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2016年2月29日 (月)

『私見「次期主力戦闘機」』

1. ATD-X 心神(先進技術実証機)

 「F-4 ファントム」の代替機として、F-35を導入するのが、現在の日本にとって最善策なのだろうか。2年前(2010年)、新聞に国産戦闘機を開発するべきとの提言が載った。勿論、第二の零戦や雷電が開発できるなら、国産機の開発には両手を挙げて賛成したい。日本はF-2を実戦配備できたのだから、開発中の「ATD-X 心神」で次世代の国産戦闘機を実現できる。F-4の代替機は、F/A 18、F-35、ユーロファイター・タイフーン([註1])の3機種に絞りこまれてきた(2016年の現時点ではF-35の導入が決まっている)。愈々、これで次期主力戦闘機は決定するだろうか。第5世代のF-35を除き、残り2機種に新味はなさそうだし、すでに、各国の導入機数で群を抜いているF-35に軍配が上がりそうだ。しかし、問題が山積している。(2012.9.27)

[註1]ユーロファイター・タイフーン
 イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ(当時は西独)の四ヶ国共同開発によるマルチロール機([註2])をいう。主翼にデルタ翼、機首に先尾翼(カナード)を採用した、カナードデルタ(canard-delta)の多用途戦闘機。タイフーンはMIDS(多機能情報伝達システム)を搭載し、NATOのリンク16(TADIL J)のネットワークに接続できる。リンク16はさらに、米海軍(リンク11)および米空軍(リンク4)と接続し、イージス艦、航空母艦、地対空パトリオット・ミサイル部隊などとの情報共有を可能にする。

[註2]マルチロール機
 空戦、地上や海上の攻撃(爆撃、機銃掃射)の両機能を備えた、多用途戦闘機(マルチロール・ファイター)の別称。データリンク機能の搭載以前には、戦闘爆撃機などと呼称していた。     
 多用途戦闘機の呼称には次の3通りがある―
1. マルチロール・ファイター……F-22ラプター、F-35ライトニングⅡ、JAS39グリペン
2. スウィングロール・ファイター……ユーロファイター・タイフーン
3.オムニロール・ファイター…… マルセル・ダッソー・ラファール

 「ATD-X 心神」のステルス性能は高いとのことだが、実用化までにはまだ相当の時間がかかるのだとか。無人機でのテスト飛行を行なっているそうなので、次期主力戦闘機の第一候補になるよう期待したい。(2012.9.29)

 F-2の生産終了によって、日本の航空産業に空白が生じる恐れが出てきた。生産の終了が、我が国航空機産業の、衰退の始まりにならないよう願いたい。今後はエンジン開発をも進めて欲しいものだ。第5世代戦闘機F-22導入に執着したのが一番の原因らしい。防衛省がF-22の配備に拘ったのが裏目に出てしまった。F-22の製造終了を知り、防衛省は複数の候補リストの中にF-35を加えた。早目に決断していたなら、空白が生じる恐れはなかった。だが、選りにも選って、F-35を選定するとは考え方が間違っていないだろうか。ともあれ、決断の遅れが最悪の事態を招いた。機種選定で毎回もたつくのは、制服組に決定権がないのが原因とか。ならば、防衛省を国防省に、自衛隊を国防軍に昇格させて背広組から決定権を奪い取るべきではないか。(2012.10.2)

 以前(2012.9.29)に小生は、防衛省が実験中の国産ステルス戦闘機「ATD-X 心神」について、「次期主力戦闘機の第一候補になるよう期待したい」とツイッターに書き込んだことがある。それから半月後(2012.10.13)、ジェームズ・E・アワー氏(ヴァンダービルト大学日米研究協力センター)が、第六世代機の日米共同開発に関する見解を産経新聞に寄稿した。かつて、米国がF-2開発時に日本に共同開発を持ちかけ、F-16をベースにするよう主張したことがある。結局、日本側には、コストが予想外に上がってしまうという苦い経験が残った。同氏は、対等な日米共同開発に到らなかったF-2開発を教訓に、ATD-Xでは真の共同開発を検討するべきだと主張している。必ずしも共同開発が期待通りと限らないのは、ユーロファイター・タイフーンの例から明らかではないかと想うのだが。日本が配備を決定した、F-35の開発は順調に進んでいるとはいうものの、いまだ完成に到っていないのが実情だ。今後、開発コストが上がり続け、導入時には1機数百億円に達するかも知れない。1兆円の調達予算から試算するなら、実際に導入できる機数は40機程度(推測)になりそうで、防衛省は1機200億円以上と考えている模様だ。となれば、「ATD-X 心神」が俄然、開発にもたついているF-35よりも有望になってくる。(2012.10.14)

