レイチェルを女性名だとばかり思い込んでいた。何方でも通用するらしい。コナン・ドイル著『緋色の研究』に登場する刑事は、犯人が壁に残した’Rachel’を文字通りに解釈したが、ホームズはドイツ語で「ラッへ」(復讐)だと指摘する。
2011.6.3

ヘヴィメタル・バンド スキッド・ロウはデヴューに際してそれまでメンバーの一員だったヴォーカリスト(名前失念)からセバスチャン・バックに変えた。聴き間違いかも知れないがボン・ジョヴィの声によく似ている。採用するに当たり彼の意向が働いたのか。両者は日本でデヴューした・・・なるほど。
2011.6.3

「Change the World」…シカゴ(「Saturday In The Park」)やEric Clapton(エリック・クラプトン、「Change The World」)が、ロックで世界に変革を訴えるが、日本では政治家は勿論、当事者も相変わらず意識を変えようともしない…何処吹く風だ。
2011.6.4

エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズには同名の「Miss You」がある。クラプトンは相手に切々と語りけるように歌ってる。ストーンズの方は、語りかける相手(’Lord’とは一体なにものか)にちょっと問題がありそう…まあいいか。日本では政治家は、己れのことしか考えず。
2011.6.4

エリック・クラプトン、レナード・スキナードにはスゥイート・ホームがある…「Chicago」、「Alabama」だ。しかし、日本の被災者はスゥイート・ホームを失っただけではない、明日の生活にも苦しんでいる。日本の支配層の連中は、人間らしく思考することができないのか。
2011.6.4

シカゴがいくら訊いても (「Questions67&68」)、風がシカゴの声を何処へか吹き飛ばしてしまい、日本にまでは届かない。あの世のレナード・スキナードは応えようにも応えられず苛々しているに違いない(「Don't Ask Me No Questions」)。
2011.6.4

ボン・ジョヴィ、スキッド・ロウ、Cheap Trick(チープ・トリック)...いずれも日本でデヴューし、ヒットを飛ばした。3者に共通するのは、それだけではない。当初、日本の若い女性(含、女の子)が支持した。面白いのはスキッド.ロウ。デヴュー当時、ロック・ファンはボン・ジョヴィの弟分と見做していたそうだ。
2011.6.7

チープ・トリック...バンド名だけは知っていた。ハードロック・バンドとは調べてみて初めて知った。トム・クルーズ、ケリー・マクギリスが出ていた『トップ・ガン』の挿入曲「Mighty Wings」はチープ・トリックの提供した曲だった。このバンドのお陰で有名になったのは武道館の方か。
2011.6.7

日本でデヴューし人気が出たチープ・トリックは、単純明快なメロディーで覚え易かったのだろう。俳句や短歌を嗜む日本人向きのバンドだったが、短命に終わった。ネーミングが良くなかったのかも知れない。もっと、格好いいバンド名にしたら残ったはずだ。今でもファンがいる..証明してるのでは。
2011.6.7

キング・クリムゾン『In the Court of the Crimson King』は、昔、ふらりと入ったレコード店で購入した。カセット・テープの上面に、「ビートルズの『アビー・ロード』を抜いた」…そう書いてあった。ビートルズ…それまでバンド名は知っていたが聴いたことはなかった。
2011.6.8

キング・クリムゾンの曲を初めて聴いた時の感覚は、まるでリキュール酒’アブサン’を味わった時の、なんとも表現し難い感覚に似ている。口あたりの悪い’アブサン’は、一度でも味わったら二度と忘れない。クリムゾンの曲も同様で、一度聴いたら頭にこびりつき、何時までも残る凄まじい/独特な曲だ。独特な曲の源は、メロディよりもサウンドそのものにある。リーダー、ロバート・フリップのストイックなまでに一切の妥協を廃した音創りは、他のメンバーを疲れさせ、バンドから離れさせる。離れたミュージシャンは反動から極端な方、よりポピュラーな方へと向う。エイジアのジョン・ウエットン然り…。
2011.6.8

映画『METAL』は、カナダ西部ヴィクトリア出身の、人類学者サム・ダン他2人が監督した映画だった。メタル・ロックを取材して、米英からさらにノルウェーにまで足を延ばし、ロック・ミュージシャンにインタヴュー等を行なったドキュメンタリーで、ヘヴィメタルの現状を知りたいファンのみならず、洋画ファンにとっても必見だろうと思う。北欧のロックはヘヴィなだけではなく、スピード重視で疾走する。映画『METAL』は、米英を駆け抜けノルウェーにまで乗り込み取材した。そのパワーには恐れ入るばかりだ。3人の監督の中、サム・ダンは幼い頃からメタル・ロックの世界にドップリ浸かっている。大学では人類学を専攻した異色の人物。サム・ダンの徹底ぶりは、元気をなくしている日本人にとって、大いに参考になるのではないだろうか。集中力と持続力さえ発揮できれば、夢の実現も不可能ではない。運の悪さを嘆いているより、一歩でも二歩でも、夢の実現に向けて歩んで/走って行きたい。兎に角、這ってでも構わない、前進あるのみだ。
2011.6.9

昨日に続き、本日も朝っぱらからレナード・スキナードを聴く。サザン・ロックこそアメリカン・ロックではないだろうか…人間は死して名を残す。カントリー・ミュージックっぽいロックとの最初の出遭いはザ・バンドだった。
2011.6.13

ピンク・フロイド『狂気』をカセット・テープ時代に、しょっちゅう聴いていた。キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』よりも、聴く回数では多かったかも知れない。狂人を’lunatic’と呼ぶのは、月の女神に語源を持つからなんだとか。そう云えば、『月の魔力』を昔読んだことがある。
2011.6.13

机の抽斗を掻き回してたら、Grateful Dead(グレイトフル・デッド)『American Beauty』が出てきた。アメリカン・ビューティとは妙なアルバム名だ。去年、HMVで買い、すっかり忘れていた。「60年代ヒッピー文化…を代表するアーティスト」なのだそうで、米国では今でも根強い人気があるという。
2011.6.14

グレイトフルデッドの曲は、ウッドストックでロック音楽に熱狂した若者達が好みそうな曲だ。合衆国では未だに根強い人気があるという。グレイトフルデッドはウッドストック・ロックフェスティヴァルに参加し、「St. Stephen」を演奏したらしいのだが映画を観たのに気づかなかった。
2011.6.14

数年前に入手した映画『Woodstock』(Director's Cut 40th Anniversary Ultimate Collector's Edition)は、2枚組に相当する両面録画で約4時間ロック音楽を楽しめる。再生して画面を観ていたら、A面、B面が逆になっているのに気づいた。A面が’Woodstock 3 Days of Peace & Music Side B:’となり、B面が同’Side A: ’となっている。途中を再生してみたら、ジョーン・バエズがカメラの方を向いて「順序がメチャクチャ」と不満を述べていた。演奏が、頭初の予定通りに進行しなかったためで、ディスクのA、B面について言っているのではないのだが、偶然にも「メチャクチャ」で一致してしまった…共時性か?
2011.6.14

ベートーヴェンの『ラズモフスキー』を聴いていた時代、小生はまだビートルズの存在を知らなかった。海の向こうではすでに有名になっていたが、来日したのは数年後だったと記憶している。日本中がビートルズで盛り上がってる時代、せっせっとジャズを聴いた。今より平和そうで、幾分増しな時代だった。
2011.6.17

J.ガイルズ・バンド『Best of the Geils Band』は、調べてみたら、1979年に出たアルバムらしい。30代後半に、カセット・テープで聴いた「Sanctury」は、1978年に出ている。初めて聴いた時から、好みに合うバンドだったが、一巻だけで終わってしまった。
2011.6.18

レコード店には、7枚組のアルバム(3,500円)が入荷している。見つけてから1年以上になるが、誰も気づいていないようだ。今度行ったら買ってこよう…そう思って愚図愚図していると売れてしまって無い、なんてことがあるかも知れない。7枚組なら、1枚500円になる。レコード会社の大盤振る舞いなのか、在庫整理のためなのか。「サンクチュアリ」はロック界に名を残す傑作だ。『Freeze Frame』に入ってる「堕ちた天使」は1981年に出た当時話題になり、アルバムは6週間全米で第1位になった…なんて知らなかった。
2011.6.18

メタルロックを聴き続けた後に、グレイトフル・デッドの『American Beauty』(1970年、6th.アルバム、Made in Germany)を聴いたら拍子抜けするに違いない。ジェリー・ガルシアのキーをずらした歌い方こそ、素朴な合衆国々民のテイストなのかもしれない。1967年のデヴュー作は、のっけから『The Grateful Dead』とバンド名を付けたアルバムなだけに、余程の自信作なのだろう。ライブでの即興演奏を得意とし、公演が8時間にも及ぶこともあったというが、1995年にリーダーのガルシア(G/Vo)の死去に伴ない解散した。グレイトフル・デッドは、米国を代表する伝説的バンドで、SF作家ウイリアム・ギブスンのような「デッドヘッズ」なる熱狂的ファン が、米国には今でも存在するとか。
2011.8.7

グレイトフル・デッドは、1965年にサンフランシスコで結成、1967年にデヴューした。リーダーのジェリー・ガルシアが『Funk&Wagnall's New Practical Standard Dictionary』から、適当に拾い出した’Grateful Dead’をバンド名に決めた。小生は最初、’Grateful’を’Greateful’と読み間違え、「偉大なる死」の意味だろう思っていた。しかし、’Greateful’ではなく’Grateful’だった(’Grateful Dead’には「安楽死」の意味がある)。ジャンルは、ロック、ジャズ、ブルース、カントリー等多岐に亙る。名前から察するに、スペイン系と思われるジェリー・ガルシアは、英語を母国語としない外国人に適した『Funk&Wagnall's New Practical Standard Dictionary』(昔、多数の日本人旅行者が、必ず買ってきたという辞典)を愛用していたのかも知れない。
2011.8.7

メタリカ『Ride The Lightning』 (1984年、2nd.アルバム、Made in Japan)…以前に、交響楽団との協演による「The Call Of Ktulu」の動画(メキシコでのライヴ)を視聴し、その圧倒的な迫力にメタリカの底力を知った。このアルバムの1曲目、「Fight Fire With Fire」は、聖書の語句「目には目を…」を連想させる。「核には核を」、つまり核戦争ということになるだろうか。宇宙空間で、核爆弾を炸裂させた場合、強力な電磁波が発生する。最終8曲目、「The Call Of Ktulu」こそ、ラブクラフトの「The Call Of Cthulhu」から霊感を得たのだろう。
2011.8.22

ジューダス・プリースト『ノストラダムス』(2008年作、 Made in the E.U.)は、CD2枚組(全23曲)、「Dawn Of Creation」から始まり「Future Of Mankind」で終わる。ロック・オペラと捉え、聴いてみるのがいちばん好いのかも知れない。ジューダス・プリーストは、1969年にイギリス・バーミンガムで結成、1974年にデヴューしたヘヴィメタルバンド(愛称「メタル・ゴッド」)。シャウトを伴う広い音域を生かした歌唱(ロブ・ハルフォード)と ツインリードギター(グレン・ティプトン、K.K.ダウニング)が特徴と解説にある。ファンは、ヘヴィ・メタルの様式を確立した立役者として尊敬しているらしい。1970年代中期にはヒラヒラ衣装や、カウボーイハットを着用していた。1979年『Killing Machine』を境に革と飾り鋲を基調とした、男らしいファッションに転向した。ディスク1の2曲目「Prophecy」を聴くだけでも、価値は充分あると思うのだが、ヘヴィメタル・ファンは『ノストラダムス』に、どのような評価をする/しているのだろうか。メタリカやトリヴィアムが演奏したら、まったく違う曲に聴こえるかも知れない。
2011.9.14

ビートルズと同年代のキング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』(『In the Court of the Crimson King』、1969年作、紙ジャケ日本版)は、敢えていうならば、プログレっぽくジャズっぽい、ヘヴィかつ孤高の前衛派ロックだ。アルバム冒頭の曲「21世紀の精神異常者」(「21st Century Schizoid Man」)だけでも聴く価値はある。導入部の電気信号がビリビリっと脳内に拡がる感覚は、他のロックにはない。実験的な音作り、曲作りに徹底的に拘り、寸毫も妥協するところがないのには感服するほかない。以前、日本の弦楽四重奏団「モルゴーア・クァルテット」が、「21世紀の精神異常者」を演奏…と書いてあるのを雑誌で読んだ憶えがある。他に「太陽と戦慄パート1」や「Ladies of the Road」、イエスの「Siberian Khatru」(アルバム『Close to the Edge』に所収)等をも演奏している。団員全員かなりの実力者で、数年前にプログレッシヴ・ロックのみの演奏会を開いたというから、一ロックファンとして嬉しい限りだ。マイルス・デイヴィスがジャズとロックを融合した『ビッチズ・ブルー』を発表したのは、奇しくもキング・クリムゾンがデヴューした1969年だった。
2011.9.23

ビートルズ全盛時代にジャズを聴いていた旋毛曲がりだったが、キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』をレコード店で見つけ、迷わず買ったのが今となっては遠い思い出になってしまった。以来、ロックはキング・クリムゾン一辺倒で通してきたが、定年退職間際からHR/HMにのめり込み現在に到る。キング・クリムゾンの他に、ディープ・パープル、レインボー、MOTÖRHEAD(モータヘッド)、メタリカと手を広げ、この1,2年はトリヴィアムに注目している。メンバーは未だ若いので、今後の活躍に期待できる。中心的存在のMatt Heafy(マット・ヒーフィ)は岩国出身の日系米国人で、チームをまとめていける資質があるようだ。
2011.10.10

ロック音楽には忌まわしい噂が絶えないが、聴くだけで邪念に取り憑かれると思っているなら単純すぎる。意識の持ちようでどうにでもなる。ディスクにバックワードマスキング(一時話題になった)を施してあろうが、影響を受ける柔な人はいないはずだ。物は言いよう気の持ちようで変わるのがこの世界だ。
2011.10.10

カセット・テープ全盛時代に聴いたことのある、エイジアのデヴュー・アルバム(1982年)『Asia』日本版には、『詠時感~時へのロマン』なるシックリしないタイトルがついていた。アルバム名としては、最悪の部類に入るのではないだろうか。1年以上前に入手したこのCDには、輸入版にも拘わらず、生産国名の明記がない(ディスク上面に「1982 The David Geffen Company」の表記があり、正式なディスクの筈なのに何故だろうか)。これまでに入手した輸入版CDには、すべて生産国名の明記があったのに、入手した『Asia』には見当たらない。メンバーは、ジョン・ウェットン(vo.b/元キング・クリムゾン)、カール・パーマー(ds/元エマーソン・レイク&パーマー)、ジェフ・ダウンズ(kbd/元イエス)、スティーヴ・ハウ(g/元イエス)で、全員がプログレッシヴ・ロック界で既に名の知れたミュージシャンだった。エイジアを、スーパー・グループと称するのは当然なのかも知れない。前評判通り、デヴュー・アルバムは商業的に大成功をおさめ、数カ月後に全米で「NO.1/9週」を維持するほどの大ヒット作になった。1曲目「Heat Of The Moment」から快調に飛ばし、最終9曲目まで息もつかせない緊迫感ある演奏、朗々と歌うジョン・ウェットンの声量ある美声は圧倒的だ。プログレッシヴ調が薄れ、商業色が深まった感は否定しようもないが、片鱗は残っている。秀作揃いの全9曲から、傑作を1曲選ぶとしたら、躊躇なく6曲目の「Wildest Dreams」にする。デヴュー時、ロック・ファンから低評価を受けたらしいエイジア、今後正当な評価が出てくるだろうか。
2011.10.11

ロック音楽は、ひたすら過激な方向に向かって突き進み、ハード、ヘヴィメタル、デスメタル、エクストリーム等々へと変遷/分化してきた。今や、スラッシュ・ロックのキングになった感のあるメタリカは、何時までロック界の頂天に君臨できるだろうか。エクストリーム・ロック全盛時代が近づきつつある―?
2011.10.15

昔、アナログ放送時代に観た『歌え!ロレッタ 愛のために』(監督マイケル・アプテッド)を数年前にレコード店で発見した。主婦が育児の傍らカントリー・ソングの女王になるまでを描いた実録映画だ。トミー・リー・ジョーンズ(元兵士)、シシー・スペイセク(ロレッタ)、リヴォン・ヘルム(ロレッタの父親)がそれぞれの役で出演していた。『歌え!ロレッタ』の出演者は、いずれも演技に卓れた役者だった。ロレッタの父親であり謹厳実直な炭鉱夫でもある、リヴォン・ヘルムの演技が印象に残っている。映画DVDを買って暫く後、ザ・バンド『ステージ・フライト』(紙ジャケット版)のジャケット・ディザインが気に入り入手した。ザ・バンドは以前にCD『ザ・バンド』を持っていて聴いており、馴染みのロック・バンドだったがメンバーのことは知らなかった。数週間後『ライト・スタッフ』、『歌え!ロレッタ』の両映画に出演していたリヴォン・ヘルム(顔や声を憶えていたが名前を知らなかった)のことが気になりネットで調べた。ヘルムがミュージシャンと俳優を、兼ねているのが分かったので検索してみた…「ds、mandolin、vo.担当」とある。これで2映画とザ・バンドに「リヴォン・ヘルム」の名前が見つかりミュージシャン兼俳優として活躍している人物がロック音楽、映画両世界の同一人物なのにようやく気づいた。
2011.10.15

1947年、チャールズ・イェガーはベルX-1で音速を超えた。その辺りを、映画『ライト・スタッフ』(監督フィリップ・カウフマン)は、エピソードを交えながら描いている。音速超えする前々日(映画では前日)に細君と、砂漠地帯を馬で競争していて木の枝にぶつかり、落馬して肋骨数本を骨折した。X-1のハッチを閉めるにはかなりの腕力を要する。イェガーは、同僚のジャック・リドリー(X-1を懸架し、空中で切り離すB-29の搭乗員)に事情を打ち明ける。リドリーは格納庫の掃除人(民間人らしい)が、持っていたモップを手頃な長さに切り取り相手に「サンキュー・サー」と云って敬礼する。柄の短くなったモップを手にした掃除人…無言(笑える場面だった)。X-1に搭乗したイェガーは、棒切れでハッチを閉め音速突破に向う。イェガー役のサム・シェパード(劇作家、俳優)の渋い演技もさることながら、リドリー(B-29搭乗員、兼ナレーター)役のリヴォン・ヘルムの演技および語り口が印象的だった。
2011.10.15

メタリカの『Kill 'em All」』はファースト・アルバムだけあり、ヘットフィールドの声には若さを感じさせるものの、その後に到るパワーの片鱗を伺わせる。アルバム名は物騒だが、デヴュー作にして、すでに完成度の高い曲作りに感服した。今後の活躍にも大いに期待できそうだ。
2011.10.18

ディープ・パープルが、再結成後の1984年11月にリリースした第1作アルバム『Perfect Strangers』(Made in Germany)所収の「Perfect Strangers」は、「Smoke on the Water」を彷彿とさせるサスペンスフルな曲だ。ディープ・パープルこそ、後のハードロック、メタルロック等の元祖ではないか…聴く度に確信が強まる。パープル・ファンに何を今更と云われそうだが、ファンでなくてもそう思うに違いない。後年のイアン・ギランは、甲高い声に渋みが加わり、新境地に到達しつつあったかにみえる(別人かもしれないが)。しかし、『Perfect Strangers』の10曲目 (ボーナストラック)の「Son of Alerik」(Instrumental)で、ありきたりな見方はみごとに覆える。リッチー・ブラックモアの独演とも思えるこの哀愁漂う曲で、ディープ・パープルの潜在力を思い知ることになる。解説には「ジャムセッション」とある。唐突に演奏が始まるのに戸惑うが、思わず聴き入ってしまう。歌詞が付いているので、ヴォーカルを加えた演奏があったら、聴いてみたいものだ。アルバム『Perfect Strangers』は、ディープ・パープルの数あるアルバムの上位に入る傑作に違いない。
2011.10.23

以前、ゲーリィ・ムーアが加わっていた、スキッド・ロウについて掲載した、ロック音楽の解説本を立ち読みしたことがある。ファンとしては見逃せない一枚…そう思ってレコード店に向かった。その時、何故かSkid RowをScid Rowと読み間違えていて気づかなかった。当然、CDは見つからない。その日は諦めて帰ったが何日か後に再度立ち読みし確認した(その後、買うことになったのだが…)。バンド名は、ゲーリィ・ムーアが若干17才でプロ・デヴューすることになった、Scid RowならぬSkid Rowなのが判明した。1st.アルバムは『Skid』だった…余程の自信作に違いない。結局、ムーアの『Skid』は見当たらず、代わりに米国の似て非なるバンドの方が見つかった。とんでもない勘違いから訳が分からないまま、米国版スキッド・ロウの『Best Of Skid Row』を入手することになり、以来気に入りのロック・バンドになった。英米に同名のバンドが存在?…摩訶不思議。
2011.10.29

その後、『Slave to The Grind』を、さらに去年12月に1st.アルバム『Skid Row』(1989年)を入手した。スキッド・ロウは1986年、トムズリヴァーでデイヴ・スネイク・セイボ (G)と、レイチェル・ボラン(B)を中心に結成された米国のバンドだ。本家の方はどうなったか。後にセバスチャン・バック(Vo)が加入して体制が固まり、ジョン・ボン・ジョヴィのバックアップを得て 1989年にデビューした。1998年、セバスチャン・バックと他メンバー間に意見対立が起こり解散、2000年に新メンバーで再結成している。レコード店には解散前のCDが2,3枚あるだけで再結成後のCDは1枚もない。伸びのあるセバスチャン・バックの驚異的な高音が、スキッド・ロウのメタル・バンドとしての特徴だった感が強い。スキッド・ロウの解散前アルバムと新生アルバム、さらにUKのスキッド・ロウの1st.アルバムを聴き比べるのも面白かろうと思う。来年の日本がどうなるかは不明だがロックは永遠不滅だ。
2011.10.29

トリヴィアムのCDを探したが、近郊のレコード店2店の中、1店は丸っきりおいてないし、もう1店は以前に購入した『In Waves』しかなかった。人気上昇中らしく、生産が間に合わないのだろう。入荷を待つことしよう...。トリヴィアムの代わりに、レインボーの輸入版 CDを2枚購入した。
2011.10.29

「YouTube」に載っているMuse(ミューズ)の「レジスタンス」は、キング・クリムゾン、Radiohead(レディオ・ヘッド)、Soft Machine(ソフト・マシーン)等々の曲を連想させる。オルタナティヴ、ネオ・プログレ、シンフォニック、プログレッシブ・メタル…多岐に亙るためだろうか。スピード感あふれる演奏からスラッシュの要素もあるようにとれる。ミューズは「音楽以外に娯楽のない」田舎で誕生…1990年「Gothic Plague」名で結成、1994年プロを目指し「Muse」に改名した。イギリスには1975年結成以来、一時期を除き3人編成を貫く、レミー・キルミスター率いるパンク/スラッシュの雄モータヘッドが存在する。Museとはギリシャ神話に登場する、複数の知識・芸術を司る女神を表す…いわば集合名詞なのかと思う。結成時のおどろおどろしいバンド名、「Gothic Plague」から180度転換したことになる。Gothicからはゴシック・ホラーを、Plagueからは疫病ペストの恐怖を連想させる。
2011.10.31

レインボーの1979年作『Down To Earth(ダウン・トゥ・アース)』は、1975年の1st.アルバム『Ritchie Blackmore's Rainbow』(『銀嶺の覇者』)から数えて5枚目のアルバムになる。作曲/製作/B/Gにロジャー・グローヴァー(ディープ・パープル)、ヴォーカリストにグラハム・ボネット(マーブルズ)を起用し、ポップス路線に舵をきった。グラハム・ボネットの荒々しいハイトーンの声が渋みのあるロニー・ジェイムズ・ディオとは違ったレインボーを創出している。1曲目「All Night Long」(ライヴ、2曲目以降スタジオ)から快調だ。5曲目「Since You Been Gone」は、ジャーニィやTOTOを彷彿とさせ、それまでのブリティッシュ・ロックから路線変更して成功したアルバム。ところで、このアルバムの中でどの曲がリッチー・ブラックモアの作品で、どの曲がロジャー・グローヴァーの作品なのかを知りたくなった。これまでディープ・パープル、レインボーの曲を結構聴いたのに見当つかない。6曲目「Love's No Friend」はブラックモアの作品かな?ギター・ソロが他の曲より、少し長いのでそうに違いない。ロニー・ジェイムズ・ディオ、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナー、ドゥギー・ホワイト…レインボーには、ヴォーカリスト別に聴き比べる楽しみがある。レインボーの6作目(1982年)『闇からの一撃』(『Straight Between the Eyes』)は、ディスクの表面に「Made in the E.U.」、また裏面に「Made in Germany」と表記してある。本作は、ジョー・リン・ターナー(ヴォーカリスト)が参加した2枚目のアルバムになる。最初の参加は、5作目『アイ・サレンダー』(『Difficult To Cure』)だ。ターナーの格調高く安定した歌唱は、甲高いにも拘わらず、くり返し聴いていて疲れない。1曲目「Death Alley Driver」は高速で展開し、また6曲目「Power」はポップ調の軽快な楽曲だ。9曲目「Eyes Of Fire」は、ディープ・パープルの「Smoke on the Water」や「Perfect Strangers」のように、サスペンスフルな楽曲の展開に共通性を感じる。天才ギタリスト、リッチー・ブラックモアの本領発揮ともいえるアルバムだ。’Straight Between the Eyes’を、「眉間に直撃」と訳した方がピッタリのようにも思うのだが…ポップス調のロックに若干路線変更したこのアルバムに、この訳ではきつ過ぎるかそれとも誤訳になるか。それはさておき、全9曲のどれもが甲乙つけ難く、仕上がりのよい名盤ではないだろうか。
2011.11.6

以前、「題名のない音楽界」(TV)で、エマーソン・レイク&パーマー『タルカス』のオーケストラ演奏を鑑賞したことがある。3人とは思えない迫力ある原曲が、牧歌的な曲に変貌していて、違った味わいがあった。原曲の迫力の源は、キース・エマーソンの弾くキーボードにあるのは当然として、グレッグ・レイクの声がかなり貢献していた。エマーソン・レイク&パーマー解散後、グレッグ・レイクがソロ活動期に出した『Greg Lake』(1993年、Made in Japan)は、やはり迫力満点のバリトンでグイグイ押しまくる力演には感服するばかりだ。つい、楽器演奏に負けない声量で圧倒するグレッグ・レイクの体格を、オペラ歌手の体格と比較想像してしまう。
2011.11.10

モーツアルトの『魔笛』を歌うドイツのソプラノ歌手、グンドラ・ヤノヴイッツの声量は男性歌手顔まけだ。その迫力に、つい彼女の体格を想像してしまう。またアルゼンチンの女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチのピアノ演奏もまた迫力満点だ。二人はゲルマン、ラテンという人種の違いを超越している。
2011.11.10

セヴァスチャン・バック(スキッド・ロウ)の唄う「I Remember You」、マイク・マティアヴィッチ(スティールハート)の唄う「Everybody Loves Eileen」を比較して聴いてみた。最高音ではマティアヴィッチが、安定性ではバックが優っているようで甲乙つけがたかった。
2011.11.11

ジョン・フォガティ(CCR)、ジュディ・コリンズ両者の声に共通するのは無限ともいえる透明感だ。前者「ロディ」(『グリーン・リヴァー』に所収)、後者「サムデイ・スーン」(『カラーズ・オヴ・ザ・デイ』に所収)を聴き比べて気づいた。ある日、適当に聴き流している中に共通性が分かってくる。
2011.11.11

レインボー『All Night Long: An Introduction』...6曲目(「All Night Long」)のみライヴ録音で、全11曲を収録している。ディスクに’All Night Long: An Introduction To Rainbow’との表示がある。タイトル’...An Introduction To Rainbow’から入門版ではと思ってしまうが、レインボー通に云わせるなら通好みのアルバムらしい。レインボーやロックの「通」に限定せず、音楽通と拡大解釈するなら、通orプロ好みの名曲が目白押しとの評価は適切なのかも知れない。『All Night Long: An Introduction』(Made in the E.U.)は、どの曲も完成の域に到達した感じで古典ロックの趣だ。11曲目「Weiss Heim」(ドイツ語)は英語で「White Home」を意味するらしい…リッチー・ブラックモアのギター演奏が素晴らしい。
2011.11.11

ディープ・パープル「Son of Alerik」(『Perfect Strangers』に所収)の曲そのものはいうにおよばず、リッチー・ブラックモアの一心不乱に演奏する姿は感動的だ。キース・ジャレットと通じるものがある(多分)。ライナーノーツに、’Digitally Remastered by Gary Moore’…とあった。
2011.11.11

2.2012

『The J. Geils Band Original Album Series』: 5枚組3,300円、1年前からあったのに誰も気づかない/興味がない。1.「The J. Geils Band」、2.「The Morning After」、3.「”Live” Full House」4.「Bloodshot」、5.「Ladies Invited」。日本名は、1st..「デヴュー!」11曲、2nd.. 「モーニング・アフター」10曲、3rd..「”ライヴ” フルハウス」8曲、4th..「ブラッドショット」9曲、5th..「招かれた貴婦人」10曲…合計48曲、これは凄い。3rd.. アルバムは、1st.. アルバムから6曲、2nd.. アルバムから2曲、それぞれ選曲したライブ版。ライナー・ノーツに、1974年、ヴォカリストのピーター・ウルフと女優のフェイ・ダナウエイが結婚との説明があった。つい最近フェイ・ダナウエイが出た映画『バーフライ』を話題にしたばかりだった。
2012.6.9

1991年にリリースした2nd..アルバム(紙ジャケット版)、スキッド・ロウ『Slave to the Grind』には、ヴォーカリスト セバスチャン・バックの名前がない。Dave Sabo、Scotti Hill、Rachel Bolan、Rob Affusoの4人だけとは…。面白いことに、CDを入れるケースにしっかり5人の顔写真が載っている。その中の一人が、セバスチャン・バックに違いないのだが、コンサートに行ったことがないので分からない。5人が揃って、文句でもあるかーって顔して仲よく睨んでるのが、なんとも面白い。ヴォーカリスト、セバスチャン・バックは、限界を無造作に越え、楽器になりきってしまっているようだ。ベスト・アルバムには、この2nd..アルバムから4曲が入っている。最初入手したベスト・アルバムは、格安の輸入版CDだった。
2012.6.20

カセット・テープ全盛時代、J.ガイルズ・バンドのアルバム『サンクチュアリ』を意味も知らずによく聴いた。「サンクチュアリ」の他に「テイク・イット・バック」が特に気に入っていた。歌詞に格別注意して聴くことはなかったが、「夜も更ける」と聴こえてくる箇所がずーっと気にかかっていた。今回30数年ぶりに、この「テイク・イット・バック」の歌詞をネットで調べることを思い立った。曲を再生しながら、そう呼んで差し支えないかどうかを別にして、字幕を表示するアメリカ版カラオケ・サイトで確認した。残念ながら、それらしい箇所は見当たらなかった。音声を聴かずに、字幕だけ追ったのがまずかったか。
2012.6.21

ロバート・フリップが、キング・クリムゾン解散後、ディシプリンを結成し活動していた時代のアルバム『ディシプリン』には、そのものズバリの日本語名「Matte Kudasai」という曲が入っている。ギター兼ヴォーカル・パートのエイドリアン・ブリューは「待ってくどぅさい」とキッチリ歌っていた。
2012.6.21

2週間ほど前、マイケル・モイニハン、ディードリック・ソーデリンド『ブラック・メタルの血塗られた歴史』(メディア総合研究所)を読み、さらにカナダの人類学者サム・ダン他3人の監督した映画『メタル: ヘッドバンガーズ・ジャーニィ』を観た。北欧3国で何が起こったか/起こっているのかを知るには、『ブラック・メタルの血塗られた歴史』および『メタル: ヘッドバンガーズ・ジャーニィ』が最適だ。ロック嫌いの音楽ファンにも推薦したい。ますますロック嫌いになるか、ロックを見直すかが決まるだろう。ロックほど細分化している分野はないのかも知れない…などと訳知り顔は止めたい。過激な処が、魅力なのは確かに違いない。唐辛子やタバスコの辛さを遥かに超えているのが、ブラック・メタルでありデス・メタルなんだろう。既成概念や宗教、さらには商業主義にも真っ向から逆らい、ひたすら突っ走るそのエネルギーは一体何処から来るのか。新時代の幕開け、それとも破滅への大いなる一歩か。ブラック・メタルの本場、北欧3カ国は流石にバンド数で他国を圧倒している。意外なのは日本だ。ネットで調べたら39のバンド名がリストに載ってる。キリスト教国でもある北欧3カ国にメタル・ロックの嵐が吹くのは理解できる。特定の宗教を信仰しない日本にもメタル・ロックの嵐…不思議な現象だ。
2012.6.22

アメリカでは、89のデス・メタル・バンドが犇めいている。圧倒的に多く、他国を足許にも寄せつけない。冷えていながら耽美的でもある旋律を得意とするメタリカが’Thrash Metal’に名を連ねている。スラッシュ系ミュージシャンの敬愛するモータヘッドは孤高のバンドらしい。
2012.6.22

昨日、猛暑の中を出かけ(毎日が土曜日)、HMVで Scorpions(スコーピオンズ)『Crazy World』、Steve Hackett(スティーヴ・ハケット、ロンドン出身)『Voyage of The Acolyte』を買った。それぞれにSputnics(スプートニクス)、Steve Howe(スティーヴ・ハウ)と混同し、知ってるつもりで買ったアルバム。歳取ると昔のことは綺麗に忘れてしまう。スコーピオンズがドイツのロック・バンドだなんて知らなかった―認識不足も甚だしい。調べもせずにその場で興味を惹くアルバム(単に気紛れなだけ)を買うのが日常化している。そのようにして、面白そうな小説を探す習慣が身についてしまっている所為だ。『Voyage of The Acolyte』はスティーヴ・ハケットがジェネシスを離れソロ活動を始めた時に出した最初のアルバム(1975年)とのこと。HR/HMを聴き慣れた耳には静かすぎ居眠りしてしまいそうだ。
2012.6.23

「メタル:ヘッドバンガーズ ・ジャーニィ」の特典映像でAlice Cooper(アリス・クーパー)が、「ステージでは、サタンのことを歌う。演奏会場を後にしたら、キリスト教信者に還る」―そういった意味のことを語っている。また次のようにも語っている。サタンは「角を生やしたオドロオドロシイ姿で現れはしない」と。
2012.6.24

先週、スキッド・ロウのライヴ映像を観た。ザ・フーのライヴと比較したら、まったく話にならない。まるで、道路工事で不具合が生じ、右往左往している技術者/作業者のようだ。ヴォーカリスト、セバスチャン・バックの限界を超えて自由自在に飛翔する金属的な声が、他のロック・バンドを圧倒する威力があるのとは、正反対のパフォーマンスだ。スキッド・ロウは、いまとなっては3:1に分裂して、それぞれの道を歩んでるようなので、語る必要はないのかも知れないが…とブツブツ呟きつつ今日も朝っぱらからスキッド・ロウを聴いてる好奇心強い老耄だ。
2012.6.26

ザ・フー『Who's Next』は、’Bonus Tracks’を含み、全16曲を収録している。LPやカセット・テープ時代には考えられない収容量だ。4曲目に「My Wife」、8曲目に「Behind Blue Eyes」が入っている。曲名から、ソング・ライターでもあったピート・タウンゼンドは恐妻家なのか…などと歌詞を読みもせずに、想像してしまい、少しばかり笑いがこみあげてきた。映画『ウッドストック・ロック・フエスティヴァル』で、ピート・タウンゼンドが、ギターを弾きながら跳び上がるのを観て以来、記憶に灼きついてる。ライヴに強いロック・バンドならではのエンジン全開の様式美だ。ライヴ演奏で、様になるスタイルを見せるバンドが他にあっただろうか。
2012.6.26

一昨日、あるツイッター・ユーザが「Get It On」についてツイートしてるのを読み、突然、パワーステーションが歌う「Get It On」を、そしてこの曲が元々「T.REX(ティー・レックス)」の曲なのを思い出した。続いて、バックマン・ターナー・オーヴァードライブを思い出した。’overdrive’をオンライン辞書で引いてみると「増速駆動装置」の意味が載ってる。初めてオーヴァードライブを目にした時には、「暴走」のことかと思ってしまった。ギアの比率をトップにすることで、増速し燃費を下げることができるらしい。調べたことがないので誤って解釈していた。
2012.6.28

ブラック・サバス『Eternal Idol』は、13枚目のアルバム(1987年)。ヴォーカリストのオジー・オズボーンが脱退(1979年)後、ロニー・ジェイムズ・ディオ、イラン・ギラン、グレン・ヒューズ、トニー・マーティン等が加わり、1992年から1993年にかけて一時的に、ディオが復帰した。『Eternal Idol』では、明らかにトニー・マーティンが歌っている。オズボーンの独特な掠れ声がサバスの特徴だった。マーティンに変わったことで新生サバスが誕生した。これで、1970年デヴュー・アルバムから4枚目、とんで13枚目まで5枚のアルバムを収集したことに。5枚集めるのに1年以上かかった。
2012.7.2

入手した『Woodstock』(Director's Cut 40th Anniversary Ultimate Collector's Edition)は、A面、B面が逆に録画されている。あるいは、単にタイトルの焼付けを勘違いして逆にしたか…これがハードカヴァー版書籍なら、稀覯本になるかも知れないが、DVDでは珍しくもないだろうと思う。ディレクターズ・カット版とは別に、25周年を記念した4時間の完全版が出てるらしいので、見つかったら入手したい。どうやら、ディレクターズ・カット版は3時間程度のようなので、是非探しださねば…何時か何処かで(リチャード・マシスンの小説のタイトル)。
2012.7.5

Eagles『Desperado』(日本名『ならず者』輸入版、Made in Germany)が、2nd.アルバムだなんて、入手して聴くまでは知らなかった。なにしろ、イーグルスの聴き始めが6作目の『ロング・ラン』だったので、本アルバムのようなカントリー・ミュージック風の曲…意外だ。1972年にデヴューしたイーグルスは1982年解散した後、1994年再結成し、現在も現役ロック・バンドとして活躍している…驚きだ。1st.アルバム『Eagles』(日本名『イーグルス・ファースト』)はどんな曲なのか、聴いてみるまで落ち着かない。やはり、カントリー・ミュージック風か。ウオルター・ヒル監督の映画『ウオリアーズ』は、街の不良グループ同士の争いを描いたヴァイオレンス映画だった。ミュージカル映画の苦手な小生には、『ウエストサイド・ストーリー』よりも、こっちの方が遥かに面白かった。イーグルス『ロング・ラン』の2曲を、効果的に使っていたのが、印象的だった。’In The City’を憶えているファンは多いらしいが、小生は’I Can't Tell You Why’が記憶に残っている。これを”言い出せなくて”などとしたのでは『ウオリアーズ』に出てくるならず者には相応しくない。グループのボス役を演じた マイケル・ベックだってこっぱずかしいだろう。
2012.7.6

朝っぱらから、ブラック・サバスの『The Eternal Idol』を聴く。1曲目は、’The Shining’―曲名からスティーヴン・キングの『シャイニング』を思い出した。いずれも、タイトルに定冠詞’the’を付けている。キングは’Shining’に就いて、作中の登場人物に”特殊な能力”と語らせている。神秘学の世界に分け入ったら答えは見つかるのかも知れない。ロック音楽、特にブラック・サバスの曲を聴き始めてから、「ギター・リフ」なる呼称を目にするようになった。意外なところから、その意味が見つかった。『メタル:ヘッドバンガーズ・ジャーニィ』のの特典映像で、あるミュージシャンがリフを説明していた。リフとは”ブルースの音階、3全音、減5度音階”であると―。調べてみたら、”中世、悪魔召喚の音として使用禁止”になっていた。それをT.アイオミが復活させた。さて悪魔を召喚できたのだろうか。アイオミは、いまだ健在だから他に意味があるに違いない。もし、「リフ」がPCで云うパスワードなら、召喚するのではなく、何処かにアクセスするための咒いなのではないだろうか。中世に使用禁止になったということは、当時は盛んに召喚していたことになる。今更禁止にしたところでどうにもならない。
2012.7.7

『Aqualung』は、デヴュー作『This Was』のブルース調から、大きく路線変更したジェスロ・タルの1st.アルバムだという。フルートが効果を発揮している本作は、ジェスロ・タル唯一のハード・ロックらしいのだが、これまでに聴いたことのなかったロック・バンドだ。キング・クリムゾンのデヴュー作『クリムゾン・キングの宮殿』では、フルートが大活躍をしていた。ラブクラフトのクトゥルー神話では、フルートが不気味な音色を奏で、読者の恐怖心を増幅させる。フルート奏者の息使いが、魔物の囁きを想像させるのかも知れない―著者の描写力次第だろうか。
2012.7.8

ドゥービー・ブラザーズのアルバムに「World Gone Crazy」がある。今の日本は、まさに狂気の世界だ。どうしてこんな世界になってしまった。地球上の全人類が狂い始めているのか?
2012.7.11

猛禽イーグル、特に猛禽の中の王である大鷲は、かつての世界帝国「バビロニア」や「エジプト」の象徴そのものだったという。ロック・バンドのイーグルズは、今も健在だ。Eagles『Hotel California』(Made in Germany):1st.アルバム『Eagles』(1972年)を出して以来、毎年発表、5作目に当たる『Hotel California』(1976年)の1曲目’Hotel California’の歌詞は、いろいろ憶測を呼び、解釈を生み出したらしい。’colitas’とは何を意味し、’heaven’とか’hell’はどんな状況を語っているのか。’wellcome to the hotel’は、どんなホテルなんだ。哀愁を帯びたハスキーなDon Henley(ドン・ヘンリー)の歌声が胸に響き、刺激的な歌詞がメロディと一体となって、妄想を掻き立てる…グラミー賞を受賞しただけのことはある。
2012.7.13

モータヘッド『Ace of Spades』(Made in the E.U.)のジャケットの3人は、Eagles『Desperado』(『ならず者』)の4人よりも、それらしく見える。『Ace of Spades』、10曲目’Bite the Bullet’は、数十年前に観たジーン・ハックマン主演映画『弾を噛め』思い出させる。映画の最初の方に、虫歯に苦しむ一人の競技参加者に仲間が、「この薬莢を虫歯に被せろ」といって空の薬莢を出して見せ、相手がその薬莢を虫歯に被せると、「弾を噛め」(”bite the bullet”)という場面がある。
2012.7.14

メタリカ『METALLICA Harvester Of Sorrow Live in Moscow '91』(Youtube映像)...ソ連崩壊(1991年12月25日)の何ヶ月か前(春から秋にかけての或る日)のライヴのようだ。メロディーよりもスピード重視のスラッシュメタル・バンドとしてデヴュー後、1ジャンルに留まることなく変わって行った。HMでありながら、グラミー賞を7回も受賞しているのがその証拠だ。モスクワでのライヴ版からも、叙情性を感取できる。
2012.7.26

メタリカの5th.アルバム『METALLICA』(1991年作):今回入手したCDは、久々の’Made in Japan’。黒ずくめのディザイン(ジャケット、CD上面)から、『ブラック・メタリカ』とも呼ぶらしい。白ずくめの9th.アルバム(2008年作)とは、対照的だ。ソ連崩壊2ヶ月ほど前に催した’Live Tushino Moscow 28/9-91’では、この『ブラック・メタリカ』の1曲目’Enter Sandman’を、2番目に持ってきて演奏している。このライヴで演奏した最初の曲は、’Ecstacy Of Gold’…何番目のアルバムに入ってるのだろうか…調べねば。メタリカを最初に聴いたのは、2008年作の『Death Magnetic』だった。白っぽいジャケットに、砂鉄が磁界を形成している図がザラッとした感じで、ヴォーカリスト(メタリカの中心的なソングライター James Hetfield Vo/G) の声とマッチしていた。『ブラック・メタリカ』に対して、この『Death Magnetic』を『ホワイト・メタリカ』と呼べそうだ。1991年作の『METALLICA』では、声に、それほどのザラツキは未だない。17年間シャウトし続け、声がザラツイた砂鉄のように嗄れ、渋くなったのだろうか。1st.アルバムを入手して、聴き比べてみたら、さらに面白いかも知れない。冷徹な中に叙情性を持たせただけあって、なかなか魅力のある実力派ロック・バンドだ。
2012.7.30

ドン・ヘンリーの1st.アルバム『I Can't Stand Still』(1982年、Made in Germany)…イーグルス解散(その後再結成し、来日公演している)後の1982年ソロ活動期最初のソロ・アルバムが’I Can't Stand Still’とは、意味深なタイトルだ。憤懣やるかたない胸の中を表しているように思える(単なる妄想)。そういえば、イーグルス『The Long Run』(1979年作)の10曲目がバンドの解散を想わせる「The Sad Cafe」だった。ドン・ヘンリーの哀愁漂うハスキー・ヴォイスが好く合うバラードで、イーグルス・ファンの中には高く評価する人もいる。ビートルズの「Get Back」もそうだが、解散を惜しみながらバンドに哀悼の意を表していたようにも思える曲だ。リンダ・ロンシュタット(これまでにグラミー賞を10回受賞し、未だ現役)のバック・バンドで初対面の4人(グレン・フライ、バーニー・リードン、ランディ・マイズナー、ドン・ヘンリー)が1971年にイーグルスを結成した。これまでに入手した『Eagles』(1972年1st.)、『Desperado』(1973年2nd.)、『Hotel California』(1976年5th.)は’Made in Germany’だった。3,4年前入手したCDは輸入版が多く、その中でも’Made in the E.U.’が最も多かった。
2012.7.31

メタリカの2nd.アルバム、『Ride The Lightning』(1984年作)に、「The Call of Ktulu」(Instrumental)が入っている。同楽曲はH.P.ラブクラフトの短編、『The Call of Cthulhu』(クトゥルーの呼び声)から霊感を得た模様だ。交響楽団との共演による、メキシコでのライヴが臨場感があって素晴らしい。演奏時間8分53秒、迫力満点の演奏に、改めてメタリカの底力を認識した。ラブクラフトが、コンセプトとしていたコズミック・ホラーが、宇宙の彼方からひしひしと迫り来る感じが好く出ている。
2012.8.2

当分の間、メタリカに浸る日々が続きそうだ。我が家には、メタリカのアルバムは、半年前に入手した9th.アルバム『Death Magnetic』および数日前に入手した5th.アルバム『METALLICA』(ブラック・メタリカの別名あり)しかない。スラッシュメタルの元祖にして、四天王でもあるメタリカを聴かずに、HMは語れない…。『Ride The Lightning』を、早急に入手せねば。メタリカの後には、メタリカから影響を受けたトリヴィアムが控えている。Gt/Voのマット・ヒーフィは日系人とのことだ。
2012.8.2