 空母は今となっては時代遅れ、前近代的な大鑑巨砲時代の名残りにしか見えない。ステルス戦闘機が主流の時代に、何処ぞのならず者国家を真似て空母を造るとしたら愚かにも程がある。兵器のステルス性が定着し始めている現代、巨大な空母は格好な標的にしかならないだろう。かつて、フォークランド紛争では、アルゼンチン海軍第2航空隊のシュペール・エタンダール攻撃機2機が、海面すれすれの超低空飛行で空対艦ミサイル「エグゾセ AM39」を放ち、英国海軍の駆逐艦を航行不能に陥らせたことがある。その時、シュペール・エタンダール攻撃機を操縦していたパイロットは傭兵だったという。現代なら、ステルス戦闘機が航空母艦を撃沈させるのは、遥かに容易ではないだろうか。戦艦大和は、碌に戦果を挙げることなく海に沈んだ。現代戦はハイテク戦だ。第二次世界大戦中、大日本帝国海軍は、水上攻撃機「晴嵐」を搭載した潜水艦「イ400型」を保有していた。攻撃機を搭載する潜水艦の発想は米国にはなかった。「ATD-X 心神」の無人型ステルス戦闘機を潜水艦に搭載し、海中から発射できるようにした方が、現代戦向きではないだろうか。日本の遠隔操作技術なら容易に問題を解決することだろう(「はやぶさ」が証明している)。「ATD-X 心神」の有人機、無人機 を平行して開発するのが賢明だろう。機動性、隠密性で潜水艦の方が空母に優る。(2012.12.14)

 ステルスを絶対視している人が多いようだが、それほどの技術なのかどうか再考する必要がある。ステルス支持者は、F-22、F-35のステルス性に疑問が持ち上がっているのをご存じないらしい。塗料で電波を吸收するには、半端な量では効果がないだろうし、効果を上げようとすると機体重量が嵩むだけだろう。結局は機体の形状を変え、電波を拡散するのが一番効果的ではないのか。ステルス絶対視は、新興宗教の信心とさほど違いがない。絶対的なものに取り縋り、どんなことが起ころうと、考えを変えることができないのは不幸の始まりだ。日本に計測器がないからフランスで行なっている……「ATD-X 心神」の開発予算を増額したら、問題は解決するのではないのか。雀の涙ほどの開発予算で細々研究していたのでは、ハリボテしかつくれないのは当然だ。しかし、大ぴらに研究し始めたら、また米国から横槍を入れてくる。F-2の二の舞で中途半端になる虞れがある。巡航速度Mach2で飛行可能なのは、現在のところF-22のみ(ユーロファイター・タイフーンおよびJAS39グリペンも可能との説もある)で、他の同型機はアフターバーナーを併用してMach2を超えるか超えないかといったところだ。それが、F-22を最強の戦闘機にしている。ネット上に、UFOを追跡する F-22(2機)の動画が載っていた。如何に最強のF-22ですら、悲しいかな、UFOには追いつけないのが現状だ。(2012.12.17)

 ステルス機を探知可能な、高精細レーダーを開発できれば、ステルス戦闘機など怖れるに足りない。日本が開発したF-2の搭載レーダーは、従来にない高機能レーダーだった。その技術は、F-2共同開発国の米国に渡った。ステルスの発想は、ロシアで生まれ、米国で実現したそうだ。日本は後発だから実現できないか?ステルス機、航空母艦はともに他国侵略目的の様相が強い。従って、防衛を主とする日本には向かない。日本は専ら索敵に重点をおき、日々防衛に務めるのが好かろうと思う。攻撃してくる敵に対しては、速やかにレーダーで探知し撃滅するべきだ。(2012.12.18)