ディープ・パープル『Deepest Purple』(Made in Holland)…1968年結成、1976年解散、1984年再結成までの、2期から3期までの曲から収集したベスト版。イアン・ギラン(2期)、デイヴィッド・カヴァデール(3期)の二人のヴォーカリストが、リッチー・ブラックモアのパワフルなギター演奏と、それぞれ競うようにシャウトしている。1曲目の「Black Night」や最後の12曲目「Smoke On The Water」は、ディープ・パープル・ファンでなくとも知ってるほどに有名な曲で、いまさら説明は不要に思える。ヴォーカリストのイアン・ギランがベーシストのロジャー・グローバーに呟いたのが、「Smoke On The Water」が出来上がるきっかけになったという逸話があるらしい。6曲目の「Woman From Tokyo」とドアーズの「L.A Woman」とを聴き比べてみたい。
2012.8.10

CCRの、3rd.アルバム『Green River』、4th.アルバム『Willy and the Poor Boys』を入手した(何れも’Made in the E.U.’)。CCRは、1959年に「ブルー・ベルベッツ」名で結成、1967年ファンタジー・レコード(サンフランシスコ)との契約時ゴリウォッグス、1968年’Creendence Clearwater Revival’(CCR)に改名。1959年結成、1972年解散…短い活動期間だが後世に多大の影響を与えた。昔、ベスト版(カセットテープ)を愛聴していたことがある。’Have You Ever Seen the Rain?’や’Suzie Q’(カヴァー曲とは知らなかった)は今でも覚えている。一番の好みは、歌詞の意味も知らないのに、’Lodi’だった。淡々と歌うジョン・フォガティの澄み切った高音とメロディーが好みに合っていたのかも知れない。ネット上で視聴回数を調べたみた。一般に反戦歌として捉えられている’Have You Ever Seen the Rain?’が277755回、同じく’Who'll Stop The Rain?’は6566463回、カヴァー曲’Suzie Q’が2509635回(流石)、最後に、’Lodi’は55736(残念)。日本のバンド (’Pure Blue’?)が演奏している動画がネット上に載っている。音程が一寸不安定でジョン・フォガティのような澄み切った高音には残念ながら及ばない。兎に角、日本でも演奏…ということはプロ・ミュージシャン好みの曲なのかも。
2012.8.18

3.2013

ザ・フー『Who's Next』:1971年リリース、5th.アルバム。全16曲の中、4曲(10曲目「Pure and Easy」、11曲目「Baby Don't You Do It」、13曲目ライヴ「Water」、16曲目「Behind Blue Eyes」)が、ボーナス・トラック…演奏時間78分。同バンドの、最高傑作アルバムとの評価は、8曲目の「Behind Blue Eyes」1曲を聴くだけで納得してしまいそうだ。9曲目の「Won't Get Fooled Again」こそ、ザ・フーの個性を遺憾なく発揮している楽曲だ。
2013.2.29

去年の朝8時すぎ、AFN中波放送からビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」(『アビー・ロード』)、そしてスコーピオンズの「ウインド・オヴ・チェインジ」(『クレージー・ワールド』)が聴こえてきた。いずれもバラード調の、ロックとしては静かな曲だ。その後に、AC/DC の金切り声が続いた。お陰で熱帯夜の半ボケ/寝不足状態から醒めた。我が家には、ビートルズは『アビー・ロード』、『サージャント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』)、スコーピオンズは『クレイジー・ワールド』、AC/DC にいたっては一枚もない(2015年に2枚購入)。多いのはディープ・パープル、レインボー、メタリカだ。
2013.8.5

YouTubeでの視聴件数(今朝7時)は「ウインド・オヴ・チェインジ」(スコーピオンズ)が1,582万件、「サンダーストラック」(AC/DC )は591万件―以前には、1千万件を超える画像が載っていたのだが―と大健闘。結成はスコーピオンズが1965年、AC/DC が1973年。ミューズが一番新しく、視聴件数が高いのは当然かも知れない。しかし、スコーピオンズが視聴件数で最も高いのは、特に歌詞が聴く者の心を捉えるからなのだろう。バンド名AC/DC は、ヤング兄弟の喧しい演奏を、兄弟の姉が掃除機に擬えて付けたらしい。その由来を知り、遅まきながらファンになった。
2013.8.5

1年以上前、猛暑の中を出かけ、近郊にあるレコード店HMVで スコーピオンズ『Crazy World』、スティーヴ・ハケット『Voyage of The Acolyte』を買った。それぞれ、スプートニクス、スティーヴ・ハウと混同していながら、知ったかぶりで買ったアルバムだった。スコーピオンズが独のロック・バンドとは、CDを入手するまで気づかなかった。『Voyage ―』は、スティーヴ・ハケットがジェネシスを離れ、ソロ活動期に出した最初のアルバム(1975年)。HR/HMに馴染んだ耳には静かすぎ、居眠りしてしまいそうだが、何度か聴く中によさが分かってきた。
2013.8.5

数年前、デパート内のレコード店で5枚組の『The J. Geils Band: Original Album Series』 を発見した。3,500円…デフレ時代(当時)にしても安かった。レコード会社の大盤振る舞いなのか、在庫整理のためなのか。買っておいて損のないアルバムだった。その後、ロック界に名を残す傑作「Sanctuary」の入ってる『Best of the J. Geils Band』を入手した。『フリーズ・フレイム』に入っている「堕ちた天使」は、リリース当時(1981年)話題になり、アルバムは6週間全米で第1位になった…なんて知らなかった。昔、1967年にボストンで結成した、J.ガイルズ・バンドのアルバム『Sanctuary』(1978年:日本版『禁猟区』)を、カセット・テープで聴いたことがある。アメリカのローリング・ストーンズとの評価らしい。HR/HMを聴きすぎて疲れた耳に、R&B調はちょっとした息抜きになる。猛暑続きがここへきて小休止か、9時を回ったのに、昨日までの暑さとは一寸ちがっている。熱いストレート・コーヒーでも飲みながら、疲れをとるには最適かも知れない。殺伐とした事件の多い昨今、野性的な声を聴かせる、ピーター・ウルフの歌唱は清々しいくらいだ。終戦の日に、アメリカン・テイスト(?)…
2013.8.15

一昨年の3/11、街中にある珈琲店(2階)で喫煙中に初めは軽く、間もなく驚くほど強い揺れが襲ってきた。これまで経験した中で最強だった。JRは全線停止して帰宅できず、レコード店で少し様子見をすることに。そこで、マイク・オールドフィールドの2枚組『テューブラ・ベルズ』を発見した。CDを手に取って、眺めている処に余震がきた。慌てて店外に避難し、揺れのおさまるのを待つ。間もなく揺れが止んだので再度店内に入り、メン・アット・ワークの『Business As Usual』を買った。『テューブラ・ベルズ』は日を改めて入手することにし、寒風の吹く中を徒歩で帰宅した。その後『テューブラ・ベルズ』(Part Ⅰ,Ⅱ)を入手、さっそく聴いてみた。映画『エクソシスト』で聴いたサスペンスフル、オカルティックな神秘的サウンドとは非常に異なり、むしろクラッシク音楽に近い。単独で演奏し重ね録音した、演奏時間の合計49分18秒は、交響曲に匹敵する驚きの長さ。
2013.8.19

猛禽イーグルの中の王、大鷲はかつての世界帝国「バビロニア」や「エジプト」の象徴そのものだった。ロック・バンドのイーグルズは今も健在だ。イーグルズ『ホテル・カリフォルニア』(Made in Germany)…1st.アルバム『イーグルズ』(1972年)を出して以来、毎年発表してきた。5作目になる同アルバム(1976年)の1曲目、「Hotel California」の歌詞は、いろいろ憶測を呼び解釈を生み出した。’colitas’は何を意味し、’heaven’、’hell’はどんな状況を語っているのか。’wellcome to the hotel’のホテルとは?ホテルの窓に映る人影…アントン・ラヴェイなる、何かと物議を醸した人物がなぜアルバム『ホテル・カリフォルニア』のジャケットに?哀愁を帯びたハスキーなドン・ヘンリーの歌声が胸に響き、刺激的な歌詞がメロディと一体となって、妄想を掻き立てる…グラミー賞を受賞しただけのことはある。
2013.8.26

’Genuine Hard Rock’を標榜する、Winchester Rebels(ウインチェスター・レブルズ)は現在、サンタバーバラ(カリフォルニア)で、活躍中のロックバンド。2009年8月に結成、ニック・ハント(Nick Hunt、vo)、ニック・フィッツジェラルド(Nick Fitzgerald、l/g)、バリー・カーター(Barry Carter、d)、ジョニー・リヴァグッド(Johnny Livergood、b)、ジェイムズ・ロンゴリア(James Longoria、g)の5人から成る。Bass&Drumsの重低音が心地よい。ニック・ハント(Nick Hunt、vo)の声は、女性受けのする甘いバリトン。明るいカリフォルニア・サウンドは、暗くなりがちな現代にくつろぎの涼風を齎すだろう。http://www.winchesterrebels.com
2013.8.31

キング・クリムゾンの『リザード』は、ロックらしくないジャズっぽいロックで、何のことやら分からない処が凄い。結局、失敗作なんだろうかとも思ってしまうが、そうでもないらしいから流石だ。プログレッシブ・ロックのキングに、相応しい曲なのかも知れない…最近、やっとそう思うようになってきた。ある時、ウエブサイトでイエスを調べたところ、ビル・ブラッフォードが、参加していたことがあるというので驚いた…ブラッフォードは、キング・クリムゾンにも参加していた時代がある。イエス、クリムゾンそれぞれのリーダーは、強固なコンセプトの持ち主で、メンバーがよく変わった点で酷似している。
2013.10.3

レディオ・ヘッド『OK Computer』の2曲目に、「Paranoid Android」が入っている。随分、欲張った曲名ではないか。ブラック・サバスには「Paranoid」が、キング・クリムゾンには「21st Century Schizoid Man」がある。数年前まで、オルタナティヴ・ロックなる、名称はおろか曲を聴いたこともなかった。調べてみたら、とても覚え切れないほどの、バンドが存在するのには驚いた。知っているのはニルヴァーナ、∪2に過ぎず、しかもバンド名を知っているだけ。ル・クレジオの小説同様、ロックも抽象化していくのだろうか。レディオ・ヘッドは、曲づくりに実験的要素の多いバンドなんだろうか。なんでも、マイルス・デイヴィスやピンク・フロイドの影響を受けているという。繰り返して聴いてみたが、抽象的な作風で有名な、フランスの作家ル・クレジオの『砂の男』を、初めて読んだ時と同じでどうもよく分からない。レディオ・ヘッド『OK Computer』の2曲目「Paranoid Android」には、マイルス・デイヴィスやピンク・フロイドからだけではなく、明らかにキング・クリムゾンからの影響もあるように思える。なかなか一筋縄ではいかないバンドのようだ…もっと聴いてみねば。
2013.10.3

今年2月、火の気のない部屋で聴いて以来の、ピンク・フロイド「Wish You Were Here」…透明感漲る楽曲は寒い時期にこそ聴くに相応しい。大きなグラスに手頃なカッチリ凍った氷の欠片を1個入れ、上から溢れる寸前までスコッチ・ウイスキーを注ぐ。禁酒してからもう10数年―。ここでどうしても、キング・クリムゾンに登場して貰わなくてはならない。キング・クリムゾン『Starless and Bible Black』(暗黒の世界)こそ破滅に向かう救いのない世界を暗示している。キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、レインボーの順にストーリィを創り編集する。遥かな未来、極寒の世界で大災厄から生き延びた僅かな人類が、高度な科学技術を駆使して文明の再興を図る。ピンク・フロイドの「Wish You Were Here」を聴いてる中に、ちょっと感傷的なストーリィが妄想の渦の中から浮かび上がってきた…どうでもいいが妄想だけでは駄目だな―。
2013.10.4

<アルバム>
1.1982年…『Asia』(詠時感〜時へのロマン、1st. )
2.1983年…『Alpha』(アルファ、2nd.) Made in Japan
3.1985年…ASTRA
4.1992年…AQUA
5.1994年…ARIA
6.1996年…AREANA
7.2000年…AURA
8.2004年…SILENT NATION
9.2008年…Phoenix
10.2010年…『Omega』(Made in Japan)
2013.10.5

カセット・テープ全盛時代に聴いたことのある、エイジアの『Asia』(デヴュー・アルバム、1982年)日本版には、『詠時感~時へのロマン』なる、シックリしないタイトルがついていた。アルバム名としては、最悪の部類に入るのではないだろうか。メンバーは、ジョン・ウェットン(元キング・クリムゾン)、カール・パーマー(元エマーソン・レイク&パーマー)、ジェフ・ダウンズ(元イエス)、スティーヴ・ハウ(同)で、全員がプログレッシヴ・ロック界ですでに名の知れたミュージシャンだった。エイジア『オメガ』(2010年)…通算10作目のアルバム、全12曲、演奏時間61分。1曲目から乗りに乗った力強いメロディ、リズムだが、曲名「Finger on the Trigger」が戦闘モードなのが少しばかり気がかりに…3曲目「Holy War」で戦争が勃発、早くも6曲目「End of the World」で世界に終末が。6曲も残して終わりにするとは、アルバム名の通り最後ということか。作曲は、ウェットン/ダウンズ。知名度の高いミュージッシャンが、集まったバンドだけに、結成当時、スーパーグループとして注目を浴びた。しかし、商業路線が災いしたか、「Heat of the Moment」(アルバムの1曲目)シングル版が、全米ロック・チャート1位を獲得したにも拘わらず、1st.アルバム『エイジア』の評価はそれほど高くはないのだとか。強欲な多国籍企業に比較したら、一ロック・バンドが商業路線を、突っ走ろうと全く問題にならない。ロックファンに、感動を与えられる作品なら、それで十分ではないだろうか。
2013.10.5

ジューダス・プリースト『ノストラダムス』(輸入盤2枚組、Made in the E.U.)…最初聴いた時は正直ガッカリしたが、聴き直してみたら結構それなりに不気味でもあり、タイトルに偽りはなさそうだと気づいた。とにかく、全曲『ノストラダムス』でパワー全開…メタル・ゴッドというに相応しい。ある日、『ノストラダムス』を聴いていたら、他愛ないアイディアが浮かんできた…ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を、左ページに訳文、右ページに漫画/細密画を載せて出版したら、読者は熱狂するのではないだろうか。活字から遠ざかっている読者に、活字の世界を再認識して貰うには最適かも知れない。
2013.10.7

シド・バレット『The Madcap Laughs』(Made in the E.U.)から、2,30代によく聴いた『おせっかい』所収の「サン・トロペ」を思い出し、シド・バレットが歌っていたのだと気づいた。ピンク・フロイドには珍しく、寛いで演奏していたような印象だった。
2013.10.8

・Echoes(エコーズ)ライヴ版(YouTube)
1.ピンク・フロイド…演奏時間 24’6”
イタリアの古代都市、ポンペイにある円形劇場でのライヴ。神秘感漲る演奏。
2.キャメル…演奏時間 8’54”
アンドリュー・ラティマーの声が聴かせる名演奏。残念ながら会場名も地名も明記がない。昔、カセット・テープでこの「エコーズ」(6作目アルバム『ブレスレス~百億の夜と千億の夢』の2曲目)をよく聴いた。
2013.10.14

カセット時代、ピンク・フロイド『狂気』をよく聴いていた。キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿」よりも、聴く回数では多かったかも知れない。狂人を’lunatic’と呼ぶのは、月の女神に語源を持つからなんだとか。そういえば、『月の魔力』を昔読んだことがある…内容は大方忘れてしまった。
2013.10.17

J.ガイルズ・バンド『Best of the Geils Band』は、1979年に出たアルバム。30代後半に、カセット・テープで聴いた「Sanctury」は1978年に出ている。初めて聴いた時から、好みに合うバンドだったが、カセット時代には一巻だけで終わってしまった。『The J. Geils Band Original Album Series』…5枚組アルバム(¥3,300)。
1.『The J. Geils Band』、2.『The Morning After』、3.『”Live” Full House』、4.『Bloodshot』、5.『Ladies Invited』。日本名は、1st.『デヴュー!』11曲、2nd. 『モーニング・アフター』10曲、3rd.『”ライヴ” フルハウス』8曲、4th.『ブラッドショット』9曲、5th.『招かれた貴婦人』10曲…合計48曲!3rd. アルバムは、1st. アルバムから6曲、2nd. アルバムから2曲、それぞれ選曲したライブ版。1974年、ヴォカリストのピーター・ウルフと、女優のフェイ・ダナウエイが結婚と、ライナー・ノーツに記述がある。
2013.10.17

アメリカには、89のデス・メタル・バンドが犇めいている。圧倒的に多く、他国を足許にも寄せつけない。冷めていながら耽美的な旋律を得意とする、メタリカがThrash Metalに名を連ねている。スラッシュ系ミュージシャンの敬愛するMOTÖRHEADは孤高のバンドらしい。
2013.10.17

スキッド・ロウ『Slave to the Grind』…1991年にリリースした、この2nd.アルバム(紙ジャケット版)には、ヴォーカリストの、セバスチャン・バックの名前がない。Dave Sabo、Scotti Hill、Rachel Bolan、Rob Affusoの4人だけ。CDを入れるケースには、かっきり5人の顔写真が載っているのに。その中の一人が、セバスチャン・バックに違いないのだが、コンサートに行ったことがないので分からない。5人が揃って、文句でもあるかーって顔して仲よく睨んでるのがなんとも面白い。ヴォーカリスト、セバスチャン・バックは、限界を無造作に越えている。もう、楽器になりきってしまっているようだ。ベスト・アルバムには、この2nd.アルバムから4曲が入っている。最初入手したベスト・アルバムは格安の輸入版CDだった。
2013.10.17

『メタル:ヘッドバンガーズ ・ジャーニィ』の特典映像で、アリス・クーパーは、「ステージでは、サタンのことを歌う。演奏会場を後にしたら、キリスト教信者に還る」 。また「サタンは、角を生やしたオドロオドロシイ姿で現れはしない」…と。一見紳士風だが、実は凶悪な鈎爪と鋭いキバを隠して、にこやかな表情で近づき、甘い言葉で囁きかけてくるんだ」とも語っていたように思う。人類の進化に一役買っているウイルス同様、サタンもまた人類の進化に貢献している。そうでなければ、神がサタンを認めたりはしない。矛盾に見えるのは人間に知恵が足りないか、あるいは改心してないからなのだろう。
2013.10.17

アリス・クーパー『Love It to Death』(1971年作、Made in Germany)は、デトロイト出身アリス・クーパーのトレード・マークとも云えるダミ声炸裂のアルバム。クーパーの出生名はVincent Furnier(ヴィンセント・ファーニア)。Fournierに近い綴りのFurnierは、フルニェと読めそうなので、クーパーはフランス系なのだろうか(確認してないので断言できない)。1969年にデヴューし、1972年には『School's Out』が大ヒットした。『Love It to Death』は2作目になり、親交のあったフランク・ザッパからの影響が窺えるという。オジー・オズボーン、トーキング・ヘッズをはじめ、様々な時代の様々なロックスターがアリス・クーパーのファンだった。HR界の重鎮アリス・クーパーのダミ声は、現在活躍中のメタリカ(スラッシュ・メタル)やトリヴィウム(2000年にデヴューしたメタルコア・バンド)では、さらに咆哮に近い声にパワーアップしている(ように聴こえる)。本名を「アリス」に変えたのは、音楽性とのギャップを狙ったためだとか。戸籍上も「アリス」なのだから、余程の変人かと想像するが、実際には政治的に保守で堅物とのことだ。映画『ザ・ファイナルナイトメア』(『エルム街の悪夢』シリーズ)に出演してるとのこと、機会があったら観てみたい。デヴューしてから40数年、未だ現役で演奏活動を続けているらしいが、近況が日本には届いていない。フランク・ザッパからの影響によるのか、社会風刺や批判を演奏活動で表現してきた音楽家の一人。
2013.10.19

昔、映画『ウッドストック』を映画館で観たことがある。その中で、あるロック・バンドが’motorcicle Honda’と歌っていたのを記憶している。なにしろ、3,40年前なので、違っているかも知れない)。’…Honda’(ハンダと聴こえた)は勿論、本田技研工業の自動二輪車のこと。
2013.10.28

ボン・ジョヴィ、スキッド・ロウ、チープ・トリックいずれも、日本でデヴューしヒットを飛ばした。3者に共通するのは、当初日本の若い女性ファンに支持者が多かった点だ。デヴュー当時のスキッド.ロウを、ロック・ファンはボン・ジョヴィの弟分として軽く見ていたため、大人気とはならなかったとか。チープ・トリック…バンド名だけは知っていたが、ハードロック・バンドとは知らなかった。トム・クルーズ、ケリー・マクギリスが出ていた、『トップ・ガン』の挿入曲「Mighty Wings」はチープ・トリックの提供した曲だった。このバンドのお陰で有名になったのは、武道館の方かも知れない。日本でデヴューし、人気が出たチープ・トリックは、単純明快なメロディーで覚え易かったのだろう。俳句や短歌を嗜む日本人向きの、バンドだったが短命に終わってしまった。ネーミングが、良くなかったのかも知れない。もっと、格好いいバンド名にしたら残ったはずだ。今でもファンがいるらしい。
2013.10.28

キング・クリムゾン『In the Court of the Crimson King』…昔、ふらりと入ったレコード店で買った。カセット・テープの上面に、ビートルズの「アビー・ロードを抜いた」と書いてあった。当時大人気のビートルズ…バンド名は知ってたが、聴いたことはなかった。キング・クリムゾンの曲を初めて聴いた時の感覚は、まるでリキュール酒「アブサン」を味わった時の、なんとも表現し難い感覚に似ている。口あたりの悪いアブサンは、一度でも味わったら二度と忘れない。クリムゾンの曲も同様で、一度聴いたら記憶に焼き付き、何時までも鳴り響く凄まじくも独特な曲だ。独特な曲の源は、メロディよりもサウンドにある。ロバート・フリップのストイックなまでに、一切の妥協を廃した音創りは、他のメンバーをバンドから離脱させる。抜けたミュージシャンは、反動から極端な方向、よりポピュラーな方へと向う。エイジアのジョン・ウエットンや、ソロ活動期のグレッグ・レイクがそうだった。
2013.10.28

メン・アット・ワークは、1979年、豪州メルボルンで結成し、1981年に『ワーク・ソングス』(Business as Usual)をリリースし、好評の余勢を駆って1982年に海外進出を果たす。…「Who Can It Be Now?」(1曲目)、「Down Under」(2曲目)がいきなり全米No.1、およびグラミー賞最優秀新人賞を獲得する。1st.アルバムの『Business as Usual』(1981年、Made in Austria)は、ボーナス・トラックを含み全14曲、演奏時間52分。Men At Workとは妙なバンド名を付けたもの…どのように訳したら日本語らしくなるのだろうか。「仕事中の野郎ども/労働者ども」それともスラングか。妄想からは正確な訳語は出てこない。去年、書店をぶらついていて、偶々洋書売場でグレアム・グリーンの短編集を見つけた。映画『ハバナの男』の原作者、グリーンは敬虔な基督教徒だった。その短編集(Penguin Classics『Complete Short Stories』)の中に、「Men At Work」なる短編が入っている。オーストラリアのロック・バンド’Men At Work’は、この小説から採ったのかも知れない。
2013.10.28

30数年前、ビートルズのカム・トゥゲザーをカセット・デッキで再生したら、スピーカーからポール・マッカトニーの高音の声が驚くほど小さく聴こえ、音響機器が壊れかかっているのかと思ったことがある。その後、CD で再生してもやはり同じ結果だった。低音のベースが、響き過ぎなのがHR(ハードロック)っぽい。HRはビートルズから始まったのだろうか、ロックの聴き始めがキング・クリムゾンだったので未だに分からない…で済ませている(ものぐさはこれだから困る)。しかし、その後に続々現れたHR/HMは、モーターヘッドのようなバンドを除き、高音のヴォーカルに低音のベースが基調になっているようだ。
2013.10.30

Def Leppard(デフ・レパード)『Vault 1980-1995』 (デフ・レパード・グレイテスト・ヒッツ1980-1995、1995年リリース) …全16曲、演奏時間73分。ディスク上面にスペイン語で、「industria Argentina - Disco es Cultura」とあり、アルゼンチン共和国製らしい。リズミカルで軽いフットワークの効いた代表的な曲と思えるのは、独断と偏見で選曲するなら、「Let's Get Rocked」(4曲目)、「Armageddon It」(12曲目)、「Rock Of Ages」(14曲目)の3曲。全体を通じて軽快なリズム感に溢れ、辛口ビールを味わった時の清涼感がある。

*メンバー構成:
リック・サヴェッジ(b)、ピート・ウィリス(g)、トニー・ケニング(d)が、パブリック・スクール(イギリス)在学時に結成した(1977年)、バンド「アトミック・マス」が「デフ・レパード」の母体となった。現在のメンバーは、Joe Elliott (Lead vo/Accoustic g/p)、Rick Savage(b/vo)、Rick Allen(d)、Phil Collen(g/vo)、Vivian Campbell(g/vo)。

*デフ・レパードのアルバム:
・1980年:1st.『オン・スルー・ザ・ナイト(On Through the Night)』
・1981年:2nd.『ハイ・アンド・ドライ(High 'n' Dry)』
・1983年:3rd.『炎のターゲット』(Pyromania)』
・1987年:4th.『ヒステリア(Hysteria)』
・1995年:ベスト・アルバム『Vault 1980-1995』
・2006年:カバー・アルバム『Yeah!〜イエーイ(Yeah!)』
2013.11.6

ブルー・オイスター・カルト『Secret Treaties』…1974年にリリースした3rd.アルバム。我が家の2001年版CDは「Made in Austria」。全13曲、演奏時間56分。「クトゥルー」を基調とした「Subhuman」(2曲目)、「Astronomy」(8曲目)の他に、4曲目に「ME 262」(第2次世界大戦時に、ドイツが開発したジェット戦闘機名)、12曲目に「Born to Be Wild」(ステッペン・ウルフの演奏する曲は、映画『イージー・ライダー』で有名)が入っている。
2013.11.7

ブルー・オイスター・カルト…1967年ロングアイランド(ニューヨーク市)で、結成した。当初のバンド名は「Soft White Underbelly」だったが、その後、改名を繰り返し「Blue Öyster Cult」に落ち着く。1972年、デヴューと同時にアルバム『Blue Öyster Cult』をリリースする。1986年にリリースした『Imaginos』は、H.P.ラヴクラフトの「クトゥルー暗黒神話大系」を基調にしたコンセプト・アルバム。曲の一部は、『Secret Treaties』の「Astronomy」、「Subhuman」に取り入れた。マネジメント担当のサンディ・バールマンが、同バンドが誕生する以前に企画していたという。メンバーは、エリック・ブルーム (vo、g、kbd)、ドナルド・”バック・ダーマ”・ローザー (Lead g)、ジョー・ブーチャード (b)、アルバート・ブーチャード (d)の5人。1983年、9作目のアルバム『The Revölution by Night』をリリースしたが振るわず、この頃よりメンバーに脱落者が出始め、1987年には空中分解を起こし解散した模様だ。リリース点数が多い割には人気が出ず、ロックの広大深遠な森の中に埋もれてしまった感がある。

*ブルー・オイスター・カルトのアルバム
1. スタジオ版…1972年のデヴュー・アルバム『Blue Öyster Cult』から、2001年のアルバム『Curse Of The Hidden Mirror』まで13枚のアルバムをリリースしている。
2.ライヴ版…1975年の『On Your Feet Or On Your Knees』から、2002年の『Long Day's Night』まで5枚のアルバムをリリースしている。
2013.11.7

ボン・ジョヴィ『Cross Road:The Best of Bon Jovi』(1994年、Industria Argentina)…デヴュー10週年を記念するベスト・アルバム。全15曲、演奏時間77分。15曲目は「トラック15」としか表示せず。好みに合いそうなのは、「Livin' on a Prayer」(1曲目)、「Always」(4曲目)、「You Give Love a Bad Name」(7曲目)、「Bad Medicine」(11曲目)、「Runaway」(14曲目)の5曲だろうか。尚、10曲目には「Livin' on a Prayer」のリメイク版「Prayer '94」が入っている。ボン・ジョヴィの「振り」が、デフ・レパードによく似ているのが面白い。

<再生回数>
(YouTube、2013.11.08 20:00時点)
1.Bon Jovi:
    「Livin' On A Prayer」 70,540,933回
    「It's My Life」 132,019,511回(1億3千2百万回…驚異的な再生回数!)
2.Michael Jackson:
    「Beat It」 74,467,257回
2013.11.8

ディープ・パープルは1968年、イギリスで結成したハードロックバンド。バンド名は、リッチー・ブラックモアの発案によるという。結成時はジョン・ロード(kbd)、リッチー・ブラックモア(g)、イアン・ペイス(d)、ニック・シンパー(b)、ロッド・エヴァンズ(vo)の5人編成。HR/HMの定型を作り上げ、ハードロック・バンドとして高い評価を得た。ブラックモアの主張通りに、ハードロック路線を貫いたのが幸いしたのだろう。1976年に解散して、8年間活動を休止した後の1984年に再結成している。結成から今日に到るまで、10回に亙りメンバー入れ替えを行なってきた。イアン・ギラン(vo)が加わったのは1980年代に入ってからだった。
2013.11.11

ディープ・パープル『Fireball: EMI 25th. Anniversary Edition』(1971年、Made in the E.U.)…全16曲、演奏時間78分、評価が高く全体によく纏まった傑作といえる一枚。「Fireball」(1曲目)は、さしずめ「稲妻」とでも訳したらよさそうな、アップテンポで終始する軽快な曲。「Demon's Eye」(3曲目)は、オドロオドロシイ感じがなく、極めて穏やかな楽曲で、デモンの正体は「悪霊や悪魔の眼」というより「第3の眼」を意味しているのではないかと勝手に想像する。「Strange Kind of Woman」(8曲目)に登場する、謎めいた女は如何なる存在か。歌詞を無視してメロディに合わせ、作詞してみるのも一興かも知れない。同アルバムには、’Fireball’から’No Once Came’まで全16曲を収録、その中9曲はボーナス・トラックだ。14曲目に’Fireball (Instrumental: Take 1)’が入っており、’Fireball’を聴き比べができるのは、ファンにとって嬉しいのではないだろうか。
2013.11.11

ドアーズ7作目のアルバム『L.A.Woman』(輸入版、 Made in the E.U.)は、ジム・モリソン在籍最後のアルバム。ドアーズは、1965年から1970年までに活躍、モリソンの死と共に消えてしまった。ドアーズを最初に知ったのは、映画『地獄の黙示録』(1980年公開)で聴いた「The End」だった。ジム・モリソンの声は、1作目の中高音から7作目の中低音に激変し、まるで別人のようだ。1st.アルバムは「Break on Through(To the Other Side)」から始まり、「The End」の11曲の他に「Moonlight Drive」(Version 1,2)、「Indian Summer」(Vocal Version)の3曲が入っている。デヴュー作では、「Light My Fire」が大ヒットしたそうだが、ジム・モリソンに聞かないことには、曲名の本当の意味は不明のような気がする。日本語訳の「ハートに火をつけて」では、なんのことやら―。映画『Altered States』でこの曲を聴いた憶えがある。1st.アルバムの4曲目に「Twentieth Century Fox」なる曲が入っている。曲名から、キング・クリムゾンの「21st Century Schizoid Man」を意識したのかと、思うが真相はどうなのだろう。
2013.11.13

ディープ・パープル「パーフェクト・ストレンジャーズ」(『パーフェクト・ストレンジャーズ』1984年)と、ミューズ「アップライジング」(『ザ・レジスタンス』2009年)には類似性がある(ような気がする)。シンセサイザーを用いている所為かも知れない…そう単純に思っているだけなのだが。
2013.11.15

ロックは英米圏主導で広まったためか、コンピュータ世界同様、英語に一本化してしまった。かつて、フランスはコンピュータ用語をフランス語化しようとしたが失敗した。すでに英語が定着してしまった分野は、容易には変えられない好例だ。ロックの世界も、コンピュータ同様に英語しか通用しなくなった。
2013.11.15

TOTO『Past to Present 1977-1990』…1990年、Made in Austria、邦題「グレイテスト・ヒッツ」、全13曲、65分。全体にまとまりがよく無難な選曲で、スラッシュ・メタルやデス・メタルで草臥れた耳を休めるには持ってこいかも知れない。「Africa」(2曲目)、「Hold the Line」(3曲目)、「Rosanna」(8曲目)、「I Won't Hold You Back」(9曲目)、「Pamela」(12曲目)などがよい。1977年、デヴィッド・ペイチ (David Paich) 、ジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro、d) の二人を中心にロサンゼルスで結成し、約31年間ロック・バンドとして活躍した後、2008年に解散した。初期メンバーは、Bobby Kimball(vo)、Steve Lukather(vo、Lead g)、Jeff Porcaro(d)、Steve Porcaro(kbd、vo)、David Hungate(b、g)、David Paich(kbd、vo)の6人編成。Jeff Porcaro(d)こそTOTOの中心人物だったが、1992年に殺虫剤アレルギーによる心不全で急逝した。バンド名「TOTO」の由来:ジェフ・ポーカロがデモ・テープに、映画『オズの魔法使い』に登場する犬の名前「toto」を書いて、判別しやすくしたのがそのままバンド名として定着したという。
2013.11.18

Leon Russell(レオン・ラッセル)『Leon Russel』…1995年リリース。ディスク記録面側に’Mastered by EMI MFG.’とあるのみで生産国の表示がない。レオン・ラッセルは米オクラホマ州出身のシンガーソングライター。様々な音楽制作に関わり、後年ヴェンチャーズの「10番街の殺人」、「朝日のあたる家」等にオルガン・ソロ演奏で参加している。レオン・ラッセルは、南部特有の音色を醸し出す、メロディや独特な発声から、「スワンプ・ロック」の帝王という称号を持つ。1曲目の「A Song for You」(1970年作、「ソング・フォー・ユー」)は、エリック・クラプトンに影響を与えたといわれている。また、ジョー・コッカー(6曲目の「デルタ・レディ」)、カーペンターズ(「スーパー・スター」)、ジョージ・ベンソン(「マスカレード」)等、複数のミュージシャンに作品を提供している。
2013.11.20

ティー・レックス『Color Collection』…2007年リリース(Made in Germany)。全15曲、演奏時間51分。1968年、マーク・ボラン(アコースティック・ギター、ヴォーカル)、スティーヴ・トゥック(パーカッション)の二人が、ティラノザウルス・レックス(Tyrannosaurus Rex)名でロックバンドを結成しデヴューした。70年代前期に、グラムロックなるカルト的人気を得た。第2のビートルズともいわれ、一時は一斉を風靡したそうだが、1977年9月、ガール・フレンドのグロリア・ジョーンズが、運転する車に同乗して事故に遭い(街路樹に激突)、死去した(享年29歳)。1曲目の「Get It On」(4’26”)を聴くために買ったようなものだが、それでは身も蓋もないので、その他の曲を聞き直してみた。最短は「Woodland Bop」(1’40”、13曲目)、最長は「The Wizard」(8’52”、11曲目)だった。マーク・ボランの声は低音はよいが、高音は声がよく通らずまったく話にならない。1曲目から7曲目までは聴けるが、後はどうでもよい感じだ…フアンは怒るかもしれないが。
2013.11.21

1970年にデヴューしたシン・リジィの2nd.アルバム『Shades Of A Blue Orphanage』は派手ではないが味わい深い曲が多く、また聴いてみたくなるハードロックだ。ゲーリィ・ムーアが一時期加わったこともあり、イギリスやアイルランドでは今でも人気絶大らしい。10曲目の「Whisky In The Jar」は愉快な曲だ。調子に乗って、繰り返し聴いてる中に酔っ払ってしまいそうだ。Jar(広口瓶)はBottle(瓶)何本分の容量なのか。 Whiskyと入力しツイートしてから曲名を確認したらWhiskeyだった…またもスペリングを間違えたか。『The New Penguin English Dictionary』には、「Whiskeyはアイルランドあるいはアメリカ製のWhisky」とある。Scotlandは「e」を抜いた方だろうか。『The Concise Oxford Dictionary』でwhiskyを引いたら、 (US & Ir. whiskey)とあり、またwhiskybae(廃語)やUSQUEBAUGH(綴りを単純読みするならアスキボー)が載っていた。’USQUEBAUGH’はクトゥルーにでも登場しそうな名称で面白い。
2013.11.22

Ry Cooder(ライ・クーダー)『Ry Cooder』…1970年リリース、Made in Germany。全11曲、演奏時間30分。ライ・クーダーの、しゃちこ張らず惚けた感じの歌い方が、のんびりした幌馬車による旅を想わせるところがある。生きるには厳しい世の中だが、そう肩いからせていたのでは却って逆効果ってことのようだ。4曲目に「Do Re Mi」(ドレミ)が入っている。生きるには金が、作曲するには楽譜が必要、それが基本の世の中ということらしい。この曲でいうドレミとは、基本になるイロハを意味しているのだろう。原曲は、Woody Guthrie(ウディ・ガスリー*)『Dustbowl Ballads』(ダストボウル・バラッズ)に所収の「Do Re Mi」。
*ウディ・ガスリー…14歳の時に一家が離散し、大恐慌時代には放浪生活の経験を持つ、米のフォーク歌手・作詞家・作曲家。ボブ・ディランに、多大な影響を与えたといわれている。
2013.11.23

トーキング・ヘッズ『Remain in Light』…1980年にリリースした4枚目アルバム、Made in Japan。全8曲、演奏時間40分。アフリカのリズムに乗ったパンク・ロックとでも評したらよいのだろうか。他のミュージシャンに、大きな影響を与えたといわれる―1982年にリリースした、TOTO『TOTO IV』(TOTO IV~聖なる剣~)所収「Africa」と聴き比べてみたら、共通性を発見できるかも知れない。トーキング・ヘッズは、1974年に結成し1991年に解散した米ロック・バンド。ロードアイランド・ディザイン学校生だったデヴィッド・バーンが、パフォーマンス・アート、寸劇、ロック等の融合を目指す「ファビュラス・モーテルズ」なる学生バンドの一員、クリス・フランツと「ジ・アーティスティック (The Artistic)」を結成、その後ティナ・ウェイマス(クリス同様、「ファビュラス・モーテルズ」の一員)が加わり「トーキング・ヘッズ」に改名した。メンバーは、デヴィッド・バーン(vo、g)、クリス・フランツ(d、back vo)、ティナ・ウェイマス(b、back vo)、ジェリー・ハリスン(kbd、g、back vo)の4人編成。1曲目「Born Under Punches」(The Heat Goes On*)の括弧内の曲名と、エイジアが1983年にリリースしたアルバム『Alpha』に同名の曲(5曲目)が入っている(楽曲そのものはまったく異なるが)。個人的には、「Crosseyed and Painless」(2曲目)、「Houses in Motion」(5曲目)、「Listening Wind」(7曲目)の3曲が好みに合う。
*括弧内に付記した曲名が、原曲をさしているのかどうか…未確認。
2013.11.25

ポスト・ハードコア・バンド「Yashin(ヤシン)」は、2006年、グラスゴー(スコットランド南西部)の近郊グリーノックで誕生した。同地は、造船など重工業の中心地として有名。スコットランドにはマッキントッシュ名が多い。アップル「Mcintosh」は、リンゴ一品種の発見者名に由来するという。メンバーはハリー・ラドフォード、ケヴィン・マイルス、ポール・チャールズ・トラバーズ、アンドリュー・マクシェイン、デヴィッド・ビートン、コナー・マックレオドの6人から成る。ヴォーカル・パートは歌唱、咆哮の各専任に別れていて、米国のメタルコア・バンド「トリヴィアム」によく似ている。
2013.12.2

TOTO『Africa: The Best of TOTO』2009年、Made in the E.U.、2枚組。1枚目:全16曲、演奏時間71分。2枚目:全15曲、演奏時間70分。元体操選手だったという、ヴォーカリストFergie Frederiksen(ファーギー・フレデリクセン)の、中音域から高音域まで伸びのある、安定した歌唱は驚異的だ。フレデリクセンに匹敵するのが、Striper(ストライパー)のMichael Sweet(マイクル・スウィート、vo/g)。TOTOの「Angel Don't Cry」(5th.アルバム『Isolation』1984年)とストライパーの「No More Hell To Pay」(8th.アルバム『No More Hell To Pay』2013年)とを聴き比べた結果、甲乙つけ難かった。ストライパーは、カリフォルニア出身のヘヴィメタル・バンド。1983年に結成し1992年に解散、2005年に再び復帰して現在に到る。メンバーは、Michael Sweet(マイケル・スウィート、vo/g)、Oz Fox(オズ・フォックス、g)、Robert Sweet(ロバート・スウィート、d)、Tim Gaines(ティム・ゲインズ、b)の4人。バンド名は、「イザヤ書53章5」の中にある「stripe」という単語に由来するという。
2013.12.7

2009年8月にサンタ・バーバラで結成した5人のメンバーから成る、本格的なハード・ロック(Genuine Hard Rock)・バンド「ウインチェスター・レブルズ」のロックは、温かみのあるカリフォルニア・サウンドで馴染みやすい。ウィンチェスター・レブルズは、ニック・ハント(Vocals)、ジョニー・リヴァグッド(Bass)、ニック・フィッツジェラルド(Lead guitar)、ジェイムズ・ロンゴリア(Guitar)、バリー・カーター(Drums)の5人編成のロック・バンド…アメリカン・ロック大爆走中だ。ニック・ハントの声は明るく甘さのあるバリトン。今後、テノール領域に達しそうな勢いがある。ベースの低音が、アメリカン・バイクのエンジン音のようにゆったり響いてくるのが心地よい。ツインギター、ドラムズのハーモニーは、暴走を抑える役目を果たしているかのようだ…も少し過激でもよいのだが。http://www.winchesterrebels.com
2013.12.10

TOTO『Hydra』(1979年、2nd.アルバム、ディスク上面に’Made in …’ではなく’Sony Music Direct(Japan) Inc.’とある)…第一期オリジナル・メンバーによる2枚目アルバム。全8曲、演奏時間41分。メンバーは、ボビー・キンボール(vo)、スティーヴ・ルカサー(g/vo)、ジェフ・ポーカロ(d/percussion)、スティーヴ・ポーカロ(kbd/vo)、デヴィッド・ハンゲイト(b/g)、デヴィッド・ペイチ(kbd/vo)の6人。ヴォーカル・パートを1人が専任し、4人が兼務している。最も甲高いのがボビー・キンボール(6曲目「Mama」、7曲目「White Sister」)、次いでスティーヴ・ルカサー、デヴィッド・ペイチ(1曲目「Hydra」)だろうか。ポーカロ兄弟の声は聴き分けられなかった。
2013.12.12

Cream(クリーム)『Wheels of Fire』(1968年、2枚組3rd.アルバム、Made in Japan)…CD1:スタジオ演奏版、全9曲、演奏時間36分。CD2:フィルモアでのライヴ版、全4曲、演奏時間44分。日本版『クリームの素晴らしき世界』とは、なんとも奇妙なアルバム名…アイスクリームのレシピ集かと思ってしまう。メンバーは、Jack Bruce(ジャック・ブルース、Lead vo/b/harmonica)、エリック・クラプトン(g/vo)、Ginger Baker(ジンジャー・ベイカー、d)の3人。ロック界初のスーパーグループ。伝統的/現代的な、ブルースを基調としながらも、ジャズの要素を含む。活躍は1966年から1968年に過ぎないが、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ジェフ・ベック・グループ、ラッシュ、グレイトフル・デッド、フィッシュ(Phish)、ウルフマザー(Wolfmother)、 ブラック・サバス等、多くのロックバンドに影響を与えたという。1994年、2005年、ライヴ演奏のため一時的に再結成している。
2013.12.12

エリック・クラプトン『Complete Clapton』…2枚組、2007年、Made in the E.U.。Disc 1:全19曲、演奏時間79分。Disc 2:全17曲、演奏時間76分。英国出身のエリック・クラプトンは、1960年代にヤードバーズ、クリーム等で活動したミュージシャン(g)、シンガー・ソングライター。ブルースを基調とするがそれだけに留まらず、自作品をジャズにアレンジして歌い、演奏したりする(動画がYouTube上に載っている)。私生活では、1970-1980年代にかけ、薬物/アルコール依存症の経験を持つ。映画『RUSH』(ラッシュ*)では主題曲を手がけている。
*『ラッシュ』(監督リリ・フィニー・ザナック、1992年作、劇場未公開)の主題曲「Tears in Heaven」(Disc 2の8曲目)はクラプトンの作。ジェイソン・パトリック(囮捜査官)、ジェニファー・ジェイソン・リー(囮捜査官の助手)、ウィリアム・サドラー(ジャンキー)が出演している。
2013.12.14

ローリング・ストーンズ『Flashpoint』(1991年リリース、5th.アルバム、ライヴ盤):Made in Germany(2009年)、全17曲、演奏時間76分、日本版アルバムは『フラッシュ・ポイント/発火点』。1960年代(ロック草創期)から現代まで…解散することなく、R&B調ロックンロールを堅持している。メンバーは、ブライアン・ジョーンズ(1969年急死、死因には自殺/他殺/事故死等の各説がある。g、harmonica、marimba、sitar)、ミック・ジャガー(lead vo、harmonica、g、kbd)、キース・リチャーズ(g、b、back/lead vo)、チャーリー・ワッツ(d)、ビル・ワイマン(b、1991年脱退)、ミック・テイラー(ブライアン・ジョーンズの後任、g、b、1974年脱退)、ロン・ウッド(ミック・テイラーの後任、b)、ダリル・ジョーンズ(ビル・ワイマンの後任サポート・メンバー、g、b、back vo)。『Flashpoint』の収録曲は、ストーンズ・ファンにはお馴染みの曲ばかりのようだが、「Miss You」(4曲目)、「Sympathy for the Devil」(12曲目)、「Brown Sugar」(13曲目)、「Jumpin' Jack Flash」(14曲目)、「(I Can't Get No)Satisfaction」(15曲目)等がよい。
2013.12.18

ローリング・ストーンズ『The Rolling Stones, NOW !』(1965年リリース、):Made in Japan(2006年)、全12曲、演奏時間35分。リリース年から察するに、ブルース(アフリカ系アメリカ人の音楽)から、強い影響を受けた作品ばかりの感じだ。ビートルズと同時代に登場したローリング・ストーンズだが、聴き比べるまでもなく、ビートルズとは全く異なるのが分かる。唯一、8曲目の「Off the Hook」がビートルズ調なのが興味深い。9曲目の「Pain in My Heart」は、オーティス・レディングの持ち歌だったろうと思う。10曲目の「Oh Baby (We Got a Good Thing Goin')」は、ミック・ジャガーがプレスリーに、似せて歌っているように聴こえる。プレスリーは、黒人霊歌を歌える唯一の白人だった。ストーンズの『The Rolling Stones, NOW !』を、アフリカのリズムを取り入れた、トーキング・ヘッズの『Remain in Light』(1980年リリース)と比較してみたら、面白い発見ができるかも知れない。
2013.12.22