 2013.2.21の朝刊見出しに、「対ステルス網構築へ」とあった。戦闘機に搭載のレーダーで発見困難でも、地上レーダーや赤外線による探知では比較的に容易とのことだ。これで、我が国の次期主力戦闘機(FX)の選択肢は増えそうで喜ばしい。理想は、武装せずに平和に過ごせるなら好いのだが現実は違う。(2013.2.22)

 零戦は、機体の軽量化を図り、剛性を犠牲にした。出力の小さいエンジンでは、重量の大きい機体を飛ばせない。出力の小さいエンジンを採用したのは、大日本帝国海軍の要求仕様に応えるためだったようだ。如何に優秀な設計者でも、駄目な仕様を基にしたのでは最強の戦闘機は設計できない。支那のステルス戦闘機は脅威か…F-117以来、ステルス機能が戦闘機の最強機能であるかのようにいわれるが、エンジンの性能こそ戦闘機の優劣を決する最大要素だろう。零戦は、非力なエンジンに最後まで苦しんだ。零戦が優秀だったのは、設計者は勿論だが、実はパイロットが優秀だったからだという。(2013.5.6)

 F-2はF-16を基に日米共同開発で進めたために開発費用が嵩み、1機120億という高価な機種になってしまった。高精度のAPAレーダーのような、先進機能を搭載可能にしたためのコスト上昇なのかは議論の余地はあるにしろ、共同開発を再考する必要はあるだろう。単独開発に利点があるのは事実だし。F3(第6世代)用国産ジェット・エンジン開発が、IHIで進行中らしい。かの優秀な零戦は機体の剛性を犠牲にして軽量化を図り、輸入エンジンの推力不足を補った。IHI製エンジンはGM製F414(F/A 18に搭載)の推力を5割上回る、本格的な大出力エンジンらしいので期待できそうだ。(2014.2.13)

 「ATD-X 心神」」が12月に登場するそうで、国産ジェットエンジンを搭載し先進機能満載の同機が、どのような模擬航空戦を見せてくれるか楽しみだ。第5世代を飛び越えて、いきなり第6世代なのだから期待感はこれまでになく高まる。一説では無人機にする計画があるともいうが、噂は本当だろうか。立読みのつもりが買ってしまった『航空ファン』9月号に、見開き2ページにカラー写真4枚入りの、「ATD-X 心神」」の記事が載っていた。技本(防衛省技術本部)は、今年末に同機を三菱重工から受領、2015年から2016年にかけて、飛行テストを実施する予定であるという。月刊誌『航空ファン』は、これまで何度かに分けて、オスプレイを記事にしてきた実績を持つ。同誌のお蔭で、オスプレイが有名になる以前、一航空ファンとして同機の登場に注目してきた。次は、「ATD-X 心神」の番ではないだろうか。技本が少ない予算で、続行できたのは、日本の航空産業に底力があったからだ。(2014.7.22)

2. ユーロファイター・タイフーン
 ブラジルはユーロファイター・タイフーンの他に、 ダッソー・ラファールの導入をも検討しているという。フランスのサルコジ大頭領(2012年時点)は、日本には売りたくないようだが、ブラジルなら構わないということか。ラファールは艦載機だけあって短距離で離着陸できる。山岳が多く、狭い国土の日本には最適なはずだが売ってくれそうもない。ユーロファイター・タイフーン、ロッキード・マーティン・ライトニング Ⅱ、ボーイング・ホーネット……日本の次期主力戦闘機は、3機種の中から決まることになった。ライトニングⅡは、これまでテスト飛行を行なってきたものの、未だ開発途上にある。ホーネットは時代遅れとなればユーロファイター・タイフーンしかない。(2012.9.24)

3. F-35ライトニングⅡ
 国防予算の中から1兆円をロッキード・マーティン社の、F-35ライトニング調達に充てるとは結構なことだ。但し、災害復興が順調に進んでいるならばだが、現状を窺い知る限り、あまり進んでいるようには見えない。私利私欲で居座っていた前政権の、有象無象がしでかした後遺症はいまだに続いている。BAEシステムズが日本に売り込んできたユーロファイター・タイフーンは離陸まで4分、高度4万フィートに2分で到達し、5万~5万5千フィートの高度でも高い運動性能を維持できるという。日本が採用するなら、ブラック・ボックスなしでライセンス生産できるとか。そんな好条件は滅多にないが、導入するとなったら、F-35よりもさらに高額になる可能性はある。(2012.7.25)