E.L.O『Discovery』:1979年リリース。入手したCDは、Made in Austria、2001年。全12曲、43分(10-12まで3曲はボーナス・トラック)。リリース前、すでにプラティナ・ディスク獲得の快挙を成し遂げた。シングルカットした「Shine A Little Love」(1曲目)、「Confusion」(2曲目)、「The Diary Of Horace Wimp」(4曲目)、「Last Train To London」(5曲目)、「Don't Bring Me Down」(9曲目)の5曲は、英米で上位を占めた(4曲目は英のみ発売)。メンバーは、それまでの7人から4人編成―ジェフ・リン(vo/g)、べヴ・べヴァン(d)、リチャード・タンディー(p/synthe.)、ケリー・グラウカット(b)―に路線変更し、結果的に大成功をおさめた。それまでの壮大なオーケストラ調から、ディスコ・サウンドに変わり、その分、軽快感が高まった。’Discovery’で想い出すのは、アーサーC.クラーク原作『2001:A Space Odyssey』(『2001年宇宙の旅』)に登場する、木星探査船ディスカヴァリー号だが、ジェフ・リンの念頭には’Disco-very’(ディスコ‐)があったらしい。
2013.12.26

ザ・フー『Then and Now』:2004年リリース(UK)。1964年、シェパーズ・ブッシュ(ロンドン)での結成時~2004年までの曲から収録したベスト盤らしい(Made in Japan)。全20曲、演奏時間77分。1曲目から7曲目まで―「I Can't Explain」、「My Generation」、「The Kids Are Alright」、「Substitute」、「I'm a Boy」、「Happy Jack」、「I Can See for Miles」―はビートルズの曲をカヴァーしたのかと思えるほど、演奏から歌唱までビートルズ風なのが愛嬌だ。ザ・フーらしくなるのは、8曲目「Magic Bus」あたりからだろうか。ネット上の解説には、『Then and Now 1964-2007』(Polydor)が載っている。メンバーは、Pete Townshend(ピート・タウンゼント、g/vo/kbd/synthe.)、Roger Daltrey(ロジャー・ダルトリー、vo)、 Keith Moon(キース・ムーン、 1978年死去、d)、John Entwistle(ジョン・エントウィッスル、b/vo/brass)、 Kenney Jones(ケニー・ジョーンズ、 キース・ムーンの後任、d)。
2013.12.27

4.2014

イエス『Close to the Edge』(『危機』1972年5th.アルバム):2003年、Made in Germany。全7曲、演奏時間65分。最長18分43秒(「Close to the Edge:The Solid Time of Change/Total Mass Retain/I Get」)、最短3分21秒(「Total Mass Retain」Single Version)…流石シンフォニック・ロックというだけあり、9分以上の曲が5曲も入っている。イエスは1968年、ロンドンで結成したプログレッシヴ・ロック・バンド。ジャンルとしては、プログレの他、シンフォニック、アート、サイケデリックと多彩。全員、自己主張が強く、せめぎ合いながら演奏するスタイルから、絶妙な緊張感を生み出すのが特徴といえる。結成期のメンバーは、Jon Anderson(ジョン・アンダーソン、lead vo)、Chris Squire(クリス・スクワイア、base g、vo)、Tony Kaye(トニー・ケイ、kbd)、Bill Bruford(ビル・ブラッフォード、d)、Peter Banks(ピーター・バンクス、g、vo)の5人編成。1968-1980年まで活動後一時休止、1983-2004年に再活動したのち再び休止、その後、2008年から活動を再開し現在に到る。
2014.1.24

イエス『Fragile』(『こわれもの』1971年4th.アルバム):2003年、Made in Germany。全11曲(中2曲ボーナストラック「America」、「Roundabout」[Early Rough Mix])、演奏時間60分。最長11分33秒、最短38秒。1st.アルバム『Yes』(1970年)がフォーク、R&Bを基調としながら、3rd.アルバム『The Yes Album』はスティーヴ・ハウ加入で方向性が一変した。さらに4th.アルバム『Fragile』にリック・ウエィクマンが加入し、イエス・サウンドが確立した。

・メンバー構成:
1.結成期:Jon Anderson(ジョン・アンダーソン、lead vo)、Chris Squire(クリス・スクワイア、base g、vo)、Tony Kaye(トニー・ケイ、kbd)、Bill Bruford(ビル・ブラッフォード、d)、Peter Banks(ピーター・バンクス、g、vo)。
2.その後:Steve Howe(スティーヴ・ハウ、g)、Alan White(アラン・ホワイト、d)、Jon Anderson(ジョン・アンダーソン、vo)、Chris Squire(クリス・スクワイア、b)、Rick Wakeman(リック・ウェイクマン、kbd)。
2014.1.31

今朝、あるSNSサイトにアクセスした直後、「ゲイリー・ムーア 6時間半弾きまくり、ダブルパック3DVD」なる広告が載っているのに気づき、眼が釘付けになった。ダブルパックとは、ひょっとしてA,B両面に焼き付けてあるってことかも知れない。昔、映画『V』を買ったら両面焼き付けだった。裸眼視力に自信があるなら何も支障ないが、老眼では両面を見分けるのは中々難しい…拡大鏡が必要になる。広告から察するに、音楽ヴィディオのようだから、ゲイリー・ムーアのファンにとって必見だろうと思う。最近、大ヴォリュームのアルバムが、目立つようになってきたと、思っているのは小生だけだろうか。
2014.3.26

以前、近郊にあるレコード店で、キング・クリムゾンのライヴ盤(4枚一組)全4巻がラックにズラッと並んでいるのを見たことがある。欲しかったが、生憎サイフは空っぽに近い状態のため断念した。残念だが当分の間、眺めるだけにしておきたい。いずれ入手しようかと思うが、何時になるやら分からない。
2014.3.26

スティーヴ・ハケット『Voyage of The Acolyte』…2,3年前に、スティーヴ・ハウの作品と間違えて買った時の一枚(ライヴ版ボーナス・トラックを含む全10曲、演奏時間64分23秒)。次いでに、スプートニクスと間違えてスコーピオンズ『Crazy World』をも買った。『Voyage of The Acolyte』は、異様なジャケット・ディザインが眼を引いた。ドアを開けて入ってきたオドロオドロしい怪人(白目を剥いているところは『エクソシスト』の、リンダ・ブレア演じるリーガンの表情にそっくり)が、両手で抱えているのはアダムとイヴを映し出した球体(地球)らしい。髪振り乱し白目を剥いている怪人は、いったい何者だろうか…色々想像を搔き立てるディザインだ(説明書を散逸してしまい、作者が誰なのか不明)。6曲目に「Star of Sirius」という曲があるから、シリウス星の怪人(サタン?)とでもしておこう。また、8曲目に「Shadow of the Hierophant」(’Hierophant’は、辞典によれば「祭司[古代ギリシアの秘儀]」)という曲があり、想像を刺激してくれる。クラシック音楽の作曲をも手がける、スティーヴ・ハケットこそ怪人なのかも知れない。
2014.3.28

Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザーズ)『The Captain and Me』(Made in Germany)は、1973年作、3rd.アルバム。1971年にデヴューし1982年に解散した後、1987年に再結成している。現在も地道な活動を続けている。1971年(1作目)から2010年(13作目)まで、39年間もの活動で決して多いとはいえないリリース数ながら、いまなお人気が高い。バンド名の’Doobie’は、マリファナ煙草を意味するスラングなのだとか。曲名に、「woman」の付いている曲が、2曲入っているのは珍しい―「Dark Eyed Cajun Woman」(4曲目)、「Evil Woman」(8曲目)。他にも稀有な名称が…4曲目「Dark Eyed Cajun Woman」のCajun(ケイジャン)、「Busted Down Around O'Connelly Corners」(9曲目)のO'Connelly(オコナリー)、「Ukiah」(10曲目)のUkiah(ユキア)等々。ケイジャンはカナダからの移民Acadianの子孫、ユキアはカリフォルニア州の風光明媚な小都市(人口15,500人)、オコナーを知ってる人でも、オコナリーは初見かも知れない。
2014.4.4

レナード・スキナードはサザン・ロック、対するドゥービー・ブラザーズはウエストコースト・ロックなのだそうで、説明に「Soul and R&B」とある。2010年に出たこのアルバムは、1970年のデヴューから実に40年目の新作になるらしい。初期とは違うサウンドだ。ドゥービー・ブラザーズ『World Gone Crazy』は、さしずめ「狂乱世界」とでもいうべきか。これでは、J.G.バラードの『狂風世界』の続編と間違えそうだ。迂闊なSFファンは、バラードの遺作が出たと勘違いするかも知れない。レナード・スキナードとは微妙に異なるウエストコースト・ロック。ライナー・ノーツの表紙絵がピカソ風で独創的、と思いつつ何処かで見たような気がすると考えている中に、ペルー人シャーマンの幻視した絵(Graham Hancock『Supernatural』74頁)を想い出した。どうやらシャーマンが「ayahuasca」なる植物から抽出したエキスを、服用して得た幻視を描いた絵のようだ。『Supernatural』の発行年は2006年(イギリスArrow Books)。『World Gone Crazy』は2010年に出ている。ライナー・ノーツの裏表紙に作者名Peter Woodを発見した。ピーター・ウッドは『Supernatural』の絵から霊感でも得たのだろうか。
2014.4.10

マイルス・デイヴィス『Bitches Brew』(Made in Austria)は、2枚組(全7曲100分強)、しかも、ジューダス・プリースト『Nostradamus』(2008年作)を超える大作で、ジャズでは珍しいのではないかと思う。ジャズ、ロックを融合したジャズ界の巨人マイルス・デイヴィス、1969年の作品。演奏もさることながら、2枚目に入っている曲名「Miles Runs the Voodoo Down」が、興味深い。フェラーリ等を乗り回していたというスピード狂のデイヴィスらしい曲名で、’shift down’を連想させる。『ビッチズ・ブルー』以前の、ロック界はどうだったか。レディオ・ヘッド(1985年、英オックスフォードでデヴュー)のアルバム『OK Computer』)は、デイヴィスのジャズから影響を受けた―そう解説にはある。『OK Computer』12曲が、すべて該当するのかどうか…。記憶の隅にでも刻んでおいたら、何時か思い当たるかも知れない。キング・クリムゾンの『Starless and Bible Black』(1974年作)の何曲目かに、『Bitches Brew』の1曲目「Pharao's Dance」の最初と似通ったところがある(ように思う)。キング・クリムゾンの『In the Court of Crimson King』(『クリムゾン・キングの宮殿』)は、偶然にも、『Bitches Brew』と同じ1969年にデヴューしてる。ジャズ・ロックでは、ソフト・マシーンが有名だが、プログレッシヴ・ロックの雄、キング・クリムゾンの曲は頭初からジャズ・ロックの要素を含んでいた(筈だ)。スピーカー前に陣取り、マグカップに入れたブラック・コーヒーかバーボン・ウイスキーのオンザロックを飲みながら、ジャズ・ロック/ロック・ジャズを堪能するには以ってこいのアルバム、それが『Bitches Brew』ではないかと思う。
2014.4.10

トリヴィアム『In Waves』(2011年作、Made in the E.U.)は全18曲からなる5th.アルバム。2000年に結成した、米フロリダ州オーランド出身のメタルコア・バンド。メタリカ等の攻撃的なスラッシュメタルや甲高い咆哮を歌唱の中心に据えるハードコアから影響を受けた。冷徹な叙情性を堅持するメタリカとは、若干異なっているようだ。全員が高度な演奏テクニックを有し、現在、新たなメタルコアともいえる音楽性で人気上昇中とのことだ。トリヴィアムの中心的存在、Matt Heafy(Guitar/Vocals)は、アルバム『In Waves』が以前、「Top Current Rock Albums chart」No.1に、バンド「Trivium」が「metal radio」No.1になったと、それぞれツイートしていた。1曲目「Capsizing The Sea」の’Capsize’は’upside down’と同義か。
2014.4.11

ドン・ヘンリー『The Very Best of Don Henley』(2009年作、Made in the E.U.)は、全14曲構成で、ドン・ヘンリーを知るには恰好のアルバム。ベスト版は買わないに越したことないが、入門編の役割はあるのではないだろうか。知らない曲を確かめ、収集の参考にするにはベスト版が最適かも知れない。ドン・ヘンリーはイーグルス時代に作曲を手がけ、ドラマー、ヴォーカリストとして活躍した。歌唱力はフレディー・マーキュリー(クイーン)、イアン・ギラン(ディープ・パープル)と並び世界的に高い評価を得ているとのことだ。名前のドン・ヘンリーからは、肥満体を想像していたが、まったく違っていた。ストイック(かどうかは分からないが…)なところが、ロバート・フリップ(キング・クリムゾンのリーダー)と共通しているような印象だ。イーグルス解散後の、1982年にソロ活動を開始して29年、これからも活躍しそうだ。このベスト版所収の「The Boys of Summer」、「The End of the Innocence」はグラミー賞を受賞している。ジャケット写真…ロック・ミュージシャンに共通した「怒れる若者」とは違うし、アーティストというよりも、寧ろインテリのエンジニアに見えるのだが。
2014.4.13

メタリカ『Six Feet Down Under EP』…アルバムに付属する説明書やディスクの何処にも「Made in …」の表記がない。ディスク上面にアルバム名、曲名の他、レコード会社名「UNIVERSAL」およびシリアル・ナンバー「2751576」が焼き付けてある。ケースの中には2枚折りにした簡素な説明書が入っているきり。これで1,500円なので、ちょっと変な気もする。今まで購入していた、1,000円の輸入版CDの方がデータ量は多い。ともあれ、このアルバムは録音状態が余り好くないが、ライヴ集としては貴重な1枚ではないかと思わせるだけの内容だ。ライヴで鍛えあげてきたメタリカならではだろう。1989年メルボルン(1.「Eye of the Beholder」および2.「...And Justice For All」) 、1993年パース(3.「Through the Never」) 、1993年メルボルン(4.「The Unforgiven」)、1998年パース(5.「Low Man's Lyric(Acoustic)」および6.「Devil's Dance」)、2004年シドニー(7.「Frantic」)、2004年ブリスベン(8.「Fight Fire With Fire」)のライヴ演奏8曲を収録している。買っておいて損はない。
2014.4.14

以前、CCRのベスト・アルバム第一巻『Chronicle, Vol. 1』(1976, Made in the E.U.)を入手した。「クロニクル」を文字通りに訳すなら「年代記」になるので、年代順に収録しているのだと思う。最初にカヴァー曲「Susie-Q」を持ってきている。デヴュー時に演奏したのがこの曲だったのかも知れない。原曲はルイジアナ出身のDale Hawkins (vo/g、1936-2010)の作。CCRは1959年「ブルー・ベルベッツ」名で結成、1967年ファンタジー・レコード(サンフランシスコ)との契約時「ゴリウォッグス」、1968年「CCR」に改名。1959年結成、1972年解散。活動期間は短かったが、サザンロックの先駆者的存在として後世に多大な影響を与えた。結成時メンバーは、ジョン・フォガティ(lead vocals, lead guitar)、スチュ・クック(bass)、ダグ・クリフォード(drums)の3人で、後にジョン・フォガティの兄トム(rhythm guitar)が加わった。このベスト・アルバムには、全20曲を収録、演奏時間の合計は67分55秒になる。「Who'll Stop the Rain」(11曲目)、「Have You Ever See the Rain?」(17曲目)が入っている。
2014.4.16

ゲーリィ・ムーアが2011年2月5日、スペインのホテルで死去―ファンにとっては衝撃的なニュースだった。以前、ムーアが加わっていたスキッド・ロウなるロック・バンドの存在を知り、近くのレコード店へ行ったことがある。首尾よく入手したと思い、帰宅してからジャケットをよく見ると、スキッド・ロウ違い―合衆国のロックバンド、このバンドにも良さはある―だった。同名のバンドが英米両国に存在するとは、一体なにがあったのだろうか。
2014.4.18

Moody Blues(ムーディ・ブルーズ)『Seventh Sojourn』…1972年リリース。入手したCDは、2008年版、Made in the E.U.。全12曲(中4曲ボーナス・トラック)、演奏時間63分。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フーと同時期の、1964年にデヴューしたイギリスのロック・バンド。結成期はR&Bが主体で、1965年「Go Now」(『The Magnificent Moodies』)が大ヒットしたものの、ビートルズの人気に及ばず、結成してから1年6ヶ月後にデニー・レーン(vo/g)、クリント・ワーウイック(b)が脱退した。新メンバーを加えて再結成後、しばらくはR&Bを主体に演奏活動をしていたが、不評だったため、要望のあったクラシカル・ロックに転向したのが幸いし、イギリスを含むヨーロッパでアルバム『Days of Future Passed』が大ヒットし、世界的名声を得た。バンド名は、デューク・エリントンの「Mood Indigo」およびR&Bに由来するという。
2014.6.6

フリートウッド・マック『Tango In The Night』:1987年リリース、18枚目のアルバム、Made in Germany。全12曲、演奏時間44分。メンバーは、ミック・フリートウッド(d)、ジョン・マクヴィー(b)、クリスティン・マクヴィー(vo)、リンジー・バッキンガム(g, vo)、スティーヴィー・ニックス(vo)の5人。大方の評価は、音がよろしくない、屈指のアルバム、傑作…録音の悪さに反し、作品としての評価は非常に高い。アルバムのリリース後に、リンジー・バッキンガムが脱退している(その後復帰)。フリートウッド・マックは1967年、ピーター・グリーン(g)、ミック・フリートウッド(d)、ジョン・マクヴィー(b)、ジェレミー・スペンサー(g)の4人で結成(バンド名’Peter Green's Fleetwood Mac’)した英国のロック・バンド。結成期から1970年代初期まではブルースを基調とし、1970年代中期からポップス路線に転身して大成功。ジャケット・ディザインは、猛暑の夜に夢にでも見そうなアンリ・ルソー風の幻想的な絵だ。
2014.6.18

ソフト・マシーン『Volume Two』(1968年リリース。入手CDの発売は2009年、Made in the E.U.): 全17曲中、短い曲では10秒、長い曲でも5分59秒と今時のロックより短い。という訳で、演奏時間33分は気づかない中に終わっている(かも知れない)。ソフト・マシーンは1960年代に、デヴィッド・アレン(g)、ケヴィン・エアーズ(b/vo)、ロバート・ワイアット(d/vo)、マイク・ラトリッジ(kbd)の4人で結成し、1980年代まで活躍した英ケント州カンタベリー出身のロック・バンド。カンタベリー・ジャズロックの最高峰との高い評価を得ている。メンバーはアルバム毎に入れ替わり、その点では、プログレッシヴ・ロック界のトップに君臨するキング・クリムゾンに似ている。初期のサイケデリック、シュールレアリスティックなロックから、メンバーの入れ替わりにより、ジャズロックへと転身して行った。ジェスロ・タルと聴き比べてみたら、何か新しい発見がありそうな気がする(そんなことないか)。
2014.6.19

Foreigner(フォリナー)『Records』(ベスト盤、1982年リリース。Atlantic、Made in Canada):収録曲は、
1.Cold as Ice
2.Double Vision
3.Head Games
4.Waiting for a Girl Like You
5.Feels Like the First Time
6.Urgent
7.Dirty White Boy
8.Juke Box Hero
9.Long, Long Way From Home
10.Hot Blooded(Live)
の10曲。短い曲で2分51秒(9曲目)、長い曲で6分56秒(10曲目)…3分から4分が多い。全10曲、演奏時間39分。
1st.アルバムからの収録曲は1.、5.、9.。
2nd.アルバムjからの収録曲は2.、10.。
3rd.アルバムからの収録曲は3.、6.、7.。
4th.アルバムからの収録曲は4.、8.。
フォリナーの曲で、初めて聴いたのは「Urgent」だった。
歌詞の意味を知らないまま、ルー・グラムの唱う’Urgent’だけが耳にこびりついていた。1977年代、英米の混成メンバーによる結成から、バンド名を「フォリナー(外国人)」にしたという。日本人から見れば、英米では同じ白人同士、それでも互いに異人に見えるのは驚きだ。「フォリナー」の、結成期のメンバーは全員、別のロック・バンドからの参入者だった。元キング・クリムゾンの一員だったイアン・マクドナルドが加わっていたことから、「フォリナー」をスーパーグループと呼んでいたのだろうか。アルバム毎にメンバーが入れ替わりながら、商業的には大成功を収め、産業ロックと評価するロック・ファンもいるようだが、ルー・グラムの歌唱力は素晴らしい。
2014.6.20

デフ・レパード『Hysteria』 (4th.アルバム、1987年リリース。Made in Japan)…全13曲、演奏時間67分。収録曲の中、3曲目の「Animal」が4分5秒と最も短く、2曲目の「Rocket」が6分38秒と最も長い。4分台が7曲、5分台が4曲、6分台が2曲という構成。ライヴを意識した造りなのか、曲の長さにあまりばらつきがない。同アルバムは完成までに3年間を要し、「何枚レコードを売ったら回収できるかを、計算していて思わず倒れそうになった」(ヴォーカリストのジョー・エリオット)という。しかし、そういった心配を吹き飛ばす大ヒット(全米で1千万枚の売り上げ)になった。
<『Hysteria』収録曲>
1.Women
2.Rocket
3.Animal
4.Love Bites
5.Pour Some Sugar on Me
6.Armageddon It
7.Gods of War
8.Don't Shoot Shotgun
9.Run Riot
10.Hysteria
11.Excitable
12.Love and Affection
13.Love and Affection [Live]
2014.6.22

レコード店でUFOの「現象」を買い、カフェに入った直後、エンニオ・モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」が聴こえてきた。ロバート・デニーロ、ジェレミー・アイアンズ出演映画『ミッション』で聴いたことがある。魂を揺さぶる音楽があるとするなら、こういった曲をいうのではないだろうか。
2014.7.16

UFOを題材にした売れないホラーSFを書いておきながら、これまでロックバンド'UFO'の曲を一曲も知らないのもどうかと思い、他に欲しいCDがあったが、思いきって/気紛れおこして『現象』という気になるタイトルのアルバムを買ってみた。タイトル通りに、想像を掻き立てる曲だろうか…期待。
2014.7.16

UFO『Phenomenon』(『現象』、3rd.アルバム、1974年リリース、全16曲中6曲ボーナス・トラック、演奏時間63分、Made in Japan):フィル・モグ(vo)、ピート・ウエイ(b)、ミック・ボルトン(g)に、アンディ・パーカー(d)が加わり、1969年に結成したUKのハードロック・バンド。1973年、時々失踪するボルトンに替わり、UFOの前座を務めていたスコーピオンズから、マイケル・シェンカー(g)を引き抜く。『現象』は、UFOの3rd.アルバムにして、なおかつ若干18歳のマイケル・シェンカー加入第一弾のアルバム。シェンカーの、哀愁を帯びたギター演奏には、故郷ドイツへの思いがこもっているのだろうか。異星人―UFOの一搭乗員―が任務を帯びて地球に独り留まり、故郷を思う心とダブって聴こえるとしたら、考えすぎだろうか。絵画風に加工した写真の、ジャケット・ディザインが見る者の興味を引きつける。一人(男)は澄み切った青空に浮かぶUFOを見上げ、もう一人(女)はアンティーク調のカメラを構え、こっちを警戒するような眼で睨んでいる。その先にいるのは、すでにUFOからテレポートした異星人か…。同解説書の冒頭に次のような説明がある―「…this was the first ’real’ UFO album…」。
2014.7.17

フリートウッド・マック『The Pious Bird of Good Omen』(邦題は聖なる鳥):1967年に、ピーター・グリーン(g)、ミック・フリートウッド(d)、ボブ・ブランニング(b)、ジェレミー・スペンサー(g)の4人でブルースを基調とした演奏活動を開始(バンド名「Peter Green's Fleetwood Mac」)、直後にベースがボブ・ブランニングからジョン・マクヴィーに替わり、そして18歳のギタリスト(当時)ダニー・カーワンが加わり、極めて珍しいトリプル・ギター編成になった。1968年2月に1st.アルバム『Peter Green's Fleetwood Mac』を、同年8月に『Mr. Wonderful』*を、さらにカーワン加入後、米国向けに編集した2nd.アルバム『English Rose』を矢継ぎ早にリリースした。『English Rose』と、『The Pious Bird of Good Omen』には、同じ曲が5曲も収録されている。前者が米国向けなら、後者は英国向けということになるようだ。リリース年が同じ1969年になっている。’English Rose’は単純に考えるなら、英国(イングランド)王室を象徴する花であり、合衆国民をも英国王室の支配下に、置こうとする意図が読み取れる(そんなこたーないか)。
*なぜか、『The Pious Bird of Good Omen』をも『Mr. Wonderful』同様、ディスコグラフィー(制作記録リスト)から除外している。バンドとレコード・メーカーの間に、何らかの事情があるのかも知れない。
2014.7.21

30数年前、Power Station(パワーステーション)、Bachman-Turner Overdrive(BTO=バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ)のカセット・テープを買って聴いたのを憶えている。2年前、BTOのCDを探しに行ったことがある。2店あるレコード店のいずれにも同バンドのCDは1枚もなかった。昨日、やっと一枚を探しあて、入手した…『Icon』。
2014.7.25

BTO『ICON』は、2010年’The Island Def Jam Music Group’リリースのベスト版、マーキュリー・レーベル。全12曲、演奏時間52分。「Roll on Down the Highway」(2曲目、3:57)、「Let It Ride」(3曲目、4:25)、「Four Wheel Drive」(9曲目、4:24)など、それらしい曲が入っている。全体におっとりした曲が多く、爆走を想像させる曲は1曲もない。現代のように、殺伐としていなかった時代だったということだろう。「overdrive」から暴走/爆走を想像してしまうが、辞典には「増速駆動装置」とある。戦闘機でいうアフターバーナーのようなものか。駆動装置が勝手に作動したら危険だが、暴走するのは大抵ライダーやドライヴァーの方だろう。「ICON」が、BTOのリリースしたアルバム名かと思ったがトンデモない勘違いだった。UNIVERSALが保有する膨大な楽曲を、新たに選曲し直し提供するのが、ベスト版「ICON」シリーズらしく、BTOの『ICON』もその中の一枚。この「ICON」シリーズからはポップスの他に、Anthrax(アンスラックス)、クリーム、ディープ・パープル、レナード・スキナード、マイク・オールドフィールド、モータヘッド、Status Quo(ステイタス・クオゥ)、ムーディ・ブルーズ、シン・リジィ、Uriah Heep(ユライア・ヒープ)などのロック・アルバムも出ている。
2014.7.26

The Clash(ザ・クラッシュ)『The Clash』(1977年リリース、1st.アルバム、日本版『白い暴動』…入手したCDは、1999年発売の’Sony Muic Entertainment(UK)’版。全14曲、演奏時間35分。最短1分36秒(13曲目「48 Hours」)、から最長6分3秒(12曲目「Police & Thieves」)まで、1分台5曲、2分台5曲、3分台3曲、4~5分台ゼロ、6分台1曲という構成。1st.アルバム『The Clash』では、Mick Jones(ミック・ジョーンズ、g, vo)、Joe Strummer(ジョー・ストラマ―、g, vo)、Paul Simonon(ポール・シムノン、b, g)、Tory Crimes(トーリィ・クライムズ、d)*の4人編成。1976年、ミック・ジョーンズ(g)、ポール・シムノン(b)、ジョー・ストラマー(g、vo)の3人がロンドンで結成し、1978年トッパー・ヒードン(d)が参加した。1982年ミック・ジョーンズ、トッパー・ヒードンが脱退したのち、2002年ジョー・ストラマー死去により、バンドは解散し演奏活動を停止した。クラッシュはセックス・ピストルズ(ロンドン)と同時期に現れ、ラモーンズ(ニューヨーク)に始まるパンク・ロックの一時代を築いた(と解説にはある)。
*Tory Crimes: 1st.アルバム『The Clash』に、なぜ本名(’Terry Chimes’)ではなく、仮称(’Tory Crimes’)を用いたのか、バンド「ザ・クラッシュ」になんらかの事情があったのだろうか。「Tory」…トーリー党、「Crimes」…’crime’の複数形を人名に?
2014.7.28

<Rooftop Concert(ルーフトップ・コンサート)>
ドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』に、ビルの屋上で「ゲット・バック」を演奏するシーンがあった。ビートルズのメンバーがオーヴァコートを身につけ、1月末の寒い中で演奏する様子が脳裏に焼きついている。ところが、それより1ヶ月早い、1968年12月7日にニューヨーク・マンハッタンのビル屋上で、Jefferson Airplane(ジェファスン・エアプレイン)が演奏している映像が残っている。撮影したのは、フランス/スイスの映画監督、ヌーベル・バーグの旗手ジャン=リュック・ゴダール(『勝手にしやがれ』)。
1.ジェファスン・エアプレイン「House at Pooneil Corners(In a New York roof 1968)」…YouTubeでの視聴件数:1,218,814件(2014.08.01)。件数は刻々と上昇している。
2.ビートルズ「Get Back」(アルバム『Let It Be』に収録)…旧アップル社屋上でのライヴ、1969年1月30日。
*いずれも、演奏終了後に警官が出動しているが、逮捕者は出ていない模様。ロック嫌いの野暮な警官は、英米いずれにもいなかったのだろう。
2014.8.1

前回、マイケル・シェンカー加入後にリリースしたUFOのCDを入手した。今回は、U2およびジェファスン・エアプレインのCDを入手した。スターシップの時代しか知らないでは、ロックを語れないと気づいたのが入手の動機だった。U2を入手するきっかけは、U2偵察機が記憶にあったからだ。
2014.8.2

シカゴ『The Heart of Chicago 1967-1997』(1997年リリース、リプリーズ・レーベル、Made in Germany)…全15曲、演奏時間67分。ハイトーンのPeter Cetera(ピーター・セテラ)は有名だが、バリトンのTerry Kath(テリー・キャス)が素晴らしい。’The White Ray Charles’の異名を持つキャスの、ブルージーかつソウルフルな歌唱は魅力的だ。キャスの、ミュージシャンとしての評価は非常に高い―’brilliant guitarist, bassist’、’amazing vocalist ’。キャスの音楽的才能は天性のものといわれている。1978年1月23日、銃砲店で銃の操作を誤り急逝した(享年32)。本アルバムには、キャスがギターを弾きながら唱う「Make Me Smile」、「Wishing You Were Here」、「Colour My World」の3曲が入っている。「25 or 6 to 4」でのギターソロは必見(YouTubeに映像が載っている)。
2014.8.4

U2『The Unforgetable Fire』…日本版『焔』、1984年リリース、4th.アルバム、Made in Germany。全10曲、演奏時間42分。9曲目に「Elvis Presley & America」が入っている―曲の善し悪し/好き嫌いは聴いてのお楽しみ。1976年(高校時代)、ラリー・マレン・ジュニアのバンドメンバー募集に、ボノ、アダム・クレイトン、ディック/デイヴ・エヴァンス兄弟が応じ、バンドを結成した(「Feedback」名で始め、その後「Hype」に変える)。ディックが脱退した後の1978年、バンド名を「U2」に変えダブリンで活動を開始、CBSアイルランドと契約する。Paul David Hewson(ボノ、vo, g, p)、Dave Howell Evans(ジ・エッジ、g, vo, p)、Adam Charles Clayton(アダム・クレイトン、b)、Lawrence Joseph Mullen, Jr(ラリー・マレン・ジュニア、d)の4人編成。バンド名には特に意味はなく、無意味な言葉の解釈が魅力なのだとか。7th.アルバム『Achtung Baby』(『アクトン・ベイビー』)の収録曲「ズー・ステーション」は、駅名’Zoologischer Garten’(動物園)を意味し、そこへ通じる電車路線名を’U2’というらしい。いろいろと憶測を呼び、ファンにあれこれ想像させるところが面白いバンド名だ。
2014.8.6

ジェファスン・エアプレイン『Surrealistic Pillow』(1967年リリース、2nd.アルバム)…入手CDは、2003年発売、Made in the E.U.。全17曲、演奏時間58分。1965-1972に活躍、「サイケデリック・ロック」と称されながら、むしろフォーク、R&B、ブルース風でもあり、狭義のジャンルに留まらない幅広さがある。同アルバムのメンバーは、Grace Slick(グレイス・スリック、p, organ, recorder, vo)、Paul Kantner(ポール・カントナー、vo, g)、Jorma Kaukonen(ヨーマ・カウコネン、g, vo)、Jack Casady(ジャック・キャサディ、b, g)、Spencer Dryden(スペンサー・ドライデン、percussion)、Marty Balin(マーティ・バリン、g, vo)の6人。グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアが、(musical, spritual)アドヴァイザーとして参加している。映画『Woodstock, 3 Days of Peace & Music』(Director's Cut, 40th Anniversary, Ultimate Collector's Edition, 2 Discs)の2枚目、あるいはB面(DVDの場合は1枚の両面に録画してある)に、2曲(トラック3「Won't You Try」、トラック6「Uncle Sam's Blues」)が入っている。
2014.8.9

1967年にシカゴで結成し、1969年にデヴューしたシカゴは、1978年にメンバーの一人テリー・キャス(g, vo)が急逝し、1982年に「Hard to Say I'm Sorry」(「素直になれなくて」)が大ヒットするまで低迷が続いた。それほど、キャスの存在感は大きかったということだろう。ベスト版は出尽くしたことだし、そろそろキャスの追悼版が出てもおかしくないと思うのだが…。’YouTube’には、キャスを中心にした動画が20件前後は載っている。
1.Terry Kath...Terry Kath Tribute
2.Out Of The Blue by Robert Lamm: A Reflection on Terry Kath, Chicago - Terry Kath's Final Concert
3.Terry Kath - "Thank You Great Spirit" (Jimi Hendrix tribute), Chicago - Dialogue 1 & 2 Live 1974 (extended version)
4.Chicago - 25 or 6 to 4 (Live at Tanglewood 07/21/1970)
2014.8.14

Megadeth(メガデス)『Countdown to Extinction』(メガデス『破滅へのカウントダウン』)…1992年リリース、入手したCDは2013年発売、Made in Japan。1983年、カリフォルニア州ロサンゼルスで結成、メタリカ、スレイヤー、アンスラックスと共に、スラッシュメタル四天王の一角を占める。メンバーは、Dave Mustaine(デイヴ・ムステイン/lead vo, lead g)、David Ellefson(デヴィッド・エルフソン/b, back vo)、Chris Broderick (クリス・ブロデリック/lead g, back vo)、Shawn Drover(ショーン・ドローヴァ/d, percussion)の4人。同アルバムを最高傑作とか、メガデス初心者向きとする好評価が多いようだ。ムスティンのスラッシュらしい速弾きやだみ声がメガデスの特徴だろうと思う。30年以上に亙り、演奏活動する間に幾多の危機を乗り越えてきたのは、それだけの実力があったからだろう。アルバム名は物騒だが、へヴィメタルらしい音調はむしろ古典的といえるかもしれない。
2014.9.22

2015年11月20日 (金)

『洋画鑑賞ログ』

1.2012年

早々と「パラノーマル・アクティヴィティ パート2」上映間近って、そんなに人気があった?「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」(正真正銘の実写なのか、どうか)以来、実写風劇映画がホラー映画の主流の様相に。
2012.2.10

 映画「歌えロレッタ愛のために」に登場する、ロレッタの父親は実直、善良が取り柄かと思えそうな人の好い鉱夫。現代に蔓延る強欲とは無縁の、素朴な善人はいまでもヒッソリ暮らしているのかも知れない、、、それが、もう一つの米国白人社会なのかも。
2012.2.12

 昔、引っ越し先探しが目的で上京、西荻のホテルに一泊したことがあります。午前1時すぎ、TVを点けてチャンネルを操作していたら、アニメーションの『スポーン』を放送してました。国産の『宇宙戦艦ヤマト』しか知らない私にとって、『スポーン』の破天荒な内容、毒々しい色彩は非常に刺激的でした。『スポーン』の作者、トッド・マクファーレン(カナダ人)は、日本の漫画から、多くを学んだそうです。『マトリックス』の映画監督ウォシャウスキー兄弟(兄の方が性転換してしまい、今では姉弟なんだとか…オドロキ)もまた、日本の漫画/アニメーションの「甲殻機動隊」からインスピレーションを得たとか。
2012.2.15

 映画『マッシュ』(原作:リチャード・フッカー、監督:ロバート・アルトマン、 出演:ドナルド・サザランド、エリオット・グールド、トム・スケリット)の中に、医療検診を知らせる隊内放送場面があった。放送している隊員が、どうしてもその語彙(医学用語)を発音できず呂律が回らなくなってしまう。最後はなんとか突っ返えながらも、放送を終了する。ヒアリング力の乏しい小生には、何度聴いても聴き取れないし、発音するとなったら到底無理だ。
2012.5.18

 昨日午前11:30過ぎ、テレビから懐かしい曲が聴こえてきた。『ミッション』(ロバート・デニーロ、ジェレミー・アイアンズ出演)、「ガブリエルのオーボエ」(エンニオ・モリコーネ作曲)だった。映画の中では神父がこの曲を吹いて、インディオに聴かせる。soundtrackparadise.com/morricone1980.…ヴィデオ・テープの時代に、当時としては格安の¥3000で入手、鑑賞したのでよく知っている。魂を揺さぶる感動的な曲だ。過激なロック音楽ばかり聴いてないで、偶には「ガブリエルのオーボエ」のような静謐な曲も好い。刺激の強すぎる曲で疲れきった音感をリセットしてくれ、感覚を強化してくれる。
2012.6.25

 「aqualung」(潜水用呼吸装置)は、商標の「Aqua-Lung」 に由来するものらしい。「Aqualung」で思い出すのは、南米ペルーの凍てついた湖(ティティカカ湖を連想させる)でフリー・ダイヴィングする、初っ端からインパクトあるシーンで始まる(私の記憶はそこから始まる)、映画『LeGrand Bleu』だ。「素潜り」を、某オンライン辞書で引いてみた―「skin diving」。逆に、「skin diving」を同辞書で引く―”フィン(足ひれ)、マスク、シュノーケルをつけて水中に潜ること。”とある。「free diving」は、オンライン辞書にはもちろん通常の英英辞典にも載っていない。『Le Grand Bleu』では水中眼鏡を除き、装着していなかったように思う―それで、フリー・ダイヴィングと呼ぶのだろう。実在のジャック・マイヨール(助言者として映画制作に多大な貢献をしている)を演じているのは、俳優ジャン=マルク・バールだった。
2012.7.8

 1947年、チャールズ・イェーガーはベルX-1で音速を超えた。その辺りを、映画『ライト・スタッフ』(監督フィリップ・カウフマン)は、エピソードを交えながら描いている。音速超えする前々日(映画では前日)に細君と、砂漠地帯を馬で競争していて、木の枝にぶつかり落馬、肋骨数本を骨折した。X-1のハッチを閉めるには、かなりの腕力を必要とする。イェーガーは、同僚のジャック・リドリー(X-1を懸架して、空中で切り離すB-29のパイロット)に事情を打ち明ける。リドリーは、格納庫の掃除をしていたオヤジ(多分、民間人)が、持っていたモップを手頃な長さに切り取り、相手に”サンキュー・サー”と云って敬礼する。柄の短くなったモップを手にしたオヤジ…無言(此処は結構わらえる)。X-1に搭乗したイェーガーは、棒切れを利用してハッチを閉めることができ、音速突破に向う。イェーガー役のサム・シェパード(劇作家、俳優)の渋い演技もさることながら、リドリー(パイロット兼ナレーター)役のリヴォン・ヘルムの演技および語り口が印象に残った。2年前、テレビの深夜放送で観たことのある映画『歌え!ロレッタ 愛のために』(監督マイケル・アプテッド)を、レコード店で発見した。一介の主婦が、育児をしながらカントリー・ソングの女王になるまでを描いた、事実に基く映画だ。通称ドゥーリトル(トミー・リー・ジョーンズ)が、ロレッタ(シシー・スペイセク)の父親(リヴォン・ヘルム、炭鉱夫役)に、ロレッタ(当時13歳)と結婚をしたい、と打ち明ける。この後が面白い…ドゥーリトルは、部屋から部屋へと、ロレッタの両親の間を行き来して説得する。この映画でも、謹厳実直な炭鉱夫役のリヴォン・ヘルムの演技が印象に残った。1年前、The Band『Stage Fright』(紙ジャケット版)の、ジャケット・ディザインが気に入り入手した。’The Band’は、それ以前に『The Band』を聴いていたので、馴染みのロック・バンドだったが、メンバーに就いては調べたことがなかった。最近、『ライト・スタッフ』、『歌え!ロレッタ 愛のために』(原題『Coal Miner's Daughter』)の両映画に出演していたリヴォン・ヘルム(この時は顔や声を記憶していたが、名前を知らなかった)のことが気になり、ネット上で調べた。両方に、ヘルムが出ているのが分かったので、「リヴォン・ヘルム」で検索してみた。ザ・バンドの「ds、mandolin、vo.」…とのことだ。これで、2映画とザ・バンドにリヴォン・ヘルムの名前があるのに、やっと気づいた。ミュージシャン兼俳優として有名な人物が、既にいるのを知っていた筈だが、迂闊だった。普段、如何に漫然、ボンヤリ、だらけた生き方をしているかが、分かろうってものだ。気がついただけでも増しなんだろか。脳細胞には、絶えずデータが蓄積して行ってるのに、有効に活用せずに埋もれさせている。記憶する技術よりも、思い出す技術を開発した方が上手く行くかな。
2012.7.18

フィリップ・カウフマン監督『ボディ・スナッチャー』は、宇宙空間から進入してきた胞子が人間に乗り移って行く。眠ってしまったら最後、肉体を奪われてしまう。最後には、海外に逃亡しようと港にたどりつくが時すでに遅く、海外から入港してくる貨物船からは続々と成長した胞子が陸揚げ…逃げ場なし。
2012.8.13

2.2013年

 元旦ドイツ映画『Uボート』(W.ペーターゼン監督、ユルゲン・プロホノフ主演)を観た。艦内部を刻名に映し出し、艦長以下乗員の行動、心理を抑制した表現で観せる。ハリウッド流のヒーローは出てこないが死と隣り合わせの絶望的な状況下、刻苦精励する姿は感動的だ。 結末はギリシャ悲劇のようだ。
2013.1.1

 『ソーシャル・ネットワーク』は、『セヴン』、『ドラゴン・タトゥーの女』同様、観終った後に感動が湧いてこない。『エイリアン3』は地味ではあったが余韻の残る映画だった。監督デヴィッド・フィンチャーの、冷徹な描き方が生きていたように思う。並な監督には無い、特異な才能を持った監督らしい。
2013.1.2

 テレヴィ映画『ザ・スタンド』(原作スティーヴン・キング)に、神父か牧師が登場し、狼狽える通行人に向かって大声で説教する場面が出てくる。現実がキングの小説に追いついてきた…最後の審判は近づいている(?)。これからは否でも応でも、選別が始まり善悪に別れるだろう。区別、差別では手緩い。
2013.1.5

 映画『慰めの報酬』は、前作ほどの見せ場がなく一寸ガッカリ。悪徳団体が、ボリヴィアの水資源を狙って暗躍する場面、および漁船での追跡場面が観処かも知れない。黒いアストン・マーティンを、”灰色”と字幕に表記してあったのが気になる。スケールが小さいのは残念だが問題提起したからマア好いか。
2013.1.14

 字幕に”灰色のアストン・マーティン”(『007/慰めの報酬』)とあったので眼を凝らして観た。よく注意して観ないと、黒っぽくて気づかない。撮影監督に苦言を呈したい気分になった。アストン・マーティンは、『ゴールド・フィンガー』、『慰めの報酬』では、灰色かベージュだったような気がする。
2013.1.14

 映画DVD『ブルー・マックス』(1966年作)を探しに行って、『ザ・パッケージ』(1989)、『バートン・フィンク』(1991)、『U-571』(2000)を入手した。それから『ブルー・サンダー』を発見…欲しいが次回に回す。3枚3千円で良質な映画を鑑賞できる点は良い時代だ(?)。
2013.2.28

 『ブルー・マックス』は、第一次世界大戦時の撃墜王ブルノ・スタッヘルが主人公(ドイツ人、架空の人物らしい)。若いころ映画館で観たのだが、内容は殆ど想い出せなかった。『撃墜王アフリカの星』は、アフリカ戦線でBf109(メッサーシュミット)からの脱出に失敗し、乗機と共に墜落死する実在の人物ハンス・マルセーユ(仏蘭西系独逸人)。
2013.2.28

 『バートン・フィンク』は昔、レンタルで観たことがあり、奇妙な世界を描くコーエン兄弟(監督)の手腕に感服した記憶がある。奇妙といえば、『ディックの奇妙な日々』は負けず劣らず奇妙な世界を描いている。SF作家を彷彿とさせる人物が主人公…監督はPKDフアンなのかと観る者に想わせる作品だ。
2013.2.28

 ホラーでもないしコメディでもない奇妙な映画ときたら1. 『ドグラ・マグラ』、2. 『うんたまぎるー』、3. 『不思議惑星キンザザ』、4. 『バートン・フィンク』、5. 『デリカテッセン』、6. 『ディックの奇妙な日々』…。日本列島を見回すだけで、小説の題材は到る処に転がっている。
2013.3.4

 先週、レコード店で映画DVD『ブルー・マックス』を発見、金欠だったので1枚のみ千円で購入した。レジで訊いたら、1枚の購入でも構わないとの店長らしい人物の返答だったので助かった(感謝)。複葉機、三葉機を復元しての撮影だけあって、航空ファンにとっては嬉しい限りだ(戦争には反対だが)。
2013.3.20

 「ゴキブリめ、踏み潰されないように気をつけろ」(映画『ザ・パッケージ』に登場する科白)…劣等種族が大きな顔して生きていられるのは、地球を支配している連中にマトモなのが皆無だからだろう(支配者自体が狂人)。異星人の世界では役立たずは実験材料にされるという…それほど徹底的に選別する。
3月20日

 最近、シナが軍事衝突を煽っている所為か、戦争映画DVDが売れている(気の所為か?)。以前に見かけた「若い獅子たち」はラックから消えていた。数十年前に、映画館で途中までしか観ておらず、印象に残っていたこともあり、大いに気になっていた。見つけた時に、買っておかなかったのがまずかった。
2013.3.29

 近郊のレコード店で映画『ミッド・ウエイ』を発見後、近くの書店で『トラトラトラ』を発見した(後日、両方購入)。ミッド・ウエイ海戦は、日米の勝敗を別けた海戦だとか。後者は、真珠湾攻撃を扱った日米合作映画。監督リチャード・フライシャー、 舛田利雄、深作欣二、また日本の脚本家2人が参加。
2013.3.29

 日米の勝敗を分ける海戦を描いた『ミッドウエイ』…チャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャム、三船敏郎などが出演している。内容は米国寄りのご都合主義かどうか―観る前から偏見が渦巻いた。史実に基き、冷静に描いてあるのだろうか。『トラトラトラ』の方は真実に近いか?
2013.3.29

 2基もの原爆を日本に投下した米が、映画を利用してどのように戦争を描いてきたか、冷静/冷徹に考察するべき時期にきた。映画が洗脳手段として最適なのは、映画関係者でなくても知っているはずだ。ドイツの女流映画監督、レネ・リーフェンシュタールの監督した映画『意志の勝利』が明確に語っている。
2013.3.30

 山本元帥が海軍大臣に宛てた私信に”…真珠港ニ在泊セル場合ニハ…”の一文がある。映画『トラトラトラ』の中にも、真珠湾攻撃計画を述べる場面があり、史実に基ていると判断できる。しかし、攻撃成功の一報を聞き、元帥の語る科白(”…眠れる巨人を起こし…”)が発案者の科白にしては矛盾している。
2013.3.31