 防衛省は、1兆円を投じてロッキード・マーティン社の「F-35ライトニングⅡ」を導入する計画らしい。これで、FX問題は決着をみることになるのか、それとも、決定まで、漂流し続けるのだろうか。去年(2011年)、DVDでF-35のテスト飛行を観た。山岳が多く、狭い国土の日本には、滑走路の要らないF-35は魅力的に見える。だが、高価格(1機175億円に上昇懸念)なだけでなく、いまだ開発途上にあり、さらに実戦配備の見通しが立っていない等、問題は山積している。導入時には、さらに開発費を上乗せしてくるだろうから、1兆円では不足になる。今時、軍備増強に何兆円もの税金を投入して良いものだろうか。災害復興の遅れは、日本経済にとって重大な足枷になる。F-35は2代目ライトニング。初代ライトニングは大平洋戦争で活躍した双胴のP-38だった。設計者はU2およびYF12/SR71のケリー・ジョンソン。日本は大戦中、零戦、雷電、紫電改等、数々の名機を産み出したが最後までエンジン開発では後れをとった。戦闘機の命運はエンジンで決まる。(2012.9.27)

 F-35は開発が完了しておらず、実戦配備にはあと数年かかりそうだとか。それまで導入を待つのか……愚図愚図していたらナラズモノ国家を、増々つけ上がらせることになる。F-35を後回しにして、 ユーロファイター・タイフーンを導入する方が賢明だ。F/A 18ホーネットはそろそろ隠退時期ということで、候補から脱落したようだ。F-35導入を明らかにしている国は、英、独、西、豪等、十数カ国におよび、数千機の規模になりそうだ。日本は3機(ユーロファイター・タイフーン、F-35ライトニングⅡ、F/A 18ホーネット)に絞ったものの、未だに導入機の決定に手間取っている。どうして遅い?F-35は当初、退役間近のF-4の代わりとして、導入する予定だったのではなかったか。それが、何時の間にか2020年に退役する、F-15の代わりになってしまったらしい。F-15の配備数は百数十機なので、F-35を40機導入したくらいでは当然不足する。その場しのぎで決めているようだ……防衛費の無駄使い。
 F-22に執着したのが裏目に出たのか、それともシビリアン・コントロールの悪い面が出てきたのか選定に手間取った。制服組の発言権を強化するべきではないか。2016年に導入開始するF-35が、2020年に退役開始するF-15と完全に入れ替わるのはいつ頃なのか。導入終了後、次のFX問題が持ち上がる。日本の次期主力戦闘機(FX)候補から、ユーロファイター・タイフーンが脱落、これで米機2機の中から選定することに……結局は、F-35に落ち着くのだろう。米メーカーは、2016年の供給目指して、開発を進めている。防衛省は高価なF-35を、40機導入して終わりにするつもりらしい。(2012.10.23)

 STOVL(短距離離陸、垂直着陸)では、F-35に1日の長ありだが、日本には遊休の民間滑走路が全国に点在しているはずで、それらを利用したら良いのではないだろうか。必ずしも、STOVLに拘る必要はない。旋回性能、上昇性能が高い方が、実戦では優位に立てるに違いない。防衛省ではどのように考えているのだろうか。ユーロファイター・タイフーンが、FX(次期主力戦闘機)候補から脱落、タイフーンに期待していた航空ファンはガッカリしたに違いない。残るは2機種、F-35ライトニングⅡ、F/A 18スーパー・ホーネットだ。ライセンス生産ではF/A 18が日本にとって有利のようだが、性能ではF-35が有利か。(2012.10.27)

 F-35ライトニングⅡの開発は、想像以上に難航している模様だ。このまま行ったら、同社のF-22と同じ運命を辿るのではないだろうか。ユーロファイター・タイフーンに決めてしまった方が、賢い選択のような気がする。F-35の機体に、金属疲労で亀裂が入るとのニュースが伝わってきた。設計に無理があるのか、製造過程に問題があるのか、明らかな発表はまだのようだ。日本をF-35の開発に参加させていたら、金属疲労問題は発生しなかったかも知れない。白人至上主義が、マイナスに作用した好例ではないだろうか。人種的偏見を棄てるべき時代が到来した。かつて、高名なSF作家、故アーサー・クラークは、日本人にはCPUを造れないと言ったことがある。最初にCPUを発明したのは日本人だった。(2012.12.5)

 数ヶ国共同開発のF-35は、テスト飛行に成功してはいるものの、いまだ完成に到ってはいない。今後、開発コストが上がり続け、導入時には1機数百億円に達する恐れがある。1兆円の調達予算で、実際に導入できる機数はわずか40機程度らしいので、防衛省は1機250億円と考えているのかも知れない。「ATD-X 心神」の方が有望ではないか。F-35は2代目ライトニングになる。初代は、大平洋戦争で活躍した双胴のP-38だった。設計者はU2およびYF12/SR71のケリー・ジョンソン。日本は大戦中、零戦、雷電、紫電改等、数々の名機を産み出したが、最後までエンジン開発では後れをとった。戦闘機の命運はエンジンで決まる。F-35導入国は、英、独、西、豪等、十数カ国におよび、数千機の規模になる。しかし開発は想像以上に難航している。F-4の代替機として2016年に導入開始予定のF-35が完全に入れ替わるのはいつ頃なのか。2020年にはF-15が退役開始する。それまでに国産機「ATD-X 心神」を完成させるか。(2012.12.13)

 航空自衛隊が、F-22のステルス性に拘った挙げ句に入手失敗に終わった。果たして問題山積のF-35で我慢できるのか。日本の優秀なパイロットなら高度な運用が可能と信じてのことか。導入後、ステルス機能を強化し、国産の強力なレーダーに換装できるなら問題ないか。何れにしろ高い買い物になるだろう。F-35導入が決定したが、これで一件落着となるのだろうか。米国での評価では、運用面に懸念が……索敵からミサイル攻撃、ステルス性に問題ありと。数ヶ月前、航空雑誌で、フェアチャイルドA-10の代替機に、なり得るかのような解説を読んだことがある。敵機との空中戦ではなく、地上攻撃向きなのか。(2012.12.16)

 英国は、ユーロファイターの売り込みに熱心で、遂に駐日大使までが登場した。F-35、ユーロファイターの両機を導入する方が好いだろうとのことだ。尤もな意見ではないだろうか。F-35のみの40機では、少なすぎて国防が脆弱になる恐れがある。F-35の納入時期が遅れる恐れもあり、両建てが安全。両建ての場合、一番の懸念はシステムが異なることだろう。しかし一方に不具合が発生しても、他方が稼働するなら、有事に対処できるのではないか。もし、統合システムが故障したら、有事に対処できるかどうか怪しくなる。自動化したシステムに馴れてしまったら、手動に戻すには危険を伴うかも知れない。F-35は1機50億円……実際に導入し始めたら100億円でも足りないのではないか。FX選定予算に1兆円を計上しているらしいから、大雑把に計算しても、1機あたり250億円の計算になる。もう決定してしまったので、部外者がとやかくいう筋ではないだろうが、税金を投入するのだから苦言を呈しておきたい。(2012.12.17)

 かつて、ロッキード(Lockheed)のF-104 スターファイターは「最後の有人戦闘機」を標榜していた。ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)F-22 ラプターおよびF-35 ライトニングⅡは第五世代戦闘機と称している。ステルス機能が期待通りなら、最強の戦闘機といえる。プログラムにバグがなく、データリンクがスムーズに機能するなら……F-35に決まって有頂天になっている場合か。F-22がどうして唐突に生産中止になったのか、何か深刻な問題があった可能性はないのだろうか。米国ではF-22、 F-35のステルス効果を疑問視し始めた。高性能レーダーでステルス機を捕捉可能だろう。F-35の特徴は、第5世代やステルス性よりもSTOVL(短距離離陸、垂直着陸))機能にあるのではないだろうか。排気ノズルを偏向させて離着陸できるのは、山岳地帯の多い日本には向いている。滑走路がなくとも、平地であれば利用できるのは便利この上ない。だが、それだけ高度な操縦技術が必要かもしれない。(2012.12.17)