 戦艦大和の最期を描いた邦画を、探しに出かけたが見つからなかった。代わりに、洋画『エネミーライン』Ⅱが見つかった。敵は今話題の北朝鮮だが、米軍の敵としては甚だしく貧弱だ(どのように描いているのか少しは興味がある)。パートⅠにはF/A-18が登場…ユーゴから独立したボスニアが舞台だ。
2013.4.10

 『トラトラトラ』の映画監督リチャード・フライシャーは、特典映像(映画DVD)の中で”日本はエニグマを使用していた”と語っている。米軍はWWⅡに、機関故障で北大西洋上を漂流中のUボート(U571)からエニグマを奪取していた。従って、真珠湾攻撃が筒抜けになっていたのは事実に違いない。
2013.5.3

 B2のノースロップ・グラマン社は、全翼機の開発を早くから手がけている。映画『宇宙戦争』(オリジナル版)に全翼機が登場するシーンがあるのを覚えている映画ファンは多いはず。フライバイワイァ機構を、コンピュータ制御することで、全翼機体を飛行させている。絶大な核抑止力を持つステルス機だ。
2013.5.3

 熱帯夜の続く寝苦しい夜、我が家(といっても賃貸集合住宅)では、扇風機(エアコンは入居時に試運転したのみ)を止め、ホラー映画や海洋映画を観ることにしている。2,3日前、久しぶりに海洋冒険映画『ザ・ディープ』(監督:ピーター・イェーツ)を鑑賞、期待以上の心理的冷却効果があった(?)。
2013.7.31

 海には凶悪そうなウツボや、愛嬌のある熱帯魚が棲息していて興味尽きない。ロバート・ショウ(英)、ニック・ノルティ(米)、ジャクリーン・ビセット(仏)と国際色豊かな俳優が出演する『ザ・ディープ』の、ウツボが沈没船の奥から現れる場面は、和製ホラー映画のような背筋も凍る恐怖感を催させる。
2013.7.31

 昔、引っ越し先探しのために上京、西荻のホテルに一泊したことがある。午前1時すぎ、TVを点けてチャンネルを操作していたら、アニメ『スポーン』を放送していた。国産の『宇宙戦艦ヤマト』、『ルパン』ぐらいしか知らなかったので、『スポーン』の破天荒な内容、毒々しい色彩は非常に刺激的だった。
2013.8.2

 『スポーン』の作者、トッド・マクファーレン(カナダ人)は、日本の漫画から多くを学んだそうだし、『マトリックス』の映画監督ウォシャウスキー兄弟(兄の方が性転換してしまい、今では姉弟なんだとか…オドロキ)もまた、日本の漫画/アニメーション『攻殻機動隊』から、多大な影響を受けたらしい。
2013.8.2

 P.K.ディックの『スキャナー・ダークリー』は、ジャンキー(麻薬常習者)と生活をともにしながら、「物質D」の製造元を探りだす捜査官の活動を描いた劇場映画…ところが、その映画を30人のアニメーターが、ペンタブレットを使用して手書きをしながらコンピュータ処理し、アニメ化してしまった。アニメ化に15ヶ月を要したというから、いかに手間のかかる作業だったことか。通常のアニメよりもコマ数が多い分、動きがスムーズなのが素晴らしい。本来なら、日本で真っ先にアニメ化してもよさそうな得意分野だ。出演はキアヌ・リーブス、ロバード・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウイノナ・ライダー、ロリー・コクレーン。テーマそのものは非常に深刻なのだが、時にはユーモラスな場面があったりする。中でも、ロリー・コクレーンの、ジャンキーぶりには吹き出してしまう。虫が身体中を這いずり回っているような幻覚に囚われ、シャワーを浴びるのだが、愛犬にまでシャワーを浴びせるのだ。虫なんて這いずり回っていないのに…。
2013.8.2

 ミヤザキ作品を好むアニメ・ファンは、絵についてよく知らないのではないか。一度見たら十分な、そこそこの出来映えなのに。絵は、ホラーのキング(スティーヴン・キング)の作品のように、細部まで描き尽くす必要などない。省略部分があってこそ卓れた絵になり得る…映画『アニマトリックス』が好例。AOL Time Warnerから出ている『アニマトリックス』(DVD)に所収の渡辺信一郎「KID'S STORY」、「A DETECTIVE STORY」や森本晃司「Beyond」などはミヤザキ・アニメを超えている。観る者に不可視部分を、想像させる陰影の付け方が素晴らしい。特に「A DETECTIVE STORY」の、ライターの炎だけがカラーになっている部分カラーが秀逸だ。日本画のぼかしを生かした描写、繊細な輪郭描法を取り入れていると思われる。それに比較して、ミヤザキ作品は子供向けとしては上出来だが、ぬり絵を進化させたらこうもなろうかと思える絵だ。
2013.8.3

 『トラトラトラ』の映画監督リチャード・フライシャーは、特典映像(映画DVD)の中で、”日本はエニグマを使用していた”と語っている。米軍は第二次大戦時、機関故障で北大西洋上を漂流中のUボート(U571)からエニグマを奪取していた。従って、真珠湾攻撃が筒抜けになっていたのは明らかだ。
2013.8.9

 最後通牒の遅れをアメリカの放送で聴いた、聯合艦隊司令長官の深刻な表情は、それ以上の危惧/危機を語っていたように映像(演出なのは明白だが…)からは伺える。深作欣二(映画『トラトラトラ』の日本側監督)は、聯合艦隊司令長官の表情を通して、日本人に何を訴えたかったのだろうか?
2013.8.9

 昔、映画館で観たかも知れない戦争映画に、『Ice Cold in Alex』(1958作)がある。監督J. Lee Thompson、出演ジョン・ミルズ、シルヴィア・シムズ、アンソニー・クエィル。数十年も前なので、題名の’Ice Cold in Alex’を除いて全く記憶にない。
2013.8.10

 十数年前まで呑んだくれだったので、猛暑続きの季節がやってくる度に想い出す。呑助のキャプテン アリスン(ジョン・ミルズ)の願望は、北アフリカ戦線(第2次世界大戦)での任務が済んだら、アレキサンドリア(エジプト)で、カリカリに冷えたビールを呑みたいということだった。題名が洒落ている。
2013.8.10

 キャプテンは、英米で階級に違いがあり、大佐/少佐/大尉/部隊長/艦長…ちょっと調べただけてもこれだけ出てくる。清酒を瓶ごと(大勢で呑むなら複数の一升瓶)、たっぷり氷水の入ったポリ容器に入れ、1,2時間冷やしておく。カリカリに冷え、極上の味わいになる。呑み過ぎによる宿酔いには注意。
2013.8.10

 映画『エンティティー』は、音楽が非常に怖かった。フランク・デ・フェリータ(映画『オードリー・ローズ』原作者)の、原作を元にした映画だ。『リング』の中田秀夫監督に、『エンティティー』のリメイク依頼がきていたはずだが、その後なぜか話題にならない。それとも、疾っくに上映したのだろうか。
2013.8.10

 ピアース・ブロスナン主演映画『ノーマッズ』は、ビル・コンティの音楽が、極北の荒涼たる氷原を彷彿とさせ、透明感漲る音色が効果を上げていた。コンティは卓れた映画音楽を作曲してきた作曲家だが、最近はまったく名前を見かけなくなった。『ライト・スタッフ』ではホルスト『惑星』を効果的に取り入れていた。
2013.8.10

 ショーン・コネリー、ミシェル・ファイファーが出た『ロシア・ハウス』では、ジェリー・ゴールド・スミスの音楽が素晴らしかった。ソ連崩壊直前、東西情報戦の最中で、小出版社を経営する英国人と、ロシア女性との恋愛を絡めたスパイ映画だった。ル・カレ原作の、大人の純愛映画って感じが面白かった。
2013.8.10

 『THX1138』(’71年)は、ジョージ・ルーカスが学生時代に自主制作した短編映画を、コッポラからの資金援助でリメイクしたSF映画だった。公開当時話題になったかどうか記憶にない。数年前、偶然ディレクターズ・カット版のDVDを見つけ購入。未来の病院ならありそうに想える、白っぽく衛生的な地下空間が画面に展開して行く。殆ど陰影がなく、無機質な感じだ。これといった事件は起こらず、管理統制のきいた社会、男女が個人的に交際できないディストピアだ。まるっきり盛り上がりがないまま、終盤へ向けて画面はゆっくり変わって行く。主人公が、管理社会からの脱出を試み、外部世界へと出て行こうとするところで映画は終わる。『エクソシスト』(’78年)、『エイリアン』(’79年)が、『THX1138』よりも前に世に出ていたら、この作品はもっと違った映画になっただろう。
2013.8.14

 『ニア・ダーク/月夜の出来事』(’87年)は、監督キャスリン・ビグロー(アイルランド出身)の初監督作品。ヴァンパイア一族が、昼間を避けて活動する様の、ロード・ムーヴィ/西部劇風な処が観どころ。ヴァイオレンス・アクション全開、画面から吹きつけてくる熱風に、観る者は息つく暇さえない。『ザ・キープ』(監督マイケル・マン、出演スコット・グレン;ユルゲン・プロホノフ)以来、久しぶりに聴くタンジェリン・ドリームの音楽が効果抜群だった。キャスリン・ビグローは、同映画を監督するに当たり、撮影中だった監督ジェームズ・キャメロンに、『エイリアンⅡ』(’86年)に出演するL.ヘンリクセン、B.パクストン、J.ゴールド・スタインの『ニアダーク/月夜の出来事』への出演を依頼、キャメロンから快諾を得ている。キャスリン・ビグローの美貌にグラっときた模様だ。
2013.8.17

 『ザ・キープ』(監督マイケル・マン;出演スコット・グレン、ユルゲン・プロホノフ)以来、久しぶりに聴くタンジェリン・ドリームの音楽が効果抜群だった。キャスリン・ビグローは、同映画を監督するに当たり、『エイリアンⅡ』撮影中の監督、ジェームズ・キャメロンに、3人の俳優の出演を依頼した…
2013.8.17

 『エイリアンⅡ』(’86年)に出演するランス・ヘンリクセン、ビル・パクストン、ジェネット・ゴールドスタインの、『ニアダーク/月夜の出来事』への出演を依頼、ジェームズ・キャメロンからキャスリン・ビグローは快諾を得ている。キャメロンはキャスリン・ビグローの美貌にグラっときた模様だ。
2013.8.17

 『U-571』(監督ジョナサン・モストウ;出演H.カイテル、B.パクストン、J.ボン・ジョヴィ)は、攻撃を受けて航行不能になった独潜水艦「U-571」から、偽装した米海軍潜水艦「SS-33」の乗組員が、暗号機「エニグマ」を奪取するまでを描いている。ボン・ジョヴィのフアンは必見だ!
2013.8.17

 聯合艦隊は、ドイツの暗号機「エニグマ」を使用していた…『トラ・トラ・トラ』の監督リチャード・フライシャーは「特典映像」の中で語っている。したがって、「真珠湾攻撃」が米側に筒抜けになっていたのは事実に違いない。ドイツも日本も「エニグマ」を使い続け、勝てるはずの戦争で負けてしまった。
2013.8.17

 ’aqualung’(潜水呼吸器)は商標の’AQUA LUNG’ に由来するらしい。’aqualung’で思い出すのは、南米ペルーの凍てついた湖(ティティカカ湖を連想させる)でフリー・ダイヴィングする―初っ端からインパクトあるシーンで始まる―映画『Le Grand Bleu』だ。
2013.8.22

 手許の辞典に、’skin diving’(素潜り)は載っているが、’free diving’は載っていない…『Le Grand Bleu』では、水中眼鏡を除き装着していなかった。実在のジャック・マイヨールを演じていたのは、ジャン=マルク・バール(『戦場の小さな天使たち』)だった。
2013.8.22

 『007/カジノ・ロワイヤル』に続く、ダニエル・クレイグ主演映画『007/慰めの報酬』は、前作ほどの見せ場がなく些かガッカリした。悪徳団体が、ボリヴィアの水資源を狙って暗躍する場面、および漁船での追跡場面が観処かも知れない。スケールが小さいのは残念だが問題提起したからマア好いか。
2013.8.23

 黒っぽいアストン・マーティンを、「灰色」と字幕に表記してあったのが気になる。車体の塗装は『ゴールド・フィンガー』、『慰めの報酬』では灰色かベージュだったはず。ボンドの上司”M”役のジュディ・デンチは、来日の折に、「デンチが電池を意味する」のを知り、大笑いしたと雑誌に書いてあった。
2013.8.23

 ジャック・フィニーのSF『盗まれた町』を映画化した、『ボディ・スナッチャー』(監督フィリップ・カウフマン、出演D.サザーランド、B.アダムス、L.ニモイ)は、宇宙空間から進入してきた胞子が、次々と人間に乗り移るパニックSF映画(?!)。眠ってしまったら最後、肉体を奪われてしまう。
2013.9.5

 主人公(保健所係官:Matthew役ドナルド・サザランド)は、国外脱出を図って逃げまわり、港にたどりつくが時すでに遅く、海外から入港してくる貨物船からは、続々と成長した胞子が陸揚げ…逃げ場なし!オリジナル版は、ドン(=ドナルド)・シーゲル監督の同名作品…機会があったら観てみたい。
2013.9.5

 ジェラルド・オニールが’70年代に提唱した「スペース・コロニー」は、映画『エリジウム』(監督ニール・ブロムカンプ、出演マット・デイモン、ジョディ・フォスター、2013年公開)に登場している。1895年、露のツィオルコフスキーは、エッフェル塔から「宇宙エレべータ」の着想を得た。ニール・ブロムカンプ監督の第2作(第1作は『第9地区』)、『エリジウム』(出演マット・デイモン、ジョディ・フォスター、『第9地区』主演俳優シャールト・コプリー)…公開してから、2,3年で3枚3,000円(DVDの場合)になるほど、今どきの洋画は新陳代謝が激しい。PC用DVDドライヴで、再生して観るようになってから、まったく映画館には行かなくなった。最後に観た映画が、何であったか思い出せないぐらいだ。デイモンと、フォスターの取り合わせが興味深い。貫禄で、デイモンは負けるだろう。『タクシー・ドライヴァー』時代の、ジョディ・フォスターからは想像できないほど成長した?!
2013.9.5

 A.C.クラークが、宇宙エレベータの登場するSF『薬園の泉』を、発表したのは1979年だった。現在、日本には宇宙エレベータ協会(JSEA、一般社団法人)まで出来、いよいよ具体化に向かって稼働し始めた。さて、映画に登場するのは何時頃だろうか…楽しみだ。映画より先に実現したら面白い。
2013.9.5

 映画『ジェイコブス・ラダー』(監督エイドリアン・ライン、出演ティム・ロビンス、エリザベス・ベーニャ、ダニー・アイエロ、マコーレ・カルキン、’90年、米)…主人公は自分の死を認識できないまま、ニューヨークの郵便局に勤める、元ヴェトナム帰還兵。現実、幻覚が錯綜し奇妙な世界が変転する。
2013.9.6

 観客側はやがて、主人公が死後の世界、霊界より下の世界を、彷徨っているのに気づく。ジェイコブズ・ラダーとは、何を意味するのか…それもやがて判明する。印象深いのは、謎めいている点だけではなく、結末に余韻を残している点(ホラー映画なのに感動的!)。リメイクの話が持ち上がっているようだ。
2013.9.6

 「空飛ぶ豚」といえば、ピンク・フロイド『アニマルズ』の、ジャケットの絵を思い出す。発電所の上に浮いている、豚がなんとも奇妙だった。発電所からエネルギーを供給中の、「豚型UFO」といった感じが幻想的で面白かった。映画『ミラグロ』に、愛嬌のあるルピタという、立派な名前の豚が登場する。洗濯したての衣類を物干しから、引きずり下ろしり、豆畑(’bean field’)を荒らしたり…しかし、憎めないところがある。注目すべきなのは、俳優ダニエル・スターン…『ミラグロ』では社会学専攻の大学生役で出演している。そのスターンがルピタと、仲よくビールを呑むシーンが爆笑ものだ。
2013.9.8

 全編、ラップ尽くしの映画『トレスパス』(監督ウォルター・ヒル、出演ビル・パクストン、ウィリアム・サドラー)は、廃墟と化したビルヂング(!)に、宝探しに入った2人の消防士が、天井裏から財宝を発見する話。土壇場になって、漁夫の利を占めるのが、ホームレスの老人という皮肉な結末が面白い。
2013.9.10

 『ブラニガン』(ジョン・ウエイン、1975年)は、『マックQ』(1974年)に続く、ジョン・ウエインの刑事物第2作。ロンドン警視庁に乗り込み、階段踊り場の隅に据えられた机の前に、座った大柄な合衆国刑事の姿が笑える。嘗て英国の名車だったジャギュアが登場、しかしそれほど見せ場はない。
2013.9.12

 ジャギュア(『ブラニガン』)はちょい役だったが、『トランス・ポーター』(J.ステイサム、2002年)では、ドイツの名車BMW 765i(’99年製)が大活躍する。ステイサムの、背後の壁を巧みに利用した通路での、複数の敵と対決する格闘シーンが観ものだった。仏を舞台に英俳優が大暴れ!
2013.9.12

 007シリーズ『ゴールド・フィンガー』(ショーン・コネリー、1964年)、『カジノ・ロワイヤル』(ダニエル・クレイグ、2006年)&『慰めの報酬』(同、2009年)…登場するスポーツカー、アストン・マーティンの精悍な面構え―フロント・グリルは、女王陛下の007によく似合っていた。
2013.9.13

 『キル・ビル』(デヴィッド・キャラダイン、2003,4年)…最終シーンに登場する車は、工業ディザイナーとして著名な、レーモン・ローウイの設計によるアヴァンティ(ステュード・ベイカー製)。幻の名車が『キル・ビル』で復活した。監督のクエンティン・タランティーノは、なかなか鑑識眼が高い!
2013.9.13

 映画『悪魔を憐れむ歌』(原題’Fallen’、1998年公開、上映時間125分)…監督:グレゴリー・ホブリット、出演:デンゼル・ワシントン、ジョン・グッドマン、ドナルド・サザランド他。荒野の悪霊「AZAZEL」が登場、最終的にジョン・ホブス刑事と対決することに―しかし、「AZAZEL」には著しく不利な制約がある。被憑依体を離脱した悪霊が、次に憑依する生体に移動するまで、わずか一呼吸しか生きられないのだそうだ。指先から肘までを500キュビトと仮定すると、一呼吸で500キュビト動けるとして、265メートルを移動できる計算になるらしい。その間に、被憑依体になりそうな生体/餌食が近くにいなければ、それでお陀仏ということになる。だが、巧緻に長けた「AZAZEL」は、乗り移る相手を身近に探し当てる―猫。映画終了後の挿入曲は、ローリング・ストーンズ「Sympathy for the Devil」(悪魔を憐れむ歌)…2枚組アルバム『Love You Live』の「Disc 2」最後に所収、演奏時間7:51。この映画と挿入曲「悪魔を憐れむ歌」から、憂鬱な気分になった場合には、同じストーンズの別の曲「Emotional Rescue」(アルバム『Emotional Rescue』8曲目、演奏時間5:39)を聴いてみては如何だろうか。憂鬱な気分が、何処へか消し飛んでしまうこと請け合いだ。
2013.9.13

 30数年前、映画館で『デモン・シード』(原作ディーン・クーンツ、監督ドナルド・キャメル、出演ジュリー・クリスティ、ロバート・ヴォーン、1978年)を観たことがある。科学者のカミさんが、超知能コンピュータ(プロテウス4)の子供を出産するホラーSF映画。意外な結末が印象に残っている。
2013.9.14

 『デモン・シード』より、10年早く登場した『ローズ・マリーの赤ちゃん』(原作アイラ・レヴィン、監督ロマン・ポランスキー、出演ミア・ファロー、ジョン・カサヴェテス、1968年)の結末に、似ていて感動的だった。原作者のディーン・R・クーンツは、同書を四半世紀ぶりに全面改稿したという。
2013.9.14

 『Easy Rider』(イージー・ライダー、’69年)…パンク・ロック・ミュージシャン(?)だった、デニス・ホッパーの初監督作品。出演ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン。ロック音楽に合わせ、2台のモータサイクルが爆走するシーンに自由の息吹を感じたものだ。にやけ顔で出演していた、若いジャック・ニコルソンはその後、数々の映画に出演、大物ぶりを発揮した。また、ステッペン・ウルフの、「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」を聴いたのも初めてだった。ザ・バンドの曲も入っていたようだが、気づかなかった。公開当時、ロックについてはまったく無知だった。
2013.9.15

 『Electraglide In Blue』(グライド・イン・ブルー、’73年)…監督J.W.ガルシオ、出演R.ブレイク、B.G.ブッシュ、M.ライアン。当時、映画館で観たが、内容については殆ど憶えていない。エレクトラとは、ギリシア神話に登場する、アトラスの七人姉妹の一人らしい。’glide’は「滑空」を意味する…と分かっても何のことやら。Electraglideをwebで検索すると、ハーレー・ダビッドソンの画像が大量に出てくる。そういえば、パトロール警官がハーレーを乗り回すシーンがあった。知っているのはその程度で、『イージー・ライダー』の二番煎じとか…
2013.9.15

 『Christine』(クリスティーン、1983年)…原作スティーヴン・キング;監督J.カーペンター;出演K.ゴードン、H.D.スタントン。負け犬アーニー(ゴードン)はスクラップ同然のプリマス・フューリーを、持ち主から250ドルで入手、DIYガレージを利用して新品同然に仕上げる。だが、蘇った車「クリスティーン」を、悪童らが徹底的に破壊…しかし、自己修復した車は悪童らを次々に襲い復讐する。深紅のフューリーには、往年の名車らしい風格がある。復讐モノとして、『Carrie』(キャリー、原作S.キング、監督B.D.パルマ、’76年)と、見比べてみるのも一興かも。
2013.9.16

 1.1988年版『ポゼッション』…仏、西独合作のホラー映画。監督A.ズラウスキー、出演イザベル・アジャーニ、 S.ニール。2.2012年版『ポゼッション』…監督O.ボールネダル、製作S.ライミ(『死霊のはらわた』監督)他、出演ジェフリー・ディーン・モーガン、キーラ・セジウィック。同じタイトルでも、内容はまったく異なる(当たり前)。2.は実話に基いてはいるが、実話そのものではないと考えられる。好例が、『フォース・カインド』(監督O.オスンサンミ、出演ミラ・ジョヴォヴィッチ、2009年)…実話に基いてはいるが、実話そのものではなかった(これも当たり前だが)。
2013.9.23

 映画『フォース・カインド』公開当時、アラスカ州北部の町、ノーム(事件現場)から、映画用CMに「ノーム」の名を、出さないよう申し立てがあったという。1999年公開の映画、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を想い出す…映画学科に在籍する3人の大学生によるドキュメンタリー映画(?!)。
2013.9.23

『トワイライトゾーン』に、主人公が「無視刑」なる妙な刑罰から復帰した直後、誰からも相手にされずに無視刑に苦しむ、若い女性に出会い、行動を起こすという一編があった。無視刑でさんざん酷い目に遭ったにも拘わらず、主人公は独り敢然と監視ロボットの警告を無視して、その女性を助けようとする。監視ロボットは、警告を発し続け、そこで映画は終わる。映画『トワイライトゾーン』(シリーズ)の世界では、人々は四六時中監視や束縛を受ける…地獄さながらの世界で、恰も当然のようにして生きている。主人公だけが、過酷な刑を受けた反動で、他人に過剰なほどの同情心を抱いて、助けの手を延べる。監視が当たり前の世界では、こういった場合、プライバシーの侵害になるのだろうか。この映画には2重の皮肉が、籠っているように思える。監視制度による、住民のプライバシー侵害、さらに個人が個人に感情移入することによる、プラバシーの侵害だ。しかし、助けが欲しい時には贅沢いってはいられない。余計なお世話とか烏の勝手とか言って、他人からの干渉を拒否する人は、世の中に結構いるものだ。不運な目に遭って初めて、人の親切が有り難くなる時は、あるのではないかと思う。好意を快く受け入れるだけの、寛容の精神を持ちうるかどうか、それが成熟した社会であるかの、指針になるのかも知れない。2013.9.23

バチカンの元高級官僚にして神父であったマラカイ・マーティン師(故人)の『悪魔の人質』、(HOSTAGE TO THE DEVIL)は、1980年に日本語訳が出た。ウイリアム・ピーター・ブラッティ原作の映画『エクソシスト』の公開とぶつかり、出版を延期したノンフィクション。マーティン師によれば悪魔の人質』は、著者の体験(エクソシズム助手)に基く事実とのことで、実際に起こった事件に基くブラッティの『エクソシスト』とは若干趣は異なるが、両著者は悪魔の実在を信じている点で共通している。日本では映画公開により、エクソシストの存在を初めて知った人が大部分ではないだろうか。訳書あとがきによると、ブラッティは軍隊で、心理戦争の研究に従事していたとあり、またマーティン師は実際にエクソシズムに携わった経験がある。いずれも迫力ある作品に仕上がっているのは当然と言えば当然といえる。しかし、名監督ウイリアム・フリードキンは映画会社の要求によるのか不本意ながらか、映画『エクソシスト』を、ハリウッド色に染まった作品に、仕上げてしまった感がある。ブラッティが第二作(*)に激怒し、自ら監督を務めたのが第三作だった。さてマーティン師の著作には5編の中編が入っていて、「事実は小説よりも奇なり」の譬えの通りだ。メガトン級の恐怖が読者をがんじがらめにしてしまい、読了するまで解放してはくれない。良質な訳文は著者の表現を余す所なく伝えていて読みやすく、何度読んでも驚異に満ちた異世界に引きずり込まれること請け合いだ。*『エクソシスト』第二作の監督はSFをも手がける才人、映画『未来惑星ザルドス』や『戦場の小さな天使たち』の原作者としても有名なジョン・ブアマン。
2013.9.26

旧ソ連映画『KIN-DZA-DZA』(不思議惑星キン・ザ・ザ、1986年)…監督ゲオルギー・ダネリア(グルジア人); 出演スタニスラフ・リュブシン、エヴァゲーニー・レオノフ、ユ-リー・ヤコヴレフ他。ソ連崩壊(1991年12月)の、約そ5年前に制作された奇妙奇天烈、奇想天外な傑作。『不思議惑星キン・ザ・ザ』は、架空の惑星「ブリュク」が舞台。草木が一本もなく、人間以外に生物が棲息していない。見渡す限り砂漠の荒涼とした世界だが、反面、高度な科学技術を持っている。グラビツァーパ(重力制御器?)を搭載した、棺桶型の飛行物体が、凸凹コンビの大道芸人を乗せて飛び回る。
2013.9.26

 飛行物体の燃料は、カツエ―マッチ棒先端の頭薬(塩素酸カリウム、ガラス粉、硫黄の混合物)―を燃料にして飛び回る、棺桶型のなんとなく可笑しい飛行物体が出現する。欲深だがどこか間の抜けた、大道芸人2人の凸凹ぶりが楽しめる。「クー」(肯定)と「キュー」(否定)だけで用が足りてしまう、この奇天烈な世界に、石柱をいとも簡単に切り倒してしまう、電磁兵器(?)が登場する。一見ローテク世界とも見える世界、実はハイテク世界だった。笑いの中に、現代のテクノロジーへの痛烈な批判がある。単なるお笑い芸人にできない役者の演技には脱帽する他ない。旧ソ連時代の傑作な映画。
2013.9.28

 映画『世界最速のインディアン』(The World's Fastest Indian、2005年、米・ニュージーランド合作)…監督・脚本ロジャー・ドナルドソン; 出演アンソニー・ホプキンス、ダイアン・ラッド。ニュージーランド南端の町、インバカーギルに住む、年金暮らしのバート・マンロー(63歳)が、周りの助けによって障害を乗り越え、世界スピード記録を達成するまでを描いた実話に基く映画。1920年型「インディアン・スカウト」なるポンコツの、モータバイクを自力でチューンアップ、米ボンヌヴィル(salt flat、塩平原)で夢を実現する。アメリカン・ドリームならぬニュージーランド・ドリーム…不屈の精神には頭が下がる!隣の庭に鬱蒼と、茂っている植物に水を供給(立ち小便)するのが日課…隣のカミさんの抗議もなんのそのだ(抱腹絶倒の一場面)。
2013.9.30

 タルコフスキー監督『ストーカー』(原作ストルガッキー兄弟、ハヤカワ文庫)は、芸術祭参加作品を意識してか、原作のSF色がかなり薄らいでいた。しかし、映画『ストーカー』は、別の『ストーカー』として楽しめる。登場人物の一人、大学教授がスーツ姿に、リュックを背負っていたのが印象的だった。ひと頃スーツで身を固めたサラリーマンがリュックサックを背負って通勤する姿をよく見かけた。なぜか最近は殆ど見かけない。タルコフスキー監督の映画にはリュックを背負ったスーツ姿の大学教授(物理学)が登場する。ファースト・コンタクト・テーマのSF映画なのに、妙に現実味を感じさせたものだ。2013.10.8

 映画『ライト・スタッフ』(監督フィリップ・カウフマン、出演サム・シェパード)は政治絡みの所為か、日本ではヒットしなかった。しかし、原作同様非常に面白い。ライトなスタッフとは、如何なる資質なのかがよく理解できる。空軍テスト・パイロットの、チャック・イエーガーこそ相応しい人物だった。大学卒でないと宇宙飛行士になれないのが米国。イエーガーは高卒なので資格がない。しかし、適格な資質の持ち主である彼は、そんなことは気にもかけない。彼は、NASAが開発したばかりの新鋭機F104を駆って高度記録に挑戦するが、エンジン・トラブルに遭遇、止むなく脱出し、事故から帰還する。
2013.10.12

 映画『ゼイリブ』(監督ジョン・カーペンター、主演ロディ・パイパー、’88年)には密かに地球に侵入、地球の人類を支配する異星生物が出てくる。特殊なメガネを通して正体を知ることができる。彼らはエネルギーを使い放題、汚し放題で、居住不可能になったら他の惑星に移住する…けしからん生物だ!
2013.10.12

 高高度偵察機U2は、現ロッキード・マーティン社が開発し、過去にはCIAに属して活躍した。高校時代、試験問題で解答欄に「U2」と記入して0点を貰った。社会科教師は航空機の表記を知らなかったらしい…「U2型」だけが正解だなんて知らな過ぎだろう。
2013.10.12

 ガブリエル・バーン主演の映画『ダウニング街の陰謀』では、グラマンF-111の字幕表記が「F1-11」になっていた。発音(エフ・ワン・イレヴン)をそのまま表記してしまったらしい。この程度なら、誤訳ではないので、航空ファンなら大目に見るだろう。誤訳は少々あっても問題ないが悪訳は困る。
2013.10.12

 映画『ブラックホーク・ダウン』…監督リドリー・スコット、出演ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー他。敵対する部族長アディード将軍を捕えるべく、合衆国最強の特殊部隊がソマリアに乗り込む。作戦通りなら1時間で片がつくはずだったが、戦闘輸送ヘリ「ブラックホーク」2機を撃墜されてしまう。群衆の中にアディード側の兵が潜み、狙い撃ちにしてくるため、特殊部隊員は思うように応戦できず窮地に陥る。群衆の中に敵が潜んでいる…特殊部隊員は最強にも拘わらず手も足も出ない。予想もしなかった市街戦。ソマリアでの戦闘は、ヴェトナムに次ぐ、合衆国にとって屈辱的な戦闘だった。原作マーク・ボウデン『ブラックホーク・ダウン アメリカ 最強特殊部隊の戦闘記録』上・下、ハヤカワ文庫、2002年刊。
2013.10.19

『ハロウィン』(HALLOWEEN、1978年)…監督ジョン・カーペンター; 脚本ジョン・カーペンター、デブラ・ヒル; 音楽ジョン・カーペンター; 出演ジェイミー・リー・カーティス、マルコム・マクダウェル。ジョン・カーペンターの出世作なのだそうで、…一人で監督、音楽を手がけ、さらに脚本を共作してしまうその多才ぶりには驚く。作曲といえば、デヴィッド・リンチ(『砂の惑星』、『ツイン・ピークス』の監督)も脚本、作曲をもこなす器用人。昔、TVで『ハロウィン』を観たことがあり、中々怖い映画だったのを憶えている。…スプラッター映画のような残虐場面がない分、却って観る者の想像を掻き立てるからだろう。第1作しか観たことがないのに、いつの間にか8作も出来ていたとは驚きだ。『時計じかけのオレンジ』(主演)、『ブルー・サンダー』(ロイ・シャイダーと共演)のマルコム・マクダウエルが、…出演していたとは知らなかった。とにかく、何度でも生き返ってくるブギーマンが不気味で、この時期に観るには最適な(?!)映画だ。『ハロウイン』第1作のジェイミー・リー・カーティスが、『ザ・フォッグ』(J.カーペンター監督、1980年)に親子で仲良く出演していたとは知らなかった。母親のジャネット・リーはよく憶えているのだが、娘のジェイミー・リー・カーティスは記憶にない。アーノルド・シュワルツェネッガーと共演した、…『トゥルーライズ』(J.キャメロン監督、1994年)に出ていたのをよく憶えているのだが。原題の「TRUE LIES」をどのように訳したらよいのだろうか。直訳なら「本当の嘘」だがそれでは余りにも能がない。さしずめ「正真正銘の嘘」、「嘘そのもの」とでも言ったらよいのか…。
2013.10.31

 映画では、音楽がしばしば効果を上げる。J.カーペンター監督の「遊星からの物体X」の、エンニオ・モリコーネが作曲した音楽を思い出す。遊星から地球に飛来し、南極の氷の中で5千万年間(?)眠り続けた異形の生物が、越冬隊隊員に忍び寄り、乗り移る。不気味な音楽が、観る者の恐怖を掻き立てる。チャールズ・バーンスタインの音楽が非常に怖かったのは映画「エンティティー 霊体」だった。原作はフランク・デ・フェリータ、映画「オードリー・ローズ」の原作者。早くも、「リング」の中田秀夫監督に「エンティティー 霊体」のリメイク依頼がきているそうで、どのような作品になるのか楽しみだ。
2013.10.31

 イエール大学を舞台にした『ザ・スカルズ』は、実在する秘密結社「スカル&ボーンズ」がモデルの映画。仮令、最高権力者であろうと、結社の規約には従わざるを得ないところが面白い。結局は正義が勝つところは、万人向きの映画では、そのように作らざるを得ないということなのかも知れない…一応納得。『ザ・スカルズ』に出演している、ウイリアム・ピーターゼンの演技が印象に残る。結社の定める規約119条を引き合いに出し、窮地に陥った主人公を助けるのが正義の見方ピーターゼン(上院議員の役)だ。日本の政治世界にも、規約119条のような絶対的正義の側に立つ(?)条文があって然るべきだ。
2013.12.2
 11/30、映画『ワイルド・スピード』に出演していた俳優、ポール・ウオーカー(40歳)がカリフォルニア州サンタ・クラリタで、友人(プロのレーシング・ドライヴァー)の運転するポルシェGTに同乗、街路灯と木に激突し、車が炎上する事故により友人ともども死亡した。ウオーカーは、『ワイルド・スピード』(第1作)の前年(2000年)に、『ザ・スカルズ』に出演している。似たような事故が、1977年に英国で起こっている。T.REXのマーク・ボラン(当時29歳)が、グロリア・ジョーンズ(ガール・フレンド)の運転する車に同乗、街路樹に激突して死んでいる。
2013.12.2

アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』は、宇宙空間を難破船で、漂流する主人公ガリー・フォイルが、救出を拒んだ不届き者を探し出して復讐する話。フォイルの顔には虎の刺青があり、一度は手術で除去したものの、刺青が怒りに反応して再び顔面に浮かび上がってくる。著者のベスターは、歌舞伎からアイディアが閃いたのかも知れない。この作品の面白いところは、誰もがテレポートならぬジョウント(タイムトラベルとは異なり、現在の時間内で瞬間的に空間移動)をすることだ。しかし、主人公はさらに特殊能力を持ち、地球上だけではなく、宇宙空間をもジョウントしてしまう。スケールの大きさに、読んでいて眩暈がしてくるほどだ。一頃ヒットした映画『ジャンパー』は、どうやらベスターのアイディアを借用したに違いない。また、音を聴くとそれが味覚として感じられるとか、情景が音として伝わってくるとか―共感覚というらしい―そういった描写などが出てきたり、アイディア満載のSF。『虎よ、虎よ!』は憎しみの凄まじさでは、メリメの『コルシカの復讐』には及ばないものの、単なる復讐譚で終わらず、ユーモアがあるので楽しめる。來年は、はたしてホップ、ステップ、ジョウントができて、景気が上向くかどうか。
2013.12.4

30代の頃、アフリカ大陸を一頭の馬を引いて、英米連合軍の包囲する敵陣を南から北へ向かって突破する夢を見たことがある。不思議に思って、何日間か記憶を辿る中に夢の謎が解けた。夢を見る何ヶ月か前に、ジーン・ハックマン主演の、『弾を噛め』(Bite the Bullet)という映画を観たのが、なぜか馬を引いてアフリカを縦断する夢に、置き換わってしまったのだった。映画の最初の方に、虫歯に苦しむ一人の競技参加者に仲間が、「この薬莢を虫歯に被せろ」と
いって空の薬莢を出して見せ、相手がその薬莢を虫歯に被せると、「弾を噛め」(”bite the bullet”)という場面がある。同映画は、馬に乗って何日もかかる長距離レースを競う、一種の西部劇映画だった。馬はライダーの命令に忠実で、死ぬまで走る動物なのだそうで、主演のジーン・ハックマンは最後の数百メートル(?)を、馬を引いて歩いたために優勝を逃す。動物愛護の感動的映画だった。
2013.12.4

『スペース・サターン』…カーク・ダグラス(マイケル・ダグラスの父親、『スパルタカス』が有名)、ファラ・フォーセット(当時、映画批評でハーモニカのような口と揶揄されていた)が出演していた。「エイリアン」を意識した創りの印象が強かった。また、『エイリアン』のパクリともいえる映画に『クリーチャー』があった。ユニークな風貌のクラウス・キンスキーが出演していた。
2013.12.5

 ロボットと人間の違いは、罪の意識を持つかどうかではないか。アイデンティティー(自己同一性)は、プログラムさえ優秀であれば、人が自己を認識するのに近いレヴェルをロボットに実装できそうだ。映画『スクリーマーズ』(原作はフィリップ・K・ディックの『変種2号』)には、ウイスキーをラッパ呑みする冷酷非情なロボットや、人間そっくりな感情を持つロボット(女)が登場する。この辺りはディックらしく、生物か無生物かではなく、善悪で区別するところが面白い。科学者は、人間の感じる痛痒の感覚は、神経が脳に伝達する電気信号だという。そうなるとロボットの、筐体内の電線が転送する0、1のデータと変わらないことになる。
2013.12.5

 ドナルド・サザランド主演のSF映画『ボディ・スナッチャー』に、州公衆衛生調査官がフランス料理を食べさせるレストランを抜き打ち検査する場面がある。厨房でレストランの支配人相手に、ケイパー/鼠の糞で意見対立、役人の「鼠の糞を食わすとはけしからん」の一言で、レストランは営業停止になる。
2013.12.12

 スイスの有名な画家H.R.ギーガーはよく悪夢をみることがあり、その悪夢を絵にすることで精神的に落ち着いたという。ギーガーの絵は、今さら言うまでもなく、悪夢の中から出現した魔物そのものだ。映画『エイリアン』に出てくる生物は、まさに悪魔めいた怪物だった。怖さでは、『遊星からの物体X』に登場する生物と、互角ではないだろうか。餓鬼の頃に観た『怪獣ウラン』はドロドロした黒っぽい生物が、地中から這い出てくる場面が不気味で、独りで夜道を歩くたびに思い出し、怖い思いをしたものだ。愉快な夢より、怖い夢の方が作品にし易いかも知れない。
2013.12.13

 CATV映画『バーン・ノウティス』に、主人公が依頼人の息子の虐め被害を知り、その息子に反撃の仕方を伝授する場面があった。虐めた奴の鼻柱に鉄拳を喰らわすのを、近くで様子見をしている、元CIAエージェントの満足気な顔が結構笑えた。虐められたら泣いてないで、反撃するくらいの元気がないと駄目だ。
2013.12.14

 映画『遊星からの物体X』の、原作であるジョン・W・キャンベルの『影が行く』は、H.P.ラブクラフトの『狂気の山脈にて』に触発されて書いた作品…アンソロジー『Antarktos Cycle』の中に編集者ロバート M.プライスが書いているらしい。HPLの読者なら一読して気づくだろう。映画『遊星からの物体X』を鑑賞後、ラブクラフト『狂気の山脈にて』を読んだら、映画の原作はキャンベル『影が行く』(原題''Who goes there?'/'The Thing from Another World')ではなくラブクラフト『狂気の山脈にて』の方…確信に変わるだろう。
2013.12.20

 ゾンビの始まりは仮死、埋葬の罰を受けた悪者が息を吹き返し、地中から死にものぐるいになって、這い出してきた姿を寓意化していたのだろうと想像する。映画『ゾンビ伝説』(監督:ウエス・クレイヴン、出演:ビル・プルマン、キャシー・タイソン)は、研究者(当時ハーバード大学院生だった人類学者ウェイド・デイヴィス)が、ハイチで取材し考察したドキュメント『蛇と虹』(The Serpent and the Rainbow)に基く映画だった。村の悪者を村人挙って、テトロドトキシンの粉末を振りかけて仮死状態にし、生き埋めにして罰するのだ。運悪く息を吹き返した当人は、辺りが真っ暗なのに仰天してしまう…原作にはそういった描写があったと思う。罰するだけなら有効な方法だ。
2013.12.23

 映画『ランド・オヴ・ザ・デッド』(Land of the Dead、2005年)…監督:ジョージ・A・ロメロ、出演:サイモン・ベイカー、デニス・ホッパー、アーシア・アルジェント、トム・サヴィーニ。、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』、『ゾンビ』、『死霊の餌食』三部作に続く新感覚(?)のゾンビ映画。ゾンビの親玉が知恵を持ち始め、川向うにある富裕な人間どもの立て籠もる要塞都市を、ゾンビ集団を伴い襲撃する。凄惨な殺し合いよりも、ユーモアを散りばめたシーンが随所にあるのが救いだろうか。ロメロが到達した、ゾンビ映画の集大成とでもいえそうだ。
2013.12.23

 スティーヴン・キング原作のテレヴィ映画『ザ・スタンド』に、街頭で説教する神父/牧師が登場、狼狽える通行人に向かって、大声で説教する場面があった。現実がキングの小説に似てきた…最後の審判は近づいている。区別、差別では手ぬるい。これからは否でも応でも、選別が始まり善悪に別れるだろう。
2013.12.27

 政治を映画に持ち込んだ『ライトスタッフ』は公開当時日本ではあまり評判がよくなかったそうだ。その時代、日本には政治嫌いが多かった証拠になる。ジョンソン大統領にソックリな俳優が登場し、宇宙飛行士の奥さんに面会を断られ、車内からドアを肘打ちして激怒する場面が可笑しかった…傑作な映画だ。
2013.12.27

 映画『ライトスタッフ』の原題’The Right Stuff’は訳しにくい英語ではないかと思う。翻訳書では”正しい資質”となっていたように記憶している。’the dead’を死者と訳す慣わしに従うなら、’the right stuff’は”正しい資質の持ち主”になると思うのだが。
2013.12.27

3.2014年

 映画『フォース・カインド』入手以来、このところ事実なのか虚構なのか、判断し難い映画を観る機会が増えている。例えば、『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティヴィティ』、前者は伝説を基にした虚構で、後者は事実に基く演出ではないだろうか。『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』は、映画終了後、映画制作に関わった会社名や人名がゾロゾロ表示される。もし、学生3人の自主制作なら、大勢が関わった筈はないのにと想うのだが。また『パラノーマル・アクティヴィティ』には、如何にも実写っぽい場面があるが、監督が制作秘話で語っている通り、作り話なのだろう。まったく分からないのは、『フォース・カインド』、実写と演出の映像を並列に観せている場面が随所にあり、本当なのかも知れないように思ってしまう。実写映像が歪んで視えるのが、なんとも腑に落ちない。信号がノイズの妨害を受けているようで…シュメール語を話すエイリアンが干渉しているのだろうか(呵々大笑)。
2014.1.1

 戦闘場面をリアルに描くには、戦記物が大いに役立つ。映画『スター・ウォーズ』第一作の宇宙空間での戦闘場面は、邦画(戦争映画)の空中戦を参考にしたらしい(映画名失念)。究極の攻撃は、マトリックス(発生源)にアクセスして、敵性データを抹消することだろう。なにしろ、我々の住む物質世界は、マトリックスから送信してくるデータを元に構築した虚構世界に違いないから。当該兵器のスペックは…ここからはプログラミングの知識が必須になる。
2014.1.1

 旧ソ連時代の作品、『不思議惑星キンザザ』なる奇妙で滑稽な映画には、マッチ棒先端の頭薬(塩素酸カリウム、ガラス粉、硫黄の混合物)を燃料にして飛び回る、棺桶型のなんとなく可笑しい飛行物体が出現する。「クー」と「キュー」だけで会話が済んでしまう奇天烈な世界に、石柱をいとも簡単に切り倒してしまう不可視ビーム兵器が出現するのは一寸した驚きだ。一見ローテク世界とも見える世界、実はハイテク世界だった。笑いの中に、現代のテクノロジーへの痛烈な批判がある。
2014.4.28

『Uボート』...原作:ロータル=ギュンター・ブーフハイム、監督/脚本:ウォルフガング・ペーターゼン、出演:ユルゲン・プロホノフ;ヘルバート・グリューネマイヤー;クラウス・ヴェンネマン。艦内部を刻名に映し出し、艦長以下乗員の行動、心理を抑制した表現で観せる。ヒーローは出てこないが死と隣り合わせの絶望的な状況下、刻苦精励する姿は感動的だ。 結末はギリシャ悲劇のようだった。
2014.5.10

 『HELL』...制作総指揮:ローランド・エメリッヒ、監督/脚本:ティム・フェールバウム、出演:ハンナー・ヘルツシュプルング;ラース・アイディンガー;スタイプ・エルツェッグ。ドイツ、スイスの合作と銘打った映画『HELL』の宣伝文―「現在(いま)から4年後 我々の世界はもう地球(ここ)にはない」―が戦慄的だ。映画では、現在(2016年)から4年後、大気温度が10度上昇して文明の崩壊してしまった灼熱地獄が舞台。地球温暖化の原因は、太陽の発する強烈な放射光なのではないだろうか?
2014.5.10

 エルマンノ・オルミ監督『聖なる酔っぱらいの伝説』(’90年、ルトガー・ハウアー)、バーベット・シュローダー監督『バーフライ』(’87年、ミッキー・ローク)…ルトガー・ハウアー、ミッキー・ロークの酔っ払いぶりが面白い。以前、YoutubeでAC/DCの「サンダーストラック」を視聴している最中、オアシスの曲「Cigarettes & Alcohol」なる曲に気づいた。シン・リジィ(ダブリンで結成したHRバンド)の曲に「Whisky in The Jar」がある。様々なバンドがこの曲をカヴァーしている。こういった曲は歌詞を見ながら聴いたら、愉快な気分になるのではないだろうか。オアシスもアイルランド出身のHRバンド(とは知らなかった)。
2014.5.15

 ティム・バートン監督『スリーピー・ホロウ』(1999年)…出演は、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ、クリストファー・リー、クリストファー・ウォーケン(?)、マーティン・ランドーと豪華な顔ぶれ(?!)。ジョニー・デップはニコラス・ケイジの勧めで俳優になり、’84年の『エルム街の悪夢』でデヴューした(と解説にあるが知らなかった、確認せねば)。ジョニー・デップは、下級巡査(『スリーピー・ホロウ』1999年)から2年後、警部(『フロム・ヘル』2001年)に昇格している(当該2作品には何ら関連性はないので、誤解のないよう―念のため)。ジョニー・デップの一見したところ、無表情にも見える表情がなかなかの演技らしい(そのように見える―私見ではあるが)。表情といえば、『スリーピー・ホロウ』に出演している、クリストファー・ウォーケン(?)のドラキュラ顔負けの表情が面白い。ホラー映画のフアンにとっては、必見の映画ではないだろうか。
2014.6.5

 フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ(スペシャルゲストとして一部を監督)監督『Sin City』(2005年作、124分)には、ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ベニチオ・デル・トロ、ルトガー・ハウアー、フランク・ミラー(神父役で出演)など、ヴェテラン俳優がゾロゾロ出演している。原作は、監督を務めた一人フランク・ミラーの人気漫画(’popular comic’)を基にした、4話からなる劇映画。それぞれの主人公がナレーターとしてブツブツ呟くように語り、物語は進行して行く。全編を通してモノクロに部分カラーを採用し―部分カラーを採用した映画には、邦画『天国と地獄』(監督:黒澤明、出演:三船敏郎、山崎努)があった―、コミック調の劇映画として効果を上げていた。日本刀を振り回す、忍者顔負けの姐ちゃんが登場する。銃をやたら撃ちまくるアクション映画より凄みがあった―日本贔屓の映画ファンでなくともそう感じたことだろう?!如何にも腐臭を放っていそうな、どす黒く淀んだ黄色い皮膚の屑には、観客は強烈な嫌悪感を催したにちがいない。原作者フランク・ミラー、あるいはクエンティン・タランティーノのアイディアなのだろうか。
2014.6.9

 ノーマン・ジュイソン監督『夜の大捜査線』(原題’in The Heat of The Night’、1967年公開):ロッド・スタイガー(南部ミシシッピ州田舎町の警察署長)、シドニー・ポワティエ(フィラデルフィア市警殺人課の敏腕刑事。原作ではカリフォルニア州パサディナ市警とのことだが、読んでいないので不明)、ウォーレン・オーツ(警官)が出演している。警官サム(ウォーレン・オーツ)が、パトロール中に殺人事件の容疑者として、駅で客車を待つ黒人青年を誤認逮捕する。人種偏見の根強い南部の田舎町で、いつ黒人青年が正体を明かすだろうか、そこが一つの見せ場になっている(独断的感想)。見せ場は随所にある―この田舎町の警察署内で刑事ヴァージル・ティッブズのいう科白”They call me Mister Tibbs!”が、偏見著しい田舎町の警官にはどのように聞こえたか等々。署長がティッブズに、「白人と同じように考えるんだな」と、半ば驚いたようにいう場面も出てくる。ヒアリングに自信があるなら、字幕なしで鑑賞するようお勧めする。また、ジョン・バダム監督、ロイ・シャイダー主演映画『ブルー・サンダー』に、ウォーレン・オーツが貫禄あるLA(ロサンゼルス)市警警部役で出演しているのが興味深い。両映画に、そっくりな場面が登場するのも面白い。前者はパトロール車で、後者は武装へりでパトロール中に目撃/覗き見するのだが…。
2014.6.12

 リドリー・スコット監督『プロメテウス』(原題’Prometheus’、2012年公開):出演は、ノオミ・ラパス(スウェーデン)、シャーリーズ・セロン(南アフリカ共和国)、マイケル・ファスベンダー(ドイツ)等々、国際色ゆたか。この映画に『エイリアン』第一作同様の期待をしていたら、映画ファンは少なからず失望するかも知れない。監督の当初の構想とは、大違いになってしまったのではないだろうか。”「エイリアン」の原点―すべての謎が明らかに!!”なる宣伝文は大袈裟すぎる。調査の結果、地球の人類を創り出した異星人は、生物兵器を地球に持ち込もうとしていたと判明する。人類を滅ぼし、新たに何かを創造しようとしていた…これでは明らかになるどころか、さらに謎が深まるばかりではないだろうか。続編を匂わせて終わっているのは、次回こそ納得のいく説明を提示する計画が映画制作者側にあるのかもしれない、などと期待するのが映画ファンだが、果たして『プロメテウス』の続編は登場するのか、しないのか。
2014.6.13

 トニー・ギルロイ監督『』(原題’The Bourne Legacy’、2012年公開、135分):出演ジェレミー・レナー、レイチェル・ワイズ、エドワード・ノートン、アルバート・フィニー、ジョアン・アレン他。
主演のジェレミー・レナーは現在、人気急上昇中とのことだが、確かに嵌まり役だったようで、ジェームズ・ボンド役の俳優、ダニエル・クレイグに匹敵する実力者に見える。ジェイスン・ボーン・シリーズなのに、監督、主演が変わってしまった。それは、『グリーン・ゾーン』で商業的に失敗した監督ポール・グリーングラスを、シリーズから外したことに対して主演のマット・デイモンが抗議し、当該シリーズへの出演を拒否したためだという。なにはともあれ『ボーン・レガシー』には、上映時間135分と長いにも拘わらず、観る者を飽きさせない面白さがある。マニラ市街をモータサイクルで逃走/追跡するシーンは、カー・チェイス以上のスリルを堪能させてくれる。スタント・マンの腕の見せ所だったろうと思う。メインテーマ曲は前作同様だが、演奏は―声が違うので―別のバンド/ミュージシャンではないだろうか。
2014.6.15

 エドワード・ドミトリク監督『若い獅子たち』(原題’The Young Linos’、1958年公開):マーロン・ブランド、モンゴメリー・クリフト、ディーン・マーティン、マクシミリアン・シェル、リー・ヴァン・クリーフなど。女優については、まったく知らないので毎度ながら省略。上映時間168分は、時間を問題にするなら途方もなく長い(編集が拙かったか)。しかし、興味深い場面が散在、個人差はあるだろうけど、それほど長くは感じなかった。原作者アーウィン・ショー(本名アーウィン・ギルバート・シャムフォロフ)は、ロシア系ユダヤ人とのことで、映画にも納得のできる―強制収容所が登場し、焼却炉について収容所所長が語る―場面がある。焼却炉については、実在を証明する証拠はなく、戦後、ポーランド共産党が、独逸軍兵士を強制収容して造らせた偽焼却炉が残っているらしい。もちろん、この映画では焼却炉を実在すると仮定している。ジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』が有害図書であるとか、マーロン・ブランドが上官に向かってナチス批判をするとか…反戦映画らしい創りにはなっているのだが。
2014.6.17

 『バルジ大作戦』…監督ケン・アナキン:、出演:ロバート・ライアン、ロバート・ショウ、ヘンリー・フォンダ、チャールズ・ブロンソン、テリー・サバラス、ハンス・クリスチャン・ブレヒ。原作(ノンフィクション)、ジョン・トーランド『バルジ大作戦』。ドイツ軍の敗色濃い1944年、「ドイツ軍が最終的攻勢に出てくる」と主張する米陸軍中佐(ヘンリー・フォンダ)が現れる。霧の濃い日に偵察機を飛ばし、機上から森林の中に潜む最新鋭戦車「タイガー」の大部隊を発見する。ロバート・ショウ(ドイツ陸軍機甲部隊隊長役)の軍服姿がいたについていた。マーロン・ブランド(『若い獅子たち』)、ロバート・ヴォーン(『レマゲン鉄橋』)のドイツ軍将校役を超えるはまり役だった。強力な火力でシャーマン戦車を圧倒するタイガー戦車の弱点は、燃料が底をつきかけていたことだった。米軍の補給部隊を攻撃して、燃料を奪うためには、計画を正確・迅速に遂行する必要があった。バルジ大作戦が成功していたら、ドイツはいわれのない「ホロコースト」の汚名を背負わなくて済んだかも知れない。アドルフ・ヒトラーが、無能なゴマすりゲーリングではなく、有能なハンス=ウルリッヒ・ルーデル大佐を空軍元帥に据えていたら、空軍力で連合軍を上回ることになっただろう。結局、ヒトラー自身が無能な故に、ドイツは2度目も勝利を手にできなかった。小生は、戦争を賛美するつもりは微塵もないし、戦争で国際紛争が解決できるとも思っていない。人類の歴史から戦争がなくなったためしがないのは何故か…戦史を精査して原因を明らかにする必要があり、そのためには活字だけではなく、映像にも眼を通さなければならない。ご都合主義の自己弁護かもしれないが…。
2014.6.23

 『レマゲン鉄橋』…監督:ジョン・ギラーミン、出演:ジョージ・シーガル、ロバート・ヴォーン、ベン・ギャザラ、ハンス・クリスチャン・ブレヒ、ヨアヒム・ハンセン。実在した「ルーデンドルフ橋」を爆破し、連合軍を阻止しようとするドイツ軍と、橋の奪取を目論む連合軍との攻防戦を描いている。ロバート・ヴォーンのドイツ軍将校役(クルーガー少佐)は、軍服を身に付けていながら、にやけ顔を抑えきれていない。軍服そのものはピッタリとしていたから、余計にそのような印象を抱いてしまう(当人に責任はない?!)。精悍な顔つきのロバート・ショウ(『バルジ大作戦』)とは好対照だ。元々、そういった顔つきなのだからしようがないと言えばそうなのだが。連合軍側の小隊長ハートマン中尉(ジョージ・シーガル)と、配下のアンジェロ軍曹(ベン・ギャザラ)とのやりとりが面白い。『バルジ大作戦』、『レマゲン鉄橋』にはドイツの俳優(ハンス・クリスチャン・ブレヒ)が出演している。前者ではドイツ陸軍機甲部隊隊長付伍長の役、後者では一応軍人ながら、日本でいう小学校校長(科白に「校長」と名乗る場面があった…と思う)の役として。ドイツ軍将校役では、ドイツの俳優ハンネス・メッセマーこそ、はまり役で有名だった。
2014.6.24

 『コンテイジョン』(原題’Contagion’、2011年公開、上映時間106分)…監督:スティーヴン・ソダーバーグ、出演:マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、エリオット・グールド他。新種のウイルスによる感染が世界に拡大、正体・感染源を特定しワクチンを造るべく、WHO、CDCが出動する。ジェイスン・ボーン・シリーズで大人気のマット・デイモン、今回はなぜか活躍の場が少ない、というより再婚相手が香港出張からの帰りに、夫(デイモン)の待つ自宅に帰らず、元恋人と密会した挙げ句に発症し、息子(再婚相手の連れ子)共々死んでしまう。なんとも不運な夫だが、実の娘を感染から守ろうと、孤軍奮闘する様はジェイスン・ボーンとダブって見える。この映画の見所は、制作者や監督の意図に反し、観客は医師のウイルスとの格闘よりも、フリー・ジャーナリスト(ジュード・ロウ)の、インターネットを利用して1,200万人の支持者に、ワクチンではなく薬草「レンギョウ」の効力を訴える、その活躍ぶり/ペテンぶりの方に関心が向いてしまうこと請け合いだ。感染しているかのように装い、レンギョウなる薬草の煎じ薬を飲み、徐々に回復してゆく様を映像を交えて証明して見せるのだ。ネット・ユーザを騙すその騙しっぷりには唖然、呆然としてしまう。他にも見せ場があり、本作はソダーバーグ監督の力作ではないだろうか。女優陣が充実しているのも―初見なので演技について語れないのが残念。それぞれにさりげなく熱演しているように見える―この映画への制作者、監督の思い入れの強さが伺える。
2014.6.26

 『プレデターズ』(原題’Predators’、2010年公開、上映時間107分)…監督:ニムロッド・アーントル、出演:エイドリアン・ブロディ、トファー・グレイス、アリシー・ブラガ、ローレンス・フィッシュバーン、ダニー・トレホ、ウォルトン・ゴギンズ、オレッグ・タクタロフ、ルイス・オザワ・チャンチェン、マハーシャラルハズバズ・アリ他。個性的な風貌の俳優、エイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)が主演の本作は、果たしてプレデター・シリーズに新風をもたらしただろうか。ブロディ、フィッシュバーン、ブラガの3人を別にして、ユニークな名前の役者が勢揃いといった感じだ。トレホ、ゴギンズ、タクタロフ、チャンチェン、マハーシャラルハズバズ。その中で、特異なキャラクターとして登場するのが、ヤクザ組員役のルイス・オザワ・チャンチェン。合衆国で活躍する台湾出身の俳優らしい。プレデターとの日本刀を振り回しての一騎打ちが、この映画の最高の見せ場ではないか。今回、プレデターと闘う相手は、突然、地球から何処とも知れない惑星に送り込まれた、それぞれにクセのあるキャラクターのはずだが、ブロディ、チャンチェン、アリシー・ブラガを除き、それほど際だったキャラクターは登場しない。中でも、フィッシュバーンはおまけではないかと思えるほど何もしない。日本刀を隠し持っていたから、プレデターと格闘して奪ったのだろうが、自分が生き残ることしか考えていない、利己主義者に見えるところが面白いともいえる。
2014.6.27

 『戦争のはらわた』(1977年公開、イギリス・西ドイツ合作、原題:英『Cross of Iron』;独『Steiner - Das Eiserne Kreuz』、上映時間133分)…監督:サム・ペキンパー、出演:ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、センタ・バーガー、デヴィッド・ワーナー、ジェームズ・メイソン他。第二次世界大戦の東部戦線で、橋頭堡を巡って対峙するドイツ軍とソ連軍の死闘を描く。ペキンパー監督の得意とする、スローモーションが戦争の凄まじさを描いて余すところがない。原作者ウィリー・ハインリッヒ(Willi Heinrich)は、ドイツ出身の作家・エッセイスト。ドイツ向けの題名は、『シュタイナー - 鉄十字勲章』で、シュタイナー軍曹(ジェームズ・コバーン、小隊長役)の胸に輝く(?!)鉄十字勲章が伏線になっているようだ。勲章を何とも思っていないシュタイナーの対局には、鉄十字勲章に異常に執着する、西部戦線(フランス)から着任したプロイセン貴族のシュトランスキー大尉がいる。「こんな鉄くずにどうして拘るのか」と問う軍曹に、大尉は「勲章なしでは故郷に帰れん」と応える。科白の内容は記憶を頼りに書いているので正確ではないが、大体そのような科白だった(ような気がする…かなり好い加減)。日本語題名「戦争のはらわた」には、絶賛するファンもいるので何とも複雑な気分になる。『死霊のはらわた』(1981年、サム・ライミ監督・脚本・製作)は、二番煎じになってしまったが、ホラー映画に相応しい題名ではないだろうか。
2014.6.29

 『ドラキュラ』(公開1992年、上映時間128分)…監督:フランシス・フォード・コッポラ、出演:ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンズ、キアヌ・リーヴス他。ブラム・ストーカーの原作『ドラキュラ』に登場する、ドラキュラ伯爵のモデルは、旧ルーマニア南部の公国ワラキア公ヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)。ツェペシュは「串刺し」を意味し、ヴラド3世は「串刺し公」なる異名を持っていたという。アイルランドの作家、ブラム・ストーカーが串刺し公をモデルにして創作したのがホラー小説『ドラキュラ』だった。原作のイメージを忠実に再現した映画『ドラキュラ』は、『ゴッド・ファーザー』、『地獄の黙示録』に次ぐコッポラの代表作だろうと思う。ゲイリー・オールドマンの、不気味なドラキュラ伯爵が秀逸。小説の中心人物ジョナサン・ハーカーを、演じるキアヌ・リーブズは完全に脇役になってしまっている(当人は気にしないだろうけど)。ハーカーが、四頭立て馬車の乗客としてドラキュラ城に赴く場面や、蠅の王に忠誠を誓う振りをする狂った人物(実は正気?)の、登場する場面は原作に忠実だった(気がする)。純真な女性を演じるウィノナ・ライダー(二役)は、おどろおどろしい世界に咲く一輪の可憐な花の趣だ(本当かな)。
2014.7.1

 『アルタード・ステーツ』(原題’Alterted States’、1979年制作、1981年公開、上映時間103分)…監督:ケン・ラッセル、出演:ウィリアム・ハート、ブレア・ブラウン、ボブ・バラバン、チャールズ・ハイド他。硫酸マグネシウム溶液(10%)の入った、ボイラーと称する瞑想用タンク(アイソレ―ション・タンク)内で被験者はDrugを服用し、外界と遮断した状態で生命の進化過程を逆行して行く。薬物を併用しなければ、精神世界を遡っていけないところに、人間の弱さがあるように思わせる―本作の素晴らしさ(?!)はそこにある。映画は、ジョン・カニンガム・リリー(合衆国の脳科学者)の開発した、アイソレーション・タンクを用いた実験が基になっていて、単なる世迷い言や妄想の類いではない。映画の原作者は、ロシア系ユダヤ人のパディ・チャイコフスキー。米アカデミー賞、英アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の各賞で脚本賞を受賞している。エマニュエル・スウェーデンボルグのように、Drugや瞑想用タンクを使用することなく、顕界と精神世界を自由に往来できるなら、それに越したことはないと思うのだが。他に、呪術師数人(メキシコ・インディアン)が、成分不明の物質を煎じて服用する場面があり、それを試した主人公ジェッサップ(ウイリアム・ハート)は強烈な幻覚を体験する。いろいろ考えさせる映画だ。結末はハッピーエンドで終わっていて、悪夢から醒めたような気分になれてよいかも知れない。
2014.7.3

 『ターミネーター4』(原題’Terminator Salvation’)…監督:マックG(本名ジョゼフ・マクギンティ・ニコル)、出演:クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン、マイケル・アイアンサイド他、知らない女優、俳優が多い―主演のベイルも初見。『太陽の帝国』の少年役でデヴューし、アカデミー助演男優賞、 ゴールデングローブ賞 助演男優賞他、数々の賞を受賞しているという。ワーシントンを、映画も観ずに知っていたのは、映画『アバター』が3Dで話題になったためだった。マイケル・アイアンサイドは、カナダ・オンタリオ出身の監督・脚本家にして俳優という多才な人物。一見ワルそうだが、タフな正義の味方役が多かったような気がする。『V』ではエイリアン(トカゲ人種)に向かって、悪態をつく抵抗組織のリーダー役だったが、 『トップ・ガン』では新米の海軍パイロットを養成する教官役で出演していた。『ターミネーター4』ともなると、何番煎じになるだろうかと思うばかりで、期待するほどの見せ場はなかった気がする。しかし、まったくなかった訳ではない。モータサイクル型の新種が登場する場面はけっこう楽しめる。ワーシントン演じるターミネーターが、自分を人間と信じ込んでいる処など、フィリップ・K・ディックのSFからアイディアを拝借したのではないだろうか。
2014.7.4

 『ヘルハウス』(原題’The Legend of Hell House’、1974年公開、上映時間94分)…監督:ジョン・ハフ、出演:パメラ・フランクリン、ロディ・マクドウォール、クライヴ・レヴィル、ゲイル・ハニカット他。ホラー/オカルト映画で賑わった1970年代、『エクソシスト』(1973年)、『ヘルハウス』(1974年)、『オーメン』(1976年)が相次いで公開となり、ファンは恐怖に震えながら映画を楽しんだ。CGが特撮の代役を果たすほど発達してはおらず、手間暇かかる撮影が主流の時代に、本作のような良作ができていた。ロンドン郊外のワイクハースト・ハウスという無人の大豪邸が舞台の本作には、ロールス・ロイスが登場し、映画に風格を与えていた。原作者リチャード・マシスンは、数々の小説を創作し、2013年6月に他界した。作品はすべて手書きで書き上げるタイプで、今時の作家としては希有の部類に属するだろう。他界時には87歳という高齢に達していたが、その当時まで小説を手書きで書いていたとしたら驚異的だ。
2014.7.5

 『インタヴユー・ウイズ・ヴァンパイア』(原題’Interview With The Vampire’、1994年公開、上映時間123分)…監督:ニール・ジョーダン、出演:トム・クルーズ、ブラッド・ピット、アントニオ・バンデラス、クリスチャン・スレーター、キルスティン・ダンスト他。脚本は原作者のアン・ライスが、特殊メイクアップは『エイリアン2』のスタン・ウインストンがそれぞれ担当している。撮影は『リバー・ランズ・スルー・イット』のフィリップ・ルースロ―映像が素晴らしい。減量して退廃的な表情をした、トム・クルーズのレスタト役は、ヴァンパイア映画の中でも上位に入る嵌まり役ではないだろうか。また、アントニオ・バンデラスのヴァンパイア役が面白い。キルスティン・ダンストの子役はよかった。しかし、ダンストと似たような、丸顔のブラッド・ピットには違和感を覚えた。リヴァー・フェニックスの急逝で、クリスチャン・スレーターが代役を務めたのは正解だった。映画終了の最終画面に、’In Memory of River Phoenix 1970 - 1993’の字幕が流れる。撮影開始後、マロイ役(ヴァンパイアにインタヴューする役)のリヴァー・フェニックスが急逝したための追悼記か。主題歌はローリング・ストーンズの曲を、ガンズ&ローゼスがカヴァーした『悪魔を憐れむ歌』。デンゼル・ワシントン主演映画『悪魔を憐れむ歌』(原題’Fallen’、1998年公開)では、ローリング・ストーンズの同曲が映画終了後に流れていた。
2014.7.6

 『エンティティー 霊体』(原題’The Entity’、公開1982年、上映時間126分)…監督:シドニー・J・フューリー、特殊メイクアップ:スタン・ウインストン、音楽:チャールズ・バーンスタイン。出演:バーバラ・ハーシー、ロン・シルバー、デイヴィッド・ラビオサ、ジョージ・コー、マーガレット・ブライ他。交際している相手の旅行からの帰りをまつ、子持ちの若い母親(独身)が、色情狂の霊体から性的暴行を受ける。フランク・デ・フェリータの原作(事実)を基に、原作者みずから脚本を手がけたオカルト映画。女主人公のカーラ(実名らしい)が、精神医学者に相談を持ちかけるが埒が明かず女友達と書店に行き、回答を求めて超心理学に関する本を捜す。そこで偶然、大学超心理学部の研究者2人に出会う。霊体に質量があるなら、液体ヘリウムで凍らせることができ、単なる心霊投射ではなく実在していることを証明できるという。大学構内にカーラの住む借家を再現、液体ヘリウムを使用して霊体を捉えようとする。制御室から監視を行ない、霊体が現れたらカーラを脱出させ、直後に液体ヘリウムを建物上部から噴射する計画を実行に移す。しかし、監視中に事態は急変、制御不能に陥った装置が暴走を始め、カーラは液体ヘリウムの噴射をかわして難を逃れる。直後にカーラは、霊体の凍りついた氷の山を目撃することになる。映画が事実だとしたら、フロイトの迷妄に捕らわれた想像力の乏しい精神科医や、研究熱心な超心理学研究者が被害者カーラの救済を二の次にしているのは解せない。直後にカーラは、霊体の凍りついた氷の山を目撃することになる。映画が事実だとしたら、フロイトの迷妄に捕らわれた想像力の乏しい精神科医や、研究熱心な超心理学研究者が被害者カーラの救済を二の次にしているのは解せない。カーラに必要なのは、精神的カウンセルや霊体の正体を知ることではなく、悪魔払いではなかっただろうか。公開時の映画の最終画面には、次のような字幕がでる―1.based on the novel "The Entity"by Frank DeFelitta、2.’Based on a true story...that isn't over yet’。回数は減ったが今でも性的暴行は続いていると…
2014.7.9

 『コンスタンティン』(原題’Constantine’、公開2005年、上映時間121分)監督:フランシス・ローレンス、出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、ティルダ・スウィントン(大天使ガブリエル)、ピーター・ストーメア(サタン)他。冒頭で第二次大戦後所在不明となっていた、ロンギヌスの槍(世界の命運を握るといわれる別名「運命の槍」)の先端(穂先部分)が、何故かメキシコのとある廃墟の床下から見つかる。主人公ジョン・コンスタンティンは、肺を患うヘヴィスモーカーの悪魔祓い師。コンスタンティンは、「ハーフ・ブリード」―天国や地獄から地上にやってきて主導権争いをしている侵入者―が見える特殊能力を持つ。鬱病が昂じて自殺してしまった双子の他方を、地獄から救い出したいと希う若い女。その女の希いを叶えてやるべく、コンスタンティンは女を地獄に進入させる。バスタブの中に冷水を満たし、その中に女を沈め、地獄へと潜り込ませるのだ。原作『ヘルブレイザー』なるマイナーな、アメリカン・コミックスを劇映画化した、制作者や監督の手腕には脱帽する。地獄と其処に蠢く悪鬼の群れの描写が秀逸だ。水の入ったバケツに足を入れ、猫をみつめている中に地獄に転移してしまうコンスタンティン。戻るときにはどのようにするのか、見落としてしまったかちょっと気がかりだ。性を超えてしまった大天使ガブリエルや、スーツに身を固め洒落者然としたサタン様がなかなかよい。理解しにくい映画かもしれないが、先入観念を捨ててしまえば楽しめるだろう。
2014.7.10

 『ミッドウェイ』(原題’Midway’、公開1976年、上映時間131分)…監督:ジャック・スマイト、脚本:ドナルド・S・サンフォード、音楽:ジョン・ウィリアムズ、出演:(米国側)ヘンリー・フォンダ(チェスター・W・ニミッツ大将)、グレン・フォード(レイモンド・A・スプルアンス提督)、チャールトン・ヘストン(マット・ガース大佐)、ジェームズ・コバーン(ヴィントン・マドックス大佐)、ハル・ホルブルック(ジョセフ・ロシュフォート中佐)、ロバート・ワグナー(アーネスト・L・ブレイク少佐)、ロバート・ミッチャム(ウィリアム・F・ハルゼー中将)、(日本側)三船敏郎(山本五十六大将)、ジェームズ繁田(南雲忠一中将)、ノリユキ・パット・モリタ(草鹿龍之介少将)、ロバート・イトー(源田実大佐)、クライド草津(渡辺安次中佐)、クリスティナ・コクボ(佐倉春子)他。日米の勝敗を別けたミッドウエイ海戦は、真珠湾攻撃で圧倒的に有利だった日本連合艦隊の敗北を決定的にした。映画の中心人物として登場するマット・ガース大佐は、実在したのかウエブで調べてみたが架空の人物らしい。本作は公開当初、合衆国建国200年記念作品という触れ込みだったらしいが、記録映画や他の劇映画からの流用どころか、日本の特撮映画からの無断使用まであるとか。ストーリィに一貫性がなく破綻していたのはいただけない。面白いのは、ロバート・ミッチャム演じるハルゼー中将。本来ならば、ミッドウエイ海戦の指揮を執るはずが、皮膚病に罹り海軍病院(’U.S.NAVAL HOSPITAL - PEARL HARBOR’)に入院するはめになり、スプルアンス提督と交代せざるを得なくなる。ちょっとした逸話としては面白いが、ちょい役になってしまったロバート・ミッチャムには、気の毒にと同情せざるを得ない。欠点だらけの映画だが、日米開戦を検証するには役立つかもしれない(?!)。
2014.7.11

 『エミリー・ローズ』(原題’The Exorcism of Emily Rose’、公開2006年、上映時間120分)…監督:スコット・デリクソン(2000年公開の『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ』を監督している)、出演:ローラ・リニー(弁護士)、キャンベル・スコット(検察官)、メアリー・ベス・ハート(判事)、トム・ウィルキンソン(神父)、ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)他(括弧内は映画での役柄)。本作は、ドイツの少女アンネリーゼ・ミシェルに降りかかった実際の憑依現象を基にした映画。不可知論者の弁護士と、信者でもある検察官との法廷闘争が、いちばんの見せ所かも知れない。ウエブ上には、憑依現象を統合失調症(精神分裂病の別称)で片づけてしまった安易な解説もある。素人にはもちろん、精神科医にさえ理解し難い世界が、この世に存在する可能性を想像できないらしい。還元主義にがんじがらめでは、事実を基にした著書(マラカイ・マーティン『悪魔の人質』、ラルフ・サーキ『エクソシスト・コップ』など)を読む機会があったとしても、信じることは到底できないのだろう。見えない世界の存在を認めない頑固者は、サーキの「神を信じるかどうかは、あくまで本人の自由だ。…わたしが何を言おうと、信じない人は最初から信じない。そういう愚かな人間たちを、これまでいやというほど見てきた。…悪魔の存在を信じる人は、同時に神の存在も信じるはずだ。」という意見を噛みしめてみるべきではないだろうか。
2014.7.12

 『オードリー・ローズ』(原題’Audrey Rose’、公開1977年、上映時間113分)…監督:ロバート・ワイズ; 原作・脚本:フランク・デ・フェリータ; 制作:ジョー・ワイザン、フランク・デ・フェリータ; 出演:マーシャ・メイソン、アンソニー・ホプキンズ、ジョン・ベック、スーザン・スウィフト他。自動車事故で亡くなったエリオットの娘オードリー・ローズが、11年後にビルの娘アイヴィー・テンプルトンとして転生する。雨降りの日に限って、アイヴィーは発作を起こす。逆行催眠による公開実験の最中に、心臓発作を起こしたアイヴィーは息を引き取る。結果として、オードリー・ローズの霊は永眠するが―アイヴィーの霊は報われることはないのか?本作は、輪廻転生の実在について考えさせ、観る者を複雑な思いに駆り立てる。映画終了後、聖典『バガヴァッド・ギーター』からの引用文が流れる。同聖典によれば―魂に終わりはなく、未来永劫存在し続けるとか―。ロバート・ワイズは、『たたり』(原題’The Haunting’、原作シャーリー・ジャクソン、1963年公開)を監督している。ポスターは、ゴシックホラーに相応しいディザイン、しかも通行人が思わず立ち止まり、見入ってしまう宣伝文がついている―”You may not believe in ghosts, but you cannot deny terror!”。
2014.7.15

 近郊のレコード店にでかけ、映画『V』(リメイク版)の第2集を探したが見つからなかった。オリジナル版、リメイク版の第1集を観賞、甲乙つけがたい面白さだった。リメイク版に登場するFBIの、チョッとカトリーヌ・ドヌーブ似のタフな、美人捜査官の活躍がすばらしい。中でも、注意を惹きつけた演技力―表情の演技がよかった。ウエブで調べたところ、元々舞台女優だったというから納得だ。第2集が、当初13話のはずが視聴率低迷から、10話で放送打ち切りになったらしい。過去に、『ポイントプレザントの恐怖』が、視聴率低迷を理由に13話で終了してしまったそうで、金がすべての世の中では止むを得ないのかもしれない。
2014.7.15

 20数年ぶりに映画『V』を観なおしていて、オリジナル版第一集(’First Season’)の一部に、気になる部分を発見した(単に気づいただけなのだが)。かつて、ヒトラー総統の許で宣伝映画を造った、女流監督レネ・リーフェンシュタールは、映画が政治的な宣伝に絶大な効果があるのを証明した。『V』もまた、政治宣伝に一役買っている。ホロコースト、ガス室、ファッシズムなどの常套句(?!)がスクリーン上に湧き出てくる。映画制作者側には、当初からドイツを非難する意図があったとしか思えない。第2次世界大戦終結から40年は過ぎていた、1980年代に制作した映画『V』を利用してドイツを非難した連中は、如何なる存在なのだろうか。日本が、得体の知れない連中の捏造した「追軍慰安婦」や「南京大虐殺」が原因で、未だに非難を浴びているのと同根ではないか(?)。
2014.9.19

 『The Lords of Salem』(邦題『ロード・オブ・セイラム』)…2012年制作、2013年公開、監督:Rob Zombie/Rob Cummings(ロブ・ゾンビ/ロブ・カミングズ)、出演:シェリ・ムーン・ゾンビ、ブルース・デイビソン、マリア・コンチータ・アロンゾ他。主演はロブ・ゾンビの細君(元「White Zombie」のバック・ダンサーを務めていたとか)、脇役のブルース・デイビソンは『ウイラード』に、またマリア・コンチータ・アロンゾは『プレデター2』にそれぞれ出演していた。『ロード・オブ・セイラム』の監督ロブ・ゾンビは、元ヘヴィ・メタルバンドのヴォーカリストを務め、バンド解散後はソロ活動をする傍ら、画家、作家、映画監督、メイクアップアーティストとして活躍…その多才ぶりには驚く。日本では去年(2013年)に公開したらしいが、まったく気づかなかった。今回、原作『The Lords of Salem』(翻訳版『ロード・オブ・セイラム』、B.K.エヴェンソンとの共著、TOブックス刊)を偶然入手し、ロックバンド「White Zombie」および、ヴォーカリストのロブ・ゾンビの存在を知った。ホラー映画はかなり観てきたつもりだが、同映画の存在をまったく知らなかった。セイラムには、魔女裁判で荒れ狂った一時期があった―未見の映画『The Crucible』(出演:ダニエル・デイ・ルイス)は、歴史的事実をどのていど描いているだろうか、観てみねば。TO文庫『ロード・オブ・セイラム』は、平易な訳文で読みやすいが、あまりホラーの雰囲気が伝わってこない。また、一部に気になる部分がある―訳文中に’FCC’と表記し、括弧内に訳注として英語「Federal ...」、日本語訳「連邦通信委員会」を併記している―括弧内の日本語訳だけで意味は通じるのだが。
2014.10.7

 映画DVD『Zero Dark Thirty』を入手した。タイトルの意味は、「ビンラディン(暗号名:ジェロニモ)殺害時刻を指す軍事暗号名」…そういった説明が箱に印刷してある。監督は、アイルランド出身のキャスリン・ビグロー。ヴァンパイア映画『Near Dark』を監督した女流監督。
2014.10.10

 『ディアトロフ・インシデント』は「ディアトロフ峠事件」(ソ連)の真相に迫るSFアクション。「エリア51」は有名過ぎ、今では殆ど話題にもならないが、1959年、ウラル山脈のディアトロフ峠周辺で、不可解な事件が起こっている。9人のスキーヤーが謎の死を遂げた未公表に近い事件…一体何が?『The Dyatlov Pass Incident』(ディアトロフ・インシデント、米・英・露合作)…初公開2013年2月28日 (ベラルーシ)。監督:レニー・ハーリン、脚本:ヴィクラム・ウィート、音楽:ユーリ・ポテイェンコ、編集:スティーヴ・ミルコヴィッチ。出演:ホリー・ゴス、マット・ストーキー、ルーク・オルブライト、ライアン・ホーリー、ジェンマ・アトキンソン。監督を除き、知っている人物が一人もいない。1999年に公開した、ドキュメンタリー風の映画『The Blair Witch Project』(ブレア・ウイッチ・プロジェクト)を想起させるのはそのためか。1959年のソ連時代、ウラル山脈ディアトロフ峠を越えようとしていた、9人のスキーヤー/登山家が死体となって発見される。映画『クリフ・ハンガー』の監督レニー・ハーリンが、その事件の調査に乗り出し制作したのが本作。『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』同様のドキュメンタリー・タッチで撮影が進行して行く。UFO、エイリアンが絡んだ当該事件の真相が、どの程度あきらかになるか…そこが最大の見所だろう。
2014.10.10

 公開前から大評判のデンゼル・ワシントン主演映画『イコライザー』は、さしずめ米国版『必殺仕置人』といえる。相手が単数/複数を問わず、わずか19秒間で抹殺してしまうところが見処らしい。普段はホームセンターの従業員、実は元CIA工作員という設定。早くも、続篇の計画が進行しているという。
2014.10.25

 テレヴィ視聴を止めてしまって久しいが、杉下、亀山コンビの活躍する『相棒』は、テレヴィドラマとしては結構楽しめた。杉下右京の紅茶を嗜む英国紳士風(?)の一寸キザな語り口に、最初は違和感を持ったが、その中に面白みを感じるようになった。洋画ばかりではなく、偶には邦画を観て日本人の精神を取り戻さないと、「余所者」やら「何処かの馬の骨」と間違われそうだ…?
2014.11.22

 2006年公開の映画、リメイク版『オーメン666』の、特典映像(「Revelation」)に登場する複数の人物(*)が、「2006年6月6日に何かが起こる」と語っていた。今では記憶も薄れてしまったが、同年には実際のところ何があっただろうか。『ヨハネの黙示録』第13章に登場する666は、海に姿を現し、世界を支配した後に破滅に追いやるのだそうだ。現代では、「海」を「政治の世界」とする解釈が定着している。その特典映像に登場する一人、ティム・ラヘイは次のように語っている…「反キリストがいつ出現するかは、”世の終わり”がいつかによる。その日は近いと思う。悪魔は地上に存在し、力を増大させているはずだが、誰が悪魔かは不明だ。」*スティーヴン・オリアリー(コミュニケーション学教授)、ティム・ラヘイ(キリスト教作家)、ブライアン・ムーア(サタン教会魔術師)、ダン・グレイバー(ラビ)、ジーン・ロス(陰謀解明ホビースト)、フィル・ラーク(ポーカー・チャンピオン)、ソフィア・ハーヴェイ(映画学者)、ダン・マクダーモット(脚本家)、ジョン・ムーア(『オーメン666』監督)、バリー・リチャーズ(音楽プロモーター)、ウエイン・アオキ(心理学者)。
2014.11.28

 映画『アルタードステーツ』を観ていて、一寸した発見をした。ウイリアム・ハートと共演した女優ブレア・ブラウンがCATV映画『フリンジ』に、「マッシブナントか」なる最先端技術を研究・開発する巨大会社のCEO(?)役で出演していたことだ。話す時の口許が昔のままでなければ気づかなかった。
2014.12.26

4.2015年

 2月13日、帰りの電車待ちをしている間、北風が吹いてきて凍えているところに5分遅れの案内放送があった。寒さに震えながら、そういえば13日の金曜日だったなと気づいた。レコード店で今まで見つからなかった映画2本を発見、早速入手した。その中、1本は当分出てこないと諦めていたので大満足。
2015.2.13

 1本は『カウボーイズ&エイリアンズ』(出演ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード)、もう1本は『ザ・ローズ・オヴ・セイラム』(監督ロブ・ゾンビ)。後者は以前に小説を読み、面白いと思った作品…ロブ・ゾンビ、ブライアン・エヴンソン(大学教授、プロ作家)の共著だから面白くない訳はない。
2015.2.13

 先月末、個人書店で『昭和陸軍全史2 日中戦争』(川田稔著、講談社現代新書)を、レコード店で『ミッション:8ミニッツ』(ジェイク・ギレンホール出演映画)を購入した。新書の方は、『…全史1』を読了して間もないので絶好なタイミングだったし、映画の方は以前に予告編を鑑賞、面白いと思った。
2015.2.23

 ジェイク・ギレンホールは『ゾディアック』に出演、2枚目ではないが上手い俳優だったので憶えていた。中々見つからなかった『カウボーイズ&エイリアンズ』(D.クレイグ出演)、ホワイト・ゾンビ監督の映画『ザ・ローズ・オヴ・セイラム』2巻を入手した当日が、13日の金曜日なのは帰宅途上で気づいた。
2015.2.23

 映画『エイリアン』の前譚に当たる『プロメテウス』は、リドリー・スコットが監督したにも拘わらず映画ファンを失望させたらしい。しかしそれで終わらず、続篇の制作が進行中とか...スコットが続投するのかどうか少しばかり気になる。新作『エイリアン』登場のニュースもあり、大いに期待している。
2015.3.3

 新作『エイリアン』の監督には、『第9地区』や『エリジウム』のニール・ブロムカンプの名前が挙がっている。リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、ジャン・ピエール・ジュネが監督を務めてきた『エイリアン』が、5代目監督ブロムカンプによってどのように変身するか…楽しみだ。
2015.3.3

 『スター・トレック』の人気キャラクター、Mr.スポックを務めたレナード・ニモイを『ボディ・スナッチャー』(監督フィリップ・カウフマン)で観たのが最初だった。最近では、CATV映画『フリンジ』にも登場していた。NASAでは、Mr.スポックから様々な示唆を得てきたというから侮れない。
2015.3.3

 3月13日は金曜日…それがどうしたと言われればそれまでのことなのだが。当日は電車内で、他の乗客の邪魔にならないよう注意しながら新聞を広げたので早々に気づいた。前回の2月は幸運にも『ロード・オブ・セイラム』を見つけ、帰宅途中で13日の金曜日なのに気づいて、少々驚いたのを憶えている。
2015.3.13

 本日は欲しいと思っていた『フリンジ』3作目を発見、残念ながら次回に見送ることにした。替りに、『スター・トレックⅠ』を\1,080で入手した。3枚3千円の時代に一枚だけ買うのは損かも知れないが、一度に使う金額を決めてあるので、矢鱈に出費はできない…年金暮らしなので質素にしなければ。
2015.3.13

 『フリンジ』(J.J.エイブラムズ)に登場するマッドサイエンティストは、『スキャナーズ』(デヴィッド・クローネンバーグ)に既に登場していた。エイブラムズ監督は当該作品から霊感(?)を得たに違いない。こういった例は映画の世界ばかりか小説の世界にも存在する。完成度が高いなら問題ない…
2015.3.13

 貧乏暮らしの身では、読みたい本や観たい映画を手当り次第に買い漁る余裕はない。外出する度に、なにがしかの出費は覚悟の上だが、大抵は食糧調達が目的の外出なので、帰りにチョイと一盃という訳にはいかない。もっとも、独身時代にはハシゴ酒の常習者だったが。現在の窮乏生活は自業自得ってことに…
2015.3.13

 近くのレコード店で、ダニエル・クレイグが出演していると知って映画『ミュンヘン』(監督:スティーヴン・スピルバーグ)を買った。『カーボーイズ&エイリアンズ』では、クレイグはジェームズ・ボンド役そのままの格闘を演じ、『ドラゴン・タトゥーの女』では非力なジャーナリスト役を何の苦もなく演じていた。
2015.3.20

 スピルバーグといえば、『JAWS』が最高傑作(『激突』を挙げる人もいる)で、後は『未知との遭遇』を含めオマケ程度ではないだろうか…人権問題を主題にした映画には些かシラケる。『ミュンヘン』にはイスラエルの諜報機関モサドの面々が登場、報復に乗り出す。さしずめ「復讐するは吾にあり」か。
2015.3.20

 1972年のミュンヘン・オリンピックで、イスラエルの選手11人がパレスティナ・ゲリラに殺され、モサド(イスラエルの諜報機関)が報復する様子を映画化したのが、映画『ミュンヘン』だった。映画を監督で選別している、臍曲がりな一映画ファンとしては、この映画は選び難い…異論はあると思うが。
2015.3.20

 真偽の程は兎に角、日本人こそユダヤ12部族の子孫であるとする説がある。もしそれが本当なら、ユダヤ教教徒であるユダヤ人を何と呼称したらよいのだろうか。旧約聖書には「復讐するは吾にあり。吾、それに報いん」なる一文が載っている。『日月神示』には小生の知る限り、復讐の二字は見つからない。
2015.3.20

 D.クレイグが出演している『ミュンヘン』を鑑賞後、かなり陰鬱な気分になった。1972年、ミュンヘン・オリンピック開催時、11人のイスラエル人選手が「黒い九月」を名乗るパレスティナ・ゲリラの面々に殺された。イスラエルはこれに対して、モサドの一員をリーダーとする暗殺チームを結成する。
2015.3.23

 『ミュンヘン』の原作は、モサドの一員だったジョージ・ジョナス『標的は11人』(著書名は記憶で書いているので正確かどうか不明、新潮文庫、現在絶版らしい)が書いたノンフィクション。原作を読了した当時、映画鑑賞後と似たような陰鬱な気分に陥ったのを憶えている…報復の連鎖は今も続く(?)。
2015.3.23

 近くのレコード店でリメイク版『V』(CATVドラマ)に就いて訊いてみたところ、2シーズンで打ち切りになったという…何処のレコード店にもないのはその為だった。数年前、1シーズン1パック(6話)を購入しそれっきりだった。主役を務めたエリザベス・ミッチェルのFBI捜査官役が面白かった。
2015.3.27

 財布の中身が乏しくなってきたので、本日は映画DVDを一枚購入したに留まった。年金暮らしの身では、嗜好品どころか日用品さえ買い控えなければならない。書籍やDVD、CDを買えるのも一日一食を厳守しているからだ。胃袋に必要以上に詰め込むより頭脳に新鮮な知識を取り込む方が為になる(?)。
2015.3.27

 前回はキーファー・サザーランド主演『ミラーズ』、今回はJ.J.エイブラムズ監督『スーパー8』を購入した。キーファーの出演作を観るのは臨死体験を扱った『フラット・ライナーズ』以来だ。『ミラーズ』は鏡の世界からの得体の知れない存在からの干渉/侵略を描いている(内容は観てのお愉しみ)。
2015.3.30

 J.J.エイブラムズは、スティーヴン・スピルバーグの初期監督作品から影響を受けたようで、『スーパー8』はスピルバーグ作品へのオマージュになっているという(オマージュが何を意味するのか知らず…悪しからず)。エリア51を題材にいているらしい。『ゼロ・ダーク・サーティ』(監督:キャスリン・ビグロー)に出演した俳優が保安官代理役で出ているので買った。
2015.3.30

 K.チャンドラーは、『ゼロ・ダーク・サーティ』にCIAイスラマバード支局長役で出演、アクション場面なしの静かなアメリカ人(?)を演じていた。『スーパー8』では小さな田舎町の保安官代理役を演じた…アクション場面が結構あり、2作品を見比べたらその違いが好対照なので面白いかもしれない。
2015.3.31

 映画DVDに付いてくる制作場面を撮影した特典映像は大変面白い。出演者の演技の良し悪しは勿論、監督の映像感覚が作品の出来映えを左右するのがよく分かる。建築家が設計図の段階で建物を立体的に想像するように、映画監督は撮影の段階で再生時の映像を想像するのだろう。有権者にも想像力が必要だ。
2015.4.13

 邦画衰退の原因として、商業主義を挙げるのが通例のようだが果たしてそうなのか。英文学者、吉田健一によれば「文学は文章」なのであるとか。その伝でいうなら、映画はさしずめ映像ということになる。文芸大作の大作たる所以はシナリオの良し悪しはもちろん、映像の仕上がりも重要な要素になるだろう。
2015.4.21

 最近観た映画で面白かったのは『ヘルボーイ』、『崖っぷちの男』だった。前者はアメコミを基にした劇映画。監督は長大なSFを書いた才人、知る人ぞ知るギレルモ・デル・トロ。近くのレコード店で『パシフイックリム』なる映画DVDを立ち見したら、監督が『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロだった。タイトルからは面白さは伝わってこなかったが、監督がデルトロと知って俄然、興味が湧いてきた。後者、『崖っぷちの男』は、濡れ衣を濯ぐべく奮闘する警官が主役の映画。痛快な西部劇でも観ているような想いだった。アメリカ・インディアンを悪役に仕立てた、偏見まみれの西部劇などは観たくないものだ…今どき、そのような映画を観て拍手喝采する、無知な西部劇ファンは、少なくとも日本にはいないだろうとは思うけど。
2015.4.21

 『ロボコップ』(オリジナル、リメイク版)と一緒に購入した、ホラーSF映画『パンドラム』(米独合作、公開2009年)が面白い。ドイツの新進気鋭の監督とのことで、主演俳優は米国人だが、女優に英語の話せるドイツ人を起用しスパイスの効いた(?)見応えある映画に仕上がっている…結末が秀逸。
2015.4.28

 大変面白そうなCATVドラマを発見した。癪なことに『アンブロークン』の配給会社から出ている…無理して観ることもないのだが。『Person of Interest』―『デ・ジャヴ』(主演D.ワシントン)に、狂信的なテロリスト役で出演していた俳優(名前失念)が主演。現在配信中らしい。
2015.5.8

 アナログ放送時代、『欲望という名の電車』(出演:アン・マーグレット、トリート・ウイリアムズ)をTVで観たことがある。精神病院から医者がやってきて、女を連行する処で映画は終わっていた。初めの中は、夢見る女の話なのかと半ボケ状態で観ていた。女が精神に異常をきたしていたと気づいたのは、最終場面になってからだった。監督:エリア・カザン、出演:ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランドのオリジナル版『欲望という名の電車』は、映画ファンなら知ってる人は多いはず。リメイク版は劇場未公開だったとか…偶々TVを点けていなければ見過ごしてしまっていた。
2015.5.17

 某大型書店で、ドラマ『パーソン・オヴ・インタレスト』1stシーズン「セット1」(6枚組、1話~13話)を、バナナの叩き売り状態の驚異的な価格1,000円で入手した。レコード店では50%引きの2,400円台で販売中だから、ちょっと得した気分になった。「セット2」がないのは売れてしまったためか…。劇場映画『パッション』でイエス・キリスト役を演じた、ジム・カヴィーゼルがタフな「必殺お助けマン」(?)役を演じている。昔、アナログTVで放送していた『タイトロープ』をさらにパワーアップしたようなドラマだ。カヴィーゼル扮するジョン・リースは、ネットワークを駆使してデータを収集、現代の監視社会に蠢く一般市民を、犯罪の脅威から守る現代のローン・レンジャーといったところだ。現在、全米で大ヒット中なのだそうで、そのドラマが早くもバナナの叩き売り状態を呈し始めた。配給元は『アンブロークン』で顰蹙を買った(?)U社。
2015.5.24

 格安の千円で購入したCATVドラマ『PERSON of INTEREST』(パーソン・オヴ・インタレスト、1stシーズン、1~6話までのSET1のパッケージ)は、数あるドラマの中でもサスペンス、スリルに富み、面白さでは群を抜いている。登場人物は一筋縄では行かず、それぞれに魅力に富んでいる。面白さは、キャラクターばかりか人物名にもおよぶ…リース、フィンチ、ファスコなど、なんとなく可笑しみのある響きだ。
2015.5.28

 『PERSON of INTEREST』(パーソン・オヴ・インタレスト)の登場人物:ハロルド・フィンチ(監視システムの開発、運用者)、ジョン・リース(フィンチと組む「必殺お助けマン」、元CIAに所属していた特殊部隊員)、ライオネル・ファスコ(NYPDの悪徳刑事、なかなか憎めない処がある)、ジョス・カーター(NYPDの女刑事、元特殊部隊で尋問を担当、アフリカ系)。*NYPD=New York City Police Departmentの略。ニューヨーク市警察。
2015.5.28

 映画『裏切りのサーカス』(原題:「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」)でスマイリー役を演じたゲイリー・オールドマンを、原作者ジョン・ルカレの孫が、「おじいちゃん(ジョン・ルカレのこと)にそっくり」と言ったとか。またCATVドラマ『パーソン・オヴ・インタレスト』で、「必殺お助けマン」(?)ジョン・リース役を演じるジム・カヴィーゼルは、『パッション』でのキリスト役は嵌まり役との評価だったらしい…役者冥利に尽きるのではないだろうか。
2015.5.28

 一昨昨日、邦画『呪怨』1&2を一気に観た。所要時間は、合計で3時間少々と記憶している。最も怖い映画という触れ込みだったようだが、小生としては『リング』(監督:中田秀夫、1998年公開)の方が怖かった。ブラウン管から出てきて、ぎくしゃくしながら近づいてくる姿が不気味だった。「ぎくしゃく」の度合いでは、オリジナル版の方が徹底していたが、リメイク版(『ザ・リング2』監督:ゴア・ヴァービンスキー、2002年公開)の方は手抜きした感じで、観ている小生は気抜けしてしまった。ブラウン管から出てくるという発想は、『デモンズ2』(監督:ランベルト・バーヴァ、1986年公開)からの受け売りのようだが、オリジナル版『リング』の方が何層倍も不気味だ。『呪怨』(監督:清水 崇、 落合 正幸、 安里 麻里、 三宅 隆太、2003年公開)の床を這う場面は、『ヘルレイザー ゲート・オヴ・インフェルノ』(監督:スコット・デリクソン、2000年公開)から影響を受けているようだ。ホラー映画は、独りで深夜に観るのが最適…怖さが倍増する?!
2015.6.4

 昨日(6/11)、野暮用あって外出し、レコード店でクリストファー・リー主演のドラキュラ映画『THE SCARS OF DRACULA』(『ドラキュラ復活/血のエクソシズム』、公開1970年)を購入、今日の深夜に観ようと楽しみにしていた。夕方6時半頃、ネット上にクリストファー・リーの死去を伝えるニュースが、載っているのに気づいた。もう90歳を超えていたのだから、この世に未練はなかっただろうと思う…これまで、200本以上の映画に出演、怪奇映画には欠かせない俳優だった。
2015.6.12

 数年前、デヴィッド・リンチ監督の映画『マルホランド・ドライヴ』(*)が話題になったことがある。観ていないので内容は知らないのだが、その時、レイモンド・チャンドラーの小説の中に同じ名称が出てきたと思い、原書2,3編にあたってみたが、結局は探し出せなかった―乏しい英語力では、拾い読み程度で見つかる訳はなく、すっかり忘れていた。ところが一週間ほど前、パトリシア・コーンウェルの第三作、『遺留品』を探しに行ったが見つからず、宛もなく店内をぶらついている中に、レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』の、清水俊二訳が目に止まった。新訳が隣に並んでいたが、迷うことなく清水俊二の決定訳の方を購入した。早速読み始めて間もなく、どうしても見つからなかった「マルホランド・ドライヴ」が見つかった。
1. 原作『The Long Goodbye』(1992年, Vintage Books): [THIRTY-THREE] p238 "From top of Mulholland Drive…"
2. 清水俊二訳『長いお別れ』(2014年、ハヤカワ文庫): [33章] p321 「マルホランド・ドライヴからは…」
*マルホランド・ドライヴ(Mulholland Drive):ロサンゼルス北部山中を横断する実在の道路。
2015.6.25

 去年公開の映画『NY心霊捜査官』を入手した。監督:スコット・デリクソン(『ヘル・レイザー/ゲート・オヴ・インフェルノ』の監督)、脚本:ポール・ハリス・ボードマン; スコット・デリクソン、主演:エリック・バナ(ラルフ・サーキ役、『ブラックホーク・ダウン』&『ミュンヘン』に出演)。原作はラルフ・サーキ(Ralph Sarchie)著のノンフィクション、『エクソシスト・コップ―NY心霊事件ファイル』(2001年、講談社刊)。著者は、2001年時点で現役のニューヨーク市警巡査部長として、南ブロンクス46分署に勤務する傍ら、ボランティアでエクソシスト(司祭)の助手を務める。『NY心霊捜査官』は、事実に基づく創作であって事実そのものではない…イラクに侵攻した米兵が地下に下って行く場面から始まる(原作にはない)。かつて、米軍のイラク侵攻の真相なるものがオカルト雑誌に載ったことがある。その真相とは、「獣」の封印を解くという悍ましい理由だったと記憶している。同映画は『エクソシスト』(監督:ウイリアム・フリードキン)に匹敵する、オカルト、ホラー、サスペンス要素の濃い上質な作品。なにはさておき、猛暑の真夜中に鑑賞するには最適な映画だ。
2015.8.5

 CATVドラマ『PERSON of INTEREST』(パーソン・オヴ・インタレスト)に登場する必殺お助けマン、ジョン・リースは『突撃隊』(ドン・シーゲル監督、1962年公開)に、一兵卒に降格(前後の映像から規律違反が原因らしいと想像できる)した元一等曹長(スティーヴ・マックイーン)として登場していた。CATVドラマの製作者、監督が劇映画『突撃』から人名を拝借した可能性はある。さらにライフ『世界の大都市 ロンドン』(オーブリ・メネン著、1978年刊)では、「…高潔なスコットランド人、ジョン・リースの鉄の支配を…」(144ページ22-23行目)と、リースなる人物について述べている。映画のリースは実在したか否かは調べてないので不明だが、ライフの『ロンドン』に登場するリースは、マルコーニの発明した通信機に関連するらしく、実在したのは確かだが、マルコーニとの関係は本書からでは分かり難い。神父あるいは牧師だったリース師は、ラジオを利用して布教に務めた人物なのかも知れない。
2015.8.26

 劇場映画『突撃隊』(ドン・シーゲル監督、1962年公開)および、CATVドラマ『PERSON of INTEREST』(パーソン・オヴ・インタレスト)に登場するジョン・リースなる人物名の出処は、Web上を彷徨いて調べ回ったところ、どうやらスコットランドの田舎町ストーンヘイヴンに牧師の息子として生まれ、BBC(英国放送協会)の初代会長となったジョン・チャールズ・ウォルシャム・リースらしいと判明した。8月26日に、「神父あるいは牧師だったリース師は、ラジオを利用して布教に務めた人物なのかも知れない」などと好い加減なことを書いてしまった…完全な間違い/早とちりだった、反省。タイム・ライフ・ブックス『世界の大都市 ロンドン』(オーブリ・メネン著、1978年刊)の144ページ、第7章「さらばコクニー」の20-23行目に、「…コクニーなまりも拡声機を通すとさえないものになった。それも放送してもらえた場合の話である。というのは、マルコーニはイギリス人を文明化するためにつかわされた神の使いであると信じる高潔なスコットランド人、ジョン・リースの鉄の支配を受けていたからである。イギリス国営放送の教養ある話し方は、…」とあるが、「BBCの初代会長」との記述は何処にもない―だから何うなんだということになるのだが。
2015.9.1

 10月7日の明け方、あまりに寒いので眼が醒め、デジタル置き時計で時刻を確かめたら午前3時33分だった…数秒後に確認したので見間違いではない。もう、夏まっさかりと同じような寝方では熟睡できなくなった。それでも、なんとか再び眠りに就き、起床したのは午前8時すぎだった。毎日が土曜日のような身分(?)なので、寝てようが起きようが烏の勝手というもの。それはさておき、午前3時33分には、何か曰くでもあるのだろうか。ウエブサイトで調べてみると、地震の起こった時刻が午前3時すぎなのが2件、映画『フォース・カインド』にまつわる、虚実いずれか判定のつかないのが1件みつかった―1.1945年1月13日午前3時38分23秒、愛知県の三河湾で直下型地震が発生した(周辺地域での震度は5~6)。死者、行方不明者はそれぞれ千数百人、負傷者は4千人近くに達したという。2.2015年7月10日午前3時33分ごろ、北海道、東北地方に震度5弱の地震が発生している。死者、行方不明者、負傷者はいなかった模様。3.洋画ファンならすでに知っておられるかと思うが、映画『フォース・カインド』にはいつも午前3時33分に目醒める不眠症患者(記憶では3人だった)が登場する。一部は事実に基いているようだが、殆どは創作ではないだろうか。とにかく、摩訶不思議な、UFO/アブダクションにまつわる映画だった。午前3時は「左端」が活躍する時刻なのだそうで、ならば33分には活動がピークに達するのか、それとも立ち去るのが当該時刻という意味になるのか―暇にあかせて調べてみるのも一興かも知れない。映画『悪魔の棲む家』や『エミリー・ローズ』では時刻が重要な意味を持っていた…洋画ファンならご存知かと思う。
2015.10.9

2015年11月19日 (木)

『読書ログ』

1.2012年

 いっそのこと、ユーザの思考を読み取って動作するPCを造ったら好い。クレーグ・トーマスの『ファイアフォックス』は、映画も秀作だった。CGが日進月歩で進化してる現代、リメイクしたら、さらに面白い作品に仕上がるかも、と期待が膨らむ。
2012.2.21

 近頃はなんでも見た目が大事なんだそうだが、UNIXの世界では頭初から見た目重視であったのではなかっただろうか。そういえば、初めてPCの世界に飛び込んだ当時、プログラミング言語を見た目で選択した記憶がある。C言語のプログラムの、その見た目の素晴らしさに、芸術家の作品を初めて観た時に近い感動を覚えたように思う。
2012.2.21

 一昨日、近郊のレコード店で映画「カラーマーゾフ兄弟」(9時間の大作)を見かけた。原作を読んだのは、数十年前で、最初の200ページはドストエフスキイ自身が前書きか何かで断っていた通り、相当な忍耐力を要したのを覚えている。なんとか最後まで読み切り、大文豪であることを改めて認識した。
2012.2.21

 日本版「ニューズ・ウイーク」3・16号表紙に「情報洪水が『頭』をフリーズさせる」との見出しがあった。ネットワーク利用が、情報洪水を加速させてるのは確かで、余りにも多いデータを前にして思考が麻痺してしまうのだが、何を今さらと思う。日本では、飲み会の場では取り敢えずビールを注文で一件落着する。情報が多すぎる際に肝心なのは、情報洪水の中で溺れないようにすることだろう。取捨選択に迷ったら、本能に従うのが無難だろう。乱暴かも知れないが、判断が難しくなったら適当に捨てる蛮勇を振るうのも手かも知れない。そうしないとストレスが溜り「ニューズ・ウイーク」の指摘通り思考停止するしかない。
2012.3.10

 C.G.ユング『ユング著作集2』(日本教文社)に、「(略)無邪気さは(略)…のこどもっぽさと比較することができます。」、「 とめどない饒舌の流れであります。(略)むしろ…の<おしゃべり>に比較すべき(略)」といった興味深いアメリカ人評が載っている。「…」部分には、今日でいう差別語が入っているので削除したが、アフリカ系アメリカ人のこと。
2012.8.12

 ジャック・ヴァンスのSF『ノパルガース』は、不可視生物が人間に取り憑き操っている話で、遠宇宙からやって来た少々粗野だが、親切な異星人がいかにしたら、その取り憑いている異分子を除去できるかを地球人類に教える。除去するにはかなりの苦痛を伴う。人類は愚かにも、異分子との共存を選択する。ジャック・ヴァンスのSFはウイリアム・ピーター・ブラッティの『エクソシスト』と、著しく似ている。当人にさしたる罪もないのに勝手に取り憑く生物…除去するには、激しい苦痛を覚悟しなければならない。いっそのこと、共存した方が楽だし、恩恵を受けられる。こうして、悪魔の囁きは完了する。
2012.8.14

 スティーヴンL.トンプソン著『A-10奪還チーム出動せよ』…東西冷戦の最中、フェアチャイルドA-10攻撃機が、演習中に旧東ドイツ領内に不時着、主人公マックス・モス1等軍曹が、500馬力のフォード・フェアモントで、A-10奪還に出動する痛快無比の冒険小説。著者は合衆国出身の英系アメリカ人。5年間のレーシング・ドライヴァーを経て、雑誌編集者に転身、カー・レースの模様を書き続けた。主人公モスの名前は、英国のF-1ドライヴァー、無冠の帝王として有名な、スターリング・モスに因んで名付けられたという。続編も出ているが、本編が飛び抜けて面白い。映画化したら大ヒットは間違いない。
2012.9.13

 被憑依者は排泄物を好む…元ヴァティカンの幹部にして神父だったマラカイ・マーティンの著書『悪魔の人質』には5編の悪魔払い事例が載っている。1980年に発行して以来、絶版状態なのはどうしてなのか。映画『エクソシスト』や『ザ・ライト』では知りえない事実が多く載っている。文庫化の予定は?
2012.10.12

2.2013年

 「Puboo」から申請中の「Kindleストア」に連携できているかどうかを確認していて、自作ホラーSF『アダムの肋骨』と同名のコミックス(1982年12月刊)が載っているのに気づきビックリした。小生が同タイトルを使い始めたのは、1970年台だったのでパクったのでないことは断言できる。
2013.1.25

 『アダムの肋骨』なるタイトルを思いつき他愛もない小説を書き始めて間もなく、『クロノスの骨』(早川書房「日本SFノヴェルズ」1975年9月)の出版広告が新聞に載った。同じ内容である筈もないのに慌てて購入、確認のため読んでみたが、内容は全く異なっていたので大いに安心したのを憶えている。
2012.1.25

 会社勤めをしながらの創作なので、退社後のひととき、飲酒に耽りながら妄想を逞しくして書くのが常態になっていた。あまり熱心な創作家でなかったのは、刺激の少ない地方の平凡な会社に勤めていた所為かと思うが、完成まで47年もかかってしまったのは、いい加減な生き方が影響しているようだ。
2012.1.25

 偶に出かける地元の書店で、『シャーロック・ホームズの冒険』新装版(延原兼訳、新潮文庫)を発見…訳語の間違い(アイリーネ→アイリーン等)を訂正してある。「改版にあたって」に校閲/校正を行なったらしい延原展氏の名を発見した。久々のドイル作品、迷わず購入した。その勢いでチャイナ・ミエヴィル『都市と都市』をも購入した。
2012.3.20

 近郊にある大型書店の洋書売り場で、面白い組み方をした短編小説集を見つけた。翻訳文(英文)を横に組み(当たり前)、原文(邦文)を縦組みにした対訳だ。帰宅してネットで調べてみると…ペンギン・ブックスの一書だが、出版元は日本の出版社、編集者はMichael Emmerichとなっていた。
2012.3.22

 英文(横組み)、原文(縦組み)の対訳「日本短篇集」(失念のため書名不正確)には、これまでに何度かノーベル文学賞候補に登りながら、毎回のがしている残念な作家の作品の他、知らない作家の短編が載っている。明治/大正の文豪やSF作家しか知らない者には、現代作家は別世界の存在ってだけだが。
2012.3.22

 立ち読みして良書が見つかったら財布の中身と相談の上で買う/買わないを決める。立ち読みするばかりで買わなければ、営業妨害にしかならず書店にとっては迷惑この上ないことだろう。大戦中の大日本帝国海軍「伊号」潜水艦についての記録物を発見した(潮書房光人社刊)。気になる一冊…ぜひ買わねば。
2012.4.17

 マナーを守る喫煙者(除ヘヴィ/チェーン・スモーカー)に、スティーヴン・キングの短編『10時の人々』(文春文庫『メイプル・ストリート』に所収)をお薦めする。キング流、冗談満載のホラー小説だが思わず頷いてしまう箇処もある。映画『ゼイリブ』向きの内容…キング/ホラーファンなら楽しめる。
2012.5.4

 スティーヴン・キングの短篇集『メイプル・ストリート』(文春文庫)の最後に、自身による作品解説が載っている。『10時の人々』の解説中に「差別ではなく区別」が出てくる(312頁)。その表現の前に「1940年代から50年代の…」とあるから米国では早くから区別による棲み分けを進めていたことが分かる。
2012.5.6

 昔、コーブンシャ(今でも存在するのだろうか)から出た『悪魔の飽食』(新書)を読んだことがある。信じられない内容に読了後、解体して他の紙屑と一緒にゴミ出しした。しかし、それで終わらなかった。新装版『悪魔の飽食』(文庫)が、某出版社から出ているのを知った。絶版書が息を吹き返した…まるでゾンビのように。
2012.5.18

 歴史認識を変えない限り、狂国は日本に捏造した旧日本軍の所業を基にタカリ続けるだろう。南京大虐殺のみならず731部隊について、今一度きっちり検証する必要がある。特に、731部隊が人体実験を行なったか否かを徹底的に調査しては如何だろう。米「国立公文書館」に資料の開示を要求するべきだ。
2012.5.18

 ネット上で731部隊について調べていたら、あるサイトに米国立公文書館が731部隊に関する、情報機関の対日機密文書(10万ページ)を公開したことがあると説明があった。当該文書の何処にも証拠は見つからなかったらしい。調査した人物は、やつれた表情で証拠は見つからなかった…と言ったとか。
2012.5.18

  絶版していた『悪魔の飽食』を再刊した出版社に、どのような意図があったのかは兎も角、石井四郎中将(731部隊の部隊長)の名誉が回復する運動でも起こるようなら、それなりに好意的な評価を得られるかも知れない。
2012.5.18

 『ローズ』(マーティン・クルーズ・スミス著)に登場する鉱山技師は、砒素を服用して中毒症状を抑える酔っぱらい(だったと思う)。砒素は毒物なのに微量なら薬になるらしいと知って驚き、呆れた。作者の単なる創作なのかも知れない。『ローズ』は、悪には悪の役目がある(『日月神示』)という好例かもしれない。
2012.5.24

 ジム・マースの著書が大型書店の売り場に、平積みになっているのを見かけた。カヴァーに、「神の仕業でないとしたら、それは陰謀である」とあった。『深[地球史]宇宙人UFO大事典』で、天使、悪魔、キリストは宇宙人と喝破していた(と思う)、著者ならではのインパクトある最新作(書名を失念)。
2012.5.26

 ジョイスの小説を久しぶりに読み返し新しい発見をした―「ムルクニャオー! と猫は叫んだ。猫は頭が悪いとみんなが言う。しかし、こいつらはわれわれの言うことをずっとよく理解しているんだ。…判りたいだけの事はぜんぶ判る。…」(『ユリシーズ』Ⅰ68-9頁、世界文学全集Ⅱ-13、河出書房)。ジョイスが作品中に猫を登場させていたとは、数回は読んでいた筈だが気づかなかった。グリーン版世界文学全集のⅡ-13、14(『ユリシーズ』)を入手したのは、ある地方に住んでいた30年ほど前だった。偶々入った書店で、2巻本が目線より上の書棚にあるのに気づいた…それが『ユリシーズ』だった。
2012.6.10

 世にある数多くのSFの中には、繰り返し読んでも飽きさせない作品がある。例えば、1.『宇宙のランデヴー』(アーサーC.クラーク)はハードSF中のハードSF、ロックに譬えるならHMだろうか。2.『燃える世界』(J.G.バラード)は、「燃える…」という陳腐この上なしのタイトルだが読ませる。バラードの得意は破滅もので、『燃える世界』は温暖化どころか灼熱化し、海水が干上がって行く世界を戦慄的な筆致で描いている。3.『人類皆殺し』(トーマスM.ディッシュ)は、スプラッター・ホラーかと二の足を踏んでしまいそうなタイトルだが、終末SFにも拘わらず、意外とファンタジーっぽい。4.『変種2号』は、PKD(ディック・ファンはフィリップK.ディックをこのように呼ぶ)の短編SF。人間とアンドロイドの違いについて、楽しませながらも考えさせるところがPKDらしい。5.『モスマンの黙示』(ジョンA.キール)は、有名なUFO研究家の作品(著者は実話と主張している)。著者自身に覚えのない高額な電話料金の請求が届いたり、さらに周辺で不可解な事件が頻発する。最後に、すべての事件がジグソー・パズルのように一箇所に収斂し、ある街で大事故が発生して多くの人々が生命を失う。再読、再々読して飽きることのない作品だ。読んだその日から誰もがモスマンの虜になる。6.マイクル・クライトン『スフィア』は時間旅行テーマのSF。深海に潜水するに当り、潜水艇内をヘリウム混合気体で予圧する場面がある。艇内には、ドナルド・ダックやミッキー・マウスの声が飛び交い、思わず爆笑してしまう。翻訳は名訳だが、原書で読むと笑いがさらに数倍増加すること請け合いだ。
2012.7.31

 噂では、スノーデン氏が超弩級の暴露を始めたという。地底には、地上の人類よりも遥かに進化した人類が存在するらしい。地底世界を描いた、SF『地底世界のペルシダー』(E.R.バロウズ著、創元SF文庫)や、ノンフィクション『地底世界人は本当に存在した』(ティモシーG.ベックリー著、徳間5次元文庫)などの通りなら、近々世界情勢は急変するだろう。
2012.8.1

 20数年前、20巻以上ある中里介山『大菩薩峠』(ちくま文庫)を1巻から5巻まで読んだことがある。PCを使い始めてから、コンピュータ関連の月刊誌や参考書を読む機会が増え、小説をあまり読まなくなっていた。PCを使う動機は手書きが面倒だったからで、皮肉なことに余裕が増えたにも拘わらず読書量は減った。
2012.8.11

 元々、長編小説を読むのが趣味だった。PCを使うようになり、PC関連の月刊誌や参考書を「拾い読み」、「飛ばし読み」する中、その場しのぎになってしまった。最近、若い頃のような受信がめっきり減り、発信の方が多くなった。しかも、ほとんど役立たない発信ばかり…暇つぶしの積りではないのだが。
2012.8.11

 近郊の書店で、『失われた時をもとめて』(集英社文庫)を見かけたことがある。文庫本で全14巻を今、読むだけの気力、体力が残っているだろうかと自問してみる。余計な欲望がなくなった(単に涸れかかっているだけ)分、一点に集中できるから読破できないこともない。老いて有利になったのは気長になったことだ。
2012.8.11

 マリリン・ファーガソン『アクエリアン革命』(原題 ’Aquarian Conspiracy’)の’Conspiracy’は、革命ではなく企みであり陰謀らしい…水瓶座の陰謀か。著者は社会学者、心理学者 等多彩な顔を持った女性。ケン・ウイルバー編『空像としての世界』に名を列ねている―「プリブラムの変動する真の実在―脳の中の宇宙と宇宙の中の脳」(『空像としての世界』第Ⅱ章p37、1984年、青土社刊)がそれ。ファーガソンの真骨頂は、オカルティズムの世界に見ることができそうだ。ニューエイジ・ムーヴメント…自己の能力、自己の徳、自己の愛、自己の霊性…を高める(?)。
2012.8.11

 一見紳士風、実は凶悪な 鈎爪と鋭いキバを隠して、にこやかな表情で近づき、甘い言葉で囁きかけてくるんだ。人類の進化に一役買ってるウイルス同様、サタンもまた人類の進化に貢献している。でなければ、神がサタンを認めたりはしない。矛盾に見えるのは、人間に知恵が足りないからだろう、それとも…
2012.8.11

 小生、少々偏屈者なので、話題沸騰中の作品を無視して、話題にもならない作品を読みたいと思ったりする。数十年前、『フアウスト博士』(岩波叢書)を途中まで読み、手放してしまった(惜しいことをした)。ハックスリの『恋愛対位法』(岩波文庫)を、数年前によく行く大型書店で見かけたことがある…買っておくべきだった。
2012.8.24

 未読、再読を含む、ドストエフスキーやサマーセット・モームの全作品、モーパッサンの短篇集、それから鴎外訳『ファウスト』を読んでみたい。今後少しでも気力が残っているなら、ドイツ語やロシア語も、原書を読めるよう修得したい。なんだ、それでは眠る暇もない…売れないホラーSF書いてる場合か!
2012.8.24

 暑い中、気になる一冊―『新約 出口王仁三郎の霊界からの警告』(武田崇元著、Gakken刊)―を買いに出かけた。電車に乗って、少し遠出をすることにする(気紛れが生甲斐)。同系列の大型書店2店に行ったが見つからず、さらに他の街まで出かけたが見つからなかった。8月20日発売のはずなのに…。帰宅時、地元書店に寄ったら見つかった。灯台下暗しとはよく言ったもの、近くの書店を素通りしなかったら、暑い思いをしないで済んだが…ともあれ、著者(古神道研究家)による当意即妙な解説―「パンク・ファッション」(王仁三郎の出で立ち)―により、『霊界物語』に接することができるのは有難い。
2012.8.24

 何といっても怖いのは、映像より活字だけの『悪魔の人質』(マラカイ・マーティン著、1980年、集英社刊)。読む度に、新しい発見をしてしまう、不思議な読み物だ。著者は元神父(翻訳者の後書きに、ヴァチカン幹部だったとある)で、神父を辞めて渡米後、ガソリン・スタンドで働きながら同書の出版に漕ぎつける。しかし、タイミング悪く映画『エクソシスト』と鉢合わせ。結局、何年か待って出版することになる。著者(アイルランド出身)によると、同書は実話とのことだが、真偽のほどは繰り返し繰り返し、読んでみるまで分からない。兎に角、神秘に満ちた5編からなる事例は、類書顔色なしの凄まじい話ばかりだ。
2012.9.2

 『ホット・ゾーン』(リチャード・プレストン著、1995年、飛鳥新社刊)も、『悪魔の人質』同様、活字だけで恐怖を呼び起こす超弩級ノンフィクション。原書ペーパーバック版『THE HOT ZONE』(1995年、CORGI BOOKS)の表紙に、スティーヴン・キングの感想が載っている―「One of the most horrifying things I've read…(わたしが、これまで読んできた中で、最も恐ろしい作品の一つだ)」。恐怖の正体はエボラ出血熱…頭を擡げたコブラのような姿は、悪魔も真っ青な悍ましさ。
2012.9.2

 スティーヴン・キングの長編は大長編と、呼んで差し支えないほど長い。中には、長編が何編も入っているのではないかと、思えるほど長すぎる作品がある。最後に読んだのは、『ザ・スタンド』だったかと思うが、読んでいて兎にも角にもくたびれた。『シャイニング』、『デッド・ゾーン』、『呪われた町』あたりが丁度よい。キングの創作の秘訣は、文章を能動態で書くことなのだとか。立ち読みした『文章読本』の中に、書いてあったのを憶えている。そういえば、IBMではテクニカル・マニュアルの文章を能動態で書くよう指示すると、ある有名なコンピュータ科学者(米)のエッセーで読んだことがある。マシスン『アイ・アム・レジェンド』の分量(300ページ未満)は、エキスのみから出来ている、栄養価の高い宇宙食の感がある…徹底的に無駄を省いた傑作中の傑作。
2012.9.3

 英国の作家、ギャビン・ライアルの『深夜プラス1』はハードボイルド・タッチのスリラー小説。戦中、レジスタンスに身を投じた元「MI-6」の部員だったガンマンが、敵味方に別れて撃ちあうアクション・シーンが圧巻。作中に登場するシトローエンの、先鋭的なディザインは、いまだに色褪せていない。
2012.9.13

 ベストセラー作家、ディーンR.クーンツは下積み時代、ポルノ小説を書いて糊口を凌いだという。今では、スティーヴン・キングと、ホラー小説界で首位を争うまでになった。気になるのは、長編小説の表現の中に、下積み時代の妙なリズムが散在することだ。例の一件を知らなければ、素通りしてしまうほど瑣末なのだが…。短編小説には、そのような影響はなく、純文学に近い澄み切った表現が多いのに、なぜ長編は違うのか…解せない。昔は、新刊本が出る度に、期待して読んだものだ。しかし、一件を知るようになってから、独特なリズムが引っ掛かり、敬遠するようになった。偏見かも知れないので、読み返してみようと思う。
2012.9.16

 外国では、警官がアルバイトでポルノ小説を書くと、雑誌か何かで読んだことがある。給料が安すぎるのか、それとも他に理由が…ずーっとそんなことを考えていて、昨日の夕方とつぜん気づいた。毎日のように逮捕者の供述書を作成する警官には、供述が「事実は小説よりも奇」なるものに思えたに違いない。供述書を書き直すだけで、ポルノ小説が出来上がる。題材なら、毎日おこる事件の中に無尽蔵にあるし、文才あるなしに拘わらず、編集次第で何作でも書ける。正義感の強い警官でも、生活の足しになるなら(違和感はあるにしろ)、そういった小説を書くのに、さほど抵抗感はないのではないだろうか。
2012.9.16

 荒俣宏著『Rex Mundi』(レックス・ムンディ、集英社刊)、映画『The Da Vinci Code』(ダヴィンチ・コード、監督ロン・ハワード、’2006年)…キーワードは前者ニコラ・プッサン、後者ベランジェ・ソニエール。数年前、『ダヴィンチ・コード』(DVD)を鑑賞したことがある―映画『ダヴィンチ・コード』からは、よくできた作品の印象を受けた。原作は盗作さわぎで話題なり、それが逆に作用して、ベストセラーになるなど、不思議な現象が現れていた。ひょっとして、盗作さわぎは当初から、計画されていたのではないか、そう勘ぐりたくなるほど、原作は人気を博していたと思う。
2012.9.19

 偶に立ち寄る書店に、気になるノンフィクション『レンヌ=ル=シャトーの謎』があった。かなりページ数があり、そのうえ高額でもあったため、入手するまでに結構な時日を要した。読み始めてすぐ『ダヴィンチ・コード』の種本であると分かった。盗作さわぎは、当初より想定内にあったのかも知れない。『レンヌ=ル=シャトーの謎』をそっくりノベライズしたのでは、と思いたくなるほどよく似ていた。では小説『レックス・ムンディ』はどうだろうか。小説の存在に気づいた時には文庫本になっていた。したがって、初版本が単行本であったかどうかは知らず、話題になった時期があったかどうかも知らない。映画を鑑賞し、ノンフィクションを読み、しばらく後に小説を読了、著者の調査能力に脱帽した。『レンヌ=ル=シャトーの謎』に沿って、現地を踏査し、その上で作品に仕上げた力量には、感心するしかなかった。オムファロス=世界の中心、レックス・ムンディ=世界の王…では次に、何が続くのだろうか。
2012.9.19

 ハワード・フィリップス・ラヴクラフトは、詩人でもあるポーの後継者と見做されているが、作風は殆ど対局に位置しているように見える。文学性の香り高いポーの文体とは異なり、ラヴクラフトの文体は科学的で、むしろ調査レポートを読んでいるような、錯覚に陥るほどドライで、素っ気ない印象を受ける。しかし、銀河系宇宙をも超越したかのようなプロットは、スケールの大きさで群を抜いている。流麗とは言い難い文体は、形容詞を連ねた古風で重々しい表現により、読者を混乱と恐怖の淵に落とし入れる。ある日、偶に立ち寄る大型書店の書棚に、見慣れない装丁の文庫本、12巻が並んでいるのに気づいた。それは、副題「暗黒神話大系シリーズ」を付した、「クトゥルー」シリーズだった。当日は所持金が少なく、ページを捲る程度にして帰った。以後、見かける度にページを捲り、手ぶらで帰る日が続いた。ところが、ある日到頭『クトゥルー』全巻が、いつも目にしていた書棚から、すっかり消えてしまった。逃した魚を悔やむ釣り人の心境だった。暫くは買いそびれた無念が胸のうちに蟠っていたが、忘れかけていた頃、大型書店とは別の小規模チェーン店に、その12巻本がひょっこり現れた。まるで此処にあるよと告げているかのようで、さっそく所持金で数冊を購入、その後何回かに分けて全冊買い揃えた。
2012.9.20

 『空像としての世界 ホログラフィをパラダイムとして』(ケン・ウィルバー編、井上忠他訳、1984年、青土社刊)は極めて難解だが、多くの興味を引く内容を含んでいる。本書は、神経外科医カール・プリブラム、物理学者デヴィッド・ボーム二人の研究者が、ほぼ同時期に到達した同一の結論を基に議論を展開している。宇宙の仕組みは、脳の働きを解明することによって理解でき、光学分野のホログラム(完全写像記録…この訳語自体が難解)が有力な手がかりを与えてくれる。ホログラフィ(完全写像法)技術によって、撮影した写真の一部分を切り取り、引き伸ばすと、まるで手品でも行なったかのように全体像が現出する。では、外部から入ってくるデータを脳がどのように解釈し、組み立て直すのか。これまで、少なくとも3回は本書を読了したが、一度もきっちり理解できた試しがない。そこで、勝手に文脈から想像を逞しくし、妄想のスパイスを利かせてみる…脳は程度の差はあれ、外部からの信号を捉え、解釈し具象化する。それが、物質世界を結果として形成している。信号はもちろんマトリックスから、発せられる(発信しているのが何者であるかは、この際とわないことにする)。知的レベルの異なる生物が銘々信号を解釈しながら、なぜ同一世界を構築できるのか…それは、マトリックスにそのような、機能があるためだろう。ならば、人間は自身を如何にして、物質界に存在させうるのだろうか。周囲の世界は構築できても、自分自身を構築しえない筈だ(この辺りは支離滅裂!)。ひょっとすると、この物質界そのものが、現実には存在せず仮想の世界だとしたら、人間の霊体自体は、マトリックスにしか存在しないのかも知れない。
2012.9.25

 米国の有名な作家、トーマス・ピンチョンは実名なのだろうか。実名だとしても、公の場に出てこないのか不思議だ。表彰式に代理人を立てたり、ピンチョン氏は、ヴェールを被り謎が多い。読者の中には、作家の私生活まで知りたがる人は少なくない。しかし、作品と私生活は切り離すべきではないだろうか。
2012.9.30

 『文章読本』には、記憶の限りでは文豪谷崎潤一郎、ベストセラー作家スティーヴン・キングおよびディーン・クーンツの3人に著作があったように思う。スティーヴン・キングは著作の中で、「受動態を使わない」と書いている…これは名言! 受動態多用では焦点が定まらず、曖々然昧々然になってしまう。
2012.9.30

 文章から、作者を想像するのは楽しい。米国のSF作家に、ジエームズ・ティープトリィ・ジュニアという女流作家がいた。何かのきっかけで、ティープトリィが女性だと分かったのは、ズーッと後になってからだった。SF作家トーマスM.ディッシュは、「女性だったなんて信じられん!」と叫んだとか…
2012.9.30

 年がら年中、活字の世界にどっぷり浸かっている所為か、小説、非小説に拘わらず、最初の一行が非常に気に懸かる。読者を初っ端から、歯切れのよい表現でグイグイ惹きつける作品や、晦渋難解で理解できず困惑させる作品等々、作者の性癖がそうさせるのか十人十色だ。分り易いに越したことはないのだが…
2012.9.30

 『罪と罰』は一気に読めたが、『カラーマーゾフの兄弟』には相当てこずったのを覚えている。今なら、抵抗なく読めるかも知れない。『白痴』、『悪霊』の方が読みやすかったように思う。ドストエフスキーの作品の中では、米川正夫訳の『死の家の記録』、『地下室の手記』が愛読書だったような気がする。
2012.10.3

 画家は色着きの夢を見るとか聞いたことがある。しかし、悪夢を描いたスイスの画家H.R.ギーガーの絵画を見る限り、必ずしもカラーではなく灰色だ。夢には色が着いていることもあるが、大抵はモノクロではないだろうか。夢は視覚だけではなく聴覚にも現れる。夢の中で音楽が聴こえてくることがある。
2012.10.3

 『夢判断』の著者シグムント・フロイトの考えは、性的な解釈に終始し、弟子であるカール・ユングは恩師と喧嘩別れしてしまった。ユングは、神話や霊的な精神世界の観点から夢を解釈している。ゲルマン系のユングが、所謂ユダヤ系のフロイトと、袂を分かつことになったのは、当然の帰結と言えそうだが…
2012.10.3

 映画『スティグマータ』で、アラム語(古代語)の存在を知り、言語について詳しく知りたくなり、二年ほど前『文字の歴史』(S.R.フィッシャー著、鈴木晶訳、研究社刊)を購入した。著者は、著者略歴によると、未解読文字研究の第一人者とのことで、文字について読者に想像の楽しみを与えてくれる。『文字の歴史』は読んで楽しい良書だが、一部に気になる記述がある。266頁に「…二千字を習得するようになったのは比較的最近のことで、米軍駐留時代に導入された厳しい教育改革の結果である」とある。UCLAで博士号を取得した著者は日本人が戦前から高識字率だったをの知らない…研究不足ではないだろうか。沖縄に住んでいたこともある『文字の歴史』の著者フィッシャーは知日家のはずなのに、研究資料の選択を誤ったか、戦前の日本人は識字率が低かったと著書に書いている。フィッシャーが、日本人を低く評価したのは無理もない。なにしろ、GHQのお陰で大部分の日本人が歴史認識を間違えている。日本語の表記法は、世界で最も複雑(同書220頁)なのだとか…日常、文章を書いていて意識したことはなかった。
2012.10.6

 2年以上前、大型書店の店内をぶらついていて、ライアル・ワトソンの『思考する豚』(木楽舎)を見つけた。咄嗟に思い出したのは、フィリップ・K・ディックの短編SF『ウーブ身重くよこたわる』だった。ウーブはブタのような姿をした、何事にも寛大かつ人知を超えた異星生物。『ミラグロ』(ロバート・レッドフォード監督)には、ルピタというイタズラ好きで愛嬌のあるブタが出てくる…愉快であり痛快でもある映画だった。
2012.10.7

 一昨年、近郊のレコード店で映画『カラーマーゾフ兄弟』(9時間の大作)を見つけた。原作を読んだのは30数年前で、最初の200ページはドストエフスキイ自身が前書きで断っている通り、相当な忍耐力を要したのを覚えている。当時、なんとか最後まで読み切り大文豪であることを改めて認識した。
2012.10.7

 最近、文庫本の表紙絵をよく眺めることがある。古くはフレッド・ホイル『10月1日では遅すぎる』、比較的に新しい作品では、フィッツ=ジェイムズ・オブライエン『金剛石のレンズ』、ロバートW.チェイムバーズ『黄衣の王』、クラーク・アシュトン・スミス『ゾティーク幻妖怪異譚』…見ていて楽しめる。
2012.10.7

 去年3月6日、午前11時すぎ12ch(アナログTV)で、アンソニー・ホプキンズ主演、3月19日に公開予定の映画CMを流していた。トレイシー・ウイルキンソン『バチカン・エクソシスト』(2010年4月、文春文庫)を基にした可能性がある。同書の著者はロサンゼルス・タイムズの敏腕記者。
2012.10.7

 絶版の参考書を復刻している出版社があり、一読者として嬉しい限りだ(山崎貞『新自修英文典』、研究社刊)。原出版社より許可を得て、復刻版を出版している出版社もある(エイホ、カーニハン、ワインバーガー共著『プログラミング言語AWK』、新紀元社刊)。岩波文庫からも、復刻版が定期的に出ている。
2012.10.7

 元バチカン高級官僚、神父のマラカイ・マーティンの著書『悪魔の人質』(1980年、集英社刊)は、映画『エクソシスト』の公開と重複、それを避けるために出版を延期したノンフィクション。エクソシズムとして5編の事例が載っている。30年以上前、ハード・カヴァー版で¥1、900していた。同書は現在絶版のため、美麗な古書には3万円以上の値がついているようだ。我が家の所蔵本は、カヴァーなし、茶色に変色、おまけにカビだらけ。それでも処分せずに保存しているのは、内容が驚異的であるばかりか、翻訳が卓れているからだ。
2012.10.7

 「男は強くなければ生きられない。優しくなければ生きている資格はない」…フィリップ・マーロウ(レイモンド・チャンドラー『プレイバック』)。チャンドラー・ファンなら、誰でも知っている私立探偵フィリップ・マーロウの名セリフだ。
2012.10.7

 文章は、思いつくままに書くのが好いか、それとも論理的に整然と書くべきか。論理性に重点を置いて書いた小説は、果たして小説になりうるのだろうか。意識の流れに従って、完成させた『ユリシーズ』や『失なわれた時を求めて』は、論理性に欠けるかも知れないが面白い。面白いかどうか…それが重要だ。
2012.10.7

 若い頃、猫が登場するミステリー短編集(作品名失念)を読んだ憶えがある。ミステリー作家には猫好きが多いのか、そのアンソロジーには、10数編の短編が入っていた。逆に、ホラー作家には犬好きが多いらしく、キングやクーンツは作品に犬を登場させている。マキャモンに至っては犬と同類の狼だった。
2012.10.7

 ロバートR.マキャモンの作品の中に、経済的な理由から、旅行会社のパンフレットでバハマ諸島を調べて書いたホラー小説がある―ナチスの亡霊が登場する、カリブ海を舞台にしたデヴュー作『ナイト・ボート』。近頃マキャモンの小説を書店で見かけなくなった。ウエブで調べたら絶版が多かった。何かにつけて、スティーヴン・キングの二番煎じのように云われるマキャモンだが、作品の評価を決定する想像性や完成度では引けを取らない。『スワン・ソング』のようにスケールの壮大な作品では、キングを上回っているとも思える。『アッシャー家の弔鐘』は買いそびれ、ついに読まずに過ぎてしまった。
2012.10.7

 信仰に迷いのある人に、英国の生物学者リチャード・ドーキンスの『神は妄想である』をお薦めしたい。ドーキンスは、ダーウインの進化論に基いて論証を進めている。小生としては、ダーウインの唱える「進化論」擁護派ではないので、まったく納得できなかった。神はやはり、存在するのではないだろうか。
2012.10.8

 世界中の宗教が、信仰の対象としている神は神を装った「なにもの」かで、本当の神様は別にちゃんとおられる。馬鹿の一つ覚えかも知れないがそう信じている。根拠は「トマスの教え」…映画『スティグマータ』で初めてその存在を知った。神様はこの上なく寛大―でないと、世界は罪人で溢れ返ってしまう。
2012.10.8

 昔、ウオルター・サリヴァン著『我々は孤独ではない―宇宙に知的生命を探る』(1967年、早川書房刊)を立ち読みしたことがある。「宇宙には生命が満ち溢れている、だから孤独ではないのだ」と書いてあったと思う。いずれにしろ、人類は46(シロク)時中、何者かの監視下にある故に孤独ではない。
2012.10.8

 『ムー』(2011年3月号?)に、冥王星軌道に接近する、直径240kmの巨大なUFO3機の静止画が載っていた。2012年12月中旬には火星軌道から、さらに地球軌道に到達するはずだったが…なぜか続報がない。急激に軌道を変え消えてしまった、エレニン彗星と何らかの関係があるのだろうか。
2012.10.8

 2年ほど前、某タブロイド紙に英で公開された公文書に基く、UFO騒動記(2010年1~7月)が載った。今更なぜ、公文書の公開が?ロズウエル事件のように、最初肯定、後日否定ってことにはならないか。今回、米大統領が、記者団に公表してしまったからには、そういった事態にはならないはずだが…
2012.10.8

 記憶が曖昧なので自信ないが、マキャモンを知るきっかけになったのは『SFマガジン』誌に載った短編『プールの中』だったかと思う。作家に転向前、ジャーナリズムの世界にいたマキャモンだから文章表現は上手い。キングの『シャイニング』同様、原書で読んだら面白いかも知れない…語学力さえあれば。
2012.10.8

 一昨年、『ムー』3月号に特集「宇宙から来た神々の人類支配計画」が載った。チャールズ・フォート説をさらに追究した、ウイリアム・ブラムリー説(1989年に著作を出版)を紹介しながら論を進めていた。ブラムリーは、ゼカリア・シッチンの著作から、着想を得たのではないだろうか…自信はないが。
2012.10.8

 人間は本来猥雑が好きなんだと思う。スティーヴン・キングの小説には、どれも際どい表現が出てくる。品行方正だけで人間社会が成り立つなら昔の都市国家ジュネーブは現在でも存在していなければならない。放送業界の表現規正なら公共性が強いから、ある程度は納得できる。出版界に広がったらどうなる?
2012.10.8

 名著にも拘わらず、絶版になった書籍は数多くある。原出版社が乗り気でないなら、他社に出版権を譲渡しては如何だろう。書店には新刊本が山積みだが、名著として残るのがどれだけあるのか。殆ど、一過性のものとして消えてしまうのかも知れない。ならば、最初から電書として出すべきではないだろうか。
2012.10.8

 21世紀の最大の謎は、UFOと憑依現象だろうと思う。誰もが知っていながら、正体がいまだに明らかになっていない/すでに明らかになってはいるが隠蔽されている。地球製デルタUFOの目撃情報が出てきてはいるが、信憑性があるかどうか疑わしい。憑依現象に到っては、特定の月刊誌に偶に載ることがあり、知ってる人は結構多いかもしれないが、信じるか/信じないかで終わっている。
2012.10.8

 地方居住時代、『超科学シリーズ』(国書刊行会)を、地元書店を通じて注文し入手していた。しかし結局『モスマンの黙示』、『怪奇の解剖学』、『アトランティスの記憶』の3巻しか入手できなかった。『呪われし者の書』(チャールズ・フォート)は、数回注文したにも拘わらず、遂に入手できなかった。
2012.10.8

 翻訳は「翻訳者の数だけある」そうで、同一の小説を読み比べてみたら面白いに違いない。アーサー・クラーク『幼年期の終わり』には創元SF文庫(沼沢洽治訳『地球幼年期の終わり』)、ハヤカワ文庫(福島正実訳『幼年期の終わり』)があり、ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』に到っては3社から出ている。『ねじの回転』が3社から出ているのは、それだけ人気が高い証拠なのか、背景やら経緯を知ることで、作品への愛着が一層増すかも知れない。発行年の古い順に、蕗沢忠枝訳(新潮文庫)、行方明夫訳(岩波文庫)、南條竹則・坂本あおい訳(創元推理文庫)が出ている。
2012.10.8

 去年4月初め、近郊の大型書店で、奇妙キテレツ/奇想天外な文庫本『666イルミナティの革命のためのテキスト』(アレクサンダー・ロマノフ著、ヒカルランド刊)を見つけた。立ち読みばかりでは営業妨害になるので買った。カヴァー裏表紙に「ロシア皇帝ロマノフ家の正当な継承者」とある(著者略歴)。『666イルミナティ…』の著者は自称ロマノフ家の子孫にあたる人物らしい。果して信じてよいのか判断し難いが、秘密結社から直々誘いがあり、現在当該結社の一員だという。それで思い出すのは、『日月神示』のいう、「悪の貌した善、善の貌した悪」の真相に就いてだ。学問や智恵では解けそうもない。
2012.10.10

 『日月神示』宣わく、「学、知恵は役に立たんぞ」。人間の学問や知恵では、救いにもならない大災厄が訪れる…だから、改心してくれよと仰言る。改心したら、悪神も悪人も救けてやるとの仰せだ。しかし善人だろうと、改心しなければ灰にされてしまう。トンデモなく厳しいことを、仰言る神様ではないか。
2012.10.10

 『666イルミナティの革命のためのテキスト』(ヒカルランド刊)の著者は、ロシア皇帝ロマノフ家の正当な継承者(カヴァー裏表紙の説明)と自称している。目次を見るだけで、トンデモ本なのかと思えるほど、信じられない項目がつづく。例えば第6章…そこでは神とサタンが逆転している!、とある。
2012.10.10

 ゼカリア・シッチン著『人類を創生した宇宙人』、『[地球の主]エンキの失われた聖書』(徳間書店刊)には、地球の人類誕生の秘密が載っている。考古学者には、到底想像もつかないことだろうし、少しばかりの想像力では、到底首肯し難い内容だ。肯定しようにも否定しようにも証拠がない、それが現実。
2012.10.10

 埴谷雄高の『死霊』最終章に、神を告発するくだりが登場する。どうやら神様にも人間同様、善悪両神が存在するようだ。ニーチェは基督教の欺瞞を説いているし、アレクサンダー・ロマノフにいたっては世界の三大宗教をサタンの教えとまで極論している(『666イルミナティ 革命のためのテクスト』)。
2012.10.10

 三大宗教(ユダヤ教、基督教、イスラム教)はSatanの宗教…アレクサンダー・ロマノフ著『666イルミナティの革命のためのテキスト』 には、そのように書いてある。ヒンドゥー教、仏教には言及していない。唯一、神の教えを伝えているのは神道と、自信タップリに語っている。日本人はもっと誇りを持つべきだろう。
2012.10.10

 30年前、購入した本が結構ある。その頃は、現在より格別働きがよかった訳でもないのに、本はマメに買っていた。その一冊がトム・ウルフ『ザ・ライト・スタッフ』(中野圭二・加藤弘和訳、1981年、中央公論社刊)。ライト・スタッフ(正しい資質)の持ち主とはチャック・イエーガーのことだった。
2012.10.12

 『ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語』(東雅夫編、学研M文庫)所収の、平井呈一訳「おとらんと城奇譚」は文語訳に加え旧仮名遣いのところが雅趣に富み、味わい深い。エドガー・ポーの『アッシャー家の崩壊』が、日夏訳では『アッシャア屋形崩るるの記』となっていたり、古風な表現が逆に新鮮に響く。
2012.10.12

 スティーヴン・ロジャー・フィッシャー『文字の歴史』(鈴木晶訳、研究社、2005年刊)が面白い。著者は幼少時、沖縄に住んでいたことがあり、日本の文字が地球上に存在した文字の中で最も複雑との評価をしている。また、漢字以前に日本に文字があったか否かは不明と結論してるが、その辺りは不満。
2012.10.12

 太古の日本には現用文字とは異なった文字が存在していたらしい。その太古に使用していた文字から、日本国の起源が判明するのではないかと期待は膨らむ。またシュメール文字やアラム文字の源流を突き止められるなら、地球の人類の起源も明らかになるかも知れない。古代では、文字は呪術に不可欠だった?
2012.10.12

 レイモンド・チャンドラーの作品は、ハードボイルド小説が定説になってるが、割りと叙情性に富んでいる。また、架空の街アイソラの情景描写から始まる、エド・マクベイン『87分署シリーズ』冒頭の何行かはまるで詩のようだ。卓れた小説は、冒頭部分の数行を読めば、真価が分かるのではないだろうか。
2012.10.12

 フィリップK.ディック(PKD)作品の愛好者は、内容に破綻が生じていても気にしない…それもまたディック流なのだ。登場人物がいつの間にか、文中から姿を消してしまうあたりは、ミステリー仕立てだ(実際は、作者が忘れてしまっただけらしい)。PKDはSF世界のミステリー作家だろうと思う。
2012.10.12

 サマーセット・モームが何かに書いていた…小説をジャンル分けするのは無意味、面白ければそれで好い。純文学愛好家は文豪ドストエフスキーの『カラマーゾフ兄弟』を、ミステリー小説と思ったことはないだろう(多分)。文豪はこの作品を書くにあたり、当時の事件を調べるため新聞を徹底的に渉猟した。
2012.10.12

 2011年3月27日、某紙読書欄に、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(HPL)の新訳『狂気の山脈』(東本貢司訳、PHP研究所)の紹介記事が載っていた。すでに、創元推理文庫には、大瀧啓裕の名訳があるので、読み比べてみたら面白いかも知れない。
2012.10.12

 地方居住時代、消費税が3%から5%に上がる数ヶ月前に、大学のある町まで電車に乗り、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を探しに行ったことがある。広い店内を物色し終わり、見つからないのに内心ガッカリしながら、それでも書棚の何処かにありそうに思い、ふと目線を上に向けたらそこにあった。河出世界文学全集グリーン版『ユリシーズ』Ⅰ、Ⅱ(平成6年6月13日発行、31版)の1巻目2百数十ページに、熟語が逆立ちしている箇所がある(記憶が曖昧で見つからず)。誤植らしく漢字が180度回転していた。我が家の宝のようなものだが、勿論愛読書でもあり、これまで3回読了した。
2012.10.12

 我が家には何故か文語訳『旧新約聖書』と、『The Holy Bible-King James Version』(IVY BOOKS)がある。信心深いから聖書を所有しているのではなく、数十年前「エゼキエルの書」にUFOの記述があるのを、UFOマニアから聞いたためだった…バチあたり!
2012.10.12

 一昨年の3月初旬、『トマスの教え』に関する、研究書(講談社学術文庫)を見つけた。著者はトマス研究の世界的権威。映画『スティグマータ』で初めて聖人トマスを知った。それ以来気になっていたのだが遂に発見。書棚に1冊しか置いてなかった所を見ると、発行部数が極めて少ないのか…研究書なのに。
2012.10.12

 HR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)解説本は、批評と共にジャケット絵を掲載しており、眺めているだけでも楽しめる。書評に表紙絵を加えて出版したら、読者はこぞって購入するに違いない。優れた表紙絵を基に選択した、書籍の書評なら進んで書く人がいそうな気がするが、素人考えだろうか。
2012.10.12

 遠宇宙から地球に異星人がやってきた。地球に着陸した異星船に近づきハッチを開けた地球の、調査隊隊員が目にした光景は…船内溢れんばかりの排泄物、その中に埋もれるようにして異星人が―ブライアン・オールディス『暗い光年』。ユートッドなる異星人は痛覚がなく、殺されても意識が薄れて行くだけ。
2012.10.13
 一昨年、近郊の大型書店で立ち読みしたある単行本に、日本人の起源が書いてあった。日本人はハイブリッド型…それが優秀な知能を生み出した―真偽のほどは兎も角、非常に興味深い考えだ。古代の日本人は、優秀な人種だったらしい。祖先が優秀だったとしたら、現在の日本人は退化人種なのかも知れない。
2012.10.14

 年代暗記中心の歴史に面白みがなく、これまで殆ど無関心だった。しかし現在、日本の危機的状況の中で、日本の歴史を古代および大東亜戦争に限り、猛烈に知りたくなった。古代の日本には文字があったのか、なかったのか。特に古文献『秀真伝』(ホツマツタヱ)の写本が語る古代の48文字は、なぜ現代に伝わっていないのか。また、大東亜戦争の敗戦により、東京裁判で日本が一方的に悪者になってしまったのは、どうしてなのか。それを知るには、判決を論駁した法学者(インド)の著書『パル判決書』(講談社学術文庫上・下)を読まなければならないようだ。1、600ページを超える大部な書、読書百遍…の気構えで取り掛かってみたい。中学、高校の教師には、担当教科関係なしに、日本の正史を受講させる必要がある。特に、捏造が明らかになった「南京大虐殺」、および「所謂追軍慰安婦」問題の真相を、徹底的に叩きこむべきだ。そうしないと、日本人でありながら反日に走る愚か者は、己れの無知蒙昧の害毒を臆面も無く、生徒に押し付けることになる。日本人が永遠に、自虐史観を引き摺って生きるとなったら、日教組に取り込まれている教師、および反日歴史学者の罪は深い。罪を悔いて、寺か教会にでも行って懺悔するべきだ。どの道、地獄堕ちだろうけど、無信仰のままで死ぬよりも、救いはあるだろうと思う。
2012.10.14

 一昨年、『日月神示』(ひつきしんじ)なる不思議な著書を見つけた。帰宅後、ウエブで調べてみると、同じ著者の解説書が続々出てきた。原書は、戦時に代理神主を務めていたという画家にして霊能者、岡本天明という人が著した『完訳 日月神示』(監修中矢伸一、ヒカルランド)だった(暫く後に入手)。
2012.10.15

 解説書『[魂の叡智]日月神示』(徳間書店)の何ページ目かに、日本はもう一度戦争すると書いてある。現在、日本の陥っている危機的状況から観れば、可能性を全面的には否定できない。南京大虐殺、所謂追軍慰安婦等々、捏造が明らかになったのだから、大東亜戦争が、侵略戦争でなかったのは事実だろう…
2012.10.15

 「我々は何者かの所有物」…チャールズ・フォート(『呪われた者の書』の著者)。地球に住んでいる人類は、宇宙の彼方/別次元からやってくる、高度な存在の所有物らしい。地球の何処かに戦争の絶えることがなく、さらに医学的な人体実験も起こっている。人肉嗜食が横行している国があるとも言うし…
2012.10.15

 日本人は、大東亜戦争の敗戦から今以って立ち直っていない。東京裁判による、一方的な罪悪感の刷り込みが原因か?呪縛を断ち切るべき時だ。『パル判決書』(講談社学術文庫)こそ、自信を失っている多くの日本国民にとって、必読書だ。同時に、イザベラ・バード『朝鮮紀行』(同)を併読すべきだろう。
2012.10.15

 『ムーンチャイルド』(原題名『捕蝶網』)は、ホムンクルスを巡る魔術戦を描くアレイスター・クロウリーのオカルト小説。魔術結社「黄金の夜明け団」内での確執が因で脱退して渡米、米国滞在中に書いた作品。出色は、「黄金の夜明け団」団員に対する悪口雑言だ。容赦なく斬って捨てる…半端ではない。
2012.10.18

 黙示録の獣、と自ら称していたクロウリーは、生前に「世紀の大悪人」と新聞に書き立てられていた。本人は、余り気にしていなかったようだ。日本は大東亜戦争で敗戦し、「極悪な国」の称号を貰った。善人を悪者にしたがる薄汚い連中は、何時の世にも蔓延っているものだ。最後の審判が降る日は近いかも。
2012.10.18

 アレイスター・クロウリーのオカルト小説『ムーンチャイルド』(創元推理文庫)は1990年に初版、2011年に復刊版(第3版)が出た。21年間、迂闊にも本書の存在を知らなかった。サマセット・モームの『魔術師』(クロウリーをモデルにした魔術師が登場)を読んだクロウリーは悪の限りを盡くす魔術師を面白がったという。しかしモームの、ホムンクルスの解釈に不満を抱き、『ムーンチャイルド』を著し、文豪へのお返しをしたらしい。本書のあとがきに、「1920年にほぼ完成し、1929年にロンドンのマンドレーク・プレスから出版した」とある。クロウリーは1915年から1919年の滞米中に、本書を描き上げていた。キング・クリムゾンのデヴュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)の5曲目に、「ムーン・チャイルド」が入っている。作詞担当のプログラマーPeter Sinfieldは、クロウリーの『ムーンチャイルド』を読んだことがあるのかも知れない。
2012.10.18

 一昨年、コリン・ウイルソン『賢者の石』を再読して1ヶ月後、蝸牛のような速度で進んできてやっと400ページまで読んだ。この小説が「クトゥルー暗黒神話体系」に属する小説とは、以前には気づかなかった。そもそも、初めて読んだのがいつ頃かも憶えていない。まだ、クトゥルーを知らなかった頃だ。
2012.10.18

 コリン・ウイルソンの『精神寄生体』を、クトゥルー神話テーマの著者最初の作品と思い込んでいた。コリン・ウイルソンがラヴクラフトのクトゥルー神話を批判したのを、ラヴクラフトの知人オーガスト・ダーレスが怒り、ウイルソンに挑戦状を送った。それがきっかけとなり、生まれたのがこの作品だった。
2012.10.18

 自らクトゥルー神話を書き、出版社を経営するオーガスト・ダーレスが、コリン・ウイルソンのラヴクラフト批判に怒り、挑戦状を送ったのが『精神寄生体』の生まれるきっかけになった。では、『賢者の石』が出たのは『精神寄生体』よりも後か…調べたら、『賢者の石』初版(創元推理文庫)は1971年。出版は『賢者の石』(創元推理文庫)が1971年、『精神寄生体』(学研M文庫)が2001年だった。コリン・ウイルソンは『賢者の石』を書く以前、既にクトゥルー神話を読んでいたことになる。その後ラヴクラフト批判をし、ダーレスの挑戦に応じて『精神寄生体』を書いた。原書の初版出版は何年なのか…
2012.10.18

 コリン・ウイルソン「賢者の石」がクトゥルー神話とは、再読して初めて気づいた。以前に読んだ時には、まだクトゥルー神話を知らなかった。「前頭前部葉」なる架空の名称が記憶に残り、今回再読に及んだ…良い加減な自分に呆れる。次は、J.K.ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彦訳、河出文庫)だ。
2012.10.18

 一週間前、大型書店内をぶらついていて、『世界の三面記事』(国書刊行会)を見つけた。目次の中に「ジル・ド・レー」の名があったので、該当ページを斜め読みしてみた。ジル・ド・レー元帥については、J.K.ユイスマンスの『彼方』に恐るべき人物として描かれている。果たして実際に、ジル・ド・レーがユイスマンスの描いた通りの人物であったのだろうか。どの時代にもある三面記事が、嘘八百の可能性があるとするなら、ユイスマンスは、現実のジル・ド・レーに名を借りた、まったく違う人格を具象化したのかも知れない。ジル・ド・レーが、ユイスマンスの描いた通りの人物かどうかは断言できない。英雄であってもらっては困る連中の策謀によってジル・ド・レーは有りもしない罪を被り、敢えて冤罪に甘んじたのではないだろうか。そうなると、中世の英雄は古代ギリシアの哲人、ソクラーテスと似た運命を辿ったことになる。
2012.10.19

 一昨年、立ち読みした単行本の中に、信じられない説が書いてあった。第二次大戦中かドイツ敗戦間際に、日本製の原爆がドイツ軍から米軍に渡り、それが日本に投下されたというのだ。投下理由は、日本が列強に先駆けて原爆を開発したのが怪しからんってことらしい。これこそトンデモ本の類か…いやはや。
2012.10.21

 コリン・ウイルソン『賢者の石』が、「クトゥルー神話」に属する作品とは、一昨年に再読して気づいた。以前に、初めて同書を読んだ時には、まだ「クトゥルー神話」どころか、創始者のラヴクラフトをも知らなかった。『賢者の石』に登場する、「前頭前部葉」なる架空の名称が記憶に残り気になっていた。
2012.10.21

 「クトゥルー」の創始者、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトは手書きで怪奇小説を書き、パルプマガジン ウィアード・テイルズ誌に投稿するも採用ならず、極貧に耐えながら生きていた。日々の糧を、作家志望者の作品を添削することで得ていた。当時の怪奇小説の読書人口は500人程度だったとか。リン・カーターは『クトゥルー神話全書』の中で「ラヴクラフトは、出版社に渡す原稿の書き方を知らない、アマチュア作家だった」といった意味のことを書いている。もし、ラブクラフトがダブルスペースでタイピングした原稿をウィアード・テイルズ誌に送っていたら生前に有名な作家になっていただろう。ウィアード・テイルズ誌のオーナーから、H.P.ラヴクラフトに編集長の座を提供する旨、打診があったというから、ラブクラフトには文章を校閲する才能があったようだ。しかし、何故かその打診に応じなかった。健康上の理由で生地を離れられないか、他に退っ引きならない理由があったのかも知れない。
2012.10.30

 米国のSF作家フィリップK.ディックは生前、アンフェタミン中毒の経験を生かした、SF『暗闇のスキャナー』を描いている。その後、キアヌ・リーブズの主演映画、『スキャナー・ダークリー』(劇映画を基にアニメ化)ができた。小説に劣らずよくできた映画で、中でもロリー・コクレーンの演技が見ものだった。
2012.10.31

 これまで、ウィリアム・ピーター・ブラッティ『エクソシスト』(小説)やマラカイ・マーティン『悪魔の人質』(元神父の書いた実話、現在絶版)を再々読してきた。前者はサタンの存在を信じていたからこそ書けた作品ではないだろうか。後者はエクソシズムの事例5編から成る驚異的な書。なぜ絶版の儘?
2012.11.1

 1.トレイシー・ウイルキンソン著、矢口誠訳『バチカン・エクソシスト』(文春文庫)、2.マット・バグリオ著、高見浩訳『ザ・ライト』(小学館)、3.マラカイ・マーティン著、大熊栄訳『悪魔の人質』(集英社Playboy Books、現在絶版)。1.、2.、3.全てノンフィクション。4.ラルフ・サーキ著、楡井浩一訳『エクソシスト・コップ NY 心霊事件ファイル』(講談社):元ヴァチカン神父のマラカイ・マーティン師を崇拝する現役の警官が任務を遂行する傍らエクソシストの助手を勤め著した実録。以上、4冊を読破することによってエクソシズムを深く理解できるようになる。特に、『悪魔の人質』所収のケースⅤ「心霊世界へ旅立った超能力者」は、戦慄的な内容ながら広大、深遠かつ神秘的な異世界を垣間見させ、読む者に恐怖とともに眩暈を起こさせる。30年以上絶版のままだとは…是非復刊して欲しいものだ。我が家の同書は黴が生え、傷みが激しいので買い換えたいのだが。
2012.11.1

 『ザ・ライト ーエクソシストの真実』 同系列の別書店で見つけ出し購入した。アンソニー・ホプキンズ主演映画『ザ・ライト』のノヴェライズ版を想像していたが見事に外れた。ヴァティカンでエクソシズム講座を受講、エクソシストになる神父に取材したノンフィクションとのこと。既に同系統の書が出ているが…
2012.11.1

 日本はなぜ500年もの長い年月、漢字を使った後に、仮名文字を発明するに到ったのか、また『秀真伝』のヲシテ(ホツマ語)を片仮名表記し始めたのは、いつ頃のことなのか。元々、日本人はヘブライ語を使っていた(『大和民族はユダヤ人だった』)。そろそろ、日本人はルーツを知るべき時代になった。
2012.11.1

 人類は皆兄弟も大いに結構、しかし日本人は日本の起源を知る必要がある。強請、タカリの得意な人種の正体を知るためにも。ヨセフ・アイデルバーグ『大和民族はユダヤ人だった』は、ヘブライ語と日本語の類似性を教えてくれる驚異的な書だ。日本人は、アジア人どころか黄色人種ですらないことになる。 
2012.11.1

 聖徳太子の立案した『十七条の憲法』、17音節からなる俳句…『大和民族はユダヤ人だった』では、17の意味を次のように説明している。ヘブライ語のアルファベット22字は、夫々数字に対応しており、'tov'は、t=9、o=6、v=2となり、合計した数値17は「好い」を意味するというのだ。
2012.11.1

 去年1月10日に、偶々新書版の『大和民族はユダヤ人だった』(ヨセフ・アイデルバーグ著、たま出版刊)を見つけ、気になる書名につられて購入した。著者はロシア生まれのユダヤ人であり、数ヶ国語に堪能な元軍人とのことだ(80年代に死去)。本書の中で、ヘブライ語、日本語の共通性を指摘している。
2012.11.1

 心理学者カール・ユングは、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を期待して読みながら、135頁目で必ず居眠りしてしまったという。今度こそはと張り切っても、結果はいつも同じだったそうだ。ジョイスはストーリィよりも、登場人物の意識の流れに重点を置き、読者の期待など端っから無視している。『ユリシーズ』の135頁目で居眠りをしてしまったカール・ユングは、ジョイスの小説に何を期待して読んだのだろうか。頭脳明晰なユングは『ユリシーズ』をお気に召さなかったらしい。晩年に『人間と象徴 ―無意識の世界―』を著した高名な心理学者は背後にある広大なギリシア文化に興味はなかった?
2012.11.5

 以前、タブロイド紙に、作家になれる人/なれない人の違いが書いてあった。「如何に長時間、机に向かっていられるかで決まる」と。そんなに簡単なことなのか。自己満足でよいなら、そうかも知れない。しかし、それでは生きては行けないだろう。読者を納得させることができなければ時間の浪費で終りだ。
2012.11.7

 『ザ・ライト エクソシストの真実』(小学館文庫)の319頁に、神経科学者とジャーナリスト共著の『霊的な脳』を紹介する一文がある…「不可視世界の何者かが、人間世界という巨大なショーを演出しているに違いない」とのことだった。
2012.11.7

 アイルランド人が、合衆国に移住して真っ先に就く職業は、警官あるいは密造酒造りだと何かに書いてあった。ジェフ・ブリッジズの主演した映画『ニュー・アメリカン・ヒーロー』では、主人公の父親は山中で密造酒を造っていたが、ある日、何を思ったか唐突に廃業してしまう。良心が咎めたためだろうか?
2012.11.7

 30代後半、それまで敬遠していた女流作家の作品を読み始めた。最初に読んだのが幸田文の短篇集だった。流石、文豪幸田露伴の才能を引き継いだだけのことはあると思った。女流作家に対する偏見は見事に消し飛んだ。次に、アーシュラK.ル・グイン『闇の左手』を読み、その完成度の高さに感心した。
2012.11.7

 以前、『文章読本』に類する新書を見つけた。「才能はなくとも小説は書ける」が謳い文句だった。しかし、技法を修得しただけで良質な小説が書けるものだろうか。いささか疑問に感じる。プロ作家を目指すなら、好みに合う作家を見つけ出し、作品を熟読玩味する…それに盡きるのではないかと思うのだが。
2012.11.8

 このところ、2次小説の人気が上昇中とか。書き易い/読み易いというのが理由らしい。映画業界はリメイク流行りで、それが読書界に波及したのかと想像するが、真偽の程は果たしてどうか。リメイクでも良質な映画『遊星からの物体X』(監督ジョン・カーペンター)があり、一概には悪いとはいえないのかも。
2012.11.8

 『ザ・ライト エクソシストの真実』(マット・バグリオ著、高見浩訳、小学館文庫)の319頁に、マリオ・ボールガード(神経科学者)とデニーズ・オリアリー(ジャーナリスト)の共著『霊的な脳』を紹介する興味深い一文が載っている。「不可視世界の何者かが、人間世界という巨大なショーを演出しているに違いない」…チャールズ・フォートの「人類は何者かの所有物」とする説に一脈通じる処がある。
2012.11.9

 自作のホラーSF『アダムの肋骨』第2部第11章の一部、「早朝、日本列島が太平洋の藻屑となり、消え去った…」を十数分前に、ツイッターに投稿して気づいた。当該部分を書いたのは、「3・11大震災」の起こる一昨年だった。2012年5月17日、「Puboo」にアップロードした、長編小説の311ページ目に該当部分がある。これまで、一度も気づかなかった!Pubooへの掲載は、3・11大震災後だったので、一度は削除を考えたがそのまま載せた。偶然の一致、あるいはユングの言う共時性か?
2012.11.10

 定説ではイエス・キリストは磔になった。しかし3人のジャーナリストがヨーロッパで取材した結果、驚くべき事実が明らかになる(柏書房刊『レンヌ・ル・シャトーの謎』)。磔は演出に過ぎず、イエスは仏へと脱出、生き永らえた。ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード』は本書から多大なヒントを得ている。『ダヴィンチ・コード』は盗作騒動で有名になり、小説はもちろん映画も大ヒットした。しかし同書の種本『レンヌ・ル・シャトーの謎』こそ、事実に基く内容なだけにスリルに富んでいる。『レンヌ...』からヒント或は霊感を得たと想われる、荒俣宏『レックス・ムンディ』は驚異的な奇書であり傑作だ。
2012.11.23

 十数年ぶりに、ラルフ・サーキ(Ralph Sarchie)『エクソシスト・コップ―NY心霊事件ファイル』(2001年、講談社刊)を読み返してみた。著者は、2001年時点で現役のニューヨーク市警巡査部長として、南ブロンクス46分署に勤務する傍ら、ボランティアでエクソシスト(司祭)の助手を務める。同書は、実際の活動から生まれた驚異的なノンフィクションで、『悪魔の人質』に継ぐ正当なエクソシズムの最良の記録といえる。同書29-30ページ(ジャック・ダニエルを呑みながら談笑する描写)から、著者の恩師というべき、マラカイ・マーティン師(『悪魔の人質』の著者)の高潔/高徳な人柄が読む者に伝わってくる。事例として載っている13夜99編の何れも、背筋の凍るような事例ばかりなので、心臓の弱い人にはお薦めできないが、ホラー・ファンなら夢中になるだろう。後記(353ページ)に著者は次のように書いている―「神を信じるかどうかは、あくまで本人の自由だ。…わたしが何を言おうと、信じない人は最初から信じない。そういう愚かな人間たちを、これまでいやというほど見てきた。…悪魔の存在を信じる人は、同時に神の存在も信じるはずだ。」
2012.11.26

   半可通が「日本語は論理的表現に不向き」などと言ってるのを、ネット上で偶に見かけるが、そう言ってる当人こそ論理的思考のできない人物なんだろうと思う。文章が論理的かどうかは、言語の違いよりも書き手の表現力が原因している。書き手が頭脳明晰か、自分の書いた文章に責任を持っているかだろう。
2012.11.30

 技術的参考書が理解しやすいようなら、それを書いたテクニカルライターは論理的思考のできる優れた頭脳の持ち主に違いない。しかし大抵の参考書はくだくだしい文章の倉庫にしかなっていない。技術分野の参考書には、文章に魅力がないのはよいとしても、論理性に欠け難解なばかりで面白くないのが多い。
2012.11.30

 カントの哲学書があまりにも難解なため、ドイツの読者から書き直しの要望が多かったという。そこで、カントは書きなおして再出版したが、相変わらず難解で理解し難かったらしい。そうなると、科学者であるカントの文章表現力に原因があったことになる。数式だけで表現した方がよかったのかも知れない。 
2012.11.30

 『地底世界人は本当に実在した』(ティモシー・グリーン・ベックリー、徳間5次元文庫)に、E.R.バロウズの『地底世界ペルシダー』についての説明がある。バロウズは、地底世界に関する膨大なノートを遺しているという…どんな資料を読み漁ったのだろうか。ベックリーの言うには、『地底世界ペルシダー』は余り面白くないとのことだが、そうなると余計読んでみたくなる。
2012.12.1

 『2001年宇宙の旅』に出てくるコンピュータ「HAL9000」は叛乱を起こし、『ステルス』では無人戦闘機が落雷で回路に異常を来たす。『アイアンマン』の主人公は、中東での体験から兵器開発/製造から撤退を決意し、兵器から無力な人々を守る側につく…米国のタカ派がそこまで反省するなら結構なことなのだが。同映画を観るまで、パワード・スーツを『宇宙の戦士』や『終わりなき闘い』の、戦闘強化服程度の認識しか持ってはいなかった。『アイアンマン』は、往年のハリウッド映画らしく人間味に溢れ、同時に現代の高度なテクノロジーを、反映していて唸らせるところがある。マシンは電磁気に弱く、人間は感情に溺れ易いってことらしい。
2012.12.1

 スティーヴン・キングも鈴木光司も、大変な怖がりらしい。特にキングは度を越していて、就寝時には灯りをつけたまま、さらに靴下を履くというから、恐怖心が半端ではない。息子たちに向かってキングが、「おまえ達は、真っ暗でも怖くはないのか」と言ったとか。 現在、絶版かも知れないが、映画『エイリアン』をアラン・ディーン・フォスターがノヴェライズした角川文庫版が、ホラーの要素をてんこ盛りにしていてなかなか読ませる。
2012.12.1

John D. MacDonaldのノンフィクション『No Deadly Drug』(Fawcett Gold Medal)の37-38ページに、次のような二人の遣り取りがある。
- Did you do all that, Joe?
- No.
- Were you drunk?
- No.
- How many drinks did you have?
- One!
- How big a drink was that , Joe?
- One drink! One!
- Look me in the eyes, Joe. Do you swear you had just one drink?
- Swear! One! One drink!
- How many drinks did you have, Joe?
- One!
- How big a drink was it, Joe?
- One drink!
- Okay, Joe. What did you drink that drink out of?
- Drum!
 以上は、Joeという青年(ネイティヴ・アメリカン)と、弁護士との間で遣り取りされた会話。Joeの罪状は、酔った挙句に乱暴狼藉を働き、逮捕に抵抗し、酒場に多額の損害を与えたというものだった。飲酒した一盃が、ドラム缶の量とは驚き桃の木だ。弁護士の質問に、Joeは熊を両手で抱える仕種をした、とあるから本当なのだろう。
2012.12.6

 ハワード・フィリップス・ラブクラフト(HPL)は、これまでポーの再来といわれてきた。しかし、HPLに ポーを期待するのは、酷ではないだろうか。昔、ポーを意識しなが らHPLの作品を読み、失望した挙句に破棄してしまうこと3回、もう金輪際読むものかと思ったものだ。しかし、4度目にまた買い直しをし、本腰を入れて読んでみた。 4度目にして、ポーとはまったく違う作家なのに漸く気づき、それからは何の抵抗もなく読 めるようになった。今では全集に加え、クトゥルー暗黒神話体系に属する小説も、目につく限り買い揃えている。クトゥルー・シリーズでは、フレッド・チャペルやクラーク・アシュトン・スミスが、上質な小説を書いている。チャペルもスミスも詩人であり、言葉選びでは敵う作家は、そう多くは存在しないだろうと思う。
2012.12.6

 Stephen King『The Shining』(Signet)の12ページに、以下のような母親と息子の遣り取りがある。

- He said the fuel pump was all shot to shit.
- No, 'All shot to shit.' Don't say that.
- Why?
- It's vulgar.
- What's vulgar, Mom?
- …Shit is a vulgar word. Nice people don't say it.
- Dad say it. When he was looking at the bugmotor, he said,
'Christ this fuel pump's all shot to shit.' Isn't Dad nice?
- He's nice, but he's also a grown-up. And he's very careful
 not to say things like that in front of people who wouldn't
 understand.

 以上は、「ホラーのキング」なる称号を持つ、スティーヴン・キングの『シャイニング』に登場する母親と息子の会話部分。なにやら、日本のTVドラマにも出てきそうな会話だ。日常の些末と思える光景を、さり気なく描写するところが、キングの面白いところかも知れない。
2012.12.7

 Michael Crichton『Sphere』(Pan)の56ページに、爆笑もののシーンがある。

His voice was noticeably higher-piched.
- You should like Donald Duck,
Norman said, and he laughed, too.
His own voice sounded squeaky, like a cartoon character's.
- Speak for yourself, Mickey,
Ted squeaked.
- I taut I taw a puddy tat, Norman said.
They were both laughing, hearing their voices.
…, their tinny voices like
those of school girls reverberating inside the steel cylinder.
Helium made their voices high and squeaky.

 『スフィア』は、SF嫌いの読者にも楽しめるSFではないかと思う。原文で読んでもそれほど困難なく読めるのは、故マイクル・クライトン(米国のSF作家)の表現力が、卓れている証拠ではないだろうか。映画監督まで手がける才人で、あったればこそ…なのかも知れない。
2012.12.7

 トマス・ハリスはハンニバル・レクター・シリーズの第一作として『レッド・ドラゴン』を書いている。レッド・ドラゴンは、『ヨハネの黙示録』に出てくる赤い龍のことらしい。イギリスにウイリアム・ブレイクという画家・詩人がいた。トマス・ハリスは、ブレイクの描いたレッド・ドラゴンの絵から、シリーズものの着想を得たのではないだろうか。ハンニバル・レクターは、自身をレッド・ドラゴンになぞらえ、殺人にのめり込んで行ったようで、そういう意味から『羊たちの沈黙』は立派なホラー小説だ。また、映画『フロム・ヘル』(ジョニー・デップ主演)では、容疑者ジャックは英国王室のお抱え医者にして、フリーメーソンの一員だったという設定になっている。謎が多すぎ、秘密結社が絡む、ホラー要素の大きい事件だ。『モスマンの黙示』(国書刊行会、植松靖夫訳)は、『プロフェシー』(南山宏訳)として、ソニー・マガジンズから文庫本として出ていた。絶版になってる可能性もあるが。現在でも入手可能なのは、鈴木光司の『リング』だろうか。米国でスティーヴン・キングと人気を二分する、ディーン・クーンツの長編小説は、どれもハッピーエンドで終わる。クーンツの、読者へのサーヴィスなんだろうと思う(?!)。
2012.12.11

 ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』は、ギリシャ神話が下敷きになっている。絢爛豪華な言葉の氾濫に、読者は只々押しまくられ溺れてしまう。 日本には、大長編小説はあるが、同書のように、最初から最後まで言葉が氾濫しまくりの小説は、記憶する限り一冊もない。
2012.12.11

 映画『未知との遭遇』の冒頭に登場する科学者は、フランスの天文学者ジャック・ヴァレーがモデルであったかと思う。ジャック・ヴァレーは、一時NASAに在籍していたことがあり、その時の知識が元かどうかは定かではないが、SF『異星人情報局』(2003年、創元SF文庫)を書いている。
2012.12.11

 かの人種は得体の知れない霊体に取憑かれている可能性がある。少しでも想像力の働く読者なら気づくはずだ。マラカイ・マーティン著『悪魔の人質』(集英社刊、現在絶版)には著者(元神父&悪魔祓師助手)の経験に基く事例5編が載っている。憑依は絵空事ではない…国交断絶して日本を除霊するべきだ。
2012.12.12

 地名や人名だけで、小説の内容まで変わってしまうことは、あるだろうと思う。人名は取り敢えず書いておかないと、会話の部分で一体誰が誰と話しているのか、書いてる当人が混乱を起こしかねない。地名は作品が完結してからでも、付けることは可能かと思うが、何故か人名よりも地名の方が付けにくく、後回しにしてしまう。翻訳ものを読んできたせいかも知れない。ウイリアム・フォークナーの作品、『アブサロム、アブサロム』だったろうか、その中にヨークナパトーファなる地名が出てくる。なんとも奇妙な響きの地名で、読者にどんな小説なんだろうと想わせるところがある。ラブクラフトのミスカトニック、スティーヴン・キングのキャッスル・ロック等々、アメリカ人はネーミングが上手い。
2012.12.13

 C.G.ユングの『空飛ぶ円盤』(ちくま学芸文庫):ユングのUFO解釈は、心理学的アプローチであり、一度読んだだけではとても理解しがたい。しかし、UFOの行動には生物的な一面があり、高名な学者の説には無視できないところがある。人類が共有する集合意識の顕現が、UFOなのかどうか、といったところだ。 『ナチスとNASAの超科学』(徳間書店):一寸見にはお馴染みのナチスものかと思いがちだが、さにあらず、「第3の選択」の続編に近い。火星移住の話は、大抵の人が知っている筈だ。なんと、ヒットラーの『わが闘争』の中に、その片鱗が存在しているとのことだから、穏やかではない。『ロズウエルにUFOが墜落した』(学研):今更の感はあるが、これまで何も語らなかった目撃者の中に証言する人が出てきたのは、驚くべき事態ではないだろうか。3軍、NSA、CIA等は今後も偽情報を流すようだし…
2012.12.13

 情報小説が流行し始めたのは、トム・クランシーの軍事小説が、人気を獲得してからだったろうか。PCを使いこなす現代人にとって、詳細なスペックは必要不可欠なのかも知れない。ギャビン・ライアルの、ハードボイルド小説『深夜プラス1』に、プロのガンマンが登場する。そのガンマンが、拳銃をホルスターから無造作に抜き、無造作に戻す様子をライアルは無造作に描いている。その描写が、如何にもプロのガンマンの動作らしいと、読者に想わせるところがライアルの凄いところだ。
2012.12.13

 最近、米国ではスティーヴン・キングの人気に陰りが見えてきたようだ。なにしろ、次々と大長編を叩き出すのだから、読者は読了するたびに披露困憊してしまう。20数年前、『トミーノッカーズ』を読んだことがあり、そのあまりの長さに閉口してしまった憶えがある。なにしろ、中に長編が少なくとも3編は詰まっている感じだった。どうして、別々に書かなかったのか、不思議に思ったものだ。キングは細部に拘る作家で、些細なことも省略せずに書く性癖があり、翻訳者(深町眞理子女史)泣かせだったという。私見では、理想的な分量は300ページ前後(リチャード・マシスンの『地球最後の男』)だろうか。これなら、びっしり書き込んでも、読者は読了に苦慮したり疲れたりすることはない(?!)。
2012.12.13

 片仮名はヘブライ語からの転用?読みばかりか表記までがソックリだ。大和ことばの起源がヘブライ語だとしたら、『秀真伝』(ホツマツタエ)のホツマ語「ヲシテ」とは、如何なる関係になるのか。もしヘブライ語よりもヲシテの方が古いなら、日本列島には先住民が、存在していたことになると思うのだが。
2012.12.14

 『秀真伝』には物質宇宙/地球および生命/人類の起源について、詠の形式で説明が載っている。ホツマ語「ヲシテ」は、外宇宙で誕生した文字(地球外起源)であるかのようだ。記号というより、コンピュータ世界でお馴染みのアイコンに近い。『秀真伝』が後世の偽書か否か、検証が必要ではないだろうか。
2012.12.14

 相当以前、日本でエジプトの古代文字「ヒエログリフ」が大ブームになったことがある。純金製ツタンカーメンのデスマスクが、古代文字ブームに火を点けるきっかけになったと記憶している。当時小生は、毎晩のようにネオン街を彷徨いていたので、エジプト文明には殆ど関心のない、只の酔っぱらいだった。
2012.12.14

 歳を取ると、大抵の人は宗教に関心を持つようになるらしい…数十年前、何かで読んだ憶えがある。UFOの存在を丸っきり信じていなかった30代の頃、会社の同僚から、「エゼキエルの書」(『旧約聖書』)に、UFOの描写がある」と聞き、地元の書店に文語訳「旧新約聖書」を買いに行ったことがある。
2012.12.14

 『大日本帝国の真実』(彩図社)の出版広告が数年前、産経新聞に載ったことがある。同書は、明治維新から大東亜戦争までを、手際よく纏めてあって読みやすく理解しやすい。中学、高校の歴史教科を補完する、副読本としても価値ある一冊だ。こういった本物の歴史書を、もっと頻繁に出版するべきと思う。
2012.12.20

 肉体は魂の牢獄…若い頃は常々そう思っていた。人間は他の主だった動物同様、昆虫や鳥のように飛行できないし、魚のように潜水できない。あまりにも制約が多すぎるのは、何かの罰を受けているのだろうと。一昨年、Twitter上で似たような呟きを、見かけたことがある…小生より肯定的だった。
2012.12.20

 「人類は何者かの所有物」(『呪われし者の書』の著者チャールズ・フォート)と似た説を、ウイリアム・ブラムリーがかつて唱えていた。フォートはUFO界では有名人だが、ブラムリーは研究者(弁護士とも言われるが不明)としか明らかになっていない人物だ(2011年3月刊『ムー』No.364)。
2012.12.20

 ブラムリーは「人間はなぜ戦争ばかりしているのか」疑問に思い、研究をすすめる中に「人類=何者かの家畜」説に辿り着いたという。各国の支配権を手先が占有し、人類を管理している可能性はある。その上で、何者かが手先に指令を出しているのかも知れない。単なる妄想であればよいが現実はどうなのか。
2012.12.20

 米国でスティーヴン・キングと人気を二分するディーン・クーンツ(最近は両者ともそうでもないようだが)は、下積み時代にポルノ小説を書いて糊口を凌いでいたそうだ。その片鱗は、ベストセラー長編小説に名残を留めている。しかし侮ってはいけない。短編は純文学作品として高く評価できる仕上がりになっている。
2012.12.26

 クラーク・アシュトン・スミスはホラー作家である前に詩人、彫刻家であり職人だった。凝りに凝った文体は、文学のジャンル分けが如何に無意味かを証明している。翻訳文からも窺うことができる程だから、原文からはスミスの真価を知るに充分な詩的表現を発見できるだろう。作家を目指すならスミスを師とするべきかも。
2012.12.26

 大和言葉では、1から10までをヒフミ…と数える。数字がなぜ、10までしかないのか考えて見たら、宇宙は10元素で成り立っているのではと思いつく。この場合の元素は、化学でいう元素とは当然意味が違うことになる。1がヒで10がトになり、ヒト(人)は宇宙そのものを、意味するのかも知れない。
2012.12.27

 故ヨセフ・アイデルバーグ(ロシア生まれのユダヤ人、元軍人)は、『旧約聖書』と『日本書紀』を照合し、類似性に着目している。その際に威力を発揮したのが、ヘブライ語と日本語の共通点だった。著者は京都のある神社で、日常の務めを果たす傍ら研究に打ち込んだ。その鋭い推理には説得力があり、もし健在であったなら更なる発見をしたかも知れない。
2012.12.30

 日本人の祖先がなぜヘブライ語を、故意/偶然に忘れてしまって、漢字を採用し、さらに平仮名や片仮名を発明するに到ったのか、アイデルバーグは何も述べていない。『秀真伝』の「ヲシテ」とはまったく関連性がないのかどうか…その辺りまで言及して欲しかった。第二のアイデルバーグ登場に期待したい。
2012.12.30

 日本人がいかなる種族にも属さない特異、かつ孤立した人種といわれているのは、日本語の特殊性にあるらしい。しかし、日本語がヘブライ語から転化した言語なら、日本人こそユダヤ人ということになる。アイデルバーグによれば、ユダヤ十二部族の中、十部族が大移動して日本列島に辿り着いたことになる。
2012.12.30

3.2014年

 如何なる小説も現実と虚構が混在しているはずで、作者が力量不足だと、ちぐはぐになり、辻褄合わせが難しくなる。才能ある作家は、その辺が矛盾なく整合性が取れ、現実と虚構が渾然一体になる。何処までが本当なのか分からない、といった作品が卓れた文学作品として世の読者の認める処となるのだろう。
2014.1.1

 ノーベル文学賞を受賞した莫言氏は、裕福な農家(中濃)の出のために迫害を受け、「穀潰しのクソ餓鬼」(新聞の記事)と言われていたという。同氏が共産党員であることから、文学賞発表後にノーベル財団に抗議の電話が殺到したそうだ。作品は作者を無視して一人歩きするもの、割り切って考えるべきだ。仏には元泥棒のジャン・ジュネの書いた小説があり、元脱獄囚が実録映画に出演し脱獄の手法を披露していた(『穴』)。金属棒でコンクリートに、見る間に大きな穴を空けていく様は圧巻の一語につきる。独逸の作家ギュンター・グラス(『ブリキの太鼓』)は元ナチ党員だった(自ら告白)。作者の経歴は作品と切り離すべきと考える。
2014.2.7

 P-38ライトニング、F-104スターファイター、SR-71ブラックバード等、傑作機を創り出したケリー・ジョンソンは、スエーデンからの移民の息子だった。ケリーは通称名で本名をクラレンスというのだそうで、以前立読みした航空誌で初めて知った。本来なら買うべきだが金欠のために断念した。SR-71ブラックバード等、数々の傑作機の設計者ケリー・ジョンソン(本名クラレンス・ジョンソン)は、苛め加害者である富豪の息子と乱闘の末に、相手の脚をへし折った強者だった(一昨年、街中の書店で立ち読みした『航空情報』誌がソース)。スエーデンからの移民の息子ケリーが米で大活躍した。富豪のバカ息子(苛め加害者)と乱闘の末、バカ息子の脚をへし折ったクラレンスは、同級生からケリーの愛称を奉られることになった。気に入ったクラレンスは以後、ケリー名を使うようになりケリー・ジョンソンと名乗り、傑作機の設計者として名を轟かせた。スエーデン人の底力には脱帽するしかない。
2014.2.9

 マラカイ・マーチン『悪魔の人質』(集英社、ハードカヴァー)…アイルランドの元神父(ヴァチカンでは幹部の一人だった) が実体験(エクソシストの助手)に基いて書いた事例5編が載っている。恐怖度ではNo.1だろうと思う。宇宙の神秘、深淵を垣間見せ、読む者を震え上がらせる。20世紀の最高傑作ではないだろうか。現在、初版が出て以来、絶版状態で30年になるだろうか。出版社が、なぜ再版/復刊しないのか不可解。
2014.4.16

 パトリシア・コーンウェル『切り裂きジャック』 (講談社、ハードカヴァー)…米国の女流ミステリー作家。資金7億円を投じて資料を収集、100年以上前のロンドンでの事件を徹底究明したノンフィクション。一読の価値あり。
2014.4.16

 ジョンA.キール『モスマンの黙示』(国書刊行会、ハードカヴァー)…米国のUFO研究家の作品(本人の主張では実話)。謎めいていて恐怖感がユックリと全身に染みこんでくる。リチャード・ ギア主演で映画化されている(『プロフシー』)。10年ほど前に文庫版を書店で見かけたことがある。
2014.4.16

 アーサー・クラークが生前、H.P.ラヴクラフトの作品を読んでいたとは、これまで想像もしていなかった。猛暑の8月、クラークのSF『楽園の泉』を読み返し、第2部冒頭部分に引用文の出典として、「ミスカトニック大学...」とあるのを発見した(早川SF文庫)。二十数年前には気づかなかった。
2014.8.7

 大宇宙にはドラコニアンが君臨し、レプティリアンやらグレイやらを使って、地球の人類を支配しているらしい…立ち読みした単行本に書いてあった。常識から判断するなら、奇想天外/世迷い言程度で終わってしまうところだ。しかし、そこで思考停止したのでは何も変わらない。謀略は密かに進行している。
2014.9.23

 昨日、30度近い暑さの中を、歩いたり電車に乗ったりして少し遠出をし、駅ビル2階にあるこじんまりした書店で、アーサー・クラークの『地球帝国』を探したが見つからず、スタニフワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』(早川SF文庫)、ロブ・ゾンビ, B.K.エヴェンソン共著『ロード・オブ・セイラム』(TO文庫)を購入した。『地球帝国』はハードカヴァー本を持っていたが、傷みが激しく手放してしまった。目当ての『地球帝国』は見つからなかったが、面白そうなホラー小説『ロード・オブ・セイラム』(文庫本、発行元は「TOブックス=株式会社ティー・オーエンタテインメント」)を見つけた。本作は、ロブ・ゾンビ、 B.K.エヴェンソンの共同執筆によるサイケデリック・トリップ・ホラー映画の原作とのことだ。ロブ・ゾンビは、1985年にニューヨークで「ホワイトゾンビ」なるバンドを結成、現在はソロ活動を続ける傍ら、映画の監督・脚本を手がけるなど多才…知らなかった。
2014.10.3

 北欧系(?)米国人に、ブライアン・エヴンソン(Brian Evenson)なる作家がいる。過激な暴力的描写が原因で、カミさんと喧嘩になり別れた上に職を失うなど、かなり八方破れの生き方をしてきた。しかし、それでへこたれず、ブラウン大学文芸家主任教授になり、現在も作品を発表している(新潮社から柴田元幸訳の短編集『遁走状態』が出ている)。ホラー小説『ロード・オブ・セイラム』の共著者 B.K.エヴェンソンは、ブライアン・エヴンソンと同一人物らしい…『遁走状態』のあとがきで、翻訳者が言及している。
2014.10.3

 一週間ほど前、面白い文庫本を2冊入手した。一方は上中下巻の中、上巻(トーマス・マン『ファウスト博士』:岩波文庫)しかなく、他方は上下の中、下巻(皆上、志水、加門『新・トンデモ超常現象60の真相』:彩図社)しかない。入手後に補充したかどうか、見てみたがそんな気配はさらさらになかった―最近、書籍の売れ行きがはかばかしくないためか、店員氏/嬢は熱意を失ってしまった模様だ。下巻しかないのは、取り敢えず上巻だけ読むつもりで買った読者がいたためだろう。それはそれで分からないこともない。腑に落ちないのは、3巻本の中の上巻しかなかったことだ。普通の読者なら、揃っていない文庫本は買わないないだろうし、書店にとっては困った事態だ。
2014.10.22

 アドルフ・ヒトラー『我が闘争』(上下2巻、角川文庫)を入手した。前回、上巻が無かったので買い控えていてよかった。中には、欠番を放置したままの文庫本もある…2、3日前に買った2冊がそうだった。補充する/しないは、売れ筋かそうでないか、或は出版社の遣る気ある/なしの違いなのだろうか。在庫を置かないのが方針なら、補充せずにおいたのでは却って逆効果と思うのだが。紙媒体の売れ行きが芳しくないのは分かるが、放ったらかしではますます売れ行きが落ちるばかりではないか。それはそうと、『事件記者コルチャック』(早川文庫)を買ったら、ヒトラーについて言及している箇処があった。
2014.10.23

 偶然の一致は、結構な頻度でおきている可能性がある…気がついていないだけなのだろう。偶然の一致=共時性/シンクロニシティは、気がつくかつかないかの違いだけであって、案外、日常茶飯事の出来事なのかもしれない。そう考えるなら、不思議でも何でもないってことになる。それでは実も蓋もないか。
2014.10.23

 記者(特にアカ/サヨク系統)とは一体如何なる存在なのか。チョッと気がかりになってきた、という訳でもないが『事件記者コルチャック』を読んでみた。吸血鬼の仕業を匂わせるコルチャックを黙らせようとする警察、明言を避ける知り合いのFBI捜査官…結末や如何に。久しぶりにワクワクしてきた?!
2014.10.25

 小説は文学性云々より、まず面白くなくては話にならない。個人差はあるが、読んでみて面白いと思ったらそれでよいのではないだろうか。PCの世界には、参考書を面白いと言った岩谷宏氏(ビートルズの訳詩で有名)のような人もいたことでもあるし、計算ずくの作品より失敗作の方が面白い場合もあるし…
2014.10.25

 積んどくだけでは芸がないので、『我が闘争』の最初の方や解説を少し読んでみた。獄中で孤独と闘いながら、執筆したものとばかり思っていたが、口述筆記したとのことで少々しらけた。画家を目指して試験を受けたが合格せず、無惨にも初志を貫徹できなかったとか…以前に読んだことがある(書名失念)。
2014.10.25

 『週刊文春』11/6号新聞広告、『ホットゾーン』の著者リチャード・プレストンへのインタヴュ記事に目が止まり、早速、同書を入手し読んでみた。戦慄的ノンフィクションほどの迫力はなかったが、エボラ出血熱の片鱗を再確認できた。致死率が下がった分、感染率が上がっているとしたら、却って危険になった。
2014.10.29

 読みたい記事があったので、何十年ぶりかで週刊紙を買った。3ページ足らずのインタヴュー記事だったので、些か不満足だったがそれなりに考えさせる…本来なら大々的に特集記事として、もっと突っ込んだ質問/回答を活字化して欲しかった。同誌には他に、小気味良い痛烈な中村某批判記事が載っていた。
2014.10.29

 エボラ・ウイルスはザイールの町、ブンバ、ヤンブクの辺りを流れる河「エボラ」で見つかったのでこの名称になったという。しかし、発生源については不明で、ケニヤ、ウガンダに跨がる(地図上ではそのように見える)キタム洞窟(Kitum Cave)に生息する、蝙蝠が媒介したという説がある。リチャード・プレストンは、エボラ・ウイルスを発見するべく、キタム洞窟探検に出かけたが、結局は見つからなかったと著書に書いている。また、グレン・クローズの父親、医学博士ウイリアム・T・クローズの著書『EBOLA』がIVY BOOKSから出ている。プレストンのレヴューが載っている。
2014.10.30

 文庫本の単行本化とでも言うべきか、数年前から、千円を超える文庫本が目に付くようになってきた。却って、新書版の方が手頃な価格に落ち着いている感じだ。嘗て、映画ヴィデオがテープの時代、1万5千円前後したものだった。いまでは、DVDが3枚3千円で買え、良質の映画を自宅で楽しめる。
2014.11.15

 旧ソ連・レニングラード出身、現モントリオール大学歴史学教授のヤコヴM.ラブキンは著書『イスラエルとは何か』(平凡社新書)の中で、「…イスラエルは、正統的なユダヤ教徒たちの国ではない。…古代イスラエルと今日のイスラエル国は別物である。」と述べている。矢張り、何者かの支配下にある。
2014.11.17

 ジョン・トーランド著、永井淳訳『アドルフ・ヒトラー』(「PLAYBOY BOOKS」単行本シリーズ、1979年刊、集英社)の読み返し(三回目)をしてて、特異な人物を刻銘に描き出した著者の手腕には只恐れ入っている。上・下、千頁超の大冊に、これまでは上の空といった読み方だった…反省。
2014.11.17

 絶版した名著は数え切れないほどあるはずで、そういった名著を差し置いて、軽い読み物ばかり出版していたのでは、書物離れは一層進むに違いない。今では、上・下巻の文庫本の中、下巻が売れ残っていたりする。売れ残りの下巻を購入して一週間ほど後に、件の書店に行って見たら下巻のみ補充してあった。
2014.11.17

 文庫本の二巻本と単行本の二巻本では、分量を比較するまでもない。以前のノンフィクションものでは、上・下2巻の合計が千ページを超える場合、1ページに縦2段組が当たり前だった。文庫本の2巻ものを読む意欲までなくしてしまったら、日々電車に乗って通勤する勤め人を停年まで勤めるなど到底ムリだ。
2014.11.17

 近頃、節約しなければならないにも拘らず、外出する度に何かを購入している。大抵は書籍か映画DVDだが、洋画は別として、高額な新装版文庫本が徐々に増えてきている…文庫本の単行本化が、密かに進んでいるのではないかと思う。昨日購入した文庫本も千円を超えている…一方は1、000円丁度だったが、他方は1、450円だった。
2014.11.21

 ヒトラーは第一次世界大戦時、不思議な体験をしている。塹壕の中で戦友と夕食を摂っている最中に、繰り返し「立って向うへ行け」(ジョン・トーランド著、永井淳訳『アドルフ・ヒトラー』上巻73ページ、1979年刊、集英社PLAYBOY BOOKS)と繰り返し命令するのが、何処からともなく聴こえてきた。そこで、20ヤードほど移動して食事をしていたところ、流れ弾(砲弾らしい)が移動前の位置に着弾し戦友は全員死亡した。その後も、何度か奇跡的に命拾いをしている。これは、憑依現象の好例かもしれない。
2014.11.28

 理系、文系は意外と親和性があるらしい。イタリア系フランス貴族ルイ・ドゥブロイは、1910年、ソルボンヌで文学および歴史を学んだ後、理論物理に転身、1929年、量子力学分野でノーベル賞を受賞した(ルイ・ドウ・ブロイ著、河野与一訳『物質と光』解説:317ページ…1972年刊、岩波文庫)。「詩や文学は世間が思っているよりも科学と共通点がある。」…V.S.ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー著、山下篤子訳『脳のなかの幽霊』謝辞:402ページ(角川文庫:平成23年刊。原著『Phatoms in The Brain』V.S.Ramachandran, Sandra Blakeslee)。
2014.11.28

 『邪神たちの2・26』クトゥルー・ミュトス・ファイルズ⑦(田中文雄著、2013年、創土社刊)を入手した。今まで「2・26事件」を殆ど知らずに通してきたので、これを機に同事件に関する知識を得られればと思う。もちろん、ホラー小説として愉しめたら、それに優ることはないのだが…。邪神から日本を守るために、将校が起こした「2・26事件」というのが小説の設定らしく、クトゥルーがどのように絡んでくるのか興味津々。
2014.11.30

 「クトゥルー暗黒神話体系」に属する、田中文雄著『邪神たちの2・26』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ⑦、2013年、創土社刊)を読了した。新書版、236ページの本書は、創始者ラヴクラフトの文章に比較して非常に淡泊な表現なので、長編としてそれほど長くは感じない。読むのが速い読者なら1、2時間で読んでしまうだろう。クトゥルー・シリーズお馴染みの小道具を、文中にさりげなく登場させるところなど見事というほかない。贅肉を落とした無駄のない表現は、散文詩を読んでいるような錯覚に陥るほど徹底している。何処までが事実か、何処からが虚構なのかを知るには、著者があとがきに載せている参考文献が、役に立つのではないだろうか。巻末には、別に解説が載っているが、著者のあとがきだけで十分であり、おまけ程度にしかなっていないのが愛嬌だ。
2014.12.7

 毎日、小説、非小説など複数の書籍を気紛れに読んでいる。2・26事件関連1冊(今後増える)、ノモンハン事件関連3冊、ヒトラー関連2冊、ジョイス関連2冊(『ユリシーズ』道半ば、『ダブリン市民』読了)、トーマス・マン関連1冊(上読了、中・下未入手)等々。その中、新発見があるかもしれない?
2014.12.26

 『邪神艦隊』(菊池秀行著、創土社刊)を探したが、売れてしまったか見つからなかった。代わりに『邪神帝国』(朝松健著、同社刊)を入手した。アドルフ・ヒトラー、ナチス・ドイツ等を題材に、クトゥルー暗黒神話を描いている(はず)。『邪神の2・26』(同社刊)は読了したし、次は如何なる展開に?
2014.12.26

 クトゥルー暗黒神話の描く世界こそ、現在の世界、特に危険水域にある日本に当て嵌まる。邪神が地球乗っ取りを画策、あわよくば現在の日本人と入れ代わろうとしているに違いない。空想やら妄想と思っているなら、想像力が貧弱すぎる。純日本人の中に、魂を売ってしまった哀れな輩が存在するので分かる。
2014.12.26

 12/28付産経紙に、英国の記者ヘンリー.ストークス氏の書いた「南京大虐殺の嘘」を載せている。祥伝社新書から、同氏の著書『英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄』が出ているのを、同紙で知り、迷わず購入した。ついでに、同じ書棚に渡辺望著『蒋介石の密使 辻政信』があったので購入した。
2014.12.28

4.2015年

 渡辺望著『蒋介石の密使 辻政信』(祥伝社新書)のまえがきに、辻が人肉を試食したと書いてあるが、本文の何処にも詳述していない。もし事実なら、著者は記録を読んだはずだから、出典を明らかにするのが筋ではないだろうか。辻は、山下奉文大将の辛辣な人物評価通りの下衆野郎ではあったが…。
2015.1.7

 紙の書籍を減らすつもりが却って増えてきた…近頃、非常に気になるのがアンジェリーナ・ジョリー、エボラ出血熱、石原莞爾、関東軍、2・26事件、ノモンハン事件、辻正信、さらにルドルフ・ヘス。一見、脈絡がないようだが、ジグソーパズルが解けるように、一点に収斂する日がやってくるかもしれない?
2015.1.14

 このところ外出する度に紙の書籍を買っている。空きが目立った書棚が、またぞろ塞がってきた。去年の暮に、気紛れ起こして立ち寄った駅中の書店で『ホットゾーン』(飛鳥新社、新装版)を購入した。旧版にはなかった翻訳者の「あとがき」が付いている。翻訳は旧版と同じ、ミステリーで有名な高見浩氏。
2015.1.19

 最近インターネットの活用に留まらず、立ち読みが多かった書店で新書や文庫本を買うようになった。一時は電子書籍への移行を考えていたが、大東亜戦争時の回想記などは紙の書籍しか見当たらず、昔に戻り始めた―書棚に紙の書籍がまた増えてきた。2・26事件、ノモンハン事件、軍閥に関する複数の書籍…
2015.2.18

 近頃、ニッキョーソの教えてきた嘘の歴史を捨て、本物の昭和史を学び直す必要があると痛感する。文部科学省にだけ任せないで、苟も日本人なら自ら再学習するぐらいの意欲を持ちたいものだ。パチンコに費やす金と労力があるなら尚の事、戦前から戦後までの70数年を調べるべきだろう…人生は短いのだ。
2015.2.18

 トワイライトゾーンから霊感を得たという短編小説(電子書籍)を購入した。作者は米国の作家ジェイスン・マッキンタイア氏。これまで、同氏の長編小説を4作(何れもキンドル版)購入している。怠け心が災いして、まだ一作も読んでないのだが…他の作家の作品も購入しているので読まねばと思っている。
2015.3.13

 『ムー』4月号に「ヒトラーは日本人だった」なる記事が載っている。現在、自宅で『アドルフ・ヒトラー』(ジョン・トーランド著)を何度目かの再読中(残すところ100ページ足らず)で、些か気になり購入した。ヒトラーの出生についてはユダヤ人説が有力だった…当人自身、側近に調査させたことがある。
2015.3.17

 アウシュビッツ収容所々長だったルドルフ・ヘス(和平工作を目論み、メッサーシュミットを自ら操縦して英国に渡ったヘスとは別人)の告白録を読みながら、ホロコーストが事実なら、ヘスなる人物はヒトラー同様の狂人だったに違いないという思いを強くした。出版前の筆跡鑑定の信憑性有無が気になるが…
2015.3.17

 南京事件(?)を扱った独仏中合作映画が近々公開になるようだ。独仏両国だけならある程度真実を含んではいるだろうが、シナも製作に関わっているとなっては、虚偽を真実であるかのように言いくるめているに違いないと思わざるを得ない。秦郁彦著『南京事件』(中公新書)を買ったことだし検証せねば。
2015.3.17

 ヘスの告白録(書名失念、講談社学術文庫)は出版時、編集者(学者)が鑑定を行なったという。手書き原稿なのだから当然といえば当然だが翻訳書には証拠を示す写真等の鑑定結果を掲載していない。日本の読者は説明を信じるしかない訳だ。『アンネの日記』偽物説が存在する以上、単純には受け入れ難い。
2015.3.17

 近くの大型書店に珈琲店が開店、雑誌購入後に寄ってみた。外出先では大抵、ブレンドが定番だったが、気紛れにもグアテマラ産を注文してみた。キリマンジャロに比較したら、大変ソフトな口当たり…アメリカンコーヒーに近い。これまで、キリマンジャロかブレンドで済ませていたが、一銘柄ふえた。
2015.3.17

 秦郁彦著『南京事件』(中公新書)を読了し、次いで笠原十九司著『南京事件』(岩波新書)を読了した。同じ書名でも、内容に相当の違いがあるのには驚いた。前者はできる限り一次資料を採用し、極めて冷静に手際よくまとめている。後者が参考としている資料には、相当に問題があるのではないだろうか。当時、南京攻略を疑問視する隊員が、軍隊内に少なからずいたという。補給が儘ならない状態で進軍するには無理があっただろう。投降してくる便衣兵の扱いに関する不徹底が徒に惨劇を助長したか、或いは通州事件に対する報復が根底にあったのかもしれない…『南京事件』読了後にそういった考えが過った。
2015.3.22

 ロバートR.マキャモン著『スワン・ソング』(福武書店刊)を17、8年ぶりに読み返している。文庫本2巻で1、200ページを超える大作ながら、読み始めたら止まらないほど面白い。恰も映画を観ているように情景が鮮やかに思い浮かんでくる。語り口の巧さではスティーヴン・キングの同種の作と甲乙つけがたい。
2015.4.15

 スティーヴン・キングの『ザ・スタンド』には読了するまでに四苦ハ苦した憶えがある。キングの大長編は余りにも長過ぎる…複数の長編が混在しているようだ。『シャイニング』、『呪われた町』は纏まりがよく、読了後に機会があったら再読したいと思わせる面白さがあった。能動態の多用が長過ぎの原因?
2015.4.15

 『スワン・ソング』(マキャモン)には久し振りに夢中になった。気づいたら読了していた(なんてのは誇張だが、とにかく面白かった)。ちょっとした警句めいた表現が作品に彩りを添え、読書欲をそそるところは「巧い」に尽きる。目下、『異星の客』(ハインライン)を再読している。何れも十数年ぶり。
2015.4.26

 吉祥寺まで行って、スティーヴン・キングの『不眠症』(文春文庫)を購入した。新品なのに薄っすら埃が積もっていた…入荷以来、立読みした人がいなかった模様だ。上下2巻の分厚いホラー小説では誰も手を出す気にはならないと見える。二十数年前、地方の図書館で1/3ほど読んだっきりになっていた。
2015.4.28

 現在読書中の著書の中には、分厚い本(コリン・ウイルソン『オカルト』)から手頃な厚さのSF(A.E.ヴァン・ヴォークト『イシャーの武器店』)まで、その時の気分で(何分にも気紛れなので…)硬軟取り混ぜ読み耽っている―漱石『文学論』、ユング『著作集1』等々。
2015.4.28

 『不眠症』(文庫本上下2巻)の中に、CATVドラマ『フリンジ』に頻繁に登場する「監視人」の、モデルになったと思えるチビでハゲの医者3人が出現する。3人の中の1人が悪役を、後の2人が善人を務める。TVドラマでは善人役(セプテンバー)は1人のみ、残りはなぜか悪人ばかりらしい処が違う。
2015.5.5

 スティーヴン・キング『不眠症』を読み始めて4、5日が経ち、余すところ3百数十ページとなった。日常些事の刻明な描写や露骨な性的表現は、それまでの作品と変わる処はない…露悪趣味とも思える性描写には辟易するが、そこまであけすけともなれば、むしろ無邪気にさえ思えてくるのは圧倒的な筆力の所為だろう。
2015.5.5

 スティーヴン・キングの『不眠症』を読了し、プロローグとエピローグが格調高い文体なのに、本文が大衆向きな表現に終始しているのに気づいた。二十年以上前に読んだことのある『トミーノッカーズ』の後半には、純文学顔負けの長文がひょっこり顔を出したのを憶えている…摩訶不思議な作家だ。
2015.5.8

 久しぶりにブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』(創元推理文庫)を、平井呈一の格調高い名訳で読み返している。作品の良し悪しは原作者次第だが、それだけに留まらない…翻訳家の力量がものをいう(名訳は永遠不滅)。最近は外出の都度、文庫本や映画DVDを購入している。これから悔むことのないよう(もう十分過ぎるほど悔んだ)、読みたい本を読み、観たい映画を観ることにしている。5月早々、レ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』(創元推理文庫)、『ロボコップ1、2、3およびリメイク版』(映画)を購入した。これで、主要な吸血鬼ものやロボットものが揃った…自己満足。
2015.5.8

 近頃、自宅書棚に南京大虐殺や東京裁判関連の書籍が増え始めた。日本人でありながら、大東亜戦争の真相を知らずに過ごすのは愚かしいと気づいた。毎日が楽しいだけで終わっては御先祖様に申し訳ない。有りもしない嘘を盾に、日本を非難する狂国に鉄槌を下すには、虚偽を見抜く知識や知恵が必要だろう。
2015.5.24

 昨日(6/11)、野暮用を済ませてから、個人経営の書店で文藝別冊増補新版『ピンク・フロイド』(KAWADE 夢 ムック、河出書房新社刊)を、次いで大型書店でパトリシア・コーンウエル『検屍官』(講談社文庫)を、さらに書店を出てレコード店に立ち寄り、クリストファー・リー主演のドラキュラ映画『ドラキュラ復活/血のエクソシズム』(『THE SCARS OF DRACULA』)を購入した。購入時には意識しなかったが、帰宅して珈琲を呑みながら戦利品を眺めている中に、『検屍官』の女検屍局長はScarpetta(スカーペッタ)といい、ドラキュラ映画の原題名にはSCARSとあり、最初の4字まで綴りが共通しているのに気づいた。偶然の一致と言ってしまえば、それだけのことだが、結構な頻度で偶然の一致が起こるのが不思議だ。
2015.6.12

 一ヶ月前、吉祥寺駅ビル内にある書店で、ラッセル・エドワーズ著『切り裂きジャック127年目の真実』(2015年2月28日初版、角川書店刊)を偶然見つけ、迷わず購入した。著者は、被害者の着用していたショールをオークションで入手(実際は当日は落札せず、後日入手)し、同書に事件との関わりから説き始め、真犯人を突き止めるに到る(はず)。まだ1/3しか読んでいないので断言できないが。昔、パトリシア・コーンウェルの『切り裂きジャック』(2003年、講談社刊)を読んだことがある。私費7億円を投じて調査を行ない、画家のシッカートが真犯人と結論を下していたような気がする。仁賀克雄著、決定版『切り裂きジャック』(2013年、ちくま文庫)は、コーンウェルの推理の間違いを指摘していたと思う。莫大な私費を投じながら、真犯人を突き止められなかったのは、あまりにも事件が風化しすぎ、有名なミステリー作家にも手に負えなかったということだろうか。数日前の夕刊フジに、切り裂きジャックの記事が載っていた。見出しには、「ロンドン警視庁 切り裂きジャックなど140年間の…」とある。滅多に買わない同紙を偶々買ったら、記事が載っていたのだから、偶然の一致/共時性が起こったのか…不思議。
2015.6.12

 読書中の他の小説やらノンフィクションをさて置き、パトリシア・コーンウエルの第一作『検屍官』を2日がかりで読了した。もっと集中していたら、数時間で読了できたかもしれない。女流作家の小説を読むのは久しぶりだ…『切り裂きジャック』を除き、コーンウエルの作品を読んだのは今回が最初になる。
2015.6.15

 女検屍官と反発しあいながら捜査に執念を燃やす、屈折した精神の持ち主、刑事のピート・マリーノが面白い。マリーノ曰く、「…そういうやつらは息をつくのと同じくらいたやすくうそをつける…」、「犯人は切り裂きジャックみたいな野郎なんだ」。作者は第一作『検屍官』でジャックを念頭に置いていた!
2015.6.15

 以前に、「菅家」(かんけ)なる日本人が存在するのを知った。東雅夫編『幸田露伴 怪談』(怪談傑作選、ちくま文庫)に収録の『金鵲鏡』(きんしゃくかがみ)に、「…かささぎの…といえる菅家が…」なる一文があり、「菅家」の註として文末の8に「平安前期の学者、菅原道真のこと。」とある。菅家(かんけ)なる日本人名は、東北に多いのだとか…ヒョッとして帰化した日本人の通名/偽名の類なのか?過日、これまで何度か読んだことのある、レイモンド・チャンドラーの『ながいお別れ』(清水俊二訳、ハヤカワ文庫)を購入した。
2015.6.15

 息をつくように嘘をつく人種が、実際、この地球上には存在する。嘘も百回いえば本当になるそうで、そういった国では嘘つきが大半/全てなんだろう。嘘ついたら閻魔様に舌を抜かれる、日本に住む日本人には想像もつかない世界だ。嘘を承知で嘘を吐いているのか、自分で吐いた嘘を信じ込んでしまうのか…
2015.6.19

 女検屍局長ケイ・スカーペッタの活躍する、パトリシア・コーンウェルのミステリーを第一作から第三作まで、いずれも500ページを超える大作にも拘らず、気がついたら読了していた。訳文の読み易さが主因―翻訳者にそれだけの力量があるということだろう―だが、三作目の『遺留品』を読み始めて間もなく、訳語/訳文に気になる部分が見つかった。1.「…臭覚の鋭い動物は…」(38ページ、14行目):嗅覚だろうと思うのだが…単なる入力ミス/誤植なのか。2.「…顔の表情には、…」(46ページ、一行目):顔と断るまでもなく、表情と言ったら顔を指すに決まっているはずだが。顔を除くそれ以外の場合には、例えば「自然の表情」などと表現する必要はあるだろうけど。3.「…いわばアキレスのかかとなのだ。」(62ページ、14行目):原文を直訳したのか、弱点を指しているのだろうから、アキレス腱ですむはずなんだが。4.「…のデータバンクを作成する…」(107ページ、9-10行目):文脈から考えて創設とでも訳した方がしっくりくると思うのだが。5.「…などの微物が…」(114ページ、5行目):小片とか細片とか、他に適切な訳語はないのだろうか。6.「…エドガー・ケイス…」(183ページ、3-4ページ):エドガー・ケイシーのことだろうと思うのだが、子孫に配慮しこのような表記にしたのだろうか。コーンウェルとは別の女流作家の、『魔女の鉄槌』では訴訟を想定した結果、作中に登場する実在した人物名を仮名にしてあった。
2015.7.4

 早瀬利之著『真珠湾われ奇襲せり パールハーバーの真実』(2014年刊、光人社NF文庫)の、265ページ、11-12行に次のような解説がある―「…ハル・ノートにある『支那とはどこまでか、満州を含むのか』を、誰一人確認していない…」。ハル・ノートには、日本軍の支那からの全面撤退を要求するとは書いてあるが、満州については一言も触れていないというのだ。日本軍の軍人、政治家、外交官の誰一人、満州を含むかどうかを質してはいない。「支那からの全面撤退」の一文が、満州を含むと誰もが思い込んでしまったとしか考えられない。もし、満州を含まないとなったら、日本は自存自衛とはいえ、無謀な大東亜戦争に突入することはなかったのではないだろうか。大東亜戦争は不可解な戦争だったとしか考えられない。軍部内に敵と通じていた者が複数存在していた可能性はある。
2015.7.20

 レイモンド・チャンドラー著『プレイバック』(清水俊二訳、ハヤカワ文庫)、226ページ、2-5行目に、「ユダヤ人というと、…鼻まで盗んでゆくと…。…みんなでたらめだ。心のなかさえわかれば…。りっぱな人間だ。」とある。一説によると、日本人は、消えたユダヤ12部族の子孫なのだそうで、それが事実としても今更の感がなくもない。真偽のほどは定かではないが、『アンネの日記』は筆跡が違うので、本人の書いた作品ではないという。偽物が横行する今日、偽ユダヤ人が何か良からぬことを企み、世界を引っ掻き回しているのかもしれない。チャンドラーの言うように、本当のユダヤ人は正直なんだろうと思う。
2015.7.26

 山田風太郎著『同日同刻』(ちくま文庫)、64ページ、4-8行目に、「『…雑賀教授の…。…、教授は廊下に飛び出して、頓狂な声で「万歳」を叫んだ』この雑賀教授こそ、戦後広島の原爆慰霊碑の『…過ちは繰返しませぬから』の文句を書いた人であった。…」とある。真珠湾攻撃の一報に狂喜して「万歳」を叫んだ教授が、戦後、原爆慰霊碑に「過ちは繰返しませぬから」と書いた真意は何であったのか。本人が存命なら訊いてみたいと、思うのは小生独りではないだろう。「過ちを繰返しませぬ」というべきは、原爆投下を大統領に進言したマンハッタン計画責任者レスリー・グローブズであり、垢(コミュニズム)まみれのルーズベルトの後任として大統領になったトルーマンではないか。この二人の野心家こそ、人類最大の過ちを犯した愚か者だ。
2015.7.26

 紳士用服飾品店の経営に失敗して借金を負いながら、秘密結社に関わりを持つようになり、数年間の苦闘の後、結社に尽くした功績により、合衆国大統領の座に上り詰める。この人物こそ、日本に原爆投下を命じたハリーS.トルーマンだった。大統領職にありついたトルーマンは夜毎のんだくれ、ホワイトハウスに無事に辿り着くまで、FBIがゴミ箱の影から見守っていたという。日本が降伏しなければ5、60個の原爆投下も辞さなかったそうで、そのキチガイぶりは折り紙つきということだろう…出典:主に、ユースタス・マリンズ著『カナンの呪い』(成甲書房、2015年刊)p112-115、および他の書。
2015.8.5

 人類は二度の世界大戦だけでは足りず、第三次世界大戦をも起こしかねない危機的状況に近づいている。ユースタス・マリンズ著『カナンの呪い』(成甲書房、2015年刊)を読了して、一層その感を強くした。同書362ページ(13行目)には、戦争は人身御供を捧げるバール信仰の狂宴とある。また368ページ(6-8行目)に、ナチ党(アドルフ・ヒトラーの政党)の由来に就いて、ヘブライ語でドイツを意味するアシュケナジムの政党だったとの説明がある。さらに375ページ(16-19行目)に到り、戦争を起こす狂人の主目的が、邪神バールの祭壇に大量の人身御供を捧げることであるらしいと分かってくる。信じがたい話だが、ドレスデンおよびケルンの空爆、東京大空襲、広島および長崎への原爆投下はそのためだったのだろう。
2015.8.15

 『カナンの呪い』を読むと、世界大戦の首謀者はかの有名な秘密結社ということが分かる。同書378ページ(16-17行目)には、マルクスがニューヨークの新聞社に記事を寄稿していた時期、秘密結社との繋がりによって定収入を得ていたというから、キョーサン主義者が日米開戦を画策していたのは間違いのないところだろう。ファシストなる名称は398ページ(19行目)~399ページ(1-2行目)の説明によると、カナン人(後年フェニキア人と改称)が敵対者(カナン人の首府カルタゴを破壊したローマ人)への蔑称として用いたのが始まりだという。431ページ(13-14行目)には、イスラエルに住むカナン人(大部分がハザール人)に就いて、「…キリストを罵り、嘲る人々」と述べている。邪神バールを崇めるカナン人は、名称を変えながら現代まで生き延びてきた…セム人を抹殺するまで安眠はできないらしい。現代は、英米のセム系白人ばかりか日本人も標的になっている。
2015.8.15

 ライフ『世界の大都市』同様、30年近く積んどく状態で放置していた『「文芸春秋」にみる昭和史』(文藝春秋、1988年刊)全3巻を読み始めた。本書は第一巻の昭和元年から始まり、第三巻の昭和六十二年で完結、全巻の合計2,000ページ超は圧巻の一語に尽きる。最近、新装版が出たようだが、1988年5・15事件や2・26事件の当事者の証言に加え、開戦に到るまでに、対米英開戦を回避するべく交渉の任に当たった元陸軍少将の貴重な証言等、当人しか知り得ない事実が載っている。日米の権力者等が進言に耳を貸し、開戦回避に努めたなら、愚かにして不幸な戦争は起こらなかっただろう。また、本書には「第一回芥川龍之介賞、直木三十五賞決定発表」(執筆:石川達三、川口松太郎)が載っている。今回の芥川賞受賞作の中『火花』は発行部数、200万部を超える大ベストセラーになった。不況に喘ぐ出版業界にとっては、一寸した朗報に違いない。不況の原因は他にあると思うのだが、なにはともあれ、ベストセラーが増えるのはよいことだ。出版社がやる気を起こしてくれれば、不況から脱出できるのではないだろうか。絶版本を放置して置くなど、やる気のなさには一読者として腹が立つ。久しぶりにエド・マクベインの87分署シリーズを読み、余りに面白いので探したが、読了した2冊を除いて皆無だった。一体、どうなっているのだろうか…解せない。イジケてないで何とかせいや…余計なお世話だろうけどそう言いたくなる。
2015.8.26

 三十数年前に購入した、『The Making of Kubrick's 2001』(edited by Jerome Agel、publisher: The New American Library, Inc.、First Printing, April, 1970)は傷みが激しく、買い替える必要があった。電子書籍サイトKindle Storeにアクセスし検索してみた。結果は驚くべきものだった―10,880円台の値段が付いていた。なにぶん三十年以上前なので、購入価格がいくらだったのか記憶にない―表紙の右肩に、SIGNET*451-J7139*$1.95とある。ペーパーバック版なので、日本では1,000から2,000円の間ではなかったかと思う。以前に、『悪魔の人質』(集英社PLAYBOY BOOKS、1980年刊、ハードカヴァー、¥1,900)がインターネット上に、3万円台の値段で載っていた。同書を読み返してみて、これほどの傑作は稀ではないかと痛感した。インターネット上に出ている当該古書が、どの程度の損傷や汚損なのかによるだろうが、正直のところ値段は付けられないのではないかと思う。その後、売れただろうかと今でも時々思い出す。出版元が復刊するのが最良なのだが…
2015.9.15

 「悪魔学は『誇大広告』、魔術はがらくたの『寄せ集め』、悪魔祓いは『狂気の沙汰』、悪魔憑きは『悪い冗談』…」―マラカイ・マーティン著、大熊栄訳『悪魔の人質』43-44ページ、コナー神父(眼光鋭く饒舌な、アイルランド生まれのフランシスコ修道僧。「悪魔祓いを十四回ほど執り行なった…」)の言。
2015.9.15

 「南京大虐殺」、「所謂追軍慰安婦」等のデタラメを振り翳して難癖をつけ、日本に集り続ける狂った害人には、コナー神父の宣った『狂気の沙汰』なる「悪魔祓い」を行なう必要がある。それが無理なら、かのナントカ大陸、ナントカ半島そのものを隔離するしかない。狂人に善処し続けるなど愚かの極みだ。
2015.9.15

 『ニューヨーク ライフ世界の大都市』(アントニー・バージェス著、タイムライフブックス、11978年刊)の、1222ページ、17-19行目に次のような解説がある―「…ミュージカル絶頂期のブロードウエイの舞台は、『Barney Google』や…」。このミュージカルの作詞者、ビリー・ローズはロウァー・イーストサイド(ニューヨーク市マンハッタン区)出身のユダヤ人。速記者として働くかたわら、ソングライターを目指したが果たせず、ナイトクラブの支配人と劇場主になったという人物らしい。インターネット世界で有名な「Google」は、10の100乗を意味する「googol」なる数学用語に由来するという。Googleの創始者セルゲイ・ブリン(Sergey Brinはロシア生まれの東欧系ユダヤ人、ラリー・ペイジ(Larry Page)は米系ユダヤ人(米国生まれ、母親がユダヤ人)ということから、ビリー・ローズの『Barney Google』が二人の念頭にあったとしても不自然ではないと思うのだが…。
2015.9.27

 40年以上前、米川正夫訳の『罪と罰』を一気読みして以来、ドストエフスキーの作品は数えるほどしか読んだことがない。最近、江川卓訳の『悪霊』を読んでいて、これだけはどうにかならんかと思える部分にでっくわした…米川訳では「お母さん」としている部分が、江川訳では「ママ」になっているのだ。『異邦人』(カミユ)の冒頭部分(だったと思う)に、「昨日、ママンが死んだ」という表現が出てくる。同書の「あとがき」に、「ママン」は日本語では「母ちゃん」になると書いてあったと記憶している。翻訳物には決定訳といえる名訳が少なからずあると思うのだが、ドストエフスキーの作品には複数の翻訳が存在する。江川訳の『悪霊』は非常に読み易いのだが、「ママ」の訳語には違和感しか覚えない。今のところ我慢して読んでいるが、読了後は手放すしかないかなと思っている。ドストエフスキーの作品に関するかぎり、米川訳の格調の高さに匹敵する翻訳は、他にはないのではないだろうか。訳文の古さは却って時代の雰囲気を醸しだしているだろうし、誤訳の夥多など悪訳でなければ問題にもならない。とにかく、ドストエフスキーの作品を単独で全訳した、米川正夫の力量には感服するほかない。
2015.10.6

 『罪と罰』を40年以上前に一気読みして以来、ドストエフスキーの作品で、真剣になって読んだ覚えのあるのは『地下室の手記』、『死の家の記録』、『悪霊』の3作に過ぎない。昨日(10/8)、米川正夫訳の新旧『罪と罰』を購入/入手した…新版の方はカヴァーディザインが秀逸な角川文庫(平成25年12月15日 改版4版発行)、古書の方は新潮文庫(昭和60年4月30日 70刷)。角川版は「あとがき」によると、米川和夫氏(ご子息)によって訳文の旧かな、旧字体の訂正が行なわれている。新潮版と読み比べ、はたして違いが小生の読書力で分かるかどうか、じっくり味わってみたい。今回のノーベル文学賞受賞者は、ベラルーシのスベトラーナ・アレクシエービッチ氏とのことで、名前から察するにロシア系なのかも知れない…ベラルーシ語はポーランド語に近いのだそうだが。
2015.10.9

 久々の「UFOもの」読後感(その一):1ヶ月前、近郊の書店で見つけた『アメリカ大統領はなぜUFOを隠し続けてきたのか ルーズベルトからオバマまで秘密の歴史』(ラリー・ホルコム著、安納令奈[訳]、2015年9月30日 第一刷、徳間書店刊)が気になり、数日前購入した。久々の「UFOもの」読後感(その一、続き):ラックに鎮座した三冊の中、一冊が売れていた。同書は、歴代大統領下での米空軍によるUFO隠蔽の歴史を綴っている。初見の興味深いエピソードも散在し、従来の類書とは少なからず異なった内容だ。訳文はこなれていて読み易いが、久々の「UFOもの」読後感(その一、続き):一部に訂正した方がよいと思える訳語が見受けられる。「→」から左側に同書の訳語、右側に従来訳を示す。p51の2行目「方向変換」→「方向転換」、p74の16行目,p131の9-10行目「アラマゴード」→久々の「UFOもの」読後感(その一、続き):「アラモゴード」(Alamogordo)、p72の5行目「マクミュラン」→「マクミラン」(McMillan)、p76の15行目「マッカンドリュー」→「マッカンドル-」(McAndrew)、久々の「UFOもの」読後感(その一、続き):p83の14行目「白目(錫と鉛の合金)」(ウエブ上で検索しても出てこない。訳注が欲しいところだ)、p99の3行目、4行目「緊急発動」→「緊急発進」/「到着」→久々の「UFOもの」読後感(その一、続き):「接近」/「帰着」→「帰還」、p102の9行目「統制」→「制御」、同p102の16行目「ヒーフェイ」→「ヒーフィ」(Heafy)、p116の4-5行目「爆撃・偵察航空機」→久々の「UFOもの」読後感(その一、続き):「爆撃偵察機」(「戦闘爆撃機」なる呼称が慣例化しており支障ないはず)、p120の13行目「シャンドラ」→「シャンデラ」、p124の8-9行目「マクドネル」→「マクダネル」(McDonnell)。読書進行中につき、まだまだ続く…
2015.10.18

 日本でドストエフスキー研究の第一人者、清水正(まさし)日大芸術学部教授によると、工藤精一郎訳『罪と罰』(平成26年5月30日 63刷、新潮文庫…以下、新潮文庫新版と略記)の冒頭には決定的な誤訳があるというので、同書を購入し読んでみた。清水教授の指摘しているのは、「小部屋を借りているS横町のある建物の門をふらりと出て、」(『罪と罰』上巻の5ページ/7-8行目)とある冒頭部分だ。問題の部分は、米川正夫訳『罪と罰』上巻(昭和60年4月30日 70刷、新潮文庫…以下、新潮文庫旧版と略記)では「借家人から又借りしているS横町の小部屋から通りへ出て、」となっている。ところが、読み進む中に門があることが判明する―「門の下へおりて行きながら、」(工藤訳、新潮文庫新版p151/1行目)、「門の下へと降りて行きながら」(米川訳、新潮文庫旧版p115/11行目)とあり、冒頭部分の工藤訳は丸っきり根拠の無い「決定的な誤訳」ではないことになる。他の訳書との違いを強調するべく、強引に書き換えたのではないだろうか…そこまでする必要はなかったと思うが。工藤訳には他にも誤訳があるようだが、それほど神経質になる必要はないのではと思う(増刷時に改訳した方がよいけど)。工藤訳の『死の家の記録』(平成17年9月30日 36刷、新潮文庫)は、米川正夫訳とは異なり、ハードボイルド調(冷徹、冷ややか)に徹している。それでいながら、ドストエフスキーのユーモアを思わせる部分があり、思わず笑ってしまうのだから、卓れた翻訳ではないかと痛感する次第。
2015.10.23

 最近、江川卓訳の『悪霊』を読んでいて、これだけはなんとかならんかと思える部分にでっくわした。米川訳で「お母さん」としている部分が、江川訳では「ママ」になっているのだ。『異邦人』(カミユ)の冒頭部分(だったと思う)に、「昨日、ママンが死んだ」という表現が出てくる。同書の「あとがき」に、「ママン」は日本語では「母ちゃん」になると書いてあったかと思う。江川訳の『悪霊』は非常に読み易いのだが、「ママ」の訳語には違和感しか覚えない。目下、我慢して読んではいるが、読了後は手放すしかないかなと思っていたところ、さいきん購入した工藤精一郎訳『罪と罰』上巻、p391/12行目に「パパがかわいそう!」という訳文を発見し愕然とした。パパなどと訳しているのは一箇所だけらしい―以下の行では「お父さん」となっている。パパなどといった、バタくさい表現では虫唾が走る。問題の箇所は増刷時に改めてほしいものだ。
2015.10.24

 最近、書店に少しづつだが、新訳が目につくようになってきた。誤訳の多い思想書や小説なら、新訳が出てきて当然だが、エドガー・ポーやサマーセット・モームの新訳までもが出始めたのには驚く…ポーもモームも、決定訳ともいえる名訳が揃っているのに。なにを今更と憎まれ口をききたくなる。出版社は売る熱意が足りないのを棚に上げ、目先を変えて新たに読者を得ようとしているとしか思えない。名訳なら何もいうことはないが、不幸にして誤訳だらけだとしたら、読み易いだけでは売れないだろう。寧ろ誤訳が判明した段階で、速やかに改版を出してくれた方が一読者としてはあり難い。
2015.10.24

 工藤精一郎訳の『罪と罰』は2,3の誤訳や「パパ」(一箇所)などといった気になる訳語はあるものの、無駄のないすっきりした名訳ともいえる訳文なので読み易い。上質なミステリー小説を読んでいるような錯覚に陥る部分があったり、問題の箇所さえ改めたら、米川訳に匹敵する名訳になると思うのだが。
2015.10.25

 米川正夫訳(1989年3月16日 改版第1刷、岩波文庫)および江川卓訳(平成26年3月15日 49刷、新潮文庫)の『悪霊』を読了し、「スタヴローギンの告白」(米川訳は下巻p153-209に「未発表の章」として挿入し、江川訳は下巻p641-713に「スタヴローギンの告白―チホンのもとにて」として掲載している)を再読、改めて『エクソシスト』(ウイリアム・ピーター・ブラッティ)や『悪魔の人質』(マラカイ・マーティン)が脳裏に蘇ってきた…聖書に精通していたドストエフスキーは前ニ者よりも遥か以前に、憑依現象について気づいていた可能性はあるのではないか。
2015.10.26

 3種類の『罪と罰』―米川正夫訳の新潮文庫版(昭和60年4月30日 70刷)および角川文庫版(平成25年12月15日 改版4刷)、さらに工藤精一郎訳の新潮文庫版(平成26年5月30日 63刷)―の読み比べを行ない、一昨日、なんとか読了した。翻訳文を詳しく調べてみた訳ではないが、全編のおよそ1/3か2/3が会話、しかも、何時果てるとも知れない饒舌で成り立っている、このような小説は小生の知る限り他にはない。ドストエフスキー作品の特異性は、聖書を根底に据えたヴィジョンにある―40数年ぶりに再読した結果、そのような感想を抱いた。米川訳は誤訳がありながら、ご子息(米川哲夫氏)が改版を手がけられたことから、いまでも全国の書店で入手できるほどの長寿を保っている。工藤訳には、ドストエフスキー研究の第一人者、清水正(まさし)日大芸術学部教授の指摘により、冒頭部分に致命的な誤訳(むしろ、翻案と考えられるのだが)の存在が明らかになった。この誤訳部分を改めさえしたら、工藤訳は上質にして一級のミステリー小説に匹敵し、純文学愛好家のみならずミステリー・ファンからも、広く支持を得られるようになるだろう…無名・自称作家のたわごと。
2015.11.8

 昨日、外出時に立ち寄った書店の中公文庫売り場で、結城昌治著『軍旗はためくもとに』(2006年7月25日 改版)を発見、30数年前に読んで以来、気になっていた一冊だったので購入した。前日に、Kindle Storeで同書を検索、電子書籍化していたので絶版になっていると思い込んでいた…幸運だった。2006年以降に増刷せず、絶版になったための電書化なのかもしれない(後日、キンドル版も購入するつもり)。憲法9条死守に励む害人はともかく、能天気な日本人はもちろん、やっとのことで覚醒めた真の日本人にとって、同書は必読書の一冊ではないだろうか。
2015.11.10

フォト
無料ブログはココログ