 防衛省が飽くまでもステルス戦闘機に拘ったのは、F-15が F-22に、まったく歯が立たなかったことにあるらしい。旧世代戦闘機が、新世代戦闘機を圧倒できないくらい、小学生にさえ理解できる。旧式なレーダーで、ステルス戦闘機を探知できる訳がない。新世代レーダーの開発こそ急務ではないだろうか。FBW(フライ・バイ・ワイア)を先進技術のように思い込んでる人がいるようだが、確立した既存技術に過ぎない。20年以上前、専門誌「マシン・ディザイン」に載っていたのを読んだことがある。戦闘機の姿勢制御をコンピュータで行うのがFBWなので、プログラム開発力の優劣が雌雄を決定する。(2012.12.24)

 なぜF-35は「ライトニングⅡ」なのか、それはP-38が初代ライトニングだったからだ。だが、F-35が出てくる前に2代目ライトニングが存在した。英国のEE(English Electric)ライトニングがそれ。P-38、U2、YF12/SR71は、すべてケリー・ジョンソンの設計だ。(2013.5.5)

 F-35はソフトウエア次第だろうが、不完全なままで開発打ち切りなら、満足なミサイルも搭載できないステルス機で終わりそうだ。しかし、戦闘機として非力でも、偵察機としてなら絶大な威力を発揮できるだろう……なにしろステルス機だから隠密性バツグンだ。他機を導入して補完したらよい。政権交代前に決まった次期主力戦闘機F-35は、プログラム開発の遅れから、導入前に価格が上昇しそうな気配だ。日本の2012会計年度での2機調達予定額は、1機150億円だったが、プログラム改良費を上乗せした場合、1機179億円に上昇するという。当初の予定通り1機200億円にあと一息だ。未確認情報によると、防衛省はF-35の導入予定機数を、これまでの42機から一挙に倍以上の100機に増やすらしい。これで、ますます合衆国依存が高まりそうだ。東日本大震災の復興が先決なはずだが、軍備増強を急ぐのは周辺2ヶ国との間に、キナ臭い状況が持ち上がったためだろうか。他に解決策はないのか。(2014.1.15)

4.JAS39グリペン
 日本のFX問題を解決する次期主力戦闘機は、スェーデンのJAS39グリペンが最適だ。なにしろ、日本は貧乏なので余り国防費に予算を割けない。F-22やF-35は非常に高価なので、貧乏な日本には不向きな機種だ。防衛予算が余るなら、ATD-Xの開発に回す方が賢明な気がする。F-35を100機に増やすより、サーブJAS39グリペンを150機ぐらい導入した方がよさそうに思う。海千山千のF-35よりJAS39グリペンの方が賢い選択ではないだろうか。タイ空軍がすでに配備していることでもあり、日本のグリペン配備こそ有益だ。久しぶりに、サーブJAS39グリペンE/F(NG:Next Generationの発展型)の記事が月刊誌『航空情報』12月号に載った。
 ステルス教信者の軍事オタクらは、カナード翼のタイフーン、ラファール、グリペン等を「イカ」と呼ぶ。鯨の大好物であるイカは、抵抗の大きい海中を自由自在に、動き回るのに最適な形状をしている。音速以上で飛行する戦闘機が、自然界の法則を採用したのだから、似ているのは当然というものだ。(2014.1.15) 

5. T50
 ロシア、インド協同開発のT50戦闘機が姿を現わした。F-22に匹敵するステルス機の登場は、国家間に新たな緊張を生み出すか、それとも戦争の抑止力となるか。日本は独自のステルス機開発を促進しなければ ならないだろう。いっそのこと第6世代戦闘機を開発するべきかも知れない。F-2を引き合いに出すまでもなく、「ATD-X 心神」を大っぴらに開発し始めたのが知れるようなことになったら、同盟国から横槍が入り、開発費ばかり嵩んで期待外れに終わるかも知れない。ステルス性能を高めるより、高性能なレーダーを搭載した巡航速度Mach3以上の先進的な戦闘機を開発する方が賢明だ。ロシアが、インドと共同開発した第五世代戦闘機T50は、エンジン、巡航速度、ステルス性能が不明確なため、F-22に匹敵するかどうか怪しいものだという。ソ連崩壊後、同時期から技術力が低下しているため、ロシア機はせいぜい前世代機の改良に過ぎないらしい。国土が大きいだけでは、もはや大国にはなれない。(2012.11.12)

